東国戦遊志(東国幻想郷シリーズ)   作:JAFW500/ma183(関ケ原雅之)

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フリーザ軍の第一波はくぐり抜けた。しかし、恐怖の帝王は近いうちに舞い戻る。未来へ向かって生きる者たちへの挑戦状は渡された。それぞれの『未来』に向かって彼らはどう歩いていくのか…。 東国戦遊志 第弐幕 終末への激闘の幕は今上がった。
【注意】
この作品は2次創作。
東方×ドラゴンボールとその他(特別編扱い)のクロスです。
戦闘力は撤廃し、相性などの相対関係での強さになります。
時系列は旧作終了の時点で、そこから先はちょっと(?)原作本来の流れと違う流れになります。
このシリーズでは「オリジナルキャラクター」・「大幅のオリジナル設定」が出ます。
東方とドラゴンボール二つの要素を持ちながら、「どちらでもない」、「新しいお話」です。思い切って始まった新しい「幻想郷」を心ゆくまでお楽しみください。(どちらかというと東方っぽいような…。)
(注)第弐幕のだいたいの流れ
・東国戦遊志    フリーザ・バーダックがメイン
・東国戦遊志~紅~ ラディッツ、妹紅、輝夜チームがメイン
・東国戦遊志~夢~ レイム、ルーミア、がメイン
東国戦遊志【番外編】 それ以外メイン


東国戦遊志#6 金色の風

 

[chapter:帝王の帰還]

<フリーザ軍基地>

「おい、大丈夫なのかフリーザ様は。」

「はい、見ての通り順調に回復されております。この調子ですとあと一週間ほどで戻るでしょう。」

フリーザ様が戻られて2日、私は2日前のことを思い出していた。

 

「フリーザ様、どうなされたのですか!」

全身から大量の血を流しながら彼は戻ってきた。さっきまで纏っていた闇の力は解け、本来白いはずのところは流れた血で赤黒く変わっていた。

「ふ…、『復讐』を…。『果たした』ました………よ…。」

笑みを浮かべ、その言葉を残すと崩れるようにその場に倒れた。そして、その手には見覚えのあるあの尻尾が握られていた。

 

「そうか、あとは任せたぞ。」

担当医にその言葉を残すとザーボンは扉を開け、隣にあるトレーニングルームへと入っていった。

「さてと…、これからどうするか………。」

暗い階段を上がりつつ私は目的の場へと向かう。昨日、フリーザ様が命じられたドドリアの後任のことだ。あの単細胞で醜いドドリアだが、やさぐれ者から根っからの悪人まで幅広く慕われていた。私にも教え子はいるがそっちの方はあまり取り入れていない。だから、この戦闘部隊の触媒になっていたのは実質彼の方だったのかもしれない。しかし、彼がいない今それを受け継げる者がいるとすれば、

「やはり、こいつらしかいないか………。」

目的の場所についてしまった。自動扉の前に掲げてあるこの独特なⅤ字マーク、そして中から聞こえるユーモラス溢れるあの口上の声。

ザーボンは、思い切ってその扉を開けた。

 

[chapter:みんな揃って]

「こぉーーーー。ウィヤーーーーッ。

リクームっ!!!」

 

「ふぅーーーー。ケーっケケケケッ!!

バータっ!!!」

 

「はァーーーーーーーーーーーーっ!!

ジースっ!!」

 

「ぬぅおおおおおおおお!!!

グルドっ!」

 

「………っ!!!

ギニューっ!!!」

 

「「「「「みんな揃って!!!!!ギニュー特戦隊っ!!!!!」」」」」

 

 

 

「素晴らしい。やはり俺たちのポーズはこれしかないな。」

「そうですよ、隊長。」

「五人そろってこそ。」

「この俺たちのポーズも。」

「完成する。」

薔薇のように美しい隊長の声に続き、ジース、グルド、リクーム、バーダと続いた。

「このスペシャルファイティングポーズは、5人そろってできる。まさに、その美しさは猪鹿蝶と同じだな。」

散り散りになって35年、ギニュー特戦隊は隊長の到着を以て見事再集結を果たし、フリーザ軍の特別戦隊にまた返り咲けた。長年、隊長抜きで地獄の特訓を繰り返していた隊員たちも彼が戻ってきたときはこれ以上にないほど涙を流していたらしい。

「しかし隊長。」

「最近。」

「俺たち。」

「出番無いんですよね………。」

「………。」

そう、再結集を果たしたのは良いのだが、戦闘部隊の育成は側近二人が担当してしまったためこれといった刺激が少ないのだ。さらに、先日の出撃でそのまま自分たちに出番が来るはずだったのだが、幻想郷にいったフリーザ様が全身出血の重体になってしまい迂闊に出撃と行かなくなってしまったのだ。

