姉に天使が舞い降りた?   作:naogran

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ある日、みやこは憂鬱状態。

みやこ「あ〜・・・もう何て言うか・・・」




以前、花がお泊まりに来た夜。

花『あの・・・ああ言う服お姉さんは着ないんですか?』

みやこ『ああ言う服?コスプレの事?』

花『はい。ひなたや私にばっかり着せて、お姉さん見た目は綺麗だから似合うと思うけど・・・』

みやこ『んん!?えっと・・・それより今日のお菓子どうだった?』




現在。

みやこ「って、誤魔化したのに・・・」




昨日。

少女『白く!輝く!奇跡の花!ホワイトリリィ!』

みやこ『あああぁぁぁぁ!!!!』

金髪の少女に見られてしまった。




そして今に至る。

みやこ「あぁ・・・死にたい・・・1人でこっそりコスプレを楽しんでるなんて事が花ちゃんにばれたら・・・」

ひなた「みゃー姉ただいまー!!」

丁度ひなたが帰って来た。

みやこ「お帰りひなた・・・」

花「お邪魔します。お姉さん。」

みやこ「ひぃっ!?い、いらっしゃい花ちゃん!!・・・ん?」

2人の他に、もう1人少女が。

みやこ「ん・・・?」

少女「こんにちは〜!」

それは、以前ホワイトリリィのコスプレを見てポーズを真似した少女だった。


2話「サイキョーにカワイイ」

みやこ「・・・・・・!?」

 

あの少女が目の前に立ってる事に驚きを隠せない。

 

ひなた「あのなあのな!凄いんだぞみゃー姉!乃愛は今日転校して来たんだけど、びっくりなのが何と!うちの隣に引っ越して来たんだってー!」

 

みやこ(そ・・・そうだったんだ・・・!)

 

乃愛「姫坂乃愛って言うの。これから宜しくね。みゃーさん。」

 

彼女は姫坂乃愛。ひなたと花のクラスの転校生で、星野家の隣に住んでいる。

 

みやこ(まさか・・・私を笑いに!?)

 

前にコスプレした姿を笑いに来たと不安を隠せない。

 

花「それでお姉さん、今日の分は?」

 

乃愛「今日の分?」

 

ひなた「みゃー姉が作った服を着る代わりに、お菓子をあげてるんだぞ!」

 

乃愛「作った服~?」

 

笑われてしまうと不安がいっぱい。絶体絶命。

 

乃愛「良い趣味だね!」

 

みやこ(ぷはぁ・・・)

 

何とか回避出来た。

 

花「でも作るだけでお姉さん着ないよね。」

 

みやこ「っ!?」

 

ひなた「そう言や私もみゃー姉が着てるの見た事無い。」

 

みやこ「っ!?」

 

乃愛「へぇ~。そうなんだ~。」

 

みやこ「ひぃ~!!」

 

乃愛「どんな服か見たいな〜。」

 

みやこ「・・・・・・・!!!!」

 

するとそこに。

 

祐太「姉ちゃんただいま〜。」

 

みやこ「ゆ、祐太!お帰り・・・」

 

ひなた「おぉ!ゆー兄お帰り!」

 

祐太「おっすひなた。花ちゃんいらっしゃい。」

 

花「お兄さん、お邪魔してます。」

 

祐太「ん?お友達?」

 

ひなた「そうだぞ!乃愛は今日転校して来て、うちの隣に住んでるんだぞ!」

 

祐太「へぇ、そうなんだ。」

 

乃愛「姫坂乃愛です。初めまして。」

 

祐太「宜しくね乃愛ちゃん。ひなたの兄の祐太です。」

 

ひなた「みゃー姉、今日はどれだ〜?」

 

みやこ「え?ああ!それそれ!」

 

花「これ。」

 

ひなた「ホワイトリリィだ!可愛いぞ!」

 

祐太「ホワイトリリィの衣装かよ。ってか完成度高えな。」

 

花「ちょっと恥ずかしい。」

 

乃愛「今日は着ないの?」

 

みやこ「え!?い・・・いや・・・」

 

乃愛「冗談。秘密なんでしょ?内緒にしておくね。」

 

みやこ(乃愛ちゃん天使・・・!)

