それではどーぞ!
129日目 雨
結構な土砂降りだ。そう思いながら弓部隊のスリンガーと連絡を取っていた。どうにも社長の提案(悪ふざけ)で俺と彼で非正規の暗殺チームを組ませてみたいらしい。ロマンを求めるんじゃねぇよと言いたい。そしてもうコードネームが決まっており、俺は『ゴースト』または『スペクター』で、スリンガーが『フォーゲル』、ドイツ語で鳥という意味のコードネームとなっている。役割は、俺が実行役、スリンガーが情報収集役だ。
俺たちは個人を装って様々な暗殺をこなすというわけだ。もちろん早速お仕事という訳ではなく、俺がリハビリを終えて更に一週間の休み(グリフィンには伝えてあるらしい。やったぜ)を経て初任務ということだ。暗殺対象は最近また勢力を盛り返した人類人権団体過激派の幹部だ。楽に終わるといいんだが。
スリンガーとの連絡を終えて端末をポケットに入れた。その後はカリーナのショップに行き、置かれていた社内報を読んだ。
内容は大体鉄血関係だ。……えっ?AR小隊行方不明……マジか。現在はS10地区の指揮官が捜索中……お嬢そんな大役背負ってるのに堂々とサボってたの!?
急いでカリーナに色々聞いてみると、彼女、普通に仕事はこなしており、外に逃げるのは基本全てが終わったときだけのようだ。ただ指揮官が指揮所に居ないのは不味いからと戦術人形たちが追いかけているとのこと。なにやってんだか……。
何も買わないのも何なので、カリーナからチョコレートと牛乳を買っていった。やはりお嬢の実家が太いということで、天然物の食品が格安で買える。カリーナ曰く、外部の人間や職員もよく買ってくれてるお陰で資金が潤ってるらしい。そりゃなによりだ。
今後はちょっと事業拡大をしてみようとか言ってた。失敗しなきゃいいんだが。
130日目 晴
何だか今日は基地が騒がしかった。俺の健康状態を確認していた医療くんに聞いてみたら、中隊規模の鉄血がここにやってきたらしい。今この基地の第一部隊と第二部隊が対応しているとのこと。
ここの部隊は現在四部隊ほどあるらしく、第一部隊はローゼを部隊長にMP5、WA2000、マカロフ、OTs-12で編成されている。彼曰く、バランスの取れた編成であるとのこと。
第二部隊はスコーピオン、ステンMk-Ⅱ、M14、TAR-21、ガリルで組まれている。これ以上書くとキリがない。とにかく一応はこの基地の精鋭ということなのだろう。医療くんにその事を伝えるとこれまた違うらしい。お嬢がローテーションを考えて定期的に変えているそう。だから戦術人形達の技量の差はそこまでないようだ。
おちゃらけてそうで意外と考えてるんだなお嬢……見直したよ。
……また指揮所から抜け出してるのは看過出来んがな。まだ作戦途中じゃないか!!は?ちゃんと指揮出してたの!?うっそだぁ。取り敢えずポチ捕獲してきてくれ。無理?そっかぁ……。
131日目 晴
槍部隊の面々が俺を迎えに来た。スピアとランスが居ないのは別件で任務中だとトライデントから聞いた。アイツらも大変だな、俺は休むけど!俺は休むけどー!!!ガハハハハ!!!!
……変なテンションになってしまった。俺の人間性も限界のように見える。
それはともかく、俺はお嬢たちと別れを告げてヘリで帰った。道中で何かに襲撃されるなんてことはなく、安全に武器庫へ到着。本当に久し振りの本社だが、何か変わった所はあるのだろうか?