「!そうだ!!」

何かを思いついたのかジースは隣の部屋からあるものを取ってきた。

「この舞台口上集から、登場時の口上を考えるってのはどうです?」

そのCDは、誰かが長年使い続けたのだろうか、表面はたくさん傷がついておりマジックを以て手書きで書かれていたものだった。

「口上か………。ちょっと聞かせてみろ。」

リクームがCDをデッキに差し込むと雑音が入りながらもその声は聞こえた。どうやら、上手ければうまいほど拍手は大きいらしい。

「どうです………?」

隊長はちょっと考えていた。行く先は幻想郷、このCDと同じ流れを持つもう一つの世界。今までの登場で行っても構わなのだが、記念すべき最初の戦闘。華々しい登場も『粋』なのかもしれない。

「せっかくの晴れ舞台だ。最初の戦闘をそれで飾ろう。」

「「「「うおおおお――――っ!!!」」」」

こうして、特戦隊の新たな挑戦が始まったのだった。

そして、この後入ってきてしまったザーボンは、彼らに任務を伝えたのだが、引き受けてもらった代わりに、その審査員をさせられることになるのだが、それはまた別のお話。ただ、前回の休日にやらされた『ベジータちゃんのビンゴ大会を美しく踊ります会』よりはまだ『マシ』だったらしい。

 

「八雲紫………。」

眠ったまま動けない主人を前に、その式神の狐はあの日の事を追憶している。

 

 

二日前

「貴方、ここへ何しに来たんです?」

白紫の者は、突然現れた私たちを凍てつく目で睨みつけている。

「ちょっと、その殿方を連れ戻しに………。」

紫様は、その目に臆することなくいつもと変わらない口調で返した。

「このサイヤ人を……、ですか………。」

「もちろん。」

彼女が扇子で指したその先には血を流し倒れている男がいる。そして、彼の白紫の手には切ったのであろう尻尾が握られていた。

「残念ですねぇ、もう少し早く来ていれば私の気も変わったかもしれないのに………。」

「でも、遅かれ早かれ殺すことには変わりない………。」

「サイヤ人ほど厄介なものはいませんから、それともう一人いるのでしょう。」

「あら、彼一人ではなくて?」

その瞬間、彼女の頬を一筋の槍がかすめた。

「舐めているとあの世に行きますよ、八雲紫さん。」

「もうここはあの世でしょう、フリーザさん。」

紫様が足元に用意した境界を閉ざすと同時に、フリーザも槍をつくっていた闇を解いた。

「さて…、ここに来たということは何か交渉でもする気ですか。」

「勝手に暴れてくれたのですもの。何か返礼品ぐらい頼んでもいいでしょう。」

普段何を考えているのかよくわからないけど、今紫様が怒っているのだけは分かった。この白紫は勝手にこの幻想郷に土足で入り込み、暴れるだけ暴れて殺すだけ殺して帰ろうとしている。失礼極まりないのだ。そして、これは交渉というより請求といった方がいいのかもしれない。

「どうぞ。」

「まず、この客人をこっちに返すこと。次に、勝手に人間や妖怪を殺さない。そして、あなた以外全員去ってもらう。慰謝料としてこれぐらい払ってもらってもいいでしょう。」

いつもよりちょっと口調が強くなっている。やはり、彼の仲間や協力者が勝手に殺していったことを怒っているらしい。

「いいでしょう、最初の二つは飲みますよ。私の復讐は一つ果たせましたから。ですが、最後の一つだけは無理ですね。帝国を築くこと、それが私たちの『仕事』ですから。」

「貴方達みたいな物騒な人間がいたら、皆おちおち眠れないの。」

「貴方も、私にとって目障りですよ。私のような人は一人で十分ですから……。」

紫様は、傘を閉じるとこちらに渡した。どうやら、この得体のしれない者と本気で戦うらしい。

「私と戦う気ですか…。」

「『一人』で十分でしょう?」

相手もあの黒い闇を纏い始めた。本来なら『亡き者』にしようとするはずだが、相手が既に死んでいる以上それは出来ない。そして、厄介なことに紫様にとって境界の引けない『闇』を選んでいるので直接戦うしかない。

「「この世界より(から)、去ね(消えろ)!!!」

 

結局、互いに大きな痛手を負って幕引きとなった。あのフリーザという者は慣れてない能力の反動で体が限界に達し血があちこちから流れ出ている。そして、紫様の方はいくつもの光線や槍をくらい、瀕死寸前になってしまった。

