乃愛「う~ん・・・」
花「どうしたの?」
ひなた「あ!そう来たかぁ。」
愛梨「おっと、やるわね。」
建「うお!負けるか!」
祐太「危ねえ・・・」
5人が3DSで対戦プレイをしている。
乃愛「髪が良い感じにならなくて・・・」
花「やってあげようか?」
乃愛「良いの?」
愛梨(あ、地雷踏んだ。)
髪を整えてあげる。
花「出来た!」
しかしグチャグチャになってしまった。
祐太「うわぁ・・・」
建「髪が・・・」
乃愛(そう言えば花ちゃんぶきっちょなんだった・・・)
実は花は不器用だが、当の本人は自覚していない。
乃愛「ひなたちゃん、髪出来る?」
ひなた「え?出来るけど、みゃー姉の方が上手いぞ。」
乃愛「そっか。みゃーさん器用だもんね。」
花「?」
祐太「じゃあ姉ちゃんの所へ行くか?」
隣のみやこの部屋。
乃愛「みゃーさん、髪結って。」
みやこ「良いよ~・・・うわ!乃愛ちゃんどうしたのその頭!こんな・・・酷い・・・酷過ぎる・・・」
愛梨(あ、花のハイライトが消えてる・・・)
建(あれって、自覚してんのかな?)
祐太(いや、髪を整えた後に自慢気になってるから自覚してないと思う・・・)
リビング。
みやこ「それでどんな風にする?何時もと同じ?」
乃愛「みゃーさんにお任せ!」
みやこ「う~ん・・・乃愛ちゃんが気に入りそうな髪形・・・じゃあ!」
早速乃愛の髪を結ってみる。
みやこ「よし。出来た。これでどう?」
良い感じに出来た。
乃愛「流石!凄い!」
みやこ「ありがとう。」
乃愛「流石私!超可愛い!も~どうしよう!」
祐太・建・愛梨「自画自賛?」
ひなた「お~乃愛ふわふわだ!」
乃愛「どう?可愛い?」
ひなた「超可愛い!」
乃愛「やったー!」
ひなた「みゃー姉!私も髪やって!」
みやこ「別に良いけど、どんなの?」
ひなた「みゃー姉はどんなのが好き?」
みやこ「う~ん・・・坊主?」
ひなた「じゃあそれで!」
祐太・建「いや駄目でしょ!?」
坊主ではなくポニーテールにしてみた。
ひなた「みゃー姉!ありがと!」
乃愛「良かった~。坊主じゃなくて。」
みやこ「流石に冗談だよ。」
ひなた「ゆー兄どうだ?似合ってるか?」
祐太「ああ。似合ってるぞひなた。」
ひなた「えへへ、ありがと!私はみゃー姉が好きなら坊主でも良いぞ!」
みやこ「お姉ちゃん時々ひなたの愛が怖い時があるよ・・・女の子なんだから髪は大切にね?」
愛梨「髪は女の命とも言うからね?みやこさん、私の髪もやってくれる?」
みやこ「良いよ。どんなのが良い?」
愛梨「ん〜・・・じゃあ!」
三つ編みツインテールにしてみた。
愛梨「わぁ〜!」
乃愛「愛梨ちゃん可愛い!」
ひなた「おう!可愛いぞ愛梨!」
愛梨「あ、ありがとう・・・お、お兄ちゃん、どう?」
建「おう!可愛いぞ愛梨!」
愛梨「え、えへへ・・・」
祐太「愛梨ちゃんがここまで照れるなんて珍しいな。」
みやこ「それじゃあ私部屋に戻るね。」
花「え?」
みやこ「え?」
花「あ・・・えっと・・・私も・・・その・・・」
みやこ(はっ!かわ〜!)