 

乃愛『その代わりに~、私の言う事何でも聞いてくれるよね?』

 

みやこ(悪魔・・・!)

 

天使の顔を被った悪魔がここに。

 

みやこ「な、何でもって・・・」

 

 

 

 

コスプレ開始。

 

乃愛「白く!輝く!奇跡の!花!ホワイトリリィ!」

 

ひなた「おお〜〜〜〜!!すっげー!」

 

祐太「乃愛ちゃん似合うね。」

 

乃愛「どう?可愛いでしょ?」

 

みやこ「う、うん!凄く可愛いね!」

 

乃愛「最強に可愛い私がサイキョーにカワイイ服着たら無敵だもんねー!」

 

みやこ(何言ってんだこの子?)

 

祐太(何の自慢だ?ハイパームテキ?)

 

みやこ(よかった・・・どんな事言われるのかと思ったけど、コスプレしたいだけみたい・・・)

 

花(あんな恥ずかしい格好せずにお菓子食べられてラッキー!)

 

上機嫌にお菓子を食べる。

 

みやこ「花ちゃんも後で着てね!」

 

花「!?」

 

祐太「始まった。」

 

ひなた「すっげーな!本物みたいに可愛いぞー!」

 

乃愛「ふふーん。でしょー?みゃーさんもゆーさんも花ちゃんも正直に褒めてくれていいよ!」

 

みやこ「うん!可愛いね!」

 

花「可愛い可愛い。」

 

祐太「可愛い。」

 

乃愛「ふふーん!でしょー?」

 

みやこ「あぁ、そろそろ服返して貰ってもいい?」

 

乃愛「オッケー!」

 

 

 

 

次は花のコスプレ。

 

みやこ「あぁ~!いいよいいよ!堪らない!はぁ・・・はぁ・・・ありがとう・・・ありがとう・・・ヒュー!可愛いよー!」

 

連射するみやこを他所に、乃愛がドン引きしている。

 

祐太「ん?乃愛ちゃんどうしたの?もしかして、変な言葉を漏らしてる姉ちゃんにドン引きしてるの?」

 

乃愛「私の時と反応違くない!?」

 

祐太「そっち!?」

 

ドン引きしながらお菓子を食べる。

 

乃愛「ん?何これ美味しい!」

 

祐太「姉ちゃん、お菓子作り得意からね。」

 

乃愛「え?・・・・・」

 

花「下からは駄目って言いましたよね?」

 

みやこ「あ・・・ごめん。じゃあ今度は右手を挙げて決めポーズで!いいよ~!可愛いよ~!花ちゃ~ん!」

 

乃愛「みゃーさん!!私と花ちゃん、どっちが可愛い!?」

 

みやこ「花ちゃん!!」

 

乃愛「即答!?」

 

祐太「率直だな。」

 

乃愛(花ちゃんと私でそんなに違いがあるの?もしかして私ってそんなに可愛くない?パパもママも友達もお世辞で言ってたのかも・・・)

 

ひなた「やっぱり花も可愛いな~。」

 

乃愛「やっぱり!?」

 

ひなた「でも乃愛の方が似合ってて可愛かったな。」

 

乃愛「っ!」

 

ひなた『乃愛の方が似合ってて可愛かったな。可愛かったな。可愛かったな・・・』

 

頭の中でひなたの言葉が浮かんだ。

 

乃愛「でしょー!!」

 

祐太「乃愛ちゃん?いきなりどったの?」

 

乃愛「あ。そうだ!皆でコスプレ勝負よ!」

 

みやこ「勝負?」

 

祐太「何の?」

 

乃愛「私の方が花ちゃんより可愛いって事をみゃーさんに教えてあげる!」

 

花「お姉さん、お兄さん、ちょっと。」

 

みやこ「ん?」

 

祐太「何?」

 

2人の耳元に何かを言った。

 

みやこ「うん、分かった。」

 

祐太「それ言って良いの?」

 

ひなた「何だ?」

 

乃愛「ん?」

 

みやこ「わ・・・わー。やっぱり乃愛ちゃんが一番可愛いなー。」

 

祐太「あ、ああ。乃愛ちゃん可愛いよー。」

 

花「私の負けね。」

 

ひなた「お?良かったな乃愛!」

 