「藍さんでしたね………。」

「…そう…ですよ…。」

「良かったですね………。『式神』として生きるしかなかった貴方もやっと自由になれる…。」

「…。」

「どうです…。私と一緒に来ませんか?あなたのその頭脳をこんなところで無駄にするのは惜しい…。」

「断る!貴様のような下郎どもの下で働けるか!」

「ホホホホ…。そういう貴方もかつては人をだまし国を乗っ取ろうとしたじゃあありませんか『オキツネさん』。」

「………その呼び方をやめろ。」

「おや失礼、これは主が呼んでいた名前でしたね。では、こう呼びましょうか。『玉藻御前』さん。」

「………。」

その名前を聞いた時、冷静を保っていた私の顔はより一層厳しくなっていた。

「……お前……いったい。」

「『宇宙の帝王』ですから……。この程度朝飯前ですよ。」

やはり、この人。考えていることが紫様以上にわからない。

そう考えていた藍は、彼女が倒れた時から印を結んで術をかけていた。しかし、いつまでたってもその効果が見えない。

「恐怖はないのか………。」

「貴方が仕掛けた術もこの私の前では無力。お得意の中心崩しも無駄ですよ。」

すると、その者は纏っていた闇を解きこう話した。

「さて、『人間を愛してしまった』哀れな『オキツネさん』…貴方にもう一度聞きますよ……。私のもとに来る気はありませんか。」

「私は、貴様の下へはつかない。」

「そうですか……。せっかく有能なコンピューターぐらいにはなれると思ったのですが…。」

その言葉は、藍の何かしらのスイッチを押したらしい。

「コンピューター…。」

「そうですよ。実際に貴方、主の敷いた命令の通りにしか動いてないでしょう。その様子だと、『言われたから来た』と言ってもいいのでしょうね。命を懸けて戦う気がないみたいですし。」

そして、フリーザは突き立てたその言葉のナイフを掻き回しながら押し込むように付け足した。

「オレは君の主を倒した。その主に使われている道具が主に、まして私にに勝てると思うか?」

「…言わせておけば貴様ッ!!」

その狐は逆上し、フリーザに即効性と殺傷能力の高い術を施した。しかし、闇の力を手にした彼に効くことはなく無駄に終わった。

「やれやれ、こうも簡単に逆上するとは…。結局あなたもあまり変わらないのですね…。」

「………。」

「貴方にも失望しましたよ。貴方では未来は創れない。短い間ですが、頑張って自分で道を創ったらどうです?」

彼は残った私に向かってこう言い残した。

「次に恐怖の大王が配下、戻る時、かげりなき影を以てこの地に降りん。恐怖の帝王戻るとき、深き闇を以てこの地を滅ぼす。」

そう言い残すと、彼は狭間をつくりその中に消えていった。

 

 

「お前が残した通り、彼に『施し』はした。だが………。」

彼女にはもう一つ残された使命がある。それは、次に彼がここに来るのがいつかということだった。式神であるときは調べたり計算することは得意になれるが、私はこのような『言葉の』謎解きをしたことがほとんど無い。この前、紫が言っていた「貴方の弱点はそこよね。特に式神になって以来すぐに答えが出てしまう。」の意味が今、この時になってちょっとわかった。だが、これ以上嘆いていてもどうしようもない。橙たちにも手伝ってもらいつつ、週末の日までにこの謎の答えを考えていかなければならない。

 

 

 

[chapter:戻り橋]

<南西の海岸>

「………何だったんだ。あいつは………。」

ゆっくりと立ち上がるバーダック。あの時、フリーザから受けた傷は消え、これまで感じていた体のだるさも無くなっていた。

砕ける波の彼方に沈む夕日がどこか空しさと寂しさを感じさせる。

「………フリーザ。」

いつもあるべきところにないものを見つめ、薄れゆく意識の中聞こえたあの時の言葉を思い出した。

 

「余裕のない君と余裕のあるこのオレ………。戦う前から分かっているんですよ。『どっちが勝つか』。」

 

「あいつだけは、このオレの手で。」

バーダックは、傍に置いてあった赤いハチマキを腕に巻き、うっすらと輝く星を見つめ誓った。

「必ず討つ。この命に代えて!!」

そう言い残すと溢れ出る力を開放して『あの姿』に戻り、山の彼方に感じる大きな気配を頼りにその方角へと向かって行った。

 

<白玉楼>

「幽々子様………。」

「なあに?妖夢。」

「また何か『やらかしちゃった』んですか………。」

ボロボロになりながらもなんとか帰ってくることができた。しかし、今回の呼び出しは突然だった。丁度、おつかいから帰ろうとした時、いきなりあの閻魔様が現れて「ちょっと来なさい」と恐ろしいほどいい笑顔でその場に座らされ、そして、あの悔悟棒と説教という鬼に金棒さで心が死にまくり、しばらくその場から動けなくなってしまった。そして、彼女の言っている意味がよく分からない。「天国にいるはずの人がなぜ数日前にいきなり来たのですか。」という質問から始まり、「また何か考えているのですか。」というあらぬ疑いまでかけられた。一体何なんだろう今日は。

