傭兵日記   作:サマシュ

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今回の分です。ジャベリンくんは何かを画策するようで……?







傭兵、救出作戦だってよ。
準備は確実に、治療は誤魔化して。


 

 

386日目 晴

 

衛生班長のイージスに任務依頼のことについて相談したが、すぐに突っぱねられた。残念だが当然である。そりゃ誰でも怪我人がいきなり危険な任務へ赴こうとすれば止めるに決まってる。

とはいえ仕事がなければ俺の生活費はどんどん削られていってしまう訳で、体も鈍りに鈍る訳で。どうしてもと俺は彼女へと食い下がった。されど彼女も強情なもので全く折れてくれない。正論に正論を重ねて俺を無理矢理ベッドへ連れ戻した。やってらんねぇ。

 

こうなってしまえば彼女を相手にどうにもならないのは最早仕方ない。確か昔、剣部隊のクレイモアもイージスに早く退院させてくれと迫ったら即刻鎮静剤打ち込まれてベッドに拘束されたかな。

……俺も下手すりゃこうなる可能性あるな。今日は大人しく従おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

387日目 晴

 

一先ず、任務でどんな武器を使うか考えてる。

救出作戦といっても俺は一人でしかも空から侵入だ。装備は必要最低限のほうが良さそうだが……かといって軽装で居るのもダメか。どうせ一週間以上は敵地に居なきゃならんだろうし。弾は出来る限り威力の高く数発で無力化出来るもの……SCARでいいや。非常時に備えてグレネードランチャーも持っとこう。サイドアームはM9、そして万が一大集団との戦闘となった時のために……レールガンを持っていく。

……やっぱ重くなりそうだ。いや、でもどうせ食料とかテントも持っていくし変わらねぇな。最悪ポチに運ばせるか。

 

なお、ポチにそう言ってみたら結構喜ばれた。いやそこ喜ぶのかよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

388日目 曇

 

墓守が葬儀屋を連れてお見舞いにやって来た。

別に何回も来る必要もないんだけどな。

 

しかし邪険に扱う必要もないし普通に適当な雑談をした。俺の好きな林檎も持ってきてくれたからな……美味かった。

それはそうと雑談しているうちに依頼の話へと移ったんだが、墓守が随分と魅力的な提案を出してくれた。それは“社長から静養をしろと言われたという嘘をつき、その事実確認の間に夜逃げする”というヤツである。

勿論それには準備が必要だ。幸い社長は珍しく長期任務に従事する予定だ。彼が任務へ出た直前に作戦を決行しよう。

 

それにしても墓守、意外と甘いというか……俺が神妙な顔で頼んだら快く引き受けてくれた。こりゃ後でお礼をしなきゃいけないな。

紅茶でもご馳走しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

389日目 晴

 

準備開始。何とかバレずにやっていくとしよう。

一先ずは弓の諜報部の奴を懐柔して、書類の偽造だ。イージスは疑り深いが、社長のこととなると案外緩くなる。それが何故なのかは知らないが、これを上手く使うのは大事だろうて。

そして装備の調達……これは武器庫のガンスミス達を頼ればいい。俺の愛銃も一応預けてたし、向こうで過ごすために必要なものだって直ぐ支給してくれる。念のためにここらへんはトライデントかパルチザンに頼んでおこう。

あと夜逃げの方法だが……この病院は武器庫本社伝いになっている。つまりすぐに逃げることが出来るのだ。

 

よし、ビジョンが浮かんできたぞ。作戦決行は五日後だ。日記も少し控えて準備に専念するとしよう。

 

 

 

 

 









ここ最近書いてて思ったこと。

ジャベリンくん、割とワーカーホリック気味では??

ということでドーモサマシュです。コロナウィルス感染爆発防止のあおりを受けてバイト先が閉鎖してしまいお賃金の危機です。仕事探さないと……。
まぁそれ以上に傭兵日記の更新速度も上がりそうです。暇ですからね。

では次回、ジャベリンくんは病院からの脱出を試みます!さぁどうなるか!!

またこんど!!

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