305日目 晴
気が付いたらG11が俺の腕の中で寝ていた。可笑しいな、俺はオスカーを抱いていつの間にか寝ていた筈なんだが……作為的なものを感じる。ただ抱き心地は良かった。
あとG11も結構満更でも無かったしセーフだ、確実にセーフなのだ。トライデントがずっと限界オタクみたいなものになっていたがあれと俺のそれとは関係ない。パルチザンが俺を蔑むような目で見てくるのだって関係ない。盾部隊のイージスさんが「安心してくださいジャベリンさん。この会社はそんな貴方でも迎え入れてくれますから」と慈愛の目で言われたのだって関係ない。
ただ家族との仲を深めてただけなんだよ、あの後オスカーもポチも来たからさ……というかもう見慣れてる光景だろ。今さら過ぎやしないか?それとも皆暇だったから乗ったんだなそうだな??
そうじゃなきゃ社長とクレイモアが俺の所に来る筈がないのだ。あとスリンガーもな。あれだろ、ドッキリの看板出すんだろ?
え、違う? じゃあ何の話なんだ?
306日目 曇
レモネードが飲みたい。あの喉を通った時の爽快さ、あれは中々良いものだ。他のPMCが管理する都市での任務中、こっそりレモネードを飲んだことがあるが、本当に美味しかった。また今度行こうかな……。
そんな現実逃避はさておき、昨日の社長とクレイモアによる圧迫面接について話そう。ものものしい雰囲気を醸し出しながらの俺の部屋への入室だったから何事かと思ったのだが、何て事はない、ただグリフィンの指揮官が武器庫に格闘戦の模擬演習を申し込んで来たからその相手をして欲しいんだとよ。
別に構わないんだが、ぶっちゃけ体術云々は盾部隊が適任だと思うのだが、社長曰く丁度盾部隊がドラマ撮影とか任務とかで忙しく、空いてるのが俺達だけらしい。
後は、何度も実戦に出てて技術もそれなりにある槍部隊が適任だろという独断らしい。
なんとなーく俺は渋ったが、社長はもう他の隊員には許諾を得たらしい。その外堀を埋めてから本丸へ向かうスタンスを止めろこの野郎。
報酬を弾むとは言ったからいいんだけどさ。
308日目 晴
スリンガーから模擬演習にやって来る指揮官の詳細を教えてもらった。
確か、R06地区の指揮官で名前が『シーラ=コリンズ』って人だったな。グリフィンの顔写真を見るに、女性だった。というか昔見たあのブライダル系統の雑誌だったか、何かの雑誌の表紙に載っていたその人だ。随分と数奇な運命なもんだな。向こうも武器庫が載っている雑誌は見たのだろうか、見てくれてると嬉しいもんだ。
しっかしこの人、正規軍の出身なんだよな……一体どんな女傑なのか気になるね。なんで『スイートキャンディ』って呼ばれてるのかは分からないが、まぁ少なくともクレイモアみたいな女性ではない事を祈る。
いや、でも待てよ? スリンガーから聞いたんだが、そのコリンズ指揮官は正規軍、しかもE.L.I.Dを倒す部隊に居たらしい。どうにも俺の脳内では対E.L.I.D部隊=脳筋集団の集まりという形式図が生まれてしまっているせいで、どうにも身構えてしまう。まあ、うん、外見通りのおしとやかな女性であるように祈っておこう。
だから、その、なんだ、クレイモア、頼むからその手に持っているモーニングスターを戻して欲しい。というか別にお前を貶してた訳じゃないだろ!?
おいまてやめ
「私は脳筋じゃあない」
「嘘……つくんじゃねぇ……グフッ」
さて次回は笹の船様作『女性指揮官と戦術人形達のかしましおぺれーしょん』(URL: https://syosetu.org/novel/184136/ )
とのコラボです!この作品は主人公『シーラ=コリンズ』という女性指揮官と、UMP45を中心とした戦術人形達との涙あり笑いありの作品でございます!是非ともご一読を!!
それでは皆さんごきげんよう!