傭兵日記   作:サマシュ

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ジャベリンくん出社の巻です。
普通に仕事のお話ですがさて、その内容とは……。










傭兵、出社だってよ。

 

グリフィン本社、そこは戦術人形たちを指揮する者たちを統べる人間の居る場所。と、社長から聞いた。

俺はそんな所でこの会社の最高責任者と対面していた。もちろん除毛剤は持ってきていない。実際にやったら射殺レベルだろ。

 

 

「よく来てくれた、ジャベリン君」

 

「どうも。それで、話ってのは何ですか?」

 

 

早速切り出してみる。クルーガー社長は含み笑いをしながら仕事の話を始めた。正直この人は何だか食えない人間だ。社長と違ったやりにくさがあるから苦手である。病院でのあの時だって随分と用意周到なゴリ押ししてきたからな。

 

 

「全く、マーカスの部下というだけもある。何、君にはまた任務に行って欲しいんだ」

 

「任務の内容は?」

 

「君の得意分野だ」

 

 

えっ、補給線遮断?確かに得意なんだが最近はテロリストも鳴りを潜めてたはずだ。また動き始めたのか?

疑問に思いながら彼の話に耳を傾けていると、それを察したのか今度はにっかりと笑って内容を説明しだした。

 

 

「はっはっはっ、君にその仕事をさせる訳ではないよ。ちょっとクライアントに頼まれてね、ある場所の偵察だ」

 

「偵察?また追いかけられる羽目になるんですか?」

 

「それは君が命令違反をしたからだろう?」

 

 

うっ……とちょっと詰まってしまった。この人知っていたのか……社長が話したのか?また武器庫に行った時はドロップキックかましておこう。その考えを胸にしまい込んで、もう少し詳しく聞く。

 

 

「クライアントが誰なのかは聞きませんが、それは俺一人でやる任務ですか?あと報酬は?」

 

「そこは安心して欲しい。一人君とバディを組ます予定の人形が居てな。そろそろ来るだろう」

 

 

がちゃりと、彼が言葉を言い切った瞬間にドアが開けられる。来たか……というクルーガー社長の声と共に入ってきたのは、何度か話したことのある戦術人形、シカゴタイプライターことトンプソンであった。

 

 

「ボス、用件ってのは……おお、ジャベリンじゃないか、何してるんだ?」

 

「丁度良かった。ジャベリン君、彼女が君とバディを組むトンプソンだ。と言っても紹介は無用だったかな?」

 

 

……全くその通りだ。何の事だか分からないという顔をしているトンプソンを尻目に俺は思った。

 

まあ、任務中暇になることはないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

74日目 雨

 

今日は任務に向けて装備を整えていた。丁度ガンスミスから武器も届いた(配達人が凄い怪訝な顔になってたがバレてないだろうか?)のでだいぶ捗る。

 

任務内容は、汚染地帯での偵察だ。正体不明の生物を確認したらしく、その詳細を写真などのデータに収めるとのこと。クライアント不明、だが報酬は高い。相場の二倍だ。というかその正体不明の生物って確実にE.L.I.Dだろ。新型でも出たのか?

怪しいことこの上無いがクルーガー社長からの印象を良くする為にちょっとぐらいは頑張るつもりだ。それとトンプソンも一緒に来るからな。

確か、グリフィン本社から数十km先でしかも広範囲だったので、長丁場になりそうな予感ではある。幸い、食料はグリフィン側が用意してくれるらしいので食料の心配は無くなった。一応持っていこうと思ってしまう俺は石橋を踏みしめて渡る人間なのだろう。とりあえず安易テントと寝袋は用意しておかないとな。あと確実にガスマスク着用したままで寝なきゃならない。

 

ちなみに俺がこの任務で持っていくつもりの武器はSCARライフルとAA-12、あとMP-412っていう中折れ式リボルバーだ。このリボルバー、量産化されてないせいで数が少ないレア物だ。かっこいいのにな。あとはナイフとグレネード、フラッシュバンを持っていこう。ナイトビジョンも忘れないようにしないとな。ついでにグレネードランチャーも着けておこう。フラグ弾も一マガジン分は持っておこう、ドラムマガジンでな。

 




始まるエクスペンダブルス(?)

アンケート結果により、バディを組むのはトンプソンとなりました。やっぱり私がトンプソンをダークホース認定したから……?
まぁ、トンプソンは書いてて楽しい人形でもあるのでどんどん書いていきます。
次回はダミー芸とかやってみるかな。

コメント欄とかで大陸版云々とあったりしますが、作者は大陸版未プレイです()ただ先駆者の方々のネタバレを見てたりしてます。


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