傭兵日記   作:サマシュ

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軽いコラボです。コラボ先のマウントベアー様作「狙撃手の少年は」URL:https://syosetu.org/novel/186025/
で、ジャベリンくんがとあるものを貰いました。その事で色々やります。ギャグ回みたいなもんなのでキャラ崩壊注意です。ではどーぞ


☆番外編 傭兵と贈り物

「ふむ……」

 

 

俺の目の前にはヘッドセットととあるプログラムの入ったUSBを前にして思考に耽っていた。このヘッドセットとUSBはこの前、任務でグリフィンの即応部隊『E.R.F.T.R』の部隊長、シモガキという青年から頂いたものだ。あの子は俺がやっと戦場を走り始めた時と同じ年齢でグリフィンの即応部隊隊長を勤めてるんだから大したものだよなぁ。そう思いながらまた目の前のブツを見る。

 

 

「しっかし、便利なヘッドセットだったよなぁ……脳波で動くとか何だそれってやつだ」

 

 

正直、社長も早くこれに更新しろとは思う。金はたんまりあるはずだろうに……。これがあれば作業効率上がるはずなんだよね。

今度はUSBの方を見る。こっちはこっちで中々のイロモノというか、シモガキ君が何でこんなものを渡してきたのか謎じゃある。

 

色々と考えていると、インターホンが鳴った。こんな時に誰なのか、そう思いながら出る。

 

 

「おーす、ジャベリン」

 

「M16か、何か用か?」

 

「たまたま通りかかってね、ちょっと寄ってみただけさ」

 

 

訪問してきたのはM16だった。片手にウィスキーの瓶を持っていた。飲むつもりなのだろうか?

M16の持っている瓶を見ていると、それに気付いた彼女がいたずらっぽく笑って、飲むか?と誘ってきた。……まあ今日は何もないし良いだろう。そう考え、彼女を部屋に招き入れる。

 

 

「ジャベリンの部屋って何だか味気ないよな」

 

「そりゃな。たまに花を飾ったりするんだが直ぐに枯らしてしまうんだよなぁ」

 

「花ぁ?ジャベリンらしくないな」

 

「うるせぇ」

 

 

軽口を叩き合いながらグラスを用意する。テーブルに座り酒を注いでいく。俺はロック、彼女はストレートだ。乾杯、とグラスどうしを当てて飲む。……中々度数が高いな。

 

 

「最近はどうだ?」

 

「んー?まぁ上々かな」

 

「そうか」

 

「そういえば、そこにあるUSB、何なんだ?」

 

 

ふと彼女がUSBを指差す。あぁ、これは……と彼女に色々説明していく。彼女は少し興味を持ったらしく、そのUSBにあるプログラムを使ってみたいなんて言い始めた。俺がやめとけと言えば、「なぁに、ジャベリンならどうにかしてくれるだろ?」なんて言われた。随分と信頼されたようである。まあ、俺も少し興味あるし、バグが怖いが使わせてみよう。

 

……………………

……………

……

 

 

「どうしてこうなった!!」

 

「ジャベリ~ン、もっと構ってくれよ~?」

 

「ええいポチと遊べ!!」

 

 

俺は後悔した。何故ならば、彼女がそのプログラム使った瞬間、一時停止をしてしまい焦っていると急に犬耳としっぽが生えて俺に突撃してきた。普段の彼女とは思えないくらい性格の差が酷くて混乱もしてる。ポチは仲間が増えたように見えたのか喜んでた。何なんだ本当。

俺に遊ぶことを拒否をされたM16はショックを受けたのか犬耳が垂れて悲しそうにしている。

 

 

「そっか……お前は私と遊んでくれないんだな……」

 

「うっ……それは」

 

「いいさ、私はポチと遊ぶよ……」

 

 

とぼとぼとポチのところへ歩いていく彼女。オスカーとポチが俺に対して非難の目を送りつけてきている気がした。

俺悪者?……ええいこなくそ!

