ごちゃまぜドルフロ短編集   作:なぁのいも

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子猫は独りで丸まらない

人間には何かしらの習慣があるものだろう。

 

例えば、朝起きたら体操をしたり、食事のときには決まったものを必ず食べたり、誰かと会ったら必ず挨拶をしたりだとか。

 

習慣と言うのは、その人物を構成する重大な要素で、それがこなせないとその日の気分が悪くなったり、調子も落ちたりすることもある。逆にその習慣をこなせることで、その日のコンディションを確かめたり、リラックス効果を得れたりもする。

 

つまり、自分の習慣と言うものは、こなせられる限りではこなした方がいいものだ。

 

何故こんな話をしているのかと言うと、とある基地の指揮官にはある『習慣』があるのだ。それはーー

 

「スー……スー……」

 

夜の冷気が朝の暖気へと変わる夜明けの時間帯。まだ少し寒いのか、布団を掴んで眠っているのは戦術人形のG11と、

 

「スー……」

 

彼女を窓から差し込む光から守るように抱きしめて眠る指揮官の姿が、そこにはあった。

 

指揮官の習慣、それは『G11を抱き枕にして寝ること』だ。

 

何故、これが習慣になったのかと言うと、ある日指揮官が仕事に一区切りをつけ仮眠室で仮眠を取っていたところ、仮眠室にあるふかふかのクッションを使った上質なベッドがお気に入りなG11は指揮官を起こさないように端に押しやって眠りに就いたのだ。

 

起床時間となり、自然と起きた指揮官は自分の寝床の中にG11がいることに驚き、そして、自分がG11を抱きしめていることに更に驚いた。いつのまにかこんなことをしていたのか。G11はそこまでして寝たいのか。色々と思うところはあったが、今だに寝ているG11を起こすわけには行かないので、彼女に布団をかけ直し、仕事へと戻った。

、仕事へと戻った。

 

その後、指揮官は気づいたのだ。普段より自分の調子がいいことに。身体にはダル重さが無く、思考の回転は早く、見える世界はくっきりと映る。こんな感覚久しぶりだと、指揮官は感動したものだ。

 

好調の要因となったのは何か、そう考えた時、普段と違うのはG11と一緒に寝てたこと。彼女を抱きしめながら寝ていたことだった。

 

そう思い至ったらもう止まらなかった。寝ても寝ても取れなかった疲労感を無くす術を知ったのだ。今までの睡眠にはもう戻れなかった。一度便利な道具を手に入れたら元の不便なそれに戻りたいとは思はないのと同じで。

 

仕事を終えた指揮官はG11の元に赴き、彼女へ地面へ頭を擦り付けんばかりに頭を垂れ、

 

「G11!私と一緒に寝て欲しい!!」

「ふぁっ!?」

 

と色々と語弊があるお願いをしたのであった。

 

その後、細かく説明をし、自分と一緒に寝てる時は416やほかの戦術人形に文句をつけさせず、睡眠の邪魔はさせないと言う条件でG11は同意した。

 

最初こそは、

 

「あたし一人でじっくりと寝たいのに……」

 

とブツブツと不満げにボヤいていた。彼女は一人気ままに好きな時に寝たいのだ。だけれど、一人で寝るには邪魔が多すぎる。好きな時に寝れるのと、確実に寝れることを天秤にかけた結果、彼女がとったのは後者であった。

 

それにーー今の彼女にはそんな不満はもう無い。それは、指揮官の背に短く小さい手を大きく回してシャツを掴み、緩みきった寝顔で涎を垂らして、指揮官の胸元を大洪水にしてる様から見て納得できるだろう。

 

当初こそは暑苦しいやら寝息がうるさいやら不平不満は沢山あったが、今ではこの通り、G11にとってもベストスリープスポットとなった訳だ。

 

快眠したい指揮官と、誰にも邪魔されることなく眠りたいG11。一方的であった欲望は、こうして双方向のものとなり、win-winの関係と相成った。

 

