傭兵日記   作:サマシュ

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何を思ったのか三連投稿。

ジャベリンくんがE.L.I.Dに遭遇。なおかつ彼にとって予想外の出来事が発生します。
それではどうぞ。


傭兵、化け物と遭遇だってよ。

75日目 晴

 

汚染地帯の癖して馬鹿みたいに晴れてんのは何故なんだ。

 

そう思いながら俺は崩壊液によって汚染された地帯をトンプソンと歩いていた。今の俺はガスマスクを着けて歩いているが、少し息苦しい。こういう時は何も必要としない人形が羨ましいと思ってしまう。俺たち人間は息を吸った瞬間から汚染されて化け物になる可能性あるからな。液体自体に触れればそこから溶けるとか聞いたけど本当なのだろうか?

トンプソンは結構観光気分で周囲を見回してたりダミーを使って廃墟を背景に写真を撮ってたりしていた。お前ら本当楽しんでるな、って二人に言えば「そりゃあ中々街以外の所を歩くことがないんだからな」とか「見てくれよジャベリン、ボスの顔みたいな石見つけたぞ!」とか言われた。ちなみに前者がダミー、後者がメインだ。はしゃぎすぎだぞメイン。確かに似てるけど。

今は比較的汚染の少ない地点でキャンプを張っている。流動食は何だか人間的な何かを失っていく感覚に襲われるようで食べてて楽しくない。インスタント食品を食べているトンプソンたちが少し羨ましい。

 

早く任務を終わらせて家に帰りたい。

 

 

 

 

 

 

 

76日目 曇

 

ターゲットらしき対象を発見した。現在は物陰に隠れて様子を見ている。対象の外見は人型、両肩が大きく肥大化しており、そこから触手のようなものが生えている。肩が肥大化しているのに対して腕が骨ともいえるほど細く、恐らくは触手が腕の役割を担っていると思われる。とりあえず写真を撮ってクライアントへデータを送ってみる。

……ここら辺ではよく見るミュータントらしい(よく見るミュータントって何だよ)。

向こうが求めているのは獣型、とりわけ狼のような外見を持つものらしい。知能が多少見受けられ、言語をある程度理解しているとか。クライアントはE.L.I.Dと交流するつもりなのか?

まあいい、とりあえずは目の前のを排除しよう。クライアント曰く、足を破壊した後に頭を爆薬などで倒せば問題ないらしい。

SCARライフルに取り付けていたグレネードランチャーに弾を装填、トンプソンにはグレネードを投げさせた。グレネードは綺麗に相手の足元に転がって爆発。そのままつんのめりで転倒した化け物にランチャーをお見舞いした。その綺麗な顔を吹っ飛ばしてやるぜ!……なんてな。

 

俺たちはまた汚染の少ない地点を見つけてテントを設営、そのまま寝ることにした。明日にはさっさと対象を見つけないとなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

77日目 晴

 

銃声が聞こえ、急いで飛び起きた。近くで戦闘が行われているのか、音が大きい。トンプソンと急いでその地点に向かう。

 

音がどんどん大きくなってくる。途中、この世の物とは思えない叫び声が聞こえた。何だよアレ……怖いわ。

金属の擦れ合う音も聞こえてくる。この先にはどこかの辺境で獣と呼ばれる人外と殺しあってる狩人でも居るのだろうか。

 

恐らくそれらが居るであろう所に到着した。トンプソンたちに背後を任せて進む。血の臭いがする。そしていつの間にか音がしなくなった。暫く歩いた後壁際に張り付いていると、マガジンをリロードする音が聞こえた。生唾を飲み込みながら壁の大きな亀裂から顔を出してみると_____________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガスマスクもしていないうちの社長が、血だらけで横たわる巨大な獣に止めを刺していた。

 

冗談キツいぜ。

 

 

 

 

 

 

 

78日目 晴

 

俺が元々勤めているPMC、『武器庫(armoury)』。社員の過半数が人間で誰彼も精鋭。何かしらの得意分野があり、それに特化した部隊が存在する。皆が自分の部隊に誇りを持っており、うちの槍部隊も例に漏れない。そんな奴らを纏め上げて導いているのが、ジョン・マーカス総合責任者。通称、社長。

 

そんな人間の経歴が正規軍崩れの傭兵、もっと詳しく言えば対E.L.I.D撃滅部隊元隊長、コードネーム『討伐者(スレイヤー)』、どんなE.L.I.Dだろうと真正面から間近から、とにかく肉薄してぶち殺す部隊の元隊長だ。ただ通り名の方が有名で、「勇気を与えてくれる男(カーレッジマン)」、「夢見者(ドリーマー)」、「筋肉モリモリマッチョマンの変態(H E N T A I)」……最後のは忘れてくれ。とりあえずは昔ブイブイ言わせてたある程度有名な人間だったということだ。

 

これを社長から聞いてみてどう思う?俺は余りの信じられなさに頭を抱え、トンプソンはダミー共々爆笑して「「冗談だろ!?」」って全く信じていない。属性盛りすぎなんだよいい加減にしろ。誰が極端に切り詰めた対物ライフル片手で撃てるんだ、誰がE.L.I.D殴って気絶させれるんだ、誰がM2HBをバイポッド無しで撃てるんだよ。お前だけだよクソ社長。なんでそんなに真面目な顔をしてんだクソ社長。正規軍時代の部下やら剣部隊は余裕でできた?それはあいつら人間じゃないからな!!!生憎と俺は人間辞めてねぇよ!!!

 

あれか、アンタはさしづめ一人軍隊(ワンマンアーミー)か?というかなんでこんな汚染地帯でガスマスクつけずに生きてられるんだ。え?崩壊液は触れなきゃどうということはない?今現在顔にぶっかかってんだろ。

それは適応したからだぁ?そりゃアンタだけださっさと国の研究機関に被験体として行ってこい。そして世界を救え。とりあえず話を聞け?目の前の化け物について話そう?馬鹿野郎俺たちが探してるのは狼みたいな………………こいつ調査対象じゃん。

 

 

 

 

 

俺のお仕事終わったじゃん!!!

 

 

 

 

 

 

 




良かったねジャベリンくん!ついでに社長の過去も知れたよ!!
というかトンプソンがそこまで書けなかった……でも次はちゃんとやりますよ。

……社長の属性盛り込みすぎましたね。でも後悔はしてない。

感想、評価は執筆の励みとなりますのでジャンジャカお願いします!!それでは!!


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