いや、テーマはもらい物だったのですが、なんでこうなったんでしょうね(知らんぷり)
(存在しない)前回までのあらすじ、指揮官の右腕たるHK416はパラデウスの主導で起こしたテロの実行犯、その主犯格を追い詰めたのだ!
416「ついに追い詰めたわよ!」
犯人(以下犯)「クソ!こうなったら妙に威圧感がある幼女が入れてきた認識誤認アプリで!」ポチッ
416「な、なに…!?あ、頭に何かが入ってくる!」
犯「くそったれぇ!!」
416「いやああああああ!!!!」
犯「う、上手くやれたか…」
416「……」
犯「ど、どうなったんだ…?」
416「…指揮官?」
犯「や、やったか?オレは指揮官だオマエのボスだ!」
416「何を当たり前のことを言ってるのですか?」
犯「ははは!やったぞ!最強の手駒を手に入れたぞ!はははは!!!」
416「ごめんなさい指揮官。少し意識を失ってたみたい…」
犯「すまない…えーと」
416「416よ。忘れたなんて言わせないわ」ムスッ
犯「あーごめんよ416。忘れるわけないじゃないか」
416「そうよね。私の指揮官だもの。それよりここは?」
犯「ここか?あー、ここはセーフハウスだ。安心してくれ」
416「セーフハウス?ずいぶんみずぼらしい所ね」
犯「悪かったな。今はここしか見つからなかった」
416「そう。なら仕方ないわね」
犯「あぁ、ここでゆっくりと休もう」(コイツを人質にするのもよし、ボディーガードにするもよし…くくくっ。新興宗教様様だぜ!)
416「ここならいわね。指揮官、今日は何の日か覚えてますか?」
犯「き、今日!?」(わ、わかるわけないだろ!)
犯「君の誕生日かな?」
416「違います」ムスッ
犯「け、結婚記念日かな?!」
416「それも違うわ」プクー
犯(何の日だよ!)「な、何の日だったかな?」
416「忘れたの?今日はーー」
416「ママの日よ」
犯「…は?」
416「ママの日なのよ!」
犯「マ、ママの日?オレの母さんの誕生日だったか?」
416「違うわ。ママの日よ」
犯「だ、誰のママかな?」
416「指揮官のよ」
犯(おいまさかウソだろ!?)「だ、誰『が』ママなのかな?」
416「私よ」
犯(どうなってるんだコイツの指揮官は!?)「い、今じゃなくていいんじゃないか!?」
416「ダメよ。今ママの日ができなきゃしばらく出来ないわ。だから今やるわよ」
犯(そんなのやりたくない!)「いやぁそれでも…なぁ?」
416「何を言ってるの。これは私の為でもあるのはわかってるでしょ」
犯「はっ?」
416「私だって最初は指揮官のママをやるのなんて嫌だったわよ。でも、指揮官があんなに熱心に説得してきたのよ、『僕のママになって欲しい!』『一時だけでも君の母性を感じたい』って!」
犯(変態指揮官が!)「えっえぇ……」
416「あんな熱心に言われたら断れないわ。それにあの指揮官の蕩けた顔、私のことを無邪気に『ままっままっ』て呼ぶ甘えた声、純真な眼差し…その全てが私の母性を目覚めさせたのよ!この母性を発散しなきゃ私はもう…あぁ!!」
犯(グリフィンとか言う所は変態しかいないのかよ!!)「さ、流石に状況が――」
416「いえ、絶対にやります。これが私達の望み。ママの日の決まり」
犯(何でこんなに生真面目なんだよ!くそっ!少し付き合うしかねぇか…)「わ、わかった!やろうか!『ママの日』」
416「わかればいいの。大切な日の邪魔は誰にもさせないわ」
犯(適当に子供のふりをしてやり過ごせばいいんだろ!やってやる!)「ママー!」
16「はっ?」ギロ
犯「ひっ!?」
416「違うでしょ?」
犯「ち、違ったかなぁ〜?」(何を求めてんだよ!)
416「正装に着替えないと」(リュックゴソゴソ)
犯(正装…?)
416「ほら、このおむつと涎掛けを早く着けて」
犯(くそ!この変態共がやってるのは赤ちゃんプレイかよ!)「い、いやあ…」
416「そうね。ママがつけてあげるものね。今日もやってあげるわね」ギラリ
犯「ひ、ひぇ!?」
416「逃げるな!」グォッ
犯「ひっ!」
416「うふふ。いい子よ。ばぶちゃんはママの言うことをききましょうね〜❤」ニンマリ
犯「……」ガクガクブルブルプシャー
416「あら?お漏らししちゃったの?じゃあ、全部ヌギヌギしましょう?」
犯「それはは自分で…」
416「ママの言うこと聞きなさい!」カッ
犯「ば、ばぶぅ…」(怖い…このママ怖い…元カミさんと母ちゃんより怖い……)ガクブル
416「はぁい、いい子よ❤じゃあお着替えしましょうね❤」
――
416(エプロンとガラガラ装備)「お着替え上手に出来たね」
犯(涎掛けとオムツにスタイルチェンジ)「ば、ばぶ……」
416「いい子よ」なでなでニコニコ
犯「うぅ…」(怖い…笑顔と撫でる手が妙に優しくて尚更怖い…)
416「じゃあ、バブちゃんはミルクを飲みましょうね❤」
犯「ひぅ!?」
416「怖がらなくても大丈夫よ。ちゃんと人肌に温めた粉ミルクがあるから」哺乳瓶ふりふり
犯「い、いや、今はそんな気分じゃ…」
416「赤ちゃんが意味のある言葉を話すな!」クワッ!