 

 

「冗談だM16……こっちこい」

 

「本当か!!?」

 

「ほら」

 

 

両手を広げ待ち受ける。大いに喜んだ彼女が俺に飛び込んでくる。それを抱き止めてこれでもかと彼女を撫で上げた。……本当にこれM16だよな??いや、シモガキ君なんでこんなもの俺に渡したんだ……ポチに使わせる為か、ごめんな、お兄さん間違った使い方しちゃったよ……。

 

「~♪」

 

「はぁ……何だかな「何してるのかしらジャベリン」…………ゑ?」

 

 

ギギギ、と油を差していない機械のように後ろを向く。向いた先には仁王立ちで俺を睨み付ける416が居た。俺詰んだわ。

 

 

「な、何でお前……勝手に……」

 

「45から合鍵を借りたのよ」

 

 

よ、45ーーー!!!!お前いつの間に合鍵作ってんだ!!!いや初めて出合ったときからか畜生が!!!!!

 

脳をフル回転させる。この状況をどうにかしなければ……死ぬ!!必死に考える。だが考えても考えても何も浮かばない。流石に不味い。やばい。

 

そうこうしている内にM16が突然俺の懐から飛び出して、416に飛び付いた。416が二重で驚いている。

 

 

「なっ、何するのよ!!?」

 

「416ー!!!遊ぼうぜーーー!!!!」

 

「は、離れなさいぃ……!!」

 

 

彼女たちの攻防戦が始まる。べったりと張り付く彼女とそれを離そうと四苦八苦している416。

 

……何とか助かったかな。椅子に座り、近くにいたオスカーを抱き上げ撫でながら酒を煽る。あぁ、何だかこの味気ない部屋が随分といとおしい気がしてきたな……。

 

 

「た、助けなさいよーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……」

 

「お疲れ、紅茶いる?」

 

「……貰うわ」

 

 

五分後、M16が突然糸が切れたかのように動かなくなり、寝てしまった。今はソファーに寝かせている。ポチが心配そうに彼女の近くに座っており、また彼女のお腹にオスカーが座ってる。

彼女は気持ち良さそうに寝ており、さっきの騒動が嘘のようだ。

 

416が紅茶を飲んで一息つく。彼女にお酒を飲むか聞いてみると、快く乗ってくれた。

 

 

「何飲むんだ?つっても水割りかロックしかないけど」

 

「じゃあ、ジンのロックとかあるかしら?」

 

「りょーかい」

 

 

棚からジンを取り出して新しく出したグラスに氷とともにいれる。それを彼女に出して対面に座る。彼女が一杯飲み、それに続いて俺も飲む。

 

 

「……本当、アレ何だったのよ」

 

「戦友からの贈り物だ」

 

「ロクな奴じゃないわね」

 

 

すまんな……別に彼が悪いわけではない。変な使い方した俺が悪いんだよ。彼には後でお詫びに何か奢るとしよう。ヘリアントスさん辺りに聞けば連絡先分かるかな……?

 

 

「あー……何だかむしゃくしゃしてきたわ」

 

「おいおい、飲み過ぎるなよ?この前酷かったろ」

 

「あれはウォッカをストレートで飲んだせいよ。今回は大丈夫」

 

「……そうか」

 

 

人はそれをフラグという。まあいいか、飲もう。

 

彼女にまた酒を注いで俺も追加でジンを飲む。アルコールが俺を気持ちよく酔わせてくれる。

今日ばかりは、どんどん飲んでいこう、気持ちよく楽しく酔っていこう。

そう思った俺のグラスは、直ぐに空になっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、途中で起きたM16が乱入して死屍累々になったんだけどな!!!!!クソッタレ!!!!

 

 

 

 




M16が犬っぽくなったら、SOPみたいになるのかな?なんて思いながら書いてました。楽しかったです。

基本コラボは番外編として扱います。

……俺もなーもっと他の作品とコラボしてみたいんだよなぁー社内報だけでもいいしね。ドルフロ本編始まってからだけどな!!!……いつになるんだろうか()
時代背景関係ないならもう好きなようにやりますよ。

それでは、感想及び評価は心の支えです。ですのでどうぞお願いします!!またこんど!!!

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