一般人・イン・フロントライン   作:全緑小隊

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基本日中仕事なんで夜にネタを書き溜める事が多いんですが、特にお酒が入ると寝落ちてしまっていかんですね……
遅くなってしまい申し訳ないです。

あと期間限定ドロイベ万歳。SPP-1万歳。
まだ持ってないM99かネゲヴが出てくれれば最高です。


一般人・イン・フロントライン・サドゥンリィ7

 

 

ーーーーカタカタカタカタ

 

『……作戦状況の報告を』

 

ーーーーカタカタ、ピピッ

 

『グリフィンの人形共は本日も特に姿を見せず、ね。本当にあそこの指揮官はやる気があるのかしら』

 

ーーーーカタカタ、ピピピ

 

『……ん?代わりに装甲兵が一体、ヘリから投下されてPROWLER部隊と戦闘中?』

 

ーーーーピピッ

 

『これは……見た目は間違いなく装甲兵(AEGIS)、だけれども動きにムラがある。おまけに撃ち方は素人同然』

 

ーーーーカタカタ

 

『恐らく中身は人間が入っていると見るべきね。それも、恐らくはグリフィンではなく軍の……いや、にしてはかなり下手?』

 

ーーーーカタカタ、ピピピッ

 

『……私が出ましょう。どうも、気にかかるわ』

 

ーーーーピピッ、ピー……

 

『ふう。全く、厄介な相手で無ければ良いのだけど』

 

 

 

 

 

「ぜ、全然倒れやしねぇ!ちゃんと当たってるはず、なのに!」

 

何度も引き金を引きながら、漏れる言葉には焦りの色が見えだす。青年の目には確かに相手の肩へと当たったのが見えたが、先程の多脚戦車とは違い少し怯んだのみで人形達は再度前進を行う。

まさかと次に放たれた弾は別の人形の腹部に命中、しかしこちらも仰け反り立ち止まりはするものの、数秒もすればまた走り出したのだった。

 

「や、やべぇってほんとマジかよ……ゲームみたく弱点に当てなきゃ駄目なんか?っていうか人間じゃねえのに弱点とかそもそもあんの!?」

 

そうこうしている内に、距離を詰めた人形達が立ち止まり銃を構え出す。やはり射線がぶれるせいか走りながら撃つ者はいなかったが、先の多脚戦車よりも明らかに撃ち始めが早い。そして、

 

「いぃっ……さ、さっきよりも全然、衝撃がでけぇっ!」

 

多脚戦車の銃弾のようなカンカンといった軽く小気味良い音ではなく、ガンガンと叩き付けるような轟音が青年の鼓膜を震わす。鎧や盾から伝わる響きも、先程の物とは明らかに段違いだった。

火力も耐久性も、第一陣を遥かに上回る相手に青年は戦慄する。

 

「さっきの奴らなんかより、遥かに強い……!」

 

今更になって、先程の指揮官の言葉が本当だった事を青年は思い知る。もっともそれを信じたところで今の彼には何をすることも出来なかったのだが。

どれ程の効果があるか分からないままに盾に隠れるような体勢を維持しながら撃ち続ける。

 

 

 

しかし、突如M110からカチンカチン、と無情な音が響き渡った。

 

「え"……ま、まさか弾切れぇ!?」

 

慌てて盾の影に隠れ、青年は四苦八苦しながらも銃後方の上部に取り付けてあるマガジンを取り外す。空のマガジンを投げ捨てると、念のためにと渡されていた予備のマガジンを何とか取り付け、射撃を再開する。

と、一発の弾丸がサングラスの人形の頭部に当たったかと思うと、そのままその人形はばたりと後ろへ倒れたのだ。

 

「や、やった!人間と同じで、頭が弱点なのか?で、でも上手く狙えるか……!?」

 

どうにか一体倒せたことで自分の中でテンションが上がるのを感じながら、次の標的へと銃口を向ける。

しかし、引き金を引くとまたもカチンカチンという軽い音。何度引き金を引き絞っても、弾丸が相手に向けて放たれる事はなかった。

 

「……え?え、いや、ちょっ!?なんで、さっき変えたばっかじゃん!」

 

青年は何が起きたか分からないといった様子で呆然と手の中の銃をみやる。輸送ヘリの中での話では、この銃(M110)の装弾数は100だと言っていた。それがたったの数発で弾切れなど起こすはずがない。流石の彼にもそれは分かっている、だからこそ今の状況が理解出来なかった。

 

「ま、まさかぶっ壊れ……!?あ、あわわ、どうすりゃ良いんだ!っていてぇっ!?」

 

混乱している青年に更に追い討ちを掛けるが如く、ガヅッという今までにない鈍い音が響いた瞬間、突如彼の脇腹に鋭い痛みが襲い掛かる。思わず手を当てようとするが鎧に阻まれた青年の背筋に冷たい物が走る。

 

 

「っつー……い、今のって」

 

単なる腹痛や筋肉痛のような内側からくる痛みではなく、外から刺されたような痛み。それも、今までに感じたことのない程の痛さ。

 

「お、おい……嘘だろ、鎧を貫通したってのか!?」

 

思わず視線を痛みの続く腹部へと見やる。そこには、カーキ色の装甲を穿った見慣れぬ小さな黒い点。先程装着する前に見たときにはどこにも着いていなかったそれは、弾丸が装甲を貫いた事を意味していた。

 

「じ、冗談じゃねえよ、有り得ねえだろ……っ!?」

 

一瞬現実逃避仕掛けていたが、続いて頭部のヘルメットから響いた衝撃に、青年は現実へと引き戻される。それは先程鎧に黒穴を空けた時と同じような衝撃、音だった。つまるところ、装甲が弾丸を弾けずに受け止めてしまっている事を意味していた。

 

 

「こ、こんなの、どうすりゃ良いんだよ……!」

 

攻撃する手段は無くなってしまい、頼みの綱の鎧も敵の攻撃の前には防ぎきれない。青年の思考が、絶望へと塗り潰されていく。




さーて楽しくなってまいりました。
後に書くとは思いますが、銃に関しては故障ではございません。ヒントはM110、この銃だけに限った話ではないですが。
鎧?……不幸な事故でしたね。
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