乃愛「も〜!何なのも~!」

 

ひなた「何だ?踊ってんのか?」

 

みやこ「(そう言えば色々あったせいで、乃愛ちゃんの事ちゃんと見れてなかったけど・・・)可愛い・・・」

 

乃愛「あ!今私見て可愛いって言ったでしょ!」

 

みやこ「あ・・・うん。」

 

乃愛「花ちゃんより可愛いでしょ!」

 

みやこ「え?花ちゃんの方が可愛いと思う!」

 

乃愛「もー!!じゃあゆーさんはどうなの!」

 

祐太「え?えっと・・・乃愛ちゃんも可愛いよ。」

 

乃愛「でしょー!」

 

祐太「でも・・・ひなたも花ちゃんも乃愛ちゃん、3人共可愛いよ。」

 

乃愛「もー!!」

 

 

 

 

その後。

 

乃愛「はい!私が最強に可愛いって事を教えてあげる為のコスプレ勝負よ!」

 

ひなた「わー!」

 

みやこ・花・祐太「わー。」

 

乃愛「ルールは簡単だよ!みゃーさんが作った服を着てみゃーさんとゆーさんが点数を付ける!」

 

ひなた「面白そうだな!」

 

みやこ「て、点数付けるとかそう言うのはちょっと・・・」

 

花「面倒臭いからやりたくなーい。」

 

祐太「ってか俺もかよ。」

 

乃愛「それじゃコスプレ勝負始め!」

 

みやこ「聞いてる?」

 

 

 

 

乃愛「1番!私!どう?可愛いでしょ?」

 

赤のタータンチェックコスの乃愛。

 

みやこ「ほんとに可愛いね乃愛ちゃん!本物のアイドルみたい!」

 

祐太「凄く似合ってるよ!」

 

乃愛「ふふーん!そうでしょ~。点数は勿論100点だよね?」

 

祐太「100点だね。」

 

みやこ「う~ん・・・98点かな?」

 

祐太「シビアだな!?」

 

乃愛「後2点は!?」

 

みやこ「いや~、一番に100点は駄目かな~って。」

 

乃愛「そんなテレビみたいな気づかいいらないから!」

 

祐太「バラエティーあるあるだな。」

 

 

 

 

乃愛「2番!花ちゃん!」

 

みやこが着てるジャージコスプレ。

 

乃愛「何その服!?上から下までみゃーさんのジャージじゃない!やる気あるの!?」

 

花「ない。」

 

乃愛「まぁでもこれで私の勝ちは確実。みゃーさんゆーさん点数を!」

 

祐太「0点かな。」

 

みやこの点数は8点。

 

乃愛「8点!やっと分かったわね!私が最強に可愛いって!」

 

みやこ「あ。ごめん。」

 

8点を横にした。

 

みやこ「はぁ・・・はぁ・・・無限!」

 

乃愛「無限!?」

 

祐太「インフィニティー!?」

 

みやこ「は・・・花ちゃんがさっきまで私が着てた服を着てる点に無限の可能性を感じる!」

 

祐太「ダメだこのバカ姉・・・何とかしないと・・・」

 

 

 

 

乃愛「3番目、ひなたちゃん!」

 

花「あ!」

 

みやこ「おぉ!」

 

祐太「ん?」

 

乃愛「っ!?」

 

花「あ〜!ヒゲローだ!」

 

ヒゲローの着ぐるみ。

 

祐太「まさかのヒゲローの着ぐるみ・・・」

 

乃愛「何あのキモいの・・・」

 

みやこ「ヒゲロー。花ちゃんが好きなキャラ。作ったのすっかり忘れてた。」

 

祐太「作ったんかい!」

 

乃愛「あんなキモい好きなの・・・」

 

みやこ「あんなキモい好きなんだって!」

 

乃愛「ちゃんとした服着たの私だけじゃん。あんなのに点数も何も・・・」

 

何故かみやこは100点付けた。

 

祐太「100!?」

 

乃愛「何で!?」

 

みやこ「花ちゃんが喜んでるから~!」

 

乃愛「ひなたちゃんの点数は!?」

 

祐太「ヒゲロー関係無えじゃん!!」

 

 

 

 

コスプレ大会終了。

 