今度は花の髪もしてあげる。
みやこ「(と言うか花ちゃんが私に髪を触らせてくれるなんて・・・ちょっとは私の事よく思ってくれてるのかな?)どんな風にする?」
花「私もお姉さんにお任せします。」
みやこ「分かった!任せて!(綺麗な髪だな・・・さらさらだし。それに・・・何か・・・)」
花の綺麗な髪に見惚れたが。
祐太「姉ちゃん?」
みやこ「わっ!?」
祐太「何してんだ?」
みやこ「え!あ・・・いやえっと・・・どんな風にするかまだ考えてて・・・(何してるの私~!)」
祐太(良かった、未遂に終わった。)
みやこ「どんな感じが良いとか無い?」
花「ん〜・・・折角なので自分じゃ出来ないようなのとか。」
みやこ「うん!分かった!」
数分後。
みやこ「はい完成!」
三つ編みツインテールのリングヘアー。
祐太・建「おぉ〜!」
花「ありがとうございます!お姉さん!」
乃愛「花ちゃんも可愛い〜!」
ひなた「流石みゃー姉!」
愛梨「みやこさん凄い!」
乃愛「だね!」
花「やりますね!」
乃愛「何で上からなの?」
花「別に。」
祐太「けど本当姉ちゃん凄えなぁ。」
建「もし俺が女の子だったらどんな髪形になってただろうな?」
みやこ(何であんな事しちゃったんだろ・・・)
すると左右からひなたと乃愛に抱かれ、後ろから愛梨に抱かれた。
乃愛「それじゃあ次はみゃーさんの番だね!」
ひなた「だな!」
愛梨「出番だよ!」
みやこ「え?」
花「こないだ私があげたプレゼント覚えてます?」
みやこ「あ、あのヘアピン?」
花「折角あげたのに、全然使ってくれないじゃないですか』
みやこ「あ・・・いや!使うのが勿体ないから大事にしまってあるだけで・・・たまに出して眺めてるんだ~。」
祐太・建「何だその家宝にしてるよみたいな言い方?」
花「いや・・・眺めてちゃ意味ないでしょ。私お姉さんの前髪気になってたんです。だからヘアピンをあげたんですよ。」
みやこ「・・・・!!」
徐々に近付いて来る花の顔。花はみやこの前髪を開いた。
花「やっぱり!目出した方が可愛いですよ!」
建「おぉ!みやこ姉さんが開眼した!」
祐太「やっぱ姉ちゃんは目出した方が洒落てる。」
みやこ「いや・・・!私目を合わすのが苦手だから・・・ちょっと無理って言うか・・・」
花「私達でもですか?」
みやこ「分かんないけど・・・取り敢えず花ちゃんは無理・・・かな?」
ひなた「私は大丈夫だよなみゃー姉!」
祐太「俺はどうなんだ?」
みやこ「あぁ、うん。ひなたと祐太は流石に。」
建「みやこ姉さん、俺と愛梨は?」
愛梨「どうなの?」
みやこ「建君と愛梨ちゃんも流石に。」
乃愛「じゃあ私はみゃーさん?」
みやこ「ちょっと恥ずかしいけど大丈夫かな・・・」
花「え!?お姉さん!私は!?」
みやこ「花ちゃんは・・・やっぱりちょっと・・・」
花「もういいです!ひなた!乃愛!愛梨!お姉さんを抑えてて!私が髪やる!」
みやこ「あ・・・ちょっと・・・花ちゃん近い・・・」
花「黙ってて下さい!目が合うのが嫌なら目を瞑ればいいじゃないですか!」
みやこ「は・・・はい!」
建(良いぞ!そのままチューしろチュー!)
祐太(何の応援してんだ!この百合男子!)
早速みやこの髪をやってあげる。
みやこ(でも・・・何で花ちゃんだけ無理なんだろう・・・そう言えば初めて会った時もそうだった・・・花ちゃんの事を考えたらもにょっとして・・・)
花「出来ました!」
ゆっくりと目を開けて鏡を見ると・・・
触覚が生えた感じになってた。
みやこ「ん!?え!?えぇ!?」
ひなた「酷ぇ・・・」
乃愛「酷い・・・」
愛梨「酷いわ・・・」
祐太「これは・・・」
建「流石に無いわぁ・・・」
花「ふぅ。上手く出来た。」
乃愛「さ・・・流石にわざとだよね?」
花「ん?何が?」
乃愛「え・・・?」
祐太・建「自覚無いのって怖え・・・」
後日みやこは、部屋でヘアピンで前髪を留めて鏡を見る。
みやこ「・・・も~!何で?何で着けると恥ずかしくなっちゃうの?」
声を聞いた祐太が入って来た。今日の高校は午前授業だけだった。
祐太「姉ちゃんもそろそろ慣れが必要だな。」
みやこ「も〜!無茶言わないでよ・・・」
???「それ花ちゃんって子に貰った奴?」
みやこ「うん・・・」
祐太「まあな。」
???「みやこさんってあの子の事特別扱いしてるわよね。どうして?」
みやこ「どうしてってそれは・・・ん?」
祐太「姉ちゃんは花ちゃんの事を・・・ん?」
部屋に松本香子が居た。
みやこ・祐太「え!?」
祐太「松本!?」
みやこ「ど、どうしてここに居るの!?」
松本「みやこさんが居るから?」
祐太「へ?」
みやこ「そ、そう言う事じゃなくて・・・て言うかどうやって入ったの!?」
松本「え?窓から。」
みやこ「通報!通報しなきゃ!」
祐太「もしもしポリスメン!?」
松本「冗談冗談。普通に玄関から入ったから安心して。」
みやこ・祐太「安心出来る要素無いんだけど!?」
松本「ちゃんとお母様に入れて貰ったわよ~。」
祐太(母さんめぇ・・・)
みやこ「(後でちゃんとお母さんに言っておこう・・・)それで・・・何しに来たの?」
松本「っ!みやこさん今日の事忘れちゃったの!?」
みやこ「え・・・?何か約束してたっけ?」
松本「今日で、丁度みやこさんと私が出会って2年目じゃない!」
みやこ(ああ・・・私の知らない奴か。)
祐太(出会ってじゃなく、ストーカーし始めてじゃねえのか?)
