傭兵日記   作:サマシュ

8 / 131
「今小説どうなってっかな…?」スマホポチー

お 気 に 入 り 100 件 越 え U A 4000 越 え

((((;゜Д゜)))




ウレシイ……ウレシイ……(浄化)
だけど、自分が更新楽しみにしている作品の作者様から感想が来ていることに今更気がついて不甲斐ない気持ちでいっぱい……。









傭兵、お別れだってよ。

42日目 晴

 

あの子の名前が決まらないまま季節の境目に差し掛かろうとしているとき、ある女性が訪ねてきた。

彼女はペルシカリアという名前で、研究者、らしい。それと彼女の頭についてる猫耳?が凄く気になった。触りたい。

何故彼女がこちらを訪ねてきたのかというと、どうやら未だ名前が決まらない自律人形の少女に興味があるらしい。

彼女曰く、その自律人形は結構なレア物でなにより高性能なため研究をしたいとかなんとか。

はて、彼女の型はけっこうスタンダードだったはずなのだがと言ったら色々と言いくるめられた。悔しい……。

 

なんやかんやあって結局彼女に自律人形の少女を任せることになってしまった。不安そうにしている少女をしっかり抱き締めて安心させ(この時後ろから「ロリコンでしかも情熱的……」とか聞こえたのは気のせい)ペルシカリアと一緒に彼女の研究所へと行かせた。

 

次に会うまでには名前、考えておかないとな。

 

 

 

 

 

 

43日目 曇

 

またペルシカリアが訪ねてきた。彼女に紅茶を出そうとしたら断られた。

紅茶よりコーヒーのほうがいいらしい。後で部屋にある埃を被ったコーヒーメーカーとコーヒー豆を押し付けとこう。

それはともかく、彼女が訪ねてきた理由は俺のG11を譲ってもらう為、ということだ。

何か隠してるような言い方なので少し詰問をすると、元々喋るつもりだったのか、昨日彼女が引き取ったあの子を戦術人形として改造する為でもあると、平然と言った。

少し俺は面食らったものの、自分もそんな考えは持っていたので、普通に承諾した。というか何で最初言わなかったんだ。G11とかいう馬鹿みたいにデリケートでマガジンも糞高い銃を戦術人形に使わせるんだから、そら拡張性高い民間用から転用した方が安く済むはずだし弄りやすいだろ……。

ペルシカリアは「もう少し嫌そうな顔するかと思った」と言ってきたが、俺はあの子を信頼しているから戦術人形になっても十分働いてくれる筈だと答えた。

「まるであの子の父親のようだね」とおかしそうな口調でいわれたが、それでも構わなかった。信じる者は救われる、なんて言葉があるんだ、人形一体信じたぐらいで悪いことなんかなにもないはずだろう。

 

ペルシカリアを帰すついでに丁度思い付いたあの少女の名前を書いたメモを渡しておいた。多分、呼ぶようなことは無いだろうけど、せっかく考えたものを伝えないなんて、面白くないし勿体無いからな。

 

 

 

 

 

 

 

44日目 晴

 

今日は社長がグリフィン本社へ行くそうなのでついていった。向こうのお偉方と色々話すらしい。会社の外で護衛の戦術人形たちと車が待っていた。

護衛に守られた車に揺られて数時間、グリフィンが管理する都市に到着。社長はそのままグリフィン本社に向かい、俺は特にすることもなかったため市街地を探索することにした。

 

グリフィン本社の管轄であるこの街はうちの街と違って商品の値段が良心的だったし、店員も穏やかな人たちが多かった。どこで差が生まれたんだこれ…?

値段の安さと店員の優しさに感動しながら歩いていると、ふとひっそりと佇む喫茶店を見つけた。興味を惹かれ、店先に行ってみると[open]のかけ看板と、日替わりランチありますと書かれたボードがあり、雰囲気も良さそうであった。早速中へ入ってカウンターへ座り、少し草臥れた雰囲気のマスターにランチを頼んだ。ランチを頼んだ後に店のなかを見回すと、何人かの客がこちらを見ていた。ここ穴場っぽいしこうやって見知らぬ顔が来るのは珍しいのだろう。

 

ランチが来た。オムライスにサラダ、そしてなんと、デザートにプリンがついてきた。この喫茶店、俺の懇意にしてるところに劣らないぞ……!?

なんて思いながら食べた。

あと俺が食べている間に、護衛部隊にいた戦術人形が俺のとなりに座ってきた。名前はたしか……トンプソンだったか。特徴的な銃と見た目がそこらのマフィアみたいだったからすぐに覚えた。あと魅惑の腰つき、悶々とさせられる。

彼女は俺のとなりに座ったあと、マスターにコーヒーを頼んで俺に話しかけてきた。どうやら社長についていかずにそのままふらふらと街へ行った俺に興味を持ったらしい。最初は少し面倒臭いと思いながら話をしていたが、彼女の相づちの上手さと雰囲気の親しみやすさに絆されたのか、饒舌になっている俺が居た。彼女も俺がよく喋るようになったのを皮切りに笑いながら話を聞いたり、ちょっとした冗談を言ったりと、とにかく楽しんで話すようになった。

 

彼女と話し込んでいると、丁度社長から連絡が入り、帰ることになった。トンプソンに帰る旨を伝えて、会計を済ませて喫茶店から出ると、それに続いてトンプソンもついてきた。彼女が言うには、帰り道の護衛も任されてたらしい。

俺たちが社長の待つ車へ到着すると、護衛の戦術人形の一人が怒り心頭の様子だった。どうやらトンプソンはサボりついでで俺のところに来たようだ。

 

怒られるトンプソンを横目に車に乗り込む。先に乗り込んでいた社長が真剣な顔で俺に仕事の話を持ち込んできた。

話を聞くと偵察任務とのこと。誰も管理していない空白地帯で、多くの輸送車両が襲われる出来事が多発したらしい。その原因調査ということだ。

グリフィンからも一体ほど人形を派遣してくれるようで、結構優秀な人形らしく、上手くやっていけるだろうなんて言われた。その人形とは現地で合流するからと合言葉を教えられた。確か、「消えた星までの地図は」と言われたら「地のはての民に届けよ」と言う手筈だったかな。先に現地に着いた者が始めの言葉を言うようだ。

偵察任務は二日後に始まる。それまでにちょっと準備しなきゃな。

 

 




書き貯めがもう無くなりそう(死活問題)
そろそろ不定期更新になるかもしれませんが許して…。

最後の合言葉は某師匠を知っている方なら分かると思います。あの人の歌詞ってなにかしら合言葉っぽいから好きなんですよね。

3/17 一部加筆

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。