みやこ「はいチーズ!」

 

花とヒゲローの2ショット写真撮影。

 

乃愛「何で私が最下位・・・やっぱり私って可愛くないんだ。そうだったんだ・・・」

 

祐太「乃愛ちゃん、元気出して?」

 

ひなた「私は乃愛が一番可愛いと思ったぞ。」

 

乃愛「え!?」

 

ヒゲローが目の前に。

 

乃愛「・・・ね・・・ねぇ。ひなたちゃんは本当にそう思った?」

 

ひなた「おう!乃愛が一番可愛い!」

 

乃愛(トゥンク・・・)

 

惚れてしまった。

 

乃愛「あ、ありがとう・・・」

 

ひなた「おう!乃愛も被るか?」

 

祐太「ひなた、乃愛ちゃんを口説いたな。そして姉は、また花ちゃんの撮影・・・」

 

花(ヒゲロー、着てみたかったな・・・)

 

乃愛「最後にみゃーさん!これに着替えてみて!」

 

みやこ「え!?わ、私審査員なんじゃ・・・!?」

 

乃愛「言ったでしょ?皆でコスプレ勝負だって。」

 

みやこ「(ハメられた!)無理無理無理!私は無理!!」

 

乃愛「それ花ちゃんとひなたちゃんとゆーさんを見ても言える?」

 

花「お姉さんのコスプレ・・・」

 

ひなた「みゃー姉が着るのか!」

 

祐太「興味ないね。」

 

みやこ「うぐっ!(祐太・・・何ニヤニヤしてんのよ!!あぁ・・・祐太に着せるコスプレがあったらなぁ・・・!!)分かったよ・・・」

 

 

 

 

乃愛「4番、みゃーさん!」

 

みやこ「よりによってこの衣装・・・まさか最初から私を馬鹿にするつもりで!?」

 

ホワイトリリィコスプレ。

 

ひなた「みゃー姉可愛いな!」

 

花「うんうん!」

 

祐太「似合ってるな!」

 

みやこ「そ、そう言うお世辞いいから!自分でも似合ってないの分かってるし!」

 

花「可愛いですよ。」

 

ひなた「そうだぞ!乃愛より可愛いぞ!」

 

祐太「超イケてる!」

 

乃愛「フフ〜ン!・・・え!?」

 

一番のショック。

 

 

 

 

コスプレ大会終了後。

 

花「ひなた、それ貸して。」

 

ひなた「お?いいぞ!」

 

ヒゲローのマスクを花に貸し、花がマスクを被る。

 

花「どう?」

 

ひなた「わーっはっは!」

 

祐太「本当にヒゲローが好きなんだね、花ちゃん。」

 

 

 

 

みやこ「内緒にしてくれるって言ったのに・・・」

 

乃愛「昨日の事は内緒にしたよ。」

 

みやこ「そこはありがとう・・・」

 

乃愛「でも1人で着るより、皆で着た方が楽しかったでしょ!」

 

みやこ「・・・うん。乃愛ちゃんって何て言うか・・・」

 

乃愛「何?可愛い?」

 

みやこ「うん。可愛いね。」

 

乃愛「でっしょー!やっぱり私が最強ね!」

 

ひなた「やっぱり最強はみゃー姉だな!」

 

祐太「何時も変なだけど、今回は姉ちゃんの勝ちだな!」

 

乃愛「え!?」

 

 

 

 

 

 

後日の休日。

 

みやこ「ふぁ~・・・寝過ぎた~・・・お昼まで寝てると何か損した気分になるのなんでだろう・・・」

 

乃愛「ひなたちゃん、もう諦めなよ。」

 

祐太「観念するんだなぁ〜。」

 

ひなた「くっそ〜!」

 

みやこ「ん?」

 

壁に両手両足くっ付けて天井まで登ってるひなたが居た。

 

みやこ「ひなた?」

 

ひなた「おぉみゃー姉!起きたのか!」

 

みやこ「何やってるの?」

 

ひなた「鬼ごっこ!」

 

みやこ「家の中で?」

 

ひなた「うん!」

 

みやこ「外でやりなよ。」

 

花「お姉さん、今まで寝てたから知らないと思いますけど今日雨降ってます。」

 

みやこ「あ、そうなんだ。」

 

