書いてて思っちゃったのよ、これは投稿するしかないって。あと先に謝ります、今回では終わりません。次で終わります。あと今回は416視点ないです……許してください!なんでもしますから!!
それではどうぞ。
「
燃え盛る炎の中で、俺は自らを助けてくれた戦術人形へ銃を向けていた。代理人、鉄血工造製のハイエンドモデルの戦術人形。何故彼女が俺たちを襲撃、しかも監視対象の武装集団と手を組んだのかわからない。
彼女は俺たちを油断させるために助けてくれたのか?
疑問が疑問を呼ぶ。彼女の目的が分からない。
「何故襲った……?愚問ですね、クライアントの指示ですよ」
彼女は平然と言う。
やっぱ黒かコイツ。今すぐ鉛弾を眉間へぶちこんでやりたいがいかんせん未だ不利な状況であるため手出しが出来ない。
彼女の周囲には下卑た笑いを浮かべる奴らが五人、改造された自律人形が四人と居て、引き金を引いた瞬間今すぐ蜂の巣にされそうな状況だ。
これは詰みか?
ジェロニモはすぐ隣に居るため彼女の表情は分からない。ただ、俺と同じような考えだろう。
「もう駄目だ、なんて思っている顔ですねジャベリン」
「勝手に人の心を読むんじゃねぇよアバズレが……」
「それは失礼。よし、一つチャンスを与えましょう」
「は?」
チャンス?チャンスと言ったかコイツは?こっちが危機的状況とはいえ随分と舐めた態度をとるな。本当に撃ち殺すか?
引き金を引こうとしたらジェロニモに足を踏まれた。落ち着けってことなのだろう。大人しく代理人が言わんとしていることに耳を傾ける。
「私と手を組みましょう」
よし、殺す。
俺はすぐさま引き金を引……けなかった。ジェロニモがとっさながら器用に俺の銃のセーフティを有効にしやがった。ジェロニモに批難の視線を向ければ、今はそれどころじゃないという目でこちらを見ていた。……クソったれ。
一度目を閉じて昂りを冷ます。今度は目を開いて正面の代理人を見る。きちんと交渉すべきなのだろう。俺は覚悟を決めた。
「嫌だ、といったら?」
「そうですね……」
彼女は顎に手をあてて考え始めた。本当、何なんだこいつは?掌の上で踊らされてる気分だ。
十秒ほど経って、何かを思い付いたのか、彼女はにっこりと笑って言った。
「じゃあ_____________________________
ドパンッ!と、突然大きな音が聞こえた時には代理人の隣に居た男の頭がまるでそこに無かったかのように消えていた。
_____________________________こうしましょうか」
瞬間、彼女がスカートの裾を上げる。そこから多数の武装が現れ、火を噴いた。踊るようにくるくると廻る彼女を前に、他の人形や男たちは油断していた為か為す術なく肉塊へと姿を変えていく。たった数秒の出来事で、この場に立っている者は俺たちだけになってしまった。
面食らって棒立ち状態になった俺たちに、彼女は満足そうな笑みを浮かべ、
「これで、協力してくれる気になりましたか?」
なんて言った。
…………………
「マジでふざけてる」
「マジでふざけてるわね」
「大真面目ですよ」
三者三様。すました顔をした代理人と頭を抱え大きなため息をつく俺、頭痛が痛いという感じなジェロニモが火の鎮まったヘリ墜落現場に居た。
「せぇーっかく腹を括ったんだけどなぁ」
「ジャベリン、敵を騙すなら先ず味方からという言葉がありますが?」
「知ってる……はぁぁぁ、まったく馬鹿馬鹿しい……」
「理解不能よこれは……」
代理人から聞く限りはこうだ、俺たちと別れた代理人はクライアントから何としてでも協力させるように仕向けろとの指示を承って、俺たちを追跡。そこへちょうど武装集団へ接触し、その時この悪い悪いとてもわるーーい考えが思い付いたらしい。自身の能力を遺憾なく発揮して俺たちの拠点を突き止め、武装集団をけしかけて危機的状況を作り出したのだ。その上俺たちが脱出しようとすれば動ける奴を動員してすぐさま襲撃、そして交渉を持ちかける。もしも駄目なら連れてきた奴らを皆殺しにして再度持ちかけるという。
……本当に掌の上で踊らされてた。というか彼女、武装集団の奴らと手を組む気なんてさらさらなく、本当にクライアントの指示通りに動いていただけだった。優秀だなチクショウ。
「それで、答えはどうなんですか?」
彼女が手を差しのべる。まるで答えが分かっているかのように。
「あぁクソ……組むに決まってるだろ。人為的に作られた窮地とはいえ救われたんだ、文句なんてない。ジェロニモは?」
差しのべられた手に応じる前にジェロニモに聞く。彼女は最早諦めたように答えた。
