傭兵日記   作:サマシュ

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最近気になり始めたドルフロ小説を追いかけ始めたんですがなまら話数が多いので半分も読めていない。
全部読まなきゃ感想送りたくねぇなんていう考えが強すぎる()
それと、この作品の主人公ジャベリンくんがマウントベアー様の作品「狙撃手の少年は」に出張しましたので是非とも見に行ってください。
URL https://syosetu.org/novel/186025/


今回は平和です。それではどうぞー。













傭兵、束の間の安息だってよ。

85日目 晴

 

7時のアラームの音と共に目が覚めた。ソファーで寝たせいか、眠気が未だ残っている。暫くボーッとしていると、ペルシカリアがコーヒー片手に部屋に入ってきた。丁度修理が終わったようだ。彼女にM16たちの容態を聞けば、あれはただのAIの暴走であったらしい。大きな問題もなく、直ぐに直せたようだ。

 

このまま、AR-15とSOPも加えて定期メンテナンスを序でに行うらしく、結構時間がかかるとのこと。彼女たちを待つことは出来たが、早く家に帰ってドアの修繕をしなければならないので、ペルシカリアにM16たちによろしく伝えるよう言って、I.O.Pを後にした。歩いている途中でタクシーを拾い、マンションまで急ぐ。たまたまポケットに入れていたレーションを食べながら運転手と他愛ない話をして居ると、いつの間にかマンションへ到着した。エレベーターはいささか遅いのでマンションの階段を上り、自分の部屋まで行く。そこに到着すれば、ドアはある程度直っていた。ポチがしっかりと仕事をしたようだった。犬ステッカーは免れないがな。

 

……随分と大きな箱があるものだ。

 

 

 

 

 

 

 

86日目 晴

 

箱の送り主はこの前茶葉を送ってくれた懇ろにしてるクライアントからだった。中身を見ると最近富裕層で密かな人気を誇る家庭菜園キット。種が同封されており、それぞれトマト、ミニダイコン……?まあいい、ピーマン、ミニキャベツと沢山あった。手紙も入っており、中身を見ればまた手伝いに来てね、なんて書かれている。畜生至れり尽くせりなのはやはりそういう魂胆か、行くしかないようだな。

 

一先ずはドアを修理するために修繕業者に電話した。数時間後にはやってくるらしい。その間に野菜の種を蒔いておく。手順通りにやれば上手く行くもので、だいたい一時間で終わった。紅茶を飲んで一服し、オスカーを抱き上げて撫でながらテレビを見る。ポチは犬のステッカーを貼られたせいで拗ねてるので俺の傍らにはいない。相変わらずこれといって面白いような番組もないので、適当にニュースを見ていると、インターホンが鳴った。修繕業者が来たようだ。さっそく通し、色々と見て貰ったが、彼らも驚いているようで、ここまで酷いのは初めてだと言われた。人形に破壊されたからな、驚くのも無理ない。とりあえず見積りを貰い、ついででより強固な電子ロックと防犯性の高い鍵をつけてもらうことにした。

修繕は四時間程で終わった。流石プロと言うべきか、ドアは前と変わり映えなく綺麗な状態だが、その上でEMPが起きようがハッキングして無理やり鍵を開けようとしても専用のカードがない限り絶対に開かない電子ロック、特殊な構造をした頑丈な鍵をつけて貰った。これでもう大丈夫だろう。絶対に破られることはないはずだ。

 

 

大丈夫じゃなかったら一週間ぐらい休みをとって何処かに高飛びする。

 

 

あ、そういえばヘリアントスさんに菓子折送ってないなということでちょっと出掛けようとしたら俺の部屋の前にヘリアントスさんが突っ立ってた。なんか自棄になってる風にも見える。本能的に危機を察知して無言でドアを閉めようとしたらドアの間に足を挟まれた。無駄に良い笑顔だった。ヤクザか何か?

こうされてはもう堪ったものじゃないので渋々部屋に入れた。とりあえずは紅茶を出してヘリアントスさんの気分を落ち着かせ、なぜこんなことをしたのか聞いてみた。

……合コンで失敗したらしい。気分が落ち着いたヘリアントスさんはぽつぽつと喋りだした。曰く、真面目に受け答えをしてたら男性陣にドン引きされたとか、いつもの口調で話してたら男性陣との間に気まずい雰囲気が漂っただとか。何だかいたたまれなくなったおれば静かに秘蔵していたウィスキーの水割りを彼女に渡す。彼女は有無を言わずにそれを飲んで、俺にお礼を言った。ちょっとだけ世間話に付き合い、彼女を隣の部屋に帰す。その後はスピアやスリンガーなど、武器庫の独身社員やたまたま知り合ったクライアント先の独身の奴何人かをヘリアントスさんに興味があるならまた連絡してくださいという文言と共にメールで紹介しておいた。

 

すまねぇお前らにはちょっと犠牲になってくれ。ヘリアントスさん何だかんだ言って良物件だからまぁどうにかなるよ。うん。仕事先の上司ってことが無かったら勇気を出して告白するくらいには。

憧れの美人さんが引っ越し先の隣人だったってどういうギャルゲー?ってトライデントは言うだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

87日目 曇

 

連絡先を教えてもいないのにM16から電話が来た。前の埋め合わせをしたいらしい。ペルシカリアが連絡先教えたのか?あ、俺が教えたんだっけ?

断る理由もない俺は二つ返事で了承した。明日の昼辺りにあの草臥れたマスターのいる店に集合と言われた。

 

もしかしなくてもあそこの喫茶店は人形たちの穴場にでもなってるのか……?

 

ていうか、これデートじゃない??そう思ってポチに聞いてみたら「何を今更言ってるんだご主人」というような反応を貰った。ははは、可愛いなぁポチは。お礼に今度新しいステッカー貼ってやるから待ってろよ。

 

それにしてもM16とのお出掛けかぁ……平穏に終わるといいんだけど。

 

 

 

 

 

 




ヘリアントスさんにフラグ立ちそうで立たないアレ。ジャベリンくん仕事関係に対してはきちんと真面目なのです。
いや、ヘリアントスさんもなかなか良いと思うんですよ、美人だけど仕事一辺倒で不器用、でも人並みに結婚願望はあって合コンに行くぐらいは行動力のある人ですし。ちなみにこの小説のヘリアントスさんはやはり上手くいかないようです。いつかIFルートでも書いてみるか……?

とりあえず、この作品もそろそろ蝶事件、ドルフロ本編に突入できそうです。その前に下準備として任務を二つほど挟みます。一つは護衛任務、もう一つは鉄血工造での警備です。この意味分かるな?一つ言えるならジャベリンくんは指揮官にはなりません。是非とも楽しみにしててください。
あと蝶事件越えたらコラボとかやってみるつもりです。まだ完全に読みきっていない作品もありますので場合に依りけりでコラボをやってみるかどうかを判断することもありますが、興味のある方は是非ともお声掛けお願いします(他力本願)
ジャベリンくん他、『武器庫』の社員は依頼があれば何処へでも駆けつけます!

それでは、感想評価は作者の執筆活動の友です。是非ともお願いします。それではまたこんど!
あ、次回はさすがにジャベリンくんかわいそうなので平和に終わらせます。その分次がハードモードですが……。


3/29 ジャベリンがM16の連絡先を知らない訳ではなかったので加筆。

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