傭兵日記   作:サマシュ

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傭兵、ダミーだってよ。

230日目 雨

 

頭が痛い。どうにも飲み過ぎたようだ。

今日丸一日が休みじゃなかったら俺は恐らく死にかけながら仕事をやっていただろう。俺はもう少し寝ようか、なんて思ってベッドに入り込んだんだが、ポチに叩き起こされた。いや悪かったってお前をそのまま家に返しちゃったことはさ。だからやめろ、脛を執拗に蹴るな。いや膝もやめろって、脇に関しては最早意味がわからんぞポチィ!?どこぞの新喜劇みたいなことをするな!!

 

そうやって俺がポチに蹴られていたらインターホンが鳴った。誰なのか確認をすると、45が立っていた。突然の訪問に少々面食らったが、まあどうせ通さなかったところでセキュリティ破られるので部屋に通す。

 

正直この時に気がつけば良かったんだ。彼女は彼女ではなかったということを。

 

45を通して俺がお茶を出そうと準備をしていたら突然45が俺に抱き着いてきたのだ。困惑する俺と驚きすぎてフリーズしたポチ、そして抱き着いてずっと頭をぐりぐりと押し付けてくる45。なんだこれ。

俺は彼女を止めようと手を伸ばしたが45はそれを巧みに避けていく。困ったななんて思ったものの、早々に諦めた。一先ずはお茶の準備である。

 

一言言っておこう、凄く動きづらい。

 

何だろうな本当に、彼女はなんでこんなに俺にくっつくんだろうな。それがわからないままテーブルに茶器をおいて彼女と座る。流石に一緒に座るのは嫌だったのか彼女は隣に座ってきた。それでも凄く密着されたけど。

 

暫くの沈黙が続いたのだが、突然45が口を開いた。俺はその言葉に大いに驚いたさ、うん。

 

「実は私、ダミーなんですよ。ふふっ」

 

って。俺も驚いたがさっきまで寝てたオスカーがマジで!?っていう風に驚いてもいた。いや口調が45とのイメージとえらいかけ離れてる。いや、それにしてもダミーだと?メインはどうしたんだ?

そう俺が彼女…ダミーに聞いてみたら、メインがよくやるような意地悪そうな笑顔で、

 

「メインはメンテナンス中でしたので、こっそり抜け出してみました」

 

と言った。うーん嫌な予感!

でも邪険には扱えないのでお茶を出してとりあえず何しに来たのかを聞いた。彼女はちょっとだけ迷う素振りをしていたがすぐに話し始める。

 

彼女曰く、メインフレームの本音を話しに来たらしい。

……俺殺されない?とか何とか思いながらも彼女の話を聞いていく。

どうやら45は俺に対して気まずさというのがあったらしい。俺としては余りそういうのは感じられなかったのだがダミーはその事を感じていたらしい。

彼女に何があったのかはよく分からないが俺に対してそういった感情を持つのは間違いじゃないだろうか。俺アイツに何もしてないし。

まあそれよりも、ダミーの奇行についてだ。俺は彼女に何故いきなり抱きついて来たのか聞いてみた。彼女はまた意地の悪い笑顔をして

 

「あら、私はメインが伝えられない事を伝えに来ただけですから」

 

と返された。その真意を計りかねたが、それを聞き返す前にダミーは帰ってしまった。

 

……本当に変な体験だった。この後フリーズしたポチを直していたらメインのUMP45が現れたのは別のお話。

 

 

 

 

 

 

 

231日目 晴

 

昨日のダミー事件で面倒なことは済んだかと思ったら実は違う。

 

G11が増えた。厳密にはダミーがやって来た。四人仲良く俺のベッドの中で夢の中に居る。可愛いな畜生!!!ここにオスカーを置けばもう天国だ!!オスカー!!こっちにこい!!あぁ逃げられた!!

 

……とまぁ、茶番は置いておきこの状況をどうするか、だ。現在こうして日記を書いている訳だが、今の時刻はPM23:45。もうすぐ日が変わる。ソファーではポチとオスカーが一緒に寝ているので、このままで行くと俺は床で寝ることになる。流石に嫌だし、仕方ないのでG11を起こすことにした。さてこの眠り姫達は起きてくれるかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベッドせまい

 

 

 

 

 

 

 

232日目 曇

 

地味にG11達の体温が高くて少々寝苦しかった。

 

その、日記だから詳細を記すが、俺は彼女達を起こそうとしたら逆にベッドに引きずり込まれた。これは所謂、ミイラとりがミイラになったってやつか?

まあそんな事はさておき、俺は今日仕事が入った。久々に社長直々にお呼びだしなもんだから結構重要なやつか若しくはくだらないお使いだろう。あの社長だしどちらの可能性だってあり得る。精々、真面目なものであることを祈るばかりである。

 

OK、今さっき社長から仕事内容を聞いてきた。お嬢の護衛だ。どうやら彼女が前線に設置した拠点で指揮を行うらしい。戦術人形を置けば良いとは言われるがまあ、その、ジャガーソンさんの圧力でな……こういう時に権力者というのは面倒じゃある。娘を溺愛し過ぎなのだ彼は。ちゃんと卒業しろ。

 

で、今回のメンバーだが……槍から俺とスピア、弓からクロスボウ、そして盾部隊全員だ。訳がわからん、さてはジャガーソンさんの自腹だな??

最早大統領の警護だ。因みにお嬢には俺とスピアとクロスボウが来るとだけ伝えられている。盾部隊は拠点周辺で光学迷彩着て警護のようだ。

 

負ける気がしないなクソッタレ。武器はSCARとガバメントで良いだろう。

 

……一応レールガンも持っていこう。














「……やはりジャベリンは来るのね」

「ふふ、楽しみ。ジャベリンは一体どんなものを演じてみせるのかしら」

「またあの時一緒にゲームをした時みたいに楽しみましょ、ジャベリン」







どーも。モチベーション死んでましたサマシュです。最近Twitterで色々なネタを見ていくうちに他のドルフロ二次創作執筆に手を出し始めちゃったんですよね()
まあ向こうはこっちが詰まったらやるだけに留めておきましょう。

さて最後の人物とは一体誰なのか……そしてジャベリンくんは安定のピンチに陥りそうですね(諦)

この作品への感想及び評価は心の支えです!どうぞよろしくお願いいたします!それでは!


6/11 あとがき、三人称が違うということで統一させました。全て同一人物です。
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