転生ドズルがアイドルをプロデュースするようです 作:三毛猫提督
ネタで攻めすぎた感が半端ない。
・・・え?765ASとの整合性?
・・・なんとかします(汗)
01 ドズル、転生を経験する
突然な話だが、俺は『神様』というものが嫌いだ。
一体何故? それは、神様というものは所詮人が勝手に作り出したものにすぎない。
そして大抵の場合、神様は恵まれない人を救済する存在として描かれる。だが、それは本当にその人の為になる事なのか?
寧ろ、人に対するある種の『現実逃避』に他ならないのではないか?
自らの力で苦労して成し遂げたこと程達成感や喜びが大きいものはない。現に俺はそれを今まで生きてきた中で多く体験してきた。
自らの力で苦難に打ち勝ち、夢や希望を成し遂げる。神様などは所詮まやかしに過ぎない。
そう思っていたし、そう確信していたのだ・・・
・・・あの時までは。
「・・・ん。こ、ここは一体・・・」
気がつくと、俺・・・ドズル・ザビは一面真っ白で椅子以外何もない部屋にいた。
つい直前まで戦闘の渦中に・・・ああそうか。
「あの白い悪魔めにしてやられたのだったな。そして・・・」
『死んだ。そしてここに呼ばれたのだ』
突然、目の前に口髭豊かな老人が現れた。見た目だけなら親父よりはるかに年上。
誰だと問おうとしようとして、その老人はこう答えた。
『私は転生神。訳あってお前さんを転生させるためにやって来た』
「・・・転生神、だと? 貴様、この俺を愚弄しているのか!?」
突然告げられたその言葉に俺は思わず立ち上がった。そんな俺にひるむ様子もなく、老人は言葉を続ける。
『愚弄などしていないさ。私はただ事実を述べるのみ。現に君が今ここに居るのは、君がすでに死んでいるから。そうではないのかね?』
俺が死んでいる。
・・・確かに、それは事実だ。
あの憎き連邦の白い悪魔、ガンダムとそのパイロットに俺はやられた。そうでなければ、このような場所に俺がいる筈がない。
・・・俺もそこまで馬鹿ではない。この老人の話とやらを、少し聞いてみるか。
「先程は失礼した。して、貴公の目的は?」
『・・・ふむ、私の目的、か。そうだな・・・あえて言うなら、君の弟君の頼み、かな』
「弟・・・まさか、ガルマか!?」
『左様。彼は死後、君の戦いぶりをずっと見ていた。そう、君の最期の時までな』
ガルマ・ザビ。
ザビ家の末っ子にしてドズルの弟。芯の強さならこの俺をも凌ぐかもしれなかった男。
最期はガウで木馬に特攻を仕掛けるもあえなく戦死したと聞いたが・・・空から見ててくれていたのか。
「そう、か・・・。それで?」
『彼は私にこう言ってきたよ。『ドズル兄さんは確かに大悪党かもしれない。だけど、僕にとって兄さんはギレン兄さんやキシリア姉さん以上に信頼し、敬愛の念を抱いた人だ。もう一度、別の形でチャンスを与えてはいただけないだろうか?』とね』
「・・・大バカが。クソッ・・・!」
その言葉は自らにとってあまりにも情けなく、それでいて嬉しかった。
やれる事をしてやれなかった悔しさと無念さ。それなのに尚敬愛を向けてくれるガルマという存在。
思わず涙がこぼれた。そんな俺を横目に、老人は優しい笑みを浮かべ口を開いた。
『よほど仲が良かったのであろうな。お前さんは本来なら転生は許されぬが、特例で許可が下りた。但し、これらの条件付きでな』
「・・・これらの条件?」
『うむ。それは大きく分けて三つだ』
老人・・・いや、転生神はそう言って条件を示した。
一つ、転生先の世界で何でもいいからトップに立つこと。
一つ、絶対に人を不幸にしない事。常に周囲が笑顔である事。
一つ、お前さん自身が幸せになる事。
『三つ目はどうするかで大荒れに荒れたがな・・・。罪人として来るはずの人間なら、ある意味これこそが相応しいという事になった。・・・やるかね?』
しばし熟慮する。
ガルマの名を使い騙しているのかもしれない。或いは死に際の幻想かもしれない。
だが、どうせ夢か幻想だったなら良いものを見たい。神の言う知らぬ世界とやらに行くのも悪くはない。
いつもの不敵な笑みと共に、俺はこう告げた。
「・・・ゆこう! このドズル・ザビ、新たなる世界へ!」
その瞬間、俺の意識は再び闇へと落ちていった・・・・
『・・・良かったのかね。兄に会わないで』
「ええ・・・。兄さん、お達者で・・・・」
典型的な体育会系Pにはしない(決意)。
次回は高木社長と遭遇です。
・・・改めて考えたら、高木社長ってスゲぇよホント。