祐太「ったく、これだから暇人は。」

 

みやこ「暇人言うな。」

 

乃愛「それでね。私が鬼で花ちゃんとゆーさんを捕まえて、ひなたちゃんも追い詰めたんだけど・・・」

 

ひなた「そう簡単に捕まる訳にはいかないからな!」

 

みやこ「それで壁登ったの・・・」

 

ひなた「おう!」

 

みやこ「いや諦めなよ・・・大体家の中で鬼ごっこなんてしてたら、うちの鬼に怒られるよ。」

 

祐太「母さんを鬼扱いすんな。まぁ姉ちゃんにとっては鬼だけどな。」

 

ひなた「今居ないから大丈夫!」

 

みやこ「いや、そう言う事じゃなくて・・・」

 

ひなた「みゃー姉も一緒に鬼ごっこやろ!」

 

みやこ「やらないよ~・・・」

 

ひなた「じゃあドッジボール!」

 

みやこ「家の中で・・・?」

 

ひなた「じゃあ馬跳び!」

 

みやこ「襖とか破っちゃいそうだなぁ・・・」

 

ひなた「じゃあかくれんぼは?」

 

みやこ「まぁかくれんぼなら・・・」

 

ひなた「よーし!かくれんぼだ!」

 

みやこ「あ。」

 

祐太「言っちまったな、姉ちゃん。」

 

 

 

 

じゃんけんぽん!

 

ひなた「乃愛が鬼だな!」

 

乃愛「ちぇー。」

 

みやこ「結局やる羽目に・・・」

 

祐太「あまり暴れないでね?」

 

ひなた「はーい!」

 

乃愛「私も隠れる方が良かったなぁ〜。」

 

スマホをスマホレコーダーに置いて、音楽を流す。

 

祐太「ん?」

 

みやこ「乃愛ちゃん、何これ?」

 

乃愛「私が歌ってる間に隠れてね?」

 

みやこ「え?歌うの?」

 

祐太「秒を数える代わりに?」

 

そして乃愛が歌い始めた。

 

ひなた「みゃー姉!ゆー兄!花!隠れるんだ!」

 

みやこ「え!?う、うん。」

 

 

 

 

祐太「お、良いの発見。」

 

物置部屋のデカイダンボールに被る。

 

祐太「これなら気付かれねえかも?」

 

 

 

 

和室では。

 

みやこ「この歳でかくれんぼって・・・お、すぐ見付かりそうだけど、まあいいか。」

 

襖を開けて、押入れに隠れる。

 

みやこ「あ。終わった。1曲歌い切った。」

 

 

 

乃愛『皆ー!ありがとー!アンコール!アンコール!も~しょうがないな~。』

 

 

 

みやこ「何その小芝居・・・」

 

再びミュージックスタート。

 

みやこ「えぇ・・・?」

 

すると誰かが襖を開けた。

 

みやこ「?」

 

花「お、お姉さん。ここに隠れてたんですか?」

 

みやこ「う、うん。」

 

花「すみません、私もここいいですか?」

 

みやこ「え!?いいけど・・・」

 

一緒に押入れに隠れる。

 

花「ありがとうございます。」

 

みやこ「ず、随分ぎりぎりまで隠れる所探してたんだね・・・」

 

花「いえ。トイレに行ってました。」

 

みやこ(自由・・・)

 

 

 

 

その頃乃愛は。

 

乃愛「らんらんらー。皆ー!ありがとー!よーし、頑張って探すぞー!」

 

かくれんぼ開始。

 

 

 

 

リビングから出て、まずは廊下を見る。

 

乃愛「う〜ん・・・」

 

???「うぅぅ・・・乃愛・・・」

 

乃愛「ん?」

 

また壁を登ったひなたが降りて来て、そのまま俯せになった。

 

乃愛「ひなたちゃん!大丈夫!?」

 

ひなた「さっきみたいに天井に居ればバレないと思ったから隠れてたんだ・・・」

 

乃愛「ひなたちゃんのその常に全力な所、私好きだよ。」

 

ひなた「でも、乃愛の歌終わるの待ってたら腕が動かなくなったんだ!折れたのかもしれん!うえ~ん!」

 

乃愛「大丈夫。折れてないよ。ごめんね長くて。」

 

ひなた「お!乃愛がさすってくれたから復活した!」

 

即復活。

 

ひなた「私も一緒に探すぞ~!」

 

乃愛「おー!」

 

 

 

 

物置部屋では。

 

祐太(ひなたが見付かってしまったか。けどまた壁登ったのかよ・・・だが、俺は隠れ抜いてみせる!)