「う~ん。あれは、『やらかした』というより、『やってきちゃった』といった方がいいのかも………。」

「え!?」

やはり、変なことが起きてしまったらしい。そして、『やってきた』とはどういうことなのだろう。

「『や、やってきた』って何がやってきたのですか………。」

「………救世主って言ったところかしら?」

「は?」

もっと分からなくなった。そもそも、救世主とは一体何なのか。

「あの、幽々子様………。『救世主』って一体どういう意味でしょうか………。」

「この異変を解決する『切り札の一人』と言った方が良かったのかも………。」

ダメだ、何が起きようとしているのかさっぱりわからない。『切り札』だから異変を解決できる人のはずなのだが、ここ数日の動きを集めてもあまりいいことが起きる気配がしない。それどころか、あの幽々子様の古くからの友人までもがあの得体のしれない白紫に手も足も出ていないのだ。

「それより、妖夢。謎解きなんてどうかしら?」

「謎解き……、ですか………。」

主から渡されたのは小さな紙きれだった。そして、そこにはこう書かれていた。

 

――――恐怖の配下たちが戻る時、かげりなき影を以てこの地に降りん。恐怖の帝王戻るとき、深き闇を以てこの地を滅ぼす。――――

 

何を言っているのか、そもそもこれは日本語なのか。全く分からない。

「妖夢、貴方がこれを解いた時、さっきの事は分かるはずよ…。」

「幽々子様、流石にこれは難しいですよ…。もっとヒントを…。」

「妖夢は口を開けば、それは何ですか?って。その辺のしゃべらない幽霊の方が含蓄ある話をするわ。」

「すみません、ですが、訊くは一生の恥訊かぬは一生の恥、と。」

私がそう返すと幽々子様は笑ってこう返した。

「妖夢、貴方は訊くことを一生の恥だと考えているの?」

「え!?」

「恥を感じるような質問は、知っていて当然なことを知らない時だけです。そのような質問は大いにしなさい。知ったかぶって生きることは大きな損をします。」

「………。」

「しかし、自分が知りたい事を訊くのは恥ではありません。そのような質問は、必ずしも答えを得られるとは限らないのですから。自分が知りたいことは自分で考えなさい。いつでも知りたいことを聞き出すことのできる環境は、知りたいことを減らしてしまうの。知りたいことを失った人生ほど不幸なものはないわ。特に、長く生きる者は………。」

幽々子様は『生きる』という言葉をよく使う。彼女は、私が仕え始める遥か昔に亡くなって、亡霊として冥界にとどまっている。私にこの楼観剣と白楼剣を残して去っていった師匠もそうだった。技を直接教えることはなく、「何度も見てその技を自分の目を通じて会得せよ」とよく言っていた。そして、最近は誰に訊いてもまともに教えてくれないことが増えてきた気がする。もしかしたら、ちょっと自分で考えれば分かることを一々人に聞いていたのかもしれない。

「おそらく外の世界でもそうだ思うけど、これから先『自分で気づき見出す』ということが大切になってくる。師匠が残していった多くの言葉をもう一度立ち止まって考えるといいわよ。」

「分かりました。この謎、私が解いてみせましょう。」

こうして、魂魄妖夢の今世紀末、最大の挑戦も始まるのだった。

 

<太陽の畑>

幻想郷においても外の世界においても強いものほど笑顔であることが多い。心においても力においても…。

「ちょっと最近弱すぎるわ~。表面飾って心が弱虫君ばかり…。」

人間の里から南へ数キロ、季節外れの花が咲く場所がある。一年中様々な花が咲き誇ることから、人はその場所を『太陽の畑』と呼んでいる。しかし、一人でそこへ行ってはいけない。特に中途半端な力を持つ者は…。

「もう少し『立ち向かう覚悟』っていうものを持つべきだと思うの…。ただ、バランスってものが必要だけど…。(花に憑いている)皆もそう思うでしょ?」

暖かい風が吹いている。春は終わり、彼方の山々は桜色から藤色へと衣装を変え、初夏の風が吹き始めている。

「この花たちだって強く生きている。明日枯れようとも華を咲かし、次の時へと命をつなぐ…。その輝きはそこらへんの雑草とは違うのよ♡」

誰に向かって言っているのか…。だが、長い時を経て妖怪になった彼女にとって花は友にも等しい。その花に火をつけるものがいれば、八つ裂きで終わることはないだろう…。

「…あら、久しぶりに強そうなにおいがする~♡半殺しにしてこの辺に埋めよ~♪」

 

<彼方の山>

「やっと一か月か…、この姿にもずいぶん慣れたな。」

あれから1か月、バーダックは超サイヤ人の力を安定させるため、この姿を保ったまま一人修行を続けていた。それは、筋トレからロッククライミングまで幅広く、力の精度を上げたり瀕死の淵から這い上がったりと戦闘民族こそやれる修行ばかりだった。