松本「でね!記念日だからプレゼント用意したの~。」
みやこ「え?」
松本「じゃーん!洋服一式!」
手作りのワンピース。
みやこ(重い・・・)
松本「これね。全部私がみやこさんに合わせて作った手作りなのよ。私だと思って着てね!」
みやこ(何かもう・・・何かもう色々重い・・・)
祐太(思考がもうストーカーの域を超えてやがる・・・)
みやこ「あ・・・ありがとう・・・でも私何も用意してないや・・・」
松本「ああ!私が勝手にやっただけだから気にしないで。あぁでもみやこさんがそこまで言うなら・・・」
みやこ(何も言ってないけど・・・)
松本「この間作ってたみやこさんの変身セット私も欲しいな~・・・なんて。」
みやこ(何でそう言う事知ってるの?)
祐太(あんた盗聴器でも持ってんの・・・?)
みやこ「(とかそう言うのもう気にしないようにしよう・・・)でもあれはサイズが子供用だから・・・」
松本「そっか。なら今着てる奴で良いわよ!」
みやこ「え!?いやえっとそれは困るから・・・」
松本「大丈夫!ここに私が作った奴があるから!サイズも寸分違わず同じです!」
ジャージを見せた。
みやこ「じゃあそれで良くない・・・?」
松本「何と~・・・今なら同じのがもう一着!」
みやこ(うん。いらない。)
祐太(世界一いらねえ。)
みやこ「い・・・今こんなのしかないけどこれで良い?」
クッキーを渡した。
松本「ああ・・・ありがとうみやこさん!一生大切にするわね!」
みやこ「早めに食べてね・・・」
祐太「カビが出るからな・・・」
松本「勿論!いわばこのクッキーはみやこさんそのもの!1枚1枚心を込めて・・・いや!熱情を込めて大切にいただくわ!そして私の血肉となって一生私の体の中を巡り続けるのよ・・・」
みやこ(発想がやばい!)
祐太(変態の域を超えてやがる!)
そこにひなた達が学校から帰って来た。
ひなた「みゃー姉ただいまー・・・あ!松本!」
松本「ひなたちゃん!」
ひなた・松本「イエーイ!ウェーイ!」
2人がハイタッチ。
乃愛「何時の間にあんな仲良しに・・・?」
花「特殊な共通点があるからでしょ。お姉さんって言う。お姉さん、お兄さん、顔色悪いけど大丈夫ですか?」
みやこ「あ・・・うん。大丈夫。」
祐太「ありがとう、心配してくれて。」
松本『みやこさんってあの子のこと特別扱いしてるわよね?』
あの言葉を思い出したみやこが、変な顔をした。
花「顔・・・気持ち悪いけど大丈夫ですか?」
みやこ「ん?何かニュアンス違くない?」
花「違くないです。」
みやこ「え?」
松本「ねぇひなたちゃん。あの二人ってどう言う関係?」
ひなた「みゃー姉と花?そうだな・・・松本とみゃー姉みたいな関係だな。」
祐太「まぁ、間違ってないな。」
松本「え・・・それってつまり・・・心の友って事ね!」
祐太「ジャイアン?」
ひなた「え・・・?そうだな!」
数日後。
みやこ「朝から並ばないと買えないシュークリーム?」
花「はい。限定30個。どうしても食べてみたくて・・・」
建「お!この店のシュークリームめっちゃ美味いんだよな!」
愛梨「うんうん!」
祐太「へぇ〜。」
花「でも朝から子供だけで行くのは駄目だってお母さんが・・・なので明日の日曜日付いて来てくれませんか?」
みやこ「良いけど・・・私そんなおしゃれそうな店で注文とか出来ないからね!」
花「その辺は期待してないから大丈夫です。」
みやこ「並びそうだし7人で行くとちょっと迷惑かもね・・・持ち帰りだし行くのは2人で十分かな。私ともう1人。」
祐太「いや3人にしてくれ。俺も行く。」
みやこ「え?」
祐太「また何か変な事を未遂に防ぐ為にな。」
みやこ「あ、う、うん。」
祐太「ほんじゃ、もう1人誰か行きたいか?」
ひなた「ならじゃんけんだな!勝った奴がみゃー姉とゆー兄とお出掛け出来る!」
花「ムッ!絶対負けない!お姉さんとお兄さんと一緒に行くのは私!」
みやこ(は・・・花ちゃん!?)