 

”ブーブーブー”

 

祐太(ん?何だいきなり?)

 

ポケットからスマホを出す。

 

祐太(建?)

 

それは建からの着信。通話に出る。

 

祐太「建?」

 

建『祐太ーーーーー!!!!助けてくれよーーーーー!!!』

 

祐太「おい!声でけえよ!!」

 

すると誰かがダンボールを取った。

 

ひなた「ゆー兄発見!!」

 

乃愛「ゆーさん見っけ!」

 

祐太「あ。」

 

建『おい?祐太?どした?』

 

乃愛「ゆーさん、誰と電話?」

 

祐太「ちょっと待ってて?・・・建、いきなり叫んでどうした?また愛梨ちゃんに何かやらかしたのか?」

 

建『数学の宿題教えてくれよ!!めっちゃ高難易度なんだよぉ!!』

 

祐太「・・・それは自分の頭脳で頑張るんだな。じゃあな。」

 

建『え、ちょま・・・』

 

通話終了。

 

ひなた「ゆー兄、たけ兄と電話か?」

 

祐太「まあね。宿題教えてくれって五月蝿えんだよ彼奴。それはさておき、見付かっちゃった〜。」

 

ひなた「おう!ゆー兄ゲット!」

 

ジャンプして祐太に抱き付く。

 

祐太「おっと。残るは姉ちゃんと花ちゃんだな?俺も一緒に探すぞ!」

 

ひなた・乃愛「おー!」

 

 

 

 

3人は2人を探す。

 

ひなた「みゃー姉と花は何処に隠れてるんだろう?」

 

祐太「きっと難しい場所に隠れてる可能性アリだな。」

 

乃愛「フッフッフ〜、私に任せて。このスマホで花ちゃんに電話すれば一発で場所が分かる!」

 

ひなた「おお!天才か!」

 

祐太「狡猾!」

 

 

 

 

押入れでは。

 

みやこ「どうしたの?」

 

花「いえ。乃愛ならスマホ鳴らすとかしそうなので電源切ってます。お姉さんも切っといて下さい。」

 

既に乃愛の考えを読んでる。

 

みやこ「スマホ・・・そう言えば何処に行ったんだろう。」

 

花「え?あ、滅多に鳴らないんですね。」

 

みやこ「花ちゃん?」

 

 

 

 

3人は。

 

乃愛「こっちも鳴らな~い・・・」

 

祐太「完全に読まれてるね。花ちゃんに。」

 

ひなた「次は私に任せろ乃愛!ゆー兄!」

 

乃愛「ひなたちゃん!」

 

祐太「良いアイデア浮かんだか?」

 

テーブルの上にケーキを置いた。

 

ひなた「これで匂いに釣られて花が出て来る。」

 

祐太「古典的な策。」

 

乃愛「幾ら何でもこれで出て来たら馬鹿だと思う。」

 

祐太「花ちゃん賢いからね。」

 

 

 

 

押入れでは、襖が揺れてる。

 

みやこ「だ、駄目だよ花ちゃん!!」

 

釣られてる花を抑えてる。

 

花「あ!くんくん。」

 

突然みやこの匂いを嗅ぐ。

 

みやこ「な・・・何!?」

 

花「お姉さん、甘い匂いする。」

 

みやこ「あ、ケーキ作ったから・・・」

 

花「ふーん。良い匂いですね。」

 

みやこ(はぁ~!!花ちゃんが!!花ちゃんがぁ~!!)

 

電撃が身体中に走った。ゆっくりとみやこに近付く花。

 

花「お姉さん、物凄いドキドキしてますね。かくれんぼでそんなに緊張しなくても。」

 

みやこ「そうだね~・・・(かくれんぼは関係ないです~!)」

 

花「美味しそうな匂い・・・」

 

みやこ(っ〜〜!!もう無理〜〜〜!!!!)