就寝、昼寝の時間は指揮官に完全に合わせる形となったが、快適な睡眠と確実な昼寝時間と睡眠時間を得たG11はもう元の睡眠生活には戻れない。戻るつもりはない。

 

「くー……くー……」

 

「スー……スー……」

 

これは、快適な睡眠を手に入れた二人の、ちょっとした日の小話であるーー

 

 

 

 

 

ある日の出撃の後、G11は報告を部隊の隊長に任せ、自分はいつもの様に指揮官と昼寝の準備をーーする事はなく、一目散にシャワールームに駆け込み、シャンプーを泡立てて頭髪を一心不乱に洗っていた。

 

「うわわわ……」

 

何故寝ることと、G11が髪を一心不乱に洗っていることが結びつくのか?

 

それは、寝てる間は清潔感を保ちたいーーというような思いは多少あるのかもしれないが、それ以上にG11もまた少女のメンタルを持っている事に起因する。

 

G11は髪についたシャンプーを注がれるシャワーで落とすと、一房摘んで鼻先に持っていき嗅覚センサーを作動させる。

 

センサーの分析結果から出たのは、石鹸の香りと微かに鼻をつくような刺激臭。

 

「うぅぅ……」

 

この刺激臭こそが、G11を悩ませているものであった。

 

 

G11はつい先程まで戦場に出ていた。戦場と言っても、グリフィンが警備を担当している区域の哨戒任務ではあるのだが。任務中に会敵し、部隊の仲間と共に無事敵機を撃破。任務も終了時間に近づき、一欠伸していた所に、鉄血機リッパーの奇襲を受けた。

 

「チィッ!!」

 

咄嗟に反撃、撃破出来たのだからまだ良かったが、突如飛びかかってきたリッパーに応対するために胴部を撃ってしまったのが、彼女の苦悩の始まり。

 

どうやら、オイルを循環させる為の重要な機関かパイプを撃ち抜いてしまったらしく、

 

「わぷっ!?」

 

引火はしなかった代わりに運動の法則に従って落水してきたオイルを浴びる結果になってしまったのだ。

 

その結果が、戦場から帰って洗浄に精を出すG11。迎撃したリッパーのオイルは汚泥の様に濁っていて、鼻を摘んでもまだわかるような刺激臭を放っていた。それはもう、彼女達の迎えにきた輸送機の乗員や、先程まで背中を預けていた仲間達も近くに寄り付こうとしない程に。機内で拭える限りは拭ったが、それでも臭いというものは強く残ってしまう。

 

だらしが無い所のあるG11も羞恥心と乙女心と言うのはちゃんとあるので、『このまま指揮官と寝るわけにはいかない』と基地に帰るなりシャワーに一目散に行った訳だ。

 

何度もシャンプーをし、何度も石鹸を使って身体を洗うが、体からも髪からも微かに異臭が検出される……。

 

「うぅ……」

 

G11は唸りながら、また一から身体を洗浄する作業に戻ったのだ。

 

 

 

 

 

結局、何度も身体を洗っても、刺激臭は検出されてしまう結果となった。

 

「ううぅ……」

 

憂鬱な気分で、力無い足取りで自分の宿舎へと向かうG11。出撃から帰ったら指揮官と昼寝をするのが日課だが、今の臭いが残った状態で指揮官と昼寝をするのは嫌だった。

 

指揮官から臭いと言われてしまったら、自分は大きなショックを受けてしまうだろうと簡単に想像ができたから。

 

だから、指揮官には会う確率が低いルートを導き出し、彼には会わないようにしていたのだが、今日はとことんLUCKに割り振られた値が低いらしい。

 

「おっ、G11!探したぞ!」

 

彼女に対して清々しい笑みを浮かべる指揮官に出会ってしまった。

 

