35日目 晴
突然現れた鉄血工造製の戦術人形と交戦するも、人質も戦術人形だったため苦戦をすることはなかった。つまり任務は成功というわけだ。証拠写真と人質をクライアントへ送って報酬を貰った。今度休暇をとって街へ出るとしよう。
ちなみに社長に色々と今回の任務について問いただしたところ、単なる伝達ミスだったらしい。とんでもない致命ミスやってやがったこいつ……。
36日目 雨
自律人形の少女がこの会社に来てから、俺の部屋がとんでもなく綺麗になった気がする。なんというか、出入口から綺麗すぎて全身が粟立つレベル。俺の部屋じゃない。
トライデントやランス曰く、「入ったら浄化される」らしい。スピアは今の部屋の状態が好きなようだ。
今俺のベットで寝ている彼女にそこはかとなく恐怖を覚えている。この子の名前、フィアーでいいかな?
37日目 雨
社長が俺の部屋に入ったとたん咽び泣きながら吐血した。
どうなってるんだ俺の部屋。
頼むからもう少し休んでてくれ少女よ、と思いながら運ばれていく社長を見る1日だった。
ちょっと鼻血が出てきたんだがこれは体が拒否反応でも起こしてると認識していいのだろうか?
……明日は我が身かな。
38日目 大雨
とりあえず部屋を汚す。これは俺の精神衛生を守るためだ。
少女はあまり嫌な顔をしていなかったので何故なのか聞いてみたら、「頑張りすぎて疲れました」なんて言った。
部屋を汚してからちょっと休憩をしていたらスピア達が入ってきた。スピアが部屋に入ったとたん少し顔をしかめたものの、すぐにもとの顔に戻り、ティーセットをテーブルに置いた。
ランスとトライデントは勝手に俺のチェス盤でチェスを始めてる。
これはいつもの風景なんだが、つくづく俺の部屋が私物化されてるのを実感させられる。
スピアが紅茶を淹れ始め、その匂いにつれられて、他部隊の奴らだとか、仕事帰りの社長が入ってきた。狭い。
こんなに狭いのは久しぶりだ、と考えながら少女を見れば、そんな事お構いなしにオスカーとポチを抱いて熟睡してる。
他部隊の奴らがそれを見て写真を撮っていた。
お前らも癒しが必要なんだな……。
39日目 晴
任務もなく、休暇をとってもいたので、今日はフリーだった。外を見れば、気が遠くなるくらい晴れていたので、前から行こうとしてた街へ出ることにした。
準備をしていると、自律人形の少女が着いていきたそうにしていたので一緒に連れていった。
コーラップスが撒き散らされて安全圏が狭まり、なおかつそれを巡って核戦争なんて起きた世の中だが、運良くその影響を免れたり、汚染度が少ない安全地帯はある。うちが管轄しているこの街もその一つだ。街はさまざまな店があり活気に満ち溢れてる。だが目に見える商品はどれもこれも割高。まあ世紀末みたいなものだから仕方ない。割高なせいで値引き交渉で血を見ることもあるが仕方ない。仕方ないのだ。
彼女はどうやら服とサメのぬいぐるみに興味があるようで、ある店の前で立ち止まってずっと見つめていた。お金にも余裕があるのでそれらを買ってやった。その服を着た彼女の見た目がそこいらで遊んでいる元気な子供たちとそう大差ない姿に変わった。(店主がカメラで撮ろうとしていたのでカメラを取り上げたのは別のお話)
その店から出たあとは最近懇意にしている喫茶店に行った。
この喫茶店、夜にはBARになるから結構好きなんだよな。
店に入るとマスターが物珍しそうにこちらを見たものの、特に追及はしてこなかった。
少女に何がいいか聞いてみると、彼女は少し考えて、この店で一番高いパフェを選んだ。
ちょっと顔がひきつってしまったが、彼女の嬉しそうな顔を見れたので良しとする。
夕暮れの帰り道、彼女は「ありがとう」と言ってくれた。けっこう嬉しい。
そういえば、今さら気がついたことなのだが、彼女は案外表情が乏しく、いつも眠たげにしている。ただ街へ言った時には喜んでいたようで会社に着くまでずっと服の裾を掴んでいた。
しかし、名前はどうしようか…。
40日目 晴
スピアがあの子に変なこと教えていたため金的を喰らわせた。
彼の日常会話の内容は基本半分真実半分虚実だから少し警戒しなきゃならない。俺は少女によくその事を言い聞かせて部屋に帰らせた。
スピアに軽く説教をした後、彼女から紅茶を頂いた。その味はスピアの作る紅茶と同じ味だった。
俺がその味に驚いて彼女に問うたところ、スピアに教えて貰ったらしい……あいつに詫びの品を用意する必要が出てきたようだ。
オリジナル展開にしようかどうか迷うこの頃。
まぁ、蝶事件までだいぶお時間あるからいくらでも迷えますね。
今後は戦術人形が結構出てきます。楽しみにしててくださいね!!
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