しかもさっき見たら何か黄色からオレンジになってるような……アババババ(白目)
気付けばUAも5000到達、お気に入りも70突破と震えが止まりません、なんかいきなりえらい事になってビビっております。
稚拙な小説ではございますが、これからも頑張って参ります!
4/23 今見たら黄色に戻ってました。……寝惚けて見間違えたんだろうか。
「40年前の人間、ですって?そんな、有り得ない……っ!」
「戯れ言、ね。わりーけど、こちとらこんな重傷負ってて、嘘や適当なこと、吐けるほど、余裕はねーぜ」
尽きる事のない激痛に歯を食いしばりながらも、青年の視線は真正面を見据える。既に彼の腕から滴り落ちた鮮血は、小さいながらも血溜まりを作りはじめていた。
「……ええ、だからなおのこと理解が出来ないのです。はっきり言ってしまえば、今貴方は考えて言葉を発しているように思えない。それなのに、有り得ないはずなのに、出任せを言ってるようにも見えない。意味が分かりません」
「そら、そーよ。こんな、腕ズタズタにされて……っ、さ。めっちゃいてぇってのによ、あれこれごちゃごちゃ、考えて、られるかよ」
「ならば何故、生き延びるための願望を口にしないのです。貴方にとってこの絶体絶命の状況下、何故助命を乞わないのですか」
徐々に落ち着きを取り戻してきた女性の問い掛けに、痛みを堪えながらも青年は答えを返す。
「
「……なる、ほど。危機的状況にあってもそこは判別がついていますか」
「一応、な。まあ、俺にとっちゃ、
自嘲気味に呟くと、ゆっくり息をついてそこで青年は視線を落とした。鉄血勢力の事については、多少ながらグリフィンの基地にて動画を用いられながらも説明は受けていた。半ば半信半疑ではあったが、その返事から少なくともグリフィンと鉄血だけの諍いではない、という事をおぼろ気ながらも青年は把握した。
「……ふむ」
そんな青年から視線を外すことはせずに、女性は口元に手を当てて考え込む。目の前の脆弱な人間に対して周囲の人形達へ即座に指示を出し、その息の根を止める事はとても容易い。それどころか、彼女のスカートの中に納められている銃で以って仕留める事すら簡単な事だ。
しかし簡単ではあるが、40年以上も昔から来たと言ってのけるこの存在を、果たして消してしまう事にメリットがあるのか。この世界の人間とは全く違う思考を持ち、死の危機に直面しているにも関わらず既に事切れた人形を庇おうとするこの異端者を、あっさり殺してしまっていいのか。
「……ふ、ふふ。なるほど、これは面白い」
「は?」
突如小さく笑い出した女性に、青年は怪訝な視線を向ける。
「いえ、いえ。それならば、こういうのはどうでしょう。
貴方の身柄を我々で保護しましょう。勿論その腕も治療して差し上げます」
「はあ!?……ってて、いきなり、何をとち狂った事、言ってんだあんたは」
予想もしてなかった言葉に思わず声を張り上げ、左腕に痛みが走り青年は呻く。
「いえ、貴方という存在を買おうというのです。貴方はこの世界においてある意味で稀有なモノです。グリフィンにとっては不要かもしれませんが、我々に……少なくとも私にとっては大変興味があります。そしてそれは、恐らく我々のトップにとっても」
にこり、と初めて笑みを見せると、女性は青年の元へと歩み寄る。
「どうでしょうか。少なくとも、貴方にとって悪い話ではないかと思われますが?過去から来たのであれば身寄りも、頼れる人もいないでしょう」
そして、ゆっくりと手を差し出す。
彼女は半ば確信していた、青年がその手を取ることを。
所詮彼とて人間だ、この極限状況下において、救いの手を差し伸べられて払い退ける事などし難い、否、出来るはずがない。女性はそう計算し、結論付けた。
頷かせてさえしまえば後はどうとでもなる、ならば最初は甘い餌で釣れば良い。
そう、考えていたが。
「……ならさ。この子も、助けてくれるのか?」
「はい?」
思いも寄らぬ問い掛けに、今度は女性の方が呆けたような返事をしてしまう。
「俺の後ろの、この子も、一緒に助けてくれんのか、って、聞いてるんだよ」
「いえ、必要なのは貴方だけです。後ろの人形に用はございません」
女性の回答に、青年は小さく首を振った。
そして。
「んじゃ、駄目だ。彼女を置いては行けねーよ」
青年は、はっきりと拒絶した。
「……な、なぜ」
「何故?簡単な事だぜ」
青年は辛そうにしながらも、背後を振り返った。そこにはボロボロの少女の人形が、動くこともなく横たわっている。その傍には、青年が置いた機関銃。
それらに眼を向けて、彼は再び口を開いた。
「さっきも、言ったろ。あの子はな、俺なんかを助ける為に、自分の残る全てを、託してくれた。自分の、大切な得物を。仲間の為に、残していたエネルギーを。
そして、彼女自身の、願いを」
だから、と青年は続ける。
「今度は、俺がこの子を助ける番だ。俺だけが、助かっちゃ……駄目なんだ、意味ねーんだよ。あんたらには、理解できねーかも、しれねーけどさ」
青年の頑なな意思に、女性は自分の予想が浅はかだったことを思い知った。この目の前の人間は、彼女の計算の及ばぬ程に、異常な存在であると。
「……ふふふ。ふふ、あっはははははははは!!
面白い、実に貴方という人間は面白いです!!」
そして、唐突に彼女は笑い出した。青年と周りの人形達、その場にいるほぼ全ての者達の視線を集め、女性はお腹を押さえて破顔し続ける。
「益々興味が湧きました。私の提案に対してすら、己の身の保全よりも後ろの壊れた人形を気に掛けるとは。実に、実に楽しみです。何としてでも、貴方の事を連れて帰りたくなりました」
そう言うと、女性は空を見上げる。その顔からは、一瞬で笑みが消え失せていた。彼女の周りの人形達も、一斉に銃を空へと構え出した。
釣られて、青年も空を見上げ、
「ぐ、グリフィン!?」
「あの邪魔者を消したら、直ぐ様にでも、ね」