トライデントにそれを聞いてみると、特に変わった所はないらしい。なんだつまらん。
この後は社長の所へ行き、挨拶替わりの殴り合いをしてからの軽い世間話をしておいた。社長はどうやら俺の片目が無くなっていることを大変気にかけていたらしい。社長らしくないものだ。俺は利き目は生きてるので問題ないと返して帰った。久し振りの我が家へ戻るとしよう。
……ちらりと社長が誰かに電話するところが見えたが、見なかったことにする。
132日目 晴
俺とポチが自宅に帰った時にはもう朝日を拝むような時間帯だった。まあ仕方ない、武器庫から遠いし。
玄関から入ったらオスカーが一鳴きして迎えに来てくれた。ヘリアントスさん様様だな……彼女にはまた菓子折でも持っていくことにする。ポチがオスカーに話し掛けていたのだが、オスカーは驚いている様子もなくポチが喋るたびににゃごにゃごと返事をしていた。可愛い。
軽くシャワーを浴びたあとは疲れた体を休ませる為にさっさとベッドに入った。
突然ペルシカリアから明日研究所に来いという電話をもらったから変に目が覚めてしまったがな。寝かせろよ。まだ6時だぞ。
133日目 雨
ペルシカリアに義眼を埋め込まれた。いや、何の冗談かとか言うなよ?I.O.Pに到着した瞬間に黒服に囲まれて連行されて、ベッドに寝かされたかと思ったら麻酔ぶちこまれて寝かされて、気が付いたらペルシカリアがタブレット見ながらコーヒー飲んでたし何がなんだか分からないんだ。飛び起きて呂律が十分に回らない中ペルシカリアに何をしたのか聞いてみれば、うちの社長に頼まれてやったとのこと。
後で社長ぶち殺す。
社長への報復を心に決めてペルシカリアにこの義眼はどういう機能があるのか聞いてみた。
どうせ彼女のことだから絶対に何かあるだろう。
ペルシカリアは待ってましたと言わんばかりに俺に埋め込んだ義眼の性能について語る。
この義眼は普段は何の変哲もないものだが、自らの脳波でとある機能を起動することが出来て、その機能というのが人形や、機械の類に認識阻害を起こす特殊なジャマーが放たれるというものだ。機械に対して透明人間になるみたいなやつか?
ただちょっとした欠点もあるらしく、ふとした拍子に勝手に起動してしまうため、基本一人行動の時でしか使わない方がいいらしい。これアレだろ、ロマン兵器。
こういった理由もあり、ペルシカリアが思いつきで作ったものの、使おうにも使えず持て余していた所で社長の依頼が入ってこうなったと。
何で俺、体の良い実験台にされたんだ……?
ペルシカリアが今度は眼帯を渡してくる。普段これを着けて居たら間違えて起動してしまってもちょっと姿がボヤけるぐらいに抑えることが出来ると彼女は言う。本当何なんだその謎技術は……ポチに認識されないのは少し傷付くぞ。
……どうやら自身が味方と認識すれば、普通に見えることが可能になるようだ。良かった。
そういえば……まさかとは思うのだがこの義眼を着けるためだけに『ゴースト』だか『スペクター』だかのコードネームを与えられたのか?だったら勘弁して欲しいものだ。偶然で有ってほしい。
その後のジャベリンくん家。。。
「ただいま」
≪ご主人おか……なんかボヤけてますよ?≫
「義眼のせいだ、許せポチ」
≪あ、ハッキリしてきた。凄いですねその義眼≫
「ロマン兵器だよ。ペルシカリアもとんでもねぇ奴だった」
≪ですねー。あ、さっきヘリアンさんがお見舞いで紅茶の茶葉と高そうなお茶菓子くれましたよ≫
「お、マジで?というかヘリアントスさんお前が出てきて驚かなかったのか?」
≪腰抜かしてました≫
「えぇ……」
「にゃー(ポチは無駄に不用意なのよなぁ……駄犬乙)」
≪オスカー辛辣ゥ!≫
ポチが魔改造されるならジャベリンくんだって強化フラグを出すべきだ(脳内会議)
ただ逆にこの義眼のせいで窮地に陥るってのもいいですね。アーキテクトに実験台にされたりイントゥルーダーにハッキングされたり……ぐへへ。
さてさて、コラボしようとしている作品が三作品有るわけですが、もう少し待ってください()
ジャベリンくんが前線に復帰してなおかつ暗殺任務が終わったらやります。
さあ作品への感想及び評価は心の支えです!どうぞどうぞよろしくお願いいたします!!それでは次回も乞うご期待!