「……私も貴方に同意見よ」
「だろうな」
代理人の手を握る。俺は今日ここで、一時的だがとてつもない協力関係を結んだ。
「ポチも天国でびっくりしてるだろうなぁ……本当」
「そうね……人形に天国とか分かるかどうかは置いといて」
「ポチなら此処にいますよ?」
「「は!!!???!!!!?」」
彼女のスカートに隠れて申し訳なさそうにこちらを見ていたポチも加えて。
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代理人の本来の目的とは原因調査などではなく、クライアントが欲しがっていた武装集団の莫大な資金や、とある物資を奪うためらしかった。あまり深く聞かないでおこう。
俺たちはそれを遂行するために協力をさせられるのだ。
それと、何故ポチが代理人と一緒だった理由は、代理人がポチを利用しようと色々画策してたかららしい。ただ、俺が昔取り付けたデータプロテクトのせいでデータの改変が出来ず、更にポチが自衛の為に強制シャットダウンをしてしまったようだ。彼女はポチを捨てるのも忍びなくずっとスカートの中で保護していたとのこと。……これ交渉決裂してたらポチ人質になってたな。
協力関係を築いた俺たちは先ずヘリパイロットの亡骸を探し出し、丁重に供養しておいた。代理人とジェロニモは興味深そうに見てたが何が面白かったのだろう?
なにはともあれ、供養した後は社長に連絡をする。
ついでに理不尽な怒りもぶつけた。
「応答しろクソハゲ!」
『聞こえてんぞクソ野郎。どうした?またお前の不幸か?』
「その通りだよ。ちょっと状況が変わった」
『話してみろ』
「別のクライアントから派遣された傭兵と接触。交渉の末、協力関係になった」
社長へ今回の経緯を話す。今から俺がすることはとんでもなく命令違反だ。
『何?どうするつもりだ?』
「このまま武装集団へ殴り込みだ」
『おいおい、そいつは命令違反だぞ?お前らは帰れって言われたんだが』
「それをどうにかするためにアンタがいるんだろ?」
『チッ……胃に穴が空きそうだ』
「いいんじゃないか、そっちの方がアンタの健康にも効果的だ」
『言ってろ。まぁいい任せとけ』
部下の不始末は上司の不始末だ。せいぜいグリフィンのとこにペコペコ頭下げてな。
っと通信を切る前に……
「それと社長、座標を送るから遺体回収のヘリを回してやってくれ。俺たちの回収用ヘリは2,3時間後でいい」
『……死んじまったか』
「残念ながらな」
『あぁ、了解した』
遺体の座標を送った後、通信が切れた。また、今度は回収地点の座標も送られてきた。ジェロニモにも送る。
これで仕事ができる。通信機の電源を切った後、代理人へ向き直る。
「それで、どうする?」
「今から敵拠点を奇襲します」
「どうやってやるのよ?」
ジェロニモが質問する。代理人は待ってましたと言わんばかりに答える。
「先ずは正面から私とジェロニモ、貴女が入ります。これは敵を油断させるためです」
「ふぅん、ジャベリンは?」
「彼には拠点側面にある建物へ行ってもらいます。ジャベリンの持ってきている
「あぁ、そうだが」
ぶら下げているサプレッサーが装着された
「よろしい。このやり方は子供だましも良いところですがその分相手が引っ掛かればとてつもなく強い。私たちが情報や資金を確保した後は、ジャベリン、貴方に懸かってますよ」
「了解、腕に覚えはあるんだ。任せとけ」
「ジェロニモも、しっかりと演技を頼みます」
「私は完璧よ、それぐらい任せて頂戴」
「それでは、始めましょう。Do you copy?」
「「Copy that!!」」
コメント欄を見ててポチの人気さに困惑。
愛されキャラだったんやなって……。「あれ?俺は?」
主人公補正で我慢して♥️
元々ポチは生存させるつもりだったしこれでいいのかな?
ともあれ、次回はドンパチ行きますよ。といってもジャベリンくんの視点なので代理人やジェロニモの活躍は描写しないので悪しからず()
まぁ、前回と今回で代理人と416の印象は付けられた……はず。どちらにせよ結構出演して貰うつもりですからね。
さて、感想と評価は自分の執筆の養分になるのでしっかりと滞りなくそして遠慮なくどうぞ!!
とりあえずコラボに関してはいつかやりたい(まだ早い)
それではまたこんど!
追記:
コラボとかやりてぇなぁとか思ってるし、そういうの活動報告に投げときました。あとジャベリンの情報に外見の項目を追加しました。
3/21 自分が感じた違和感を修正