花「私は絶対勝って出来立てを食べる!」
ひなた「シャー!」
花「むー!」
みやこ(ですよね・・・)
祐太「皆頑張れ。」
建「じゃあじゃんけんスタート!」
5人「じゃんけんぽん!」
花はグー、ひなたと乃愛と愛梨と建はチョキ。
ひなた「わーーーーーー!!!!私がみゃー姉とゆー兄と出掛けたかった~!!」
みやこ・祐太(うるさ・・・)
ひなた「うう・・・もう1回!もう1回勝負してくれ!!」
花「えー?」
ひなた「一生の頼みだーー!!」
花「しょうがないなぁ、次は無いからね。」
乃愛「私は負けで良いや。」
建「俺も負けでお手上げ。」
愛梨「2人でやってね。」
泣きの1回。
ひなた・花「じゃんけんぽん!」
花はパー。ひなたはグー。
ひなた「ちくしょー!!」
祐太(藤原竜也か君は。)
花「それじゃあ明日は宜しくお願いします。お姉さん、お兄さん。」
みやこ「う、うん。」
祐太「宜しく。」
その夜。
みやこ「ふ・・・服って何着て行ったら良いんだろう・・・ジャージ・・・は駄目として・・・何時も大学に来て行ってる服・・・いやでもこんな地味なの・・・あ、そう言えば、松本さんがくれた服・・・」
一方松本は部屋で、みやこのぬいぐるみを縫っていた。
松本「ヘックシュン!はっ!今みやこさんが私の事考えてる気がする!」
翌朝の日曜日の桜ヶ丘駅。
祐太「えっと花ちゃんは・・・あ、居た!花ちゃーん!」
花「あ。」
みやこ「ごめん花ちゃん遅れて・・・き・・・着替えに手間取っちゃって・・・」
松本から貰った服を着て、前髪をヘアピンで留めたお洒落な姿のみやこ。
花「・・・何のコスプレですか?」
みやこ「ち・・・違うよ!」
花「どうしたんですか?その服。」
みやこ「え?いや、まあ・・・」
祐太「今日の為にオシャレしてるんだ。」
花「そうなんですね。」
みやこ「ちょ、ちょっと祐太・・・」
祐太「良いじゃねえか。」
花「あ、私があげたヘアピン着けてくれてるんですね。」
みやこ「う・・・うん。変・・・かな・・・?」
花「いえ。素敵ですよ。今日のお姉さん可愛いですね。」
みやこ「え・・・!?」
花「お姉さんってやれば出来るんですね。」
みやこ「・・・・!」
祐太「それより花ちゃん、そろそろ行こうか?」
花「はっ!そうでした!早く行きましょう!限定30個!無くなる前に!」
彼女はみやこの手を握って早歩きする。
みやこ「あ・・・」
花「何ですか?」
みやこ「は・・・花ちゃん・・・手・・・手が・・・」
花「手・・・?ああすみません。行きましょう!」
すぐに手放して歩く。
祐太「花ちゃん待って。そんな急がなくても。」
みやこ(言わなきゃ良かった・・・)
しばらく歩いた。
花「この辺りのはずなんだけど・・・」
祐太「ん〜・・・ここをまっすぐ行けば到着だね。」
みやこ(手・・・もう一回手を・・・自然に・・・)
ゆっくりと花の後ろに近付いた瞬間。
女性警官「あなた・・・確か・・・」
みやこ(夏祭りの時の!)