「しかし、やる気のねえ花だな…。垂れ下がっていやがる。この前作られた栽培マンたちの方がやる気あるんじゃねえか…?」

目前に垂れ下がる藤の花々を手で退かしつつ山を下りていく。行きつかんとする場所は彼方に見える色鮮やかな丘。1か月前のあの日から薄っすらと感じていた香りの源がそこにある。

「この上か…。」

切り立ちそびえ立つ崖、そのふもとに着いた。あの場所は、この崖の彼方にある。

「…行くか。」

するとバーダックは、先程まで保っていた変身を解き、その崖を登り始めた。変身なしの状態でどこまで変わったかを感じるためだったらしい。そして、崖を登ること数分、ついにその場所にたどり着いた。

「花か…。」

果てしなく広がる鮮やかなパッチワークの床。向日葵からイヌフグリまであらゆる花々が、演説を聞きに来た人々のようにぎっしりと並んでいる。

「どれがどれだか全然わからねえな…。だが、所詮は植物。その辺の雑草と何ら変わらねえか…。」

「楽しそうな話ね……、『何て言った』のか…。私にも教えてくれないかしら…?」

バーダックが足を踏み入れようとしたとき、どこからか声が聞こえた。

「誰だ貴様…。」

「誰なんでしょうね♡、でも面白い姿ね、人間の体に可愛らしい尻尾がついているなんて………。」

「俺たちサイヤ人は、これが普通だ……。貴様がその辺で変なものを咲かせているのと同じことじゃあねえか……?」

「変なもの……、それはここに咲いている者たちのことを言っているのかしら…。」

「そうだ、花といっても植物。その辺で生えている雑草にただ名前が付いただけだ…。」

「………。」

「燃やしたところで結局変わらねえ、ただ灰になるだけ――――」

 

<妖怪の山>

「う~ん、どうしよう………。」

日を追うごとに積みあがり続ける大量の資料に真実が隠れていく……。あのヤッサンたちの襲撃から1か月、全くと言っていいほど彼らについての新しいネタ情報が入らない、むしろいつもと変わらない日々が過ぎていく気がする。

いずれにせよ、このまま籠っていてもどうしようもない。

そう腹をくくると、その鴉天狗は愛用の商売道具を携えネタを求めて大空へと飛び出した。

「さて…、どうしましょうか…。と?」

ふと、珍しい組み合わせを見つけた。あのスキマ妖怪のお供と、冥界の主の従者。そして、不思議なことにその主たちがいない。

「行きますか…。」

そうつぶやくと持っていた団扇を軽く一振り煽りて、その二方の前に降りた。

 

「貴方は…。」

「申し遅れました。私こういうものです。」

その天狗は小さな紙きれを一つそれぞれに渡した。

「射命丸文さんですか…。」

「以後、お見知りおきを。」

人間の里から、一つ丘を越えて北へ10キロ。青き空を燻らせる火山が静かに生きている。妖怪の山。複合火山故に、不思議な形をした山々が立ち並び、はるか昔に噴火した際に流れた溶岩が玄武の沢などを創り、遥かかなたの大空に打ち上げられた灰がこの地に新たな生命を呼び起こした。山の姿は違えど富士山や八ヶ岳に似たところがある。さて、この鴉天狗をはじめとする天狗たちは古来より幻想郷でなじみ深い妖怪で、山に棲む神格化された妖怪。天魔を長とし、管理職に当たる大天狗、事務仕事をこなす鼻高天狗、防衛隊の白狼天狗、印刷業を受け持つ山伏天狗、そして、このすばしっこい報道部隊の鴉天狗などから成る、幻想郷の主軸である。

「今日は何の用ですか…。」

先に口を開いたのは冥界に住む主の従者、魂魄妖夢だった。

「少し前にこの地を荒らしに来たあの軍団の情報を集めておりまして…。」

どうやら、彼女はそのネタを探しているらしい。

「ここでなくても、あの最近来た面白い頭の奴のところへ行けばいいだろう…。」

それに続いたのは、主が動けなくなってしまった式神の狐だった。あれ以来、自力で行動することを余儀なくされ、こんな口調に戻っているらしい。

「もちろんそこに行くつもりですよ。でも、珍しいペアですね…。それもこんな人気のない所で話し合いとは…。」

彼ら天狗は高度な文明を持ち、独自の社会組織を築いている。そこから分かるように、彼らの知性は人間よりもはるかに高く、身体、妖術、においては妖怪種族の中でも引けを取ることはない。そして、この射命丸文は報道部隊、小さな変化さえ見抜きそこから真実へ向かってくるという恐ろしく手ごわい奴なのだ。