彼の笑顔は太陽のように煌めいていて、どこか子供っぽい。昼寝に誘うときだけ見せる重圧から解放された彼の笑顔。G11の好きな笑顔だが、その笑顔が今は重い。

 

「じゃあ、昼寝するか」

 

魅力的な提案。G11にとっての日課。その提案を彼女は、

 

「や、ヤダ!!」

 

全力で拒否した。浮かべていた笑みが凍りつく指揮官。それも、そうだろう。いつものように、当たり前となっていたことを突如拒否されたのだ。

 

「な、何で……?」

 

指揮官からの縋るような視線。その目を向けられると、彼女の電脳にアラートが鳴り響く。どうして拒絶するのか?人間からのお願いなのに、と。機械としての原則が、彼女を追い立ててくる。それでも、

 

「今日は一人で寝るから!!」

 

人間で言えば、反抗期の娘のように指揮官を拒絶するG11。指揮官は臭いの事に気付いてないはず。けれど、寝るときは嫌が応にも密着状態になるので、その時に気づかれてしまう。指揮官に臭いなんて言われたら、G11は立ち直るのにかなり時間がかかってしまうだろう。

 

しかし、G11の事情を詳しく知らない指揮官は素直に引く様子はない。

 

「頼む!」

「やだ!」

「本当に頼む!」

「無理!」

「G11と寝ると快適にねれるんだ!」

「一人で寝る!」

「昼寝の時間、いつもより伸ばしていいから!」

「お断り!!」

 

そのまま数分間、条件付けと断りのラッシュが続いてーー

 

「わかった……無理に誘ってすまなかった……」

 

指揮官は項垂れながら、G11に背を向けて去っていく。

 

……これでいいのだ。自分が指揮官に何か言われるのも嫌だが、指揮官の眠りを妨げる要因に自分がなってしまうのも嫌だから。

 

そう、自分の電脳に結論づけてアラートを無理矢理止めさせる。この選択が一番指揮官の為になるのだと、自分に言い聞かせて。先程まで煩わしかったアラートも止まり、彼女の脳内に平穏が訪れる。

 

しかし、小さく丸まって自分から去っていく指揮官を見ると、彼女のメンタルにノイズが発生する。

 

G11は自分の髪をひとふさ摘んで、鼻先に押し当てて嗅ぐ。彼女の嗅覚センサーは、やはり微かに異臭を捉えていて、彼女のメンタルに寂寥感を募らせた。

 

 

 

 

 

 

その後、G11は自室に戻り、ベッドの上に一目散に寝転んだ。

 

――そう言えば、一人で寝るなんて久しぶり

 

最近は同意の上とは言え、ずっと指揮官と一緒に寝ていた。彼の抱き枕になる形で。

 

そう、今日は一人で気ままに好きなように寝れる。もしかしたら416が起こしに来るかもしれないが、自分の思った寝相で好きなようにしながら寝れる。そう思ったら、幸せでは無いか!

 

G11はゴロンと横向きになる。そして、そのまま、何かを抱きしめるかのようにーー

 

「あっ……」

 

ふと、彼女は気づいた。指揮官は快眠するためにはG11が必要だと言った。そしてその言葉は、自分にも当てはまっているのだと。G11が心地よく眠るためには、指揮官という抱き枕が、あの筋肉という弾力と温かさに富んだ彼が必要なのだと。

 

それに気づいた瞬間、彼女の胸の内には寂しさが募ってーー

 

「ああ!もう!」

 

そのひと時の感情を押し込めるために強制的にスリープモードになろうとしたところで、彼女の頭脳にアラートが鳴り響いた。

 

「むぅ……!」

 

虚空を睨むG11。今度のアラートは人形の規則に違反するかもしれないという警告ではなくて、自分のダミーから発せられたもの。コードの色はレッド。異常事態が発生したという証拠。それは、メインフレームかダミーの意思にそぐわない事態が起こったという警告。

 