以前、夏祭りでみやこに職務質問した女性警官と会ってしまった。
みやこ「ち・・・違います・・・」
ギクシャクしながら歩き出す。
花「え?お姉さん?何処行くんですか?」
祐太「姉ちゃん?そんなに急いでどうしたんだ?」
歩き出したみやこを追う。
女性警官「兄妹か・・・」
とある公園。
みやこ「危なかった・・・」
何とか女性警官から逃げ延びた。しかし。
みやこ「ってあれ!?花ちゃんが居ない!祐太も!もしかしてはぐれた・・・?ととと取り敢えず連絡を・・・あ。スマホ忘れて来た・・・」
ショルダーバックを探るが、スマホが無かった。
みやこ「どどどどうしよう!?えっと・・・えっと・・・花ちゃん・・・祐太何処~・・・」
泣きながら2人を呼んだ時。
花「子供ですか・・・」
祐太「アンタは女児大生か。」
後ろから花と祐太がみやこを見付けた。
みやこ「花ちゃん~!祐太〜!」
花「はぁ。急いで追い掛けて来て良かった。」
祐太「泣いてる暇があったら行くぞ。」
みやこの手を握った花が早歩きする。
花「ほら。早く行きますよ。急がないと売り切れちゃう。」
みやこ「手・・・あ。また余計な事言っちゃった・・・」
花「また勝手に何処か行かれても困るので、このままで我慢して下さい。」
みやこ「は・・・はい!」
祐太「ぐっ!?」
突然祐太が腹を抑えて苦しむ。
みやこ「ゆ、祐太どうしたの!?」
花「お兄さん!?」
祐太「やべ・・・出そう・・・姉ちゃん、花ちゃん、俺ちょっとトイレ行って来るから、これ渡しとく。」
財布からお金をみやこに渡す。
祐太「その金で母さんの分も買っておいて。」
みやこ「分かった。」
祐太「トイレトイレー!」
急いでトイレへ急行する。
限定シュークリームが売ってるケーキ屋では。
小依「あ!ここのシュークリームすっごく美味しいんだって!」
夏音「へー。今度買いに来よっか。」
小依「あ。あれお姉さんと花ちゃん。」
夏音「2人きりみたい。珍しいね。」
店内にみやこと花が居た。祐太はこの時トイレへ行ってる。
小依「私達も入りましょう?」
夏音「依ちゃん止めとこうよ。折角2人で楽しそうなんだし。そっとしといてあげよう?」
小依「う~ん・・・そうね!また今度にしましょう!」
2人を邪魔しちゃ駄目だと思い、2人は手を繋いで歩いて行った。
その後の公園。限定シュークリームが買えてご機嫌上昇の花。
みやこ「買えて良かったね。」
花「はい!」
祐太「お2人さーん!」
トイレから祐太が戻って来た。
祐太「あぁ〜、スッキリしたぁ〜。シュークリーム買えた?」
みやこ「うん。はいこれ。」
母の千鶴の分のシュークリームを祐太に渡す。
祐太「良かった。母さんへのお土産ゲットだぜ。」
花「そこで1つだけ食べていきませんか!?」
みやこ「良いよ。」
祐太「OK。」
花「やったー!」
近くにあるベンチに座る。
みやこ(こんなテンション高い花ちゃん珍しいな・・・)
花「お姉さんお兄さん早く!早く食べましょう!」
祐太「今行くよ。」
みやこ(何この可愛い生き物・・・)
ベンチに座って限定シュークリーム1つ頂く。
花「頂きます!」
限定シュークリームを食べる。しかし花は何も言わない。
みやこ「どうしたの?美味しくなかった?」
花「いえ・・・凄く美味しいです。」
祐太「凄く美味しいのに、何で無表情なの?」
花「いえ、美味しいんですけど・・・お姉さんとお兄さんのシュークリームの方が私は好きだなって思って・・・」
みやこ・祐太「え!」
祐太(完全に花ちゃんの胃袋を支配しちまったか・・・ごめん。)
みやこ「作るよ!帰ったら沢山作るよ!」
花「本当ですか?ありがとうございます!でも・・・何時かお姉さんとお兄さんのお菓子食べられなくなる時が来るんですよね・・・?お姉さんとお兄さんが家を出て遠くに行っちゃったりしたら・・・」
祐太「そうだね・・・」
みやこ「花ちゃん。大丈夫だよ。前にも言ったけど、きっと20年先も花ちゃんと私は一緒だし。それに・・・私はずっとあの家に居るから!何時でも来てね!」