「ネタが欲しいのだったな…。」

「もちろん…。」

「ならば、これでどうだ。」

藍は、持っていた紙切れをその天狗に渡した。

「『恐怖の配下たちが戻る時、かげりなき影を以てこの地に降りん。恐怖の帝王戻るとき、深き闇を以てこの地を滅ぼす。』か…。」

長年記者をやっていた文でも、この謎がよくわからなかった。これまでに幻想郷を回ってもそんな文字を書いた石碑があった記憶もなく、巫女のところへ行ってもネタになる情報がない…。

「なんでしょうこれ…。そもそも幻想郷の言葉でないような気が…。」

それぐらいしか分からなかったらしく、メモを取ると、何か新しい風を読み取ったらしく、風と共に南の方へ行ってしまった。

「幻想郷の…。」

「言葉でないですか…。」

しかし、この二人にとっては見るべき視点を変えることのヒントにはなったらしい。

 

[chapter:咆哮!超サイヤ人VS東国の華風]

「なかなかやるのね…。まさか、透明のまま見切られるなんて…。」

バーダックの頬のわずか数センチ横を傘が貫いていた。

「貴様の放つ気配が『あいつ』と似ていただけだ。」

「何も知らない『おサル』さんが喧嘩を吹っ掛けるなんて…いい度胸してるわ♡」

「こうでも言えば、先に仕掛けてくると思っただけだ。」

「じゃあ、さっきの言葉下げても?」

「願い下げだ。」

「嬉しいわ♥」

 

「あやや…、これは………。」

文が、たどり着いたとき、その火花は散った。

両者、振り向かい際に放った一撃からすべては始まる。

初手は相殺。

まず、攻めに入ったのは幽香、最近習得し直した魔法による一撃で彼を花畑の彼方に吹き飛ばしつつ、追撃に入る。

「さ~て、まずは………!?」

しかしその手が届く瞬間、彼女の背後に影が現れた。

「でぁりゃあ!!」

直上からの一撃が見事背中に入った。幽香は受け身をまともに取らないまま激突。辺り一面に塵が舞う。

「逃がすかッ!!」

ジェットのごとくその男は中に突っ込んだ。埃に覆われ、閃光と叩き合う音しか見えないが、ラッシュの速さ比べに入ったらしい。短い間隔で音が聞こえてくる。そして、次の瞬間青い光が舞っていた塵を引き裂いた。

 

「あれは………。」

切り裂いた雲間からあの男の姿が見えた。尻尾だ。かつて人間の里に急に現れたニューフェイスをつけた時に見えたあの尻尾。まだ、小さいが彼もまた同じようなものを持っているのだ。

「ということは、まさか彼も………。」

思ってもみなかった収穫を得ることができた。そして、あの花果子念報が春の暮れに出して話題となったあの緑色の瞳……。間違いない、この男の目だ。

「サイヤ人は戦闘種族だ…。貴様とは出来が違う…。」

彼の瞳の先には、裾が破れた彼女の姿が映っている。

「ここまで戦えるなら…、死ぬことわないわね……♡」

服は傷一つついてない上に、先程と全く笑みが変わっていない。彼女の強みはその容姿だけにはとどまらない、天狗や鬼さえ超える純粋に高い妖力と身体能力、そして何者にも微塵の恐怖がない。いや、むしろ容易く逆撫でしてしまうという底のしれない精神力…。幻想郷で『最強クラス』と呼ばれるに十分ふさわしい力を持っている。しかし、そんな彼女を相手に淡々と戦うこの男…。いったいどれほどの力があるのだろうか…。そして、あの碧き瞳は一体…。この戦い全く展開が思いつかない

「貴様の力もその程度じゃねえんだろう。」

「もちろん♡」

すると、二人とも宙に浮いた。地上戦の次は空中戦で行くらしい。

「来いよ。」

始まった。先に仕掛けたのは幽香。傘を閉じるとその背中から一輪の花模様に配列した弾幕を幾重にも重ね、大輪の花を作り出した。

「では、遠慮なく♡」

一斉に、無数の弾がバーダック相手に向けられた、流れ星のごとくそれぞれがきれいな弧を描いて降り注ぐ。

「フッ…、面白え…。」

一つ笑みを浮かべるとその男は、一気に後退し、そのまま切り返して助走をつけその弾幕に立ち向かった。

「………!!突っ込みながら手ではじいて……。」

文がのぞくレンズが動きをとらえた。彼は、避けることなく当たりに来た弾を手で弾きつつ一気に間合いを詰めている。ほかの妖怪種族では中々見ることのできない無鉄砲さ、しかし新鮮でありつつ力強さが見える。

「!?」

幽香もやっと気づいた。しかし、かなり間合いが詰められてしまい反転して攻撃を切り替える時間が取れない。

「はっ!!」

弾幕を切り裂き一気にバーダックは大空へ飛び上がった。そして、一回転しつつ両手を頭の上に組み上げ、思いっきり体を後ろへ反らすと

「トドメだっ!!」

咆哮と共に魂のこもった鋭い一閃を放った。

――――ライオットジャベリン――――

白い光は差し込む光のごとくまっすぐ彼女に向かう。

「っ!!!」

あたる寸前、白い布が彼女を覆った。傘だ。先程まで閉じた傘を彼の一撃が当たる寸で一気に開き、見事打ち散らした。一閃に放たれたそれは、六閃に散らばり、弧を描いて花の海へと消えていった。

