傭兵日記   作:サマシュ

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トンプソン出ません(土下座)
次回出るから!次回でるからさ!!








傭兵、テスターだってよ。

213日目 晴

 

何故か今日はポチと俺とG11でホラー映画を見ることになった。映画の内容はよくあるパニックホラー……ゾンビだなゾンビ。社宅の娯楽施設にあったやつをG11が適当に見繕ってきたらしい。

あらすじはとある青年の集団が立ち入り禁止の廃炭鉱を探検。そこの廃炭鉱にはゾンビになってしまうウイルスがあって、集団の1人が感染、そこからパンデミックが起きるってお話。

何のこともない、よくある導入だ。俺がボーッと見てたら隣のポチが黒い影が動いた場面で馬鹿みたいに驚いていた。随分と怖がってるなとポチへ言ったら映画に釘付けになっているのか聞こえてないようで、ことある事にビビってメトロノームのような状態になっていた。

 

ぶっちゃけこの状況を見るのは面白い。ゾンビ映画なんてそっちのけで生まれたての小鹿のように震えるポチを観察していた。マジで可愛い。お前は他人を癒す天才か?

ポチが可愛すぎてニヤつく俺を見たG11が少し引いていたがこれは所謂コラテラル・ダメージというものだ。傷付いてる訳じゃないからな?

 

 

 

 

 

 

 

214日目 晴

 

クソ!!整備士どもとM500の悪巧みを防げなかった!!!あいつらとんでもねぇ銃作りやがったぞ!!!

レールガンだぞレールガン!!!単発元込め式だが個人で携行できる大きさにしてやがった。しかもその貫通力が馬鹿げてて鉄板なら300mm、分厚いコンクリートもパスパスと抜く。反動も無くて軽い。少し嵩張るが気にならないレベルだ。弾は小さく多く持ち運べる。その上弾も種類があって、徹甲弾、榴弾とある。まあ通常弾で的が爆散するから持つ意味はないと思うけどな。後コストがかかり過ぎてるのがネックだ。プロトタイプだから各々好きなように機能着けてるんだろうけど。心音センサーとか着いてる。え、これ人間に撃つんですか……?

 

……なんでこんなに詳しく書けるのか?俺がテスターだったからだよ畜生。朝いきなり拉致されてやらされたんだ。パイクにやらせろと言ったらM500が「パイクなら64式に拉致られてたよ」って……それはお疲れ様です……パイク、強く生きてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

215日目 晴後雨

 

クルーガー社長から突然の御呼び出しをくらったので急遽本社へ急行した。武器庫からの帰り際に整備士にレールガン押し付けられた。オメー俺が仕事多いからって実戦のデータも取らせようとしてるな。ちなみに拒否権は無かった。

 

G11とポチを自宅のマンションで降ろした後に本社へ向かう。

余り変な任務じゃなきゃいいんだが。

 

 

 

 

 

 

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「久し振りだな、ジャベリン君」

 

「どうも、クルーガー社長」

 

 

久しぶりに来た気がするグリフィン本社、そして社長室。道中は特に痛い視線を向けられる事もなく行く事が出来た。

今日の目的といえば、まあ仕事のお話だ。この前みたいな敵地への潜入をするようなことじゃ無くて欲しいものだが……こういう時ってのは“ところがぎっちょん”何ていう事が起きそうだから怖い。

 

で、目の前のクルーガー社長は相変わらず余裕のある表情で、話を始める。

 

 

「今日の任務は調査任務だ」

 

「フラグですか?」

 

「フラグ……?どういう意味かはわからないが、この前みたいにハイエンドモデルと遭遇するような所でやるわけではないぞ」

 

 

やったぜ、もうこの任務終わったわ。さっさと酒の準備でもしよう。

 

なんて考えていたが彼の次の言葉で俺はその考えを殴り捨てた。

 

 

「クライアントは正規軍だ」

 

「拒否権は?」

 

「そんなものない、というよりマーカスが君にやらせろとこの依頼を斡旋してきたんだ」

 

「あの野郎……そういうのは剣部隊にやらせろよ」

 

 

確かあいつらも正規軍絡みで何処かに言ってたはずなんだがそのついでじゃ駄目なのだろうか……?

 

 

「いや、そちらの部隊が向かった先とはまた別の所でな」

 

「勘弁してくださいよ……」

 

 

社長への愚痴が爆発しそう。

とはいえ、俺が愚痴を言ったところで上司の命令には逆らえないもので、早々に諦めることにした。というか俺だけにこうやって仕事の依頼が来たってことは勿論グリフィンから誰か来るのだろう。ねぇ、クルーガー社長?

 

 

「まあな。君とバディを組むのはトンプソンだ、確か親しい間柄ではあっただろ?」

 

「トンプソンと…いやまあ彼女とは親しいですが、何故?」

 

 

ふむ……と考える姿勢になったクルーガー社長。

にしてもトンプソンか……彼女とは時折連絡を取ってたりはしたがまた任務で一緒になるのは一年ぶり……なのかな?長らく会えてない彼女だが、確か今はもうダミーを5体扱えるようになっていた筈だ。恐らく今回の任務では十分過ぎるほどに頼れる相棒となるだろう。

 

言いたいことが纏まったのかクルーガー社長が口を開いた。

 

 

「実のところ、あの半年前の任務結果が正規軍側に何故か評価されてな。君達がまた指名されていたらしい。マーカスもそれを見越しての斡旋だったようだ」

 

「それ先に言ってくれません?」

 

 

というか待てそれもう絶対E.L.I.D関係の奴だろ!!評価されるのは嬉しいがそれとこれとは別だぞ!?

 

 

「詳細は追って伝える。ジャベリン君、それまでに準備をしておけ」

 

「……copy」

 

 

ファッキン正規軍、貴様ら絶対許さんからな。

 

 

 

 

 

 




そろそろハイエンドと戦わせたい欲あります。でもまだ我慢。だってトンプソンネキとの絡みとかゴーストくんの濡れ衣ありますし……。

さてジャベリンくんに新たな武器が追加されました。このレールガン、BF4のレールガンを想像して頂ければと……。

ここから雑談。
ジャベリンくんって結局誰と結ばれるのか。俺は知らん()
多分このままのペースで行くと百話越えそうな気がしますね。そしてまた仄かに出てきたコラボ欲。上手く書けるのかはさておきって感じですね、ええ。

感想及び評価は心の栄養です。どうぞよろしくバンバンくださいな。それでは!

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