 

限界が頂点に達し、襖を押し倒した。

 

花「お姉さん!?」

 

みやこ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・(あ・・・これお母さんにバレたら・・・)」

 

襖を破いてしまった。そこに誰かが来た。

 

みやこ「お・・・お母さん・・・?」

 

母の千鶴が帰って来た。

 

 

 

 

ひなた「あぁ〜・・・」

 

祐太「あぁ〜・・・」

 

 

 

 

みやこ「お帰り~・・・」

 

千鶴「あんたはいい歳して何やってんの!」

 

”ゴスッ”

 

みやこ「あっ!」

 

 

 

 

祐太『鬼に見付かり、かくれんぼは終了した。』

 

 

 

 

 

 

夜。みやこが風呂に入ってる。

 

みやこ「はぁ〜・・・・」

 

ひなた「みゃー姉!一緒に入るぞ!」

 

浴槽にひなたが飛び込んだ。

 

みやこ「ちょっとひなた・・・」

 

ひなた「えへへ〜。みゃー姉ごめんな、またお母さんに怒られて・・・」

 

みやこ「平気平気。まぁ襖破っちゃったのはマズかったかな・・・」

 

ひなた「でも今日楽しかったなー!」

 

みやこ「私も楽しかったよ。乃愛ちゃん良い子だったね。」

 

ひなた「お?だろー!良かったな、隣に越して来たのが乃愛で!」

 

すると外から鼻歌が聞こえた。

 

ひなた「お?」

 

 

 

 

それは泡風呂に入ってる乃愛の鼻歌だった。

 

 

 

 

みやこ「乃愛ちゃんもお風呂かな?」

 

ひなた「明日も花と乃愛、遊びに来るぞ。」

 

 

 

 

 

 

翌日の日曜日。

 

乃愛「今日こそ教えてあげる!」

 

みやこ・ひなた・花・祐太「ん?」

 

乃愛「最強に可愛いのは私だって事を!と言う訳でどーん!」

 

フリップを出した。

 

乃愛「サイキョーにカワイイアタシを撮ろう!!」

 

ひなた「おぉ!」

 

乃愛「皆が私を撮って、サイキョーにカワイイ1枚を撮れた人の勝ち!」

 

ひなた「今回は花と勝負しないんだな。」

 

乃愛「私気付いたの。私が最強に可愛いのはもう決まってる訳だから。私が超えるべきは今の私!」

 

みやこ(バトルマンガみたいな事言い出した!)

 

祐太「成る程、今度は己自身との戦いか。」

 

乃愛「それにみゃーさんの審査だと、花ちゃん勝つの決まってるし。」

 

ひなた・祐太「それな!」

 

みやこ「いやぁ〜・・・」

 

乃愛「それじゃスタート!!」

 

 

 

 

写真大会開始。

 

乃愛「1番花ちゃん!どう言うポーズにする?何でもするよ!」

 

花「あ。ちょっとじっとしてて。」

 

乃愛「ん?」

 

”カシャ”

 

花「はいオッケー。」

 

乃愛「幾ら何でも適当過ぎない!?ちゃんと可愛く撮ってよ!」

 

花「大丈夫大丈夫。」

 

乃愛「何が大丈夫なの!?ちゃんと可愛く撮って!」

 

花「乃愛ならどんな写真でも可愛いから大丈夫だよ。」

 

乃愛「・・・まぁねー!」

 

祐太(乃愛ちゃんって、チョロいな・・・)

 

 

 

 

乃愛「2番みゃーさん!花ちゃんを撮るときみたいに私を撮って!」

 

みやこ「えっと、じゃあ・・・もうちょっと俯き加減で、それでカーテンを掴んで?」

 

俯いてカーテンを掴む。

 

みやこ「そうそう。じゃあ撮るよ〜。」

 

”カシャ”

 

乃愛「って違うでしょーが!!花ちゃん撮る時のみゃーさんはもっとキモいでしょ!」

 

みやこ「え!?」

 

祐太「確かに、あれはキモい。」

 

 

 

 

乃愛「3番ゆーさん!」

 

祐太「えっとそうだなぁ・・・お、そうだ!じゃあそこの椅子に座って、両手を胸に当てて、優しい笑顔を見せて。」

 