花「それはそれでどうなんですか?」
祐太「ダメ人間?」
花「自立した方が良いと思いますよ。」
祐太「一生ニートのままで居るつもり?」
みやこ「は・・・はい・・・すみません・・・じゃなくて!私が将来家を出ても出なくても一緒って言うか・・・え~と・・・だから・・・つまり・・・私は一生花ちゃんのためにお菓子作ってあげるから!」
花「一生・・・」
みやこ「あ・・・また何か気持ち悪い事言っちゃったね・・・ごめんね・・・今のは忘れて・・・」
しかし花からの返事は・・・
花「はい。宜しくお願いします!」
みやこ「は・・・花ちゃん・・・」
花「約束ですよ!お菓子一生食べ放題!」
みやこ「食べ放題・・・ああ・・・そう言う意味ね・・・」
祐太(ブレないなぁ花ちゃん・・・)
花「帰りましょうお姉さん!お兄さん!ひなたと乃愛と愛梨が待ってます。」
みやこ「うん。」
祐太「建の奴どうしてんだろうな?」
3人は帰り道を歩く。
途中のバス停に寝ている猫が起きて、シュークリームを持ってる花を見た。花は猫を見て、シュークリームを渡すまいと1歩下がる。
するとみやこがしゃがんで、猫の顎を撫でる。猫は気持ち良さそうに目を瞑ってゴロゴロ鳴らす。
そして祐太が手を2回叩くと、猫が祐太に飛び込んで頭の上に乗った。3人が笑い合う。
歩道の端を歩く花は止まって、みやこと祐太と背比べする。
横断歩道が青から赤に変わる寸前に、花がみやこを引っ張って走り、祐太が急いで走る。
みやこと花は手を繋いで会話をしながら歩く。祐太は後ろから2人を見て微笑む。
そして星野家に帰って来ると。
松本「あ~!!みやこさんが私の作った服着てる!!」
ひなた「みゃー姉!ゆー兄!お帰り!」
みやこ「ただいま・・・」
祐太「何で居んの・・・?」
建「招いちゃった。テヘペロ。」
その日の夜。みやこは風呂に入ってる。
みやこ「はぁ・・・」
花『宜しくお願いします!約束ですよ!お菓子一生食べ放題!』
あの時の花の言葉を思い出した。
みやこ(びっくりしたなぁ・・・)
一方松本家では。
友奈「あ〜ん。」
妹の友奈と一緒に、前にみやこから貰ったクッキーを食べてる。
松本「体の中にみやこさんを感じる~。」
友奈「ん?」
数日後の小学校では。
小依「はい!それじゃあいよいよ文化祭でやる劇の主役を決めるわよ!立候補した人、推薦された人は前に集まって!」
夏音「当たった人が主役だよ。順番に引いていってね。」
もうすぐ開催される文化祭の劇の役を決める。
小依「一番は学級委員の私!てい!」
くじを引いたが、ハズレ。
小依「そんなぁ・・・」
乃愛(主役は可愛い私で決まり!くじも味方してくれるはず・・・えい!)
くじを引いたが、ハズレ。
乃愛「そんな~。ひなたちゃんハズレちゃった~。」
ガッカリして席に戻った。
乃愛「私が主役やりたかったのに〜。」
愛梨「あ〜、私もハズレちゃったよ。」
乃愛「愛梨ちゃんも?」
愛梨「うん。」
ひなた「乃愛、一緒に姉妹の役に立候補するか?」
乃愛「うん・・・そうする!」
クラスメートA「あ、ハズレちゃった・・・」
クラスメートB「残念だったね・・・」
花「あ。」
くじを引くと、当たりを引いた。
夏音「はーい。劇の主役は花ちゃんに決定~!」
遂に主役が花に決まった。
花「え〜・・・」
『END』
キャスト
星野みやこ:上田麗奈
白咲花:指出毬亜
星野ひなた:長江里加
姫坂乃愛:鬼頭明里
種村小依:大和田仁美
小之森夏音:大空直美
日下部愛梨:鈴木亜里沙
松本香子:Lynn
松本友奈:木野日菜
女性警官:長谷川育美
クラスメート:柴田芽衣
高柳知葉
星野祐太:千葉翔也
日下部建:石川界人
花「お姉さん、またジャージに戻ったんですか?」
みやこ「これが一番落ち着くんだよね〜。」
祐太「まあ分かる。」
花「私もこの服が一番落ち着きます。」
みやこ「花ちゃん、ブレないね・・・」
次回「つまりお姉さんのせいです」
花「見て下さい。」