「な……、なにぃ!?」

思いっきり放った一撃を逸らされた。

「………。」

しかし、相手の傘は無事では済まなかったらしく傷の裂け目から広がった炎に焼かれ灰に還っていく。そして、その狭間から『その気』になってしまった彼女の瞳が見えた。

「さ~てと…。」

彼女が両手を前に出すと青き光の珠が浮き上がり、大風と共にその珠はステッキに変わった。

「それっ♡」

そのステッキを左手に持ち替え、天にかざすと彼の周りが一斉に光りだした。

「『半殺し』よ♥」

「っ!!」

爆発とともにその光の泉から赤い光を放つ玉々が一斉に散らばった。

――――フラワーショット――――

オレンジの炎を中心に円状に広がる赤き光のはなびらが、花の開花に見えることから名づけられた。その姿、一輪の花が咲き誇るがごとく美しく華やか。

「ぬ………………くっ!!」

煙を上げながら花の中へと落ちていく、しかし、彼には凄みがあるらしい。落ちゆく際に彼女の気が一瞬緩んだのを感じ取り、鋭い一撃を彼女に向けてはなった。

「!!」

しかし、距離が遠く彼女の肩を僅かにかすめただけに終わってしまった。

「………。」

彼女は、元の顔に戻るとふわりと地上に降りた。そして、持っていたステッキを消し、彼が落ちた方を向いた。

「でてきな。」

「ちっ……、ここまでやるか…。」

向日葵をかき分け、再びその男が現れた。しかし、体からは幾筋か血が流れている。やはり、あのショットを受けてただで済む者はいないらしい。

「なかなかいい顔になってきたわ~、こっちの方がいじめ甲斐がありそう♡」

「余裕だな………。だが貴様も無傷で済むほど強くはないらしいな…。」

先程かすめた肩から流れる血を見つつ彼も返した。

「サービスってものかしら♡」

「要るかそんなもん。」

「つれないの~。」

「俺にとっちゃあ『力』が全てだ。貴様のその余裕の笑みとプライドをここで枯れさせてやる…。」

「奇遇ね…。私も似たようなことを思っていたの。あなたの泣く姿を見てみたいって♡」

両者ともに不敵な笑みと言葉を以て相手を煽っている。この二人の姿を写真に収めようとその鴉は一枚シャッターを切った。このまま帰ってもよいのだが、あの念報を超えるにはもう一押し欲しかったので、引き続き留まることにした。

「ところで…、最近暑くなってきたと思わない?」

「今更か、戦いならもう始まっているだろう…。」

「そっちじゃないわ…。日差しの話。最近日差しが強くなっちゃって向日葵たちの元気がなくなっちゃったの…。」

「どうでもいいことだ、さっさと続きやるぞ…。」

「いいえ……、続けられないの………貴方がッ!!!」

「!?」

地面をけりだそうと足に気を向けた時、彼は気づいた。ツルだ。戦闘靴の周りに無数のツルが巻き付いているのだ。そして、瞬く間にそのツルは体まで達し、身動きが取れなくなった。

「これで、す巻きは完成~♡」

「貴………様ァ!!」

もがこうとするもガチガチに絡みつき動けないらしい。先に冷静が崩れたのはバーダックの方だった。先程まで強い日差しが差し込んでいた空に陰りが見え始め、たちまち暗い雲に覆われた。

「これで、少しは元気を取り戻せたかしら♡」

すると幽香はどこから取り出したのだろうか…、ボロボロになって真っ二つに割れている本を取り出した。

「これ……、最近ここに迷い込んできた子が落としていった物だけど…。『ポケットモンスター金銀攻略ガイドブック』って書いてあるの…。」

「…。」

「そして、どういうわけか…。この本が真っ二つになっているところに載っているの『キマワリ』っていうポケモンが…。」

「………?」

「なんか弱そうな匂いがするけど……面白い技があるわ…。『タネマシンガン』っていう技が…。」

「まさか…。」

バーダックは辺りに咲いている向日葵を見回した。そして、恐ろしいことに気が付いた。この向日葵たち、全て彼の方を向いて咲いているのだ…。まるでいくつもの目が獲物を捕らえるかのように…。

「よく、ボコボコに撃ちのめすことを『蜂の巣にする』って言うでしょう?でも、蜂の巣じゃあ、蜂の反撃を喰らうかも知れない…。だから私はボコボコに撃ちのめすことを、『向日葵にする』って言いたいわ~。」

