明日は投稿を19:30と予定します。もし早く完成したら直ぐに投稿をしようかと。
今回はジャベリンくん念願のお休みの日です。
休日を満喫しようとする彼に降りかかってくる物とは一体……?それではどうぞ。
81日目 晴
なんか昨日は随分と恥ずかしい所を見せてしまったような気がする。やっぱ一人で酒を飲んだ方がいいな。トンプソンを相手にすると話しやすいからどんどん口が滑るというか、俺は酔い癖が悪いんだ。朧気に覚えていた記憶を呼び覚ましながら一人悶絶とする。心配に思ったポチがこっちに寄ってきてくれた。可愛い。オスカーは我関せずでソファで寝てる。可愛い。ここは可愛いの空間か。
そういえば、この前頼んだ茶葉が今日届くな。届け主は農園をやっているクライアントだ。あそことは割と懇意にしてる(癒着みたいなものだが気にすると負け)のだがやれ跡を継いでくれだのまた手伝ってくれだの、まるで家族のような扱いをしてくる。むず痒いから止めてほしい。もう少しビジネスライクな関係で居たいんだ。無理か。
チャイムが鳴ったのでドアに向かう。何だかんだ言って美味しいのは変わらないから楽しみなんだよな。
そう思いながらドアを開けると
この前の
UMP姉妹が
頼んだ茶葉を持って
入ってきた。
ジーザス。
ドア越しの攻防戦の末、結局数時間ぐらい居座られた。
流石にそのまま返すのは悪かったので紅茶とスコーンを出してやった。9の方はえらく俺にベタついてきてちょっと戸惑う。45は45で俺を試すような視線を投げ掛けて来たのでとりあえずオスカーとポチをけしかけておいた。今日からお前も仲間だ。
とりあえず何故彼女たちが茶葉を届けに来たのか聞いてみる。
45からは「私は電子戦にも特化してるから貴方の動向を把握するのは容易いのよ?」なんて言われた。えぇ……俺のプライベート筒抜け……?ジャマー設置しようかな。
9からは「家族だからどうにかできた!!」と言われた。そりゃわけわからんわ。いつの間に俺は9の家族になったんだろう。多分彼女たちと初めて出会った72日目あたりだなうん。適当に流しとこう。
まあ、結論からして彼女たちは随分と俺に執心である。美人に言い寄られて悪い気はしない。でも彼女たちはなんというか、怖い。心の奥底に狂気が眠っているというか、タガが外れたら依存なんて目じゃない、監禁されてゲームオーバーなんてあり得るかもしれない。何かしらの対策が必要か?416やG11を通して色々やってもらうかな?
こんな思いを巡らしていると彼女たちは何か用事を思い出したのか帰っていった。
部屋の中が静かになる。オスカーが膝に乗ってきて、ポチは傍らに座った。……そうだよ、これが俺の望んだ最適解なんだよ。ペットを愛でながら外の景色やテレビをボーッと見る。これが俺の理想なんだ。
チャイムが爆鳴りしてる上に大声が聞こえるがそれは気がつかない振りをした。
ヘリアントスさん許して……。
82日目 雨
改めて訪ねてきたヘリアントスさんにこっぴどく怒られた。連絡先を知らないから直接訪ねに来るしかなかったらしい。ひとまず彼女に紅茶を出した。反応は概ね良好。これを見て早速用件を聞いてみた。
……ただの社内希望調査書を渡しに来ただけだった。良かった。内容を確認すれば、休暇の必要数だとか今後の営業方針についてどう思うかだとか、色々書かれていた。一応こんなもんとかやってるんですね、とヘリアントスさんに言うと、「まあ、義務だからな」なんて言われた。
幾ばくか世間話をして、ヘリアントスさんは帰った。何故か序でに社内報も貰ったので暇なときに読むとしよう。
83日目 曇
気分転換がてらそこら辺のコーヒーチェーン店まで歩いた。俺だってコーヒーを飲みたくなる時はある。それにしても仕事がないのって最高だ。ポチとオスカーは残念ながらお留守番。店内に入って店員からおすすめを聞き、それを注文した。ここのオプションとかつけるとき呪文みたいなこと言わなきゃいけないから大変なんだよな。
商品を受け取り窓際の席に座る。外の往来を眺め、コーヒーを啜りながら持ってきたグリフィンの社内報を読む。社内報には新しく出来た基地のことや指揮官試験に合格した人物の名前が掲載されていたり、今まさに話題の○○地区!!といった特集も組まれてた。後ろのページを見れば可愛らしい衣装などを着た戦術人形の写真があったりと、中々面白い。最終ページには次号の内容がかいつまんで掲載されており、その中に『武器庫』が云々といったことも書かれてた。……ちょいとまた社内報貰おうかな。貰うか。
そう決めてふと顔を上げると、
SOPMOD-Ⅱが満面の笑みを浮かべながらガラスに顔を張り付けていた。
叫んだ。
寿命が数年飛んだ気がする。そうぼやきながら公園で子供と遊んでいるSOPMOD-Ⅱを眺める。あの時叫んだ俺はちょっと居辛くなりそそくさと店を出て、してやったりな顔のSOPMOD-Ⅱと合流して今に至る。今日は非番らしく、彼女はいつもの黒い服装ではなく、デニムパンツに黒いTシャツという簡素な服装であった。戦術人形ってのはなんでこうも武器を持たず服装が違えば人と見分けがつかなくなるのやら。彼女が手を振った。どうやら一緒に遊びたいらしい。いっつもこんな日が続けばいいのに。
疲れた。俺はSOPMOD-Ⅱと子供たちの無限に近い体力に翻弄されてベンチで休んでいた。子供たちはもう帰り始め、SOPMOD-Ⅱは俺の隣で社内報を読んでる。なぁSOPMOD-Ⅱ、と彼女を呼んでみたら、「SOPでいいよ。なぁに?」と返された。帰るか、と言ったら「うん!!」と言い、俺を起こして背中を押してきた。無邪気な笑顔が眩しい、癒される。これがアニマルセラピーというやつか……?
SOPとの帰り道、そういえば何で俺を驚かせるようなことをしたんだ?と聞いたら、「たまたま見かけたから何となく」とのこと。……子供っぽいな本当。そうやってによによとSOPを見てたら向こうは何故かいたずらっ子のような笑みを浮かべて俺に乗り掛かってきた。彼女は意外と軽く、俺はそのまま彼女を背負って走った。楽しそうにはしゃぐ彼女、何だか俺まで楽しくなってくる。このやり取りは俺の住むマンションまで続いた。
彼女はトンプソンとはまた違った親しみやすさがあるというのは、大きな発見だっただろう。
84日目 くもり
M16が電子ロックこわして入ってきたんだけど。
目がすわってる。死んだわオレ。
あぁSOPよ……口は災いの元だぞ。
早速修羅場になりましたジャベリンくん。彼は一体どうなるのか……。
そういえばもうそろそろ学業が始まったりしますね。私も春から学校やバイトが始まるので、更新頻度を4月から少し落とします。三日に一話更新出来れば良いと考えています。
さてさて、感想や評価は作者の心の栄養分です。ですのでどうぞよろしくお願いします。それでは!!
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