犯「ひぅ…」(何なんだよこれ!)
416「あ、ごめんね…こんなつもりじゃないかっの。よしよし」なでなで
犯(優位になってたはずなのに何でこうなるんだよ…)グスン
416「それに違ったわね。バブちゃんは直接がいいのよねよ❤」ヌギヌギ
犯(こ、コイツまさか!)「ばぶっ!?」
416「直接召し上がれよ❤」
犯(コイツの指揮官は人形を何だと思ってるんだよ!母性を求めるなよ!)「バブゥ!?」ブンブン
16「……なに?」
犯(ひっ?!)ビクン
416「私のお乳が飲めないって言うの!?」
犯「ひぃ!!」
416「あなたが気持ちよさそうにミルクを飲むから、粉ミルクにばかりあんな顔を浮かべるから私からもお乳が出るようにしたのよ!ほら!みなさい!このお乳を!」タプン
犯(ま、マジでミルクが!?人形になんて改造させてるんだよコイツの指揮官は!!!)
416「これも全て、あなたの完璧なママになるためよ!それなのにあなたはーー」プルプル
犯「ご、ごめんなs」
416「赤ちゃんが言葉を喋るなッ!!!!」クワッ!
犯「ば、バブゥ…」(なんなんだよこいつの指揮官の性癖は……!!なんでオレがこんな目に!)
16「……違うわね」
犯「…ちゃ、ちゃー?」ガクブル
416「私のママの演じ方が悪いのよね?」
犯「…は?」
416「ねぇ、なにが足りないの?教えて?バブちゃんはどんなママが望みなの?優しいママ?お乳が出るママ?厳しいママ?それともお世話が上手なママ?」ハイライトオフ
犯「ひぃ!?」
416「ねぇ、教えてばぶちゃん?あなたの望みはなぁに?あなた望む完璧なママに私がなってあげる。私ならどんなあなたの望みも叶えてあげられる。だから、教えて?あなたのために、あなただけの完璧なママになってあげるからーーねっ?」
犯(なんなんだよ!なんなんだよコイツら!!)「も、もうやめy――」
416「赤ちゃんが!!!!!言葉を!!!!喋るなぁぁああ!!!!!!」グワッッッ!!!!
犯「ば、バブゥーー!!!!」(なんなんだよこのクソモンペはああああああ!!!!!)
この4時間後、救出隊を編成した指揮官が416を救出し、犯人を逮捕したと言う。
指揮官達が犯人のセーフハウスに突入した時、涎掛けとオムツの犯人が死んだ魚のような目で「きゃっきゃっ」と喚き、416が光が宿ってない目で聖母のような笑みを浮かべて抱っこしていたらしい。
犯人は指揮官を見るやいなや正気を取り戻し、『もう楽にしてください……』とか細い声で投降したという。
犯人逮捕後、指揮官は二ヶ月ほど基地の人間から侮蔑が籠った目で見られるようになり、416は気恥ずかしさから『ママの日』を長期禁止――にしようとしたが、416が我慢出来ず、犯人逮捕の二日後に執り行われたらしい。
今日も何処かで、指揮官はおぎゃらせられていることだろう。
完
ある日の留置場の面会部屋にて
指揮官(以下指)「……よう」
犯「ち、近寄るな変態!!!」
指「……そう言いたいのはわかる。けど、話を聞いて欲しい……」
犯「は、はぁ!?」
指「最初は……416にちょっと母性を求めただけだったんだ……」
犯「当たり前のように言ってるが、それも十分おかしいぞ」
指「おかしいのはわかってるが聞いて欲しい……。仕事に疲れて誰かに甘えたかったんだ……。それであの子に416に母性を求めてしまったんだ」
犯「……おう」
指「頭を撫でてくれたり、褒めてくれたり、ハグしてくれるだけでよかったんだ……」
犯「オレは何を聞かされてるんだ」
指「だけど、それのせいであの子の母性の扉を開いてしまったみたいで……」
犯「突っ込んだら負けかこれ」
指「オレ自身は頭を撫でたりしてくれるだけでよかったんだ。それなのにあの子の母性が大暴走してそれで……」
犯「……」
指「自分の事をママと呼ぶように強制してきたり、『ママの日』を作ると宣言したり」
犯「……」
指「それで、子供のような振る舞いを求めてきて、最終的には――」
犯「赤ちゃんプレイを要求してきたと」
指「……」コクコク
犯「なぁ、本当にアンタの趣味じゃないのか?」
指「あんなの求めてない!」
犯「赤ちゃんになりきるのが好きじゃないのか?」
指「アンタも見ただろ!ママモードの時のあの子の剣幕を!そして拒否を許さない思考回路も!!」
犯「……あぁ」
指「あれは……オレが望んだことじゃないんだ……」
犯「……オレが云うのはおかしいかも知れないが、あいつとは手を切った方がいいと思うぞ」
指「……無理だろ。拒否したらどうなるか、アンタも味わっただろ……?」
犯「……」
指「…………」
犯「……なぁ」
指「……なんだ」
犯「生きるのって、難しいな……」
指「だな……」