そんな危険信号すら、今は無視したかったのだが、ダミーから頭脳部に直接送られてくる『助けてー!』という声と、何故か妙な胸騒ぎを感じて、G11はベッドから跳ね起きて信号源へと駆けつけることにした。

 

 

「……ここ?」

 

ダミーの信号を辿って辿り着いたのは、指揮官の部屋。G11にとっていつもの睡眠スポットで、もはや彼女にとって第二の生活の拠点と化した場所。

 

この部屋に入れるのは指揮官か、指揮官からカードキーを渡されてるG11か、マスターキーの保有者か、よく出回ってる偽造キーを持ってる者だけだ。

 

つい先ほどまで、指揮官はいつものようにG11を昼寝に誘っていた。そして、自分のダミーから発せられた『意にそぐわない』というアラート。

 

この二つの要素から、G11はある結論へと至り、カードキーを通して入室し、自然と肩を怒らせながら寝室へと向かってみると。

 

「うーん……。なんか足りない……」

 

満足がいかないと言いたげな表情の指揮官と、

 

「あっ!メインフレーム!助けてー!!」

 

ピーンと体を伸ばした状態で目を渦巻き状にし、いっぱいいっぱいと言いたげな表情をしたG11のダミーが、布団に寝っ転がって指揮官に抱きしめられていた。

 

どうしてこんな状況になってるのか、それはこの部屋に入った途端にG11が想定してたそれだったとした言いようがない。

 

ダミーの叫びで指揮官もG11の本体がやって来たことに気づき、仰天の表情を浮かべている。

 

「ち、違うんだG11!?これは、G11が抱き枕になってくれないからダミーで代用しようとかそんな邪なことは考えてなくてだな!?」

 

指揮官は人形のように嘘がつけないのか、それとも慌てすぎてて思考回路が正常に働いてないのか、まるで浮気現場を抑えられた夫のように言い連ねる指揮官。指揮官が語ったこの言葉が、ダミーがアラートを鳴らして助けを求めてきた理由だろう。

 

G11が何度も断って指揮官は、たしかに諦めようとしたのだろう。しかし、それでも諦めきれず、こう思い至ったのだろう。『そうだ!ダミーを利用しよう!』と。確かに本体と同じような質感をダミーは持ってる。それなら、指揮官の悩みは無事に解決出来ることだろう。だから、整備士に袖の下をするなり、言いくるめるなりして、ダミーを連れ出せば問題無し。

 

ただ、予想外だったのは、ダミーがメインフレームの意図しない起動の仕方をして、アラートを鳴らしてG11本体に助けを求め始めたのと、ダミーでは何故か指揮官が満足できないことか。

 

けど、そんなことは、今のG11にとってどうでもよかった。ダミーを持ち出されたことも、指揮官が言い訳をずっと連ねてることも。

 

ただ一つ、気に入らないことがあったとすれば、それはーー自分がいつも居るはずのポジションに収まってるのが、自分じゃなくてダミーだということ。

 

その事が、G11のメンタルに黒い渦を作り上げ、ここに来るまでに抱いていた困惑や疑念、焦燥などのすべての感情を飲み込む。そして、真っ黒に染まったメンタルの赴くままに、ダミーの腕を引っ張って、

 

「退いて」

 

普段の寝起きで浮かれたような声がデフォルトのG11が発したとは思えないような、臓腑に響くような低い声で、ダミーに命令した。

 

メインフレームの命令には逆らえないダミーは腕を強く引かれたのもあって、まるで同じ極の磁石をつけられたかのように弾かれて布団から退散する。

 

「帰って」

 

続けて、低い声色で発せられたのは手短な命令。ダミー人形はその声に萎縮ーーすることは全く無く、『ありがとうメインフレーム〜!』とふにゃりとした笑みを浮かべながら、指揮官を部屋に去る。

 

ダミーは萎縮しなかったが、彼女から発せられるには聞き慣れない声色に怖気付いたのは、指揮官であった。

 