「…その一発一発を当ててやるって言いたいのか……。」

「正解♡でも、その体で保てるかしら?噂によるとひまわりの種は1500~3000近くあるらしいの…。」

「……あまりうれしくない数字だな…。」

「『四面楚歌』っていう言葉をご存知?夜更けに四方を囲んだ敵軍から自国の歌が聞こえるの。」

「…。」

「よく耳を澄ませてみるといいかも……。谷を越えて吹いてくる風の音が死を運ぶ悲しきレクイエムに聞こえてくるから♡」

「ここでくたばれるか。まだ行く先が残っているからな…。」

「いいえ、ここで逝ってもらうわ、この花たちの肥料になって!!」

大粒の雨が降る始めたと同時に一斉に、囲んだその向日葵たちからおびただしい数の種が火を放ちバーダックに撃ちこまれていく。約15万から30万もの弾丸がマシンガンのごときスピードで撃ち込まれるものだから一溜りもない。そして、受け身さえとることのできない彼の顔に撃ち込まれていく。一発一発の威力は大したことはないかもしれないが、集団で蜂のように襲い掛かるから血しぶきが上がっている。そして、轟音をかき消すように雨脚が強くなり私の視界を遮っていった。

 

「雨が止んだ…?」

あれから、一分ぐらいだっただろうか。突然、雨がやみ雷鳴が聞こえ始めた。

「……!?」

向日葵を操り、滅多打ちにしていた彼女も異変に気付き攻撃の手を止めた。

「だぁぁぁぁぁああああああああ!!!」

絡みついたツルの奥より唸るような声が辺りに響く。

「この地響きは…。あの時と同じ…。」

1か月前、人間の里で聞こえた地鳴りと地響きは少し離れた妖怪の山でもしっかりとらえられた。かつてないほどのクラスで来たため、驚かない者はだれ一人としていなかった。

「やはり…彼が。」

そして、

「はあっ!!!!!」

雷光が闇を切り裂く同時に、金色の嵐が激しく舞い上がった。

 

「変わった…。」

文は、咄嗟に持っていたレンズを拭くとシャッターを切った。

「……ッ!!」

「ぐっ!?」

レンズを除くまでの一瞬の出来事だった。

さっきまで開いていた間を一気に詰めると幽香の腹に一発、拳が入り込んでいた。さらに回り込んで肩に一撃、たった二発の攻撃が一瞬のうちに終わっていたのだ。

「あの姿…まさか。」

文が咄嗟に覗いたレンズには、あの瞳があった。しかし、花果子念報の見出しに載っていた怒りしかなかったあの瞳とは違う、悲しさと怒りが混じったような瞳が崩れ落ちている彼女を見つめている。

「………どうした、来いよ。」

「………っ!!!!」

幽香は、バーダックの背後に咲く向日葵を操り、彼に向かってその弾を放った。

しかし、バーダック速い。弾よりも速く彼女の懐に入ると15発の連続パンチを叩き込み畑の彼方に殴り飛ばした。

「これが…超サイヤ人だ。」

「………っ。(こいつ…、いったいどうなっているの…。動きが掴み切れない…。)」

彼方にゆっくり流れゆく向日葵たちを感じつつ、焦りを感じ始めた幽香。

さっきまであったはずの余裕は薄れ、本気を出して殺しにかかる事を迫られている。

「超サイヤ人…。」

初めて聞いたその名をしっかりと文花帖に書き留めた。これまで、幾千もの妖怪たちを見てきた彼女だが、ここまで爆発力の高い種族は見たことがない。

「いくぜッ!!」

バーダックは、しっかり地面をとらえると一気に彼女の先まで回り込み、アッパーを以てその体を宙に打ち上げた。

「………くっ!!この程度で――――!?」

地上を振り向こうとした際、背後にもう一つ影が迫っていくのが見えた。

「なっ…。」

「こいつで最後だぁぁぁぁああああ!!」

青い閃光を纏った両拳が、一撃。

彼女の脇腹に押し込まれる。

「………!!」

押し込まれた球は形を変え横に広がり、その裂け目から幾筋もの光が解き放たれ爆発。煙に巻かれながら彼女の体はゆっくりと地面に落ちていった。

「あれは……。」

何か様子に違和感を覚えた文がレンズを再び覗くと、その男の髪がはっきり見えた。さらに、よく目を凝らすとあの新聞に載っていたものとは違う、太かった髪は締まったように細く、そして、興奮が冷めることなく怒りの灯がはっきり表れた瞳は、静かにその炎を内にともしていた。




お久しぶりでございます。関ケ原雅之です。いきなり変なところから始まってしまった第弐幕ですが、第一幕までの感じとはがらりと変わっていきます。ですが、ロマンや夢そして想いはそのまま変わらないはずです。どうか、新旧作の入り混じった第弐幕も引き続きお楽しみください。
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