傭兵日記   作:サマシュ

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今さらなんですがタイトルは結構適当です。何かそれとなく文章に関係した単語をそれっぽくしてます(((

それではどーぞ。


傭兵、輸送車両の護衛だってよ。

99日目 曇

 

土煙の舞う荒野、視界が狭まるほど濃く、運転し辛い。俺はとある運送会社の輸送車両の護衛任務に従事していた。この任務は3日かけての任務となる。

四人ほどこの護衛に就いており、二人は俺の部隊の新人パルチザンとパイク、もう二人は代理人という戦術人形とUMP40という戦術人形だ。あとついでにポチも居る。

ちなみに代理人とUMP40は面識があるらしく、驚いた。

 

現在は前方、後方に別れてジープで移動中だ。パルチザンとパイクと俺は後方、代理人とUMP40とポチは前方で見張ってる。これといった障害もなく移動できているものの、ここから進行方向数km先は時たま輸送車両が襲われることがある地帯だ。そろそろ警戒を強めた方が良さそうだ。

 

新人二人はガチガチに緊張しており、昔の俺を思い出すようで面白かった。とはいえこのままにしておくのは駄目なので軽く話しながら緊張を解していく。

途中通信でUMP40も加わり、パルチザンもパイクも段々と話すようになってきた。UMP40には感謝だ。

 

暫くして輸送車両が停まった。何事かと思えば、単純に休憩をとるだけだった。ついでなので、パルチザンとパイクに仮眠を取っておくよう命じて俺は水筒に入れていた紅茶を飲みながら休憩する。今後の予定を考えながら居ると、代理人がこちらにやって来た。彼女の手にはエナジーバーが二本あり、一つ俺に渡してきた。

それを食べながら、代理人に何故UMP40と面識が有るのか聞いてみるが、彼女ははぐらかすだけで肝心の部分は答えてくれない。彼女がこうやって誤魔化すのはいつもの事と思っていたので余り詰め寄るようなことはしない。ふとUMP40がポチを連れて来た。どうやらここまで賢いダイナゲートは珍しいらしい。そりゃそーだ、ポチだし。俺が自慢気にしていたらUMP40が何故か俺を擽ってきた。不意討ちだった為変な声が出てしまい、代理人とUMP40に笑われる。勘弁してくれ。

 

少しして、輸送車両の運転手から今日はこのままここで野営をすると伝えられた。そうと決まれば早速パルチザンとパイクを起こしてテントの設営を行う。設営を終えたら今度は食事の準備だ。代理人がスカートの中から食材と調味料と料理器具を取り出して料理を作り始めた。お前のスカートは四次元ポケットか。

ちなみに彼女の料理は絶品だった。彼女は一体何処に向かってるのだろうか……?

 

 

 

 

 

 

 

100日目 晴

 

テントを片付けて、俺たちは出発した。今度は色々配置換えして、俺と代理人とポチ、パルチザンとパイクとUMP40となった。輸送車両は危険地帯を走っており、油断なく警戒をしていなければならない。

そうやって走り続けていると、早速数百mほど先からジープの集団がこちらに向かっているという報告が来た。全員に戦闘準備をするように伝える。俺は運転手なのでどうにもできない。奴らが100mほどにまで近づいて来たときに、鉛弾が飛んでくる。反撃の合図だ。すぐさまこちらの銃器が火を噴いて身を乗り出していた奴らを蜂の巣にしていく。

運転手以外死亡したためか、襲撃してきた奴らが慌てて帰っていった。撃退は成功したようだ。運転手にはもう少し急ぐように伝えておいて、こちらも車のスピードを上げた。

もう少しで危険地帯は抜けるのだが、この先は道が狭くなっている上に周囲の見通しが悪くなっている。だが他の道はより危険であるためそこを通るしかない。この前ペルシカリアがポチに装備させた(魔改造した)全方位レーダーを起動させる。端末で何処に何があるのか確認するが、特に何かがある訳でも無かった。

一応何かしらのカモフラージュが施されている可能性を考えて通信で周囲警戒を怠らないように伝える。

 

何事もなく過ぎたけどな。

危険地帯を抜けた後はもう走るだけだった。気を抜いて脱力していると、UMP40から緊急通信が入ってきた。嫌な予感を覚えながら内容を聞けば、後方から10台以上の装甲車がこちらを追いかけてきているらしい。

 

……ついてねぇなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

101日目 雨

 

昨日の窮地は何とか脱した。というか代理人の独壇場だった。彼女、スカートからサブアームに取っ付けた20mm機関砲を出して一方的な蹂躙劇をしたからな。鉄血工造ってなんでこんな恐ろしい戦術人形作り出したんだ。訳がわからん。たかだかライフル弾を防ぐだけの装甲車なんて紙も同然に破壊されていったし。I.O.Pも変態だが鉄血工造も大して変わらんな。

蹂躙劇が終わったあと、パルチザンが火力は正義だなんてうわ言のように言ってたのだが、変な方向に向かわないよう願う。槍部隊は変人の巣窟じゃないんだぞ。……多分。

 

輸送車両が目的地に到着したあとは、次の護衛に任命されていたPMCへ任務の引き継ぎをして帰還する。夜通しなので少し大変だが仕方ない。

帰りの車内配置は俺と代理人とUMP40、パルチザンとパイクとポチということになった。帰還途中ということもあってか空気が軽い。UMP40は目を煌めかせながら代理人の蹂躙劇を褒めてたし、満更でもないのか代理人はスカートから馬鹿みたいに高いであろうお菓子を出して、UMP40にあげていた。いや本当に何処から取り出してるんだ?

 

それと通信機がオンになったままなのかオープンチャンネルで、パイクがポチを猫なで声で愛でているのを聞かされる羽目になった。UMP40は爆笑、代理人は吹き出しそうなのを耐えていた。途中でパイクがそれに気付いて急いで通信を切ったがもう遅いだろう。

 

暫くはこのネタで彼を弄ろうと心に決めた。

 

朝日が見えたころに、出発地点に到着。車を片付けて、代理人、UMP40と別れる。ホテルへ向かう途中、軽くパルチザンとパイクと反省会をしておいた。彼らの初任務は成功で、働きも申し分はない。俺も良い新人を掘り出したもんだ。

 

明日も早い、さっさと休むとしよう。そう思いながら個人メールを確認してみると、一通だけ届いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……鉄血工造の警備任務ってどういう事だ?






「これでよし……と」

「どうかなされましたか?」

「いや、ちょっとね」

「何だか楽しみ、というような顔ですね」

「んー、まあね。それにしてもジャベリンって面白そうな人だよねぇ」

「否定はしません」
















ドーモサマシュです。何か不穏だな??
さてさて、ジャベリンくん今度は鉄血工造に出張です。短い間ですが鉄血のハイエンドモデル達とも交流していきますしダイナゲートの集団にも襲われます。そしてその先に起きる蝶事件では……。次回もお楽しみに!
ネタバレ云々集めてたけど、この作品私完結できるのかなぁ……こじつけOKですか!?

感想及び評価は心の支えです。どうかお願いします。それではまたこんど!


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