「じ、G11……?」

威圧的な雰囲気を纏うG11に思わず気圧されてしまう指揮官。

 

そんな指揮官を無視してG11は先程まで自分のダミーがいた指揮官の隣に寝っ転がる。

 

短い腕を背中に回してシャツを掴み、彼の胸元に収まる。いつものように。

 

もう彼女の中には、自分に微かに残った異臭の事など頭の本当の隅にしか無かった。今はただ、ダミーを使ってまで寝ようとした指揮官への呆れと、一時的に自分のポジションを奪われた怒りとーーやっぱり、変な意地を張らなかった方が良かったという後悔が混じり合って、

 

ぽすん

 

と、G11は膨れっ面を披露して、指揮官の胸に軽く頭突きをかました。

 

「G11……?」

 

ぽすぽす。

 

「じーじゅーいちー?」

 

ぽすぽすぽすぽす。

 

指揮官からの困惑の声を無視して、G11は指揮官に頭突きをかます。

 

ぽすぽすぽすぽすぽすぽすぽすぽす。

 

何度も何度も、自分の中から湧き出る感情をぶつけるようにして、

 

ぽすぽすぽすぽすぽすぽすぽすぽすぽすぽすぽすぽす

 

と指揮官の胸に額を打ち付けた。

 

流石の指揮官も何かを察したようで、G11の小さい体躯を抱きしめる。

 

「……ごめんな」

 

そう一言を添えて。

 

「……いいよ」

 

だからG11も一言で彼を許すことにして、彼の大きな体を抱きしめる。

 

全身で自分を守ってくれるような逞しさと、温かな彼の体温。その二つがG11に安らぎをもたらしてくれる。

 

ーーなんだ。あたしも指揮官無しじゃ寝れなくなってるんだ

 

そんな、些細で重要なことをG11は改めて気づかされて、どこか高揚感が生まれた。

 

指揮官が蜜の香りに誘われた虫のように鼻先をG11の髪に近づけ、無意識に鼻で空気を吸い込み始める。

 

「あっ、だーー」

 

頭の片隅にあった懸念事項、オイルの臭いが取れないことを急に思い出し指揮官を止めようとするが、

 

「んっ……今日のG11はいい匂いがする……」

 

と、どこかふんわりと微笑みながら言った。彼の鼻腔をくすぐるのはG11 が散々髪に使ったシャンプーの清涼感のある香り。ただ、それだけ。

 

「へんたい……」

 

指揮官からの一言にG11は安心したのと同時に、人間の嗅覚というものは、自分たち戦術人形と比べてなんとも不正確であると、彼女の記憶領域に刻みこむ。

 

その作業が終わったら、何だから今まで過剰に気にしていたのが気恥ずかしくなって、G11はその気持ちを誤魔化すように、指揮官の胸を額でまた一度だけ叩いた。

 

「ははっ、どうした?」

 

自分のちょっとした事も笑って許してくれる指揮官。何処か自信を感じさせる、頼り甲斐のある指揮官の声を近くで聞けることが何とも心地よい。

 

「……何でもない」

 

けれど、今までのことは口に出すつもりはない。最初は一緒に寝ようとしなかった理由も、今はこうやって一緒に寝ようとしている理由も。彼が知らない方が、気にし過ぎていたG11 にとって好都合だから。

 

G11は甘えるように指揮官の胸に擦り寄る。

 

「おやすみぃ……」

 

そして、その一言だけを発すると、腕から指先まで込める力を強めて、彼の体を抱きしめる。

 

「おやすみG11…」

 

それに答えるように指揮官も彼女を守るように抱きしめる。今日は、清潔感のある石鹸の香りを鼻腔いっぱいに感じながら。

 

太陽が折り返し地点から降りてきた昼下がり。いつもとはちょっと遅れて、二人の昼寝の時間という日課が今日も無事に迎えられたのであった。

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