乃愛「えっと・・・こう?」

 

椅子に座って、両手を胸に当てて、祐太に優しい笑顔を見せた。

 

祐太「良いよ良いよ!そのまま!」

 

”カシャ”

 

祐太「あぁ良いね!サイキョーにカワイく撮れたよ!」

 

乃愛「どれどれ?」

 

祐太「これ。」

 

乃愛「お〜!!可愛い可愛い!流石ゆーさん!」

 

祐太(これ建が見たら興奮するだろうな。)

 

 

 

 

乃愛「4番ひなたちゃん!」

 

ひなた「任せろ乃愛!可愛いの撮ってやるからな!」

 

乃愛「ひなたちゃ~ん・・・ひなたちゃんとゆーさんだけだよ~!本気で撮ろうとしてくれてるの!」

 

ひなた「この衣装を着れば最高の1枚が撮れるぞ。」

 

乃愛「わぁ~何だろ何だろ。可愛いの~・・・」

 

ひなた「はい!大好きなみゃー姉が何時も着てる奴だ!」

 

ジャージだった。

 

祐太「ジャージ!?」

 

 

 

 

ジャージに着替えた乃愛だったが、落ち込んでしまってる。

 

みやこ「どうしよう・・・乃愛ちゃん落ち込んじゃった・・・」

 

祐太「どうすれば元気が出るんだ?」

 

花「取り敢えず持ち上げてみましょう。何時もならそれで元気になりますし。まずはひなたが乃愛を持ち上げて元気付けてくれる?」

 

ひなた「分かった!うおーーーーー!!!!」

 

物理的に持ち上げた。

 

乃愛「な、何何!?」

 

みやこ・花・祐太(持ち上げるの意味が違う・・・)

 

ひなた「うおおおーーーーー!!!!」

 

乃愛「いきなり何なのひなたちゃん!?」

 

ひなた「元気出たか乃愛!」

 

乃愛「もう・・・こんなので元気にならないよ~。」

 

みやこ「お・・・」

 

祐太「ん?」

 

花「どうしたんですか?」

 

みやこ「いや・・・今が最強に可愛いかもって。」

 

乃愛の最高の笑顔を撮れた。

 

 

 

 

 

 

後日。みやこは相変わらず寝ている。

 

ひなた「行って来まーす!」

 

祐太「行って来ます。」

 

 

 

 

途中で花と乃愛、そして建と妹の愛梨と会った。

 

祐太「よう建。愛梨ちゃん。」

 

建「おっはー祐太!ひなた!」

 

ひなた「おっすーたけ兄!愛梨!」

 

花「うっ・・・」

 

建「あ、えっと・・・花ちゃん、あの時はごめんなさい!反省してます!!」

 

深く頭を下げて花に謝罪する。

 

花「・・・いえ、もういいですよ。」

 

建「え?許してくれるの?」

 

花「はい。」

 

建「良かったぁ・・・」

 

花「ですが、また変な事をしたら通報しますからね。」

 

建「は、はい!」

 

祐太「良かったじゃねえか建。」

 

愛梨「本当、お兄ちゃんはバカなんだから。」

 

建「う、五月蝿え!」

 

祐太「ほんじゃ皆、気を付けてね。」

 

建「じゃあな!」

 

2人は高校へ向かった。

 

 

 

 

小学校へ向かう4人。

 

ひなた「お!夏音!小依!おはよー!」

 

小依・夏音「あ。」

 

種村小依と小之森夏音。ひなた達のクラスメート。

 

『END』




         キャスト

     星野みやこ:上田麗奈
       白咲花:指出毬亜
     星野ひなた:長江里加
      姫坂乃愛:鬼頭明里
      種村小依:大和田仁美
     小之森夏音:大空直美
     日下部愛梨:鈴木亜里沙
      星野千鶴:小清水亜美

      星野祐太:千葉翔也
      日下部建:石川界人

みやこ「うんうん可愛いね〜。乃愛ちゃん最高〜。」

乃愛「でしょー!ってみゃーさん何見てんの?」

みやこ「花ちゃん、マジ天使!!」

乃愛「っ!もーーー!!!」

祐太「この天使バカ!」

次回「刷り込み」

乃愛「見てよね?」
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