僕は 『生きたガイアメモリ製造機』   作:しゃしゃしゃ

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 主人公リハビリ回です。ぐだぐだ言っているだけであまり話は進みません。

 まさかウルトラの父がウルトラの祖父になる日が来ようとは…『ウルトラの父降臨祭』が『ウルトラの祖父降臨祭』になりますね。………ウルトラのお爺ちゃん降臨祭のほうがいいかな?(サンタ的な意味で)




32日目「悪夢なのC/なぜ人外は表に出たがらないのか」

 32日目

 

 

 ぶっ! いっ…たくは、ないけど…厳しい…!

 

 ………。『レンジで卵が割れないイメージ』、だったっけ?

 合わないなぁ…やっぱり。そりゃ他人のイメージだしな。僕だけの力の押さえ方を考えないと。

 

 

 

 

 日付が変わってから思い出し、「ナイトメア」の夢世界でリハビリを再開して、一週間。

 今回は頭爆発しないように時間加速も穏やかにしているけど、なるべく早くリハビリを終えるに越したことはない。

 

 なんとか“気を付けていれば”転倒しないようになったものの、走ったりするとうっかり転ぶことがままある状態だ。

 やっぱり僕不器用だよ。こういうところ本当にふがいないなぁと思う。

 

 言い訳をさせてもらえば、張り切りすぎたというのもある。単純に改造手術するんじゃなくて、モリモリに強化改造したからな。

 特に感覚器官、神経系を弄ったのがここまで手間取ってる原因だと思う。

 感覚が人間時代のままだったら、パワーがどんだけ上がってもきっと慣れるの簡単だったと思うんだよな。

 

 この改造手術は、変身していない時でも危機回避ができるように、奇襲されても対応できるように施したもの。だから、危機に気づけなきゃ意味がない。

 そんなわけで、だが。

 

 結果はご覧の通り、ひどいひどい。

 夢空間では神経鈍化薬の効果がないから、感覚がささくれ立っている。

 脳弄ってストレス耐性やっておかなかったら本当に発狂していたよ。

 

 感覚の調節ができてないから、無味無臭なはずのこの空間ですら、嘔吐しそうなほど敏感に味覚と嗅覚が働くし、

 

 視界は遠くなったり近くなったり、望遠鏡をのぞいているのか顕微鏡をのぞいているのかって感じで酔うし、

 

 心音が絶え間なく、スピーカーに耳くっつけてるぐらい爆音で鳴り響いて鼓膜を破りたくなるし、

 

 

 

 ………要するに常時緑のクウガこと「クウガ ペガサスフォーム」状態。その上意思関係なく感度が乱高下する=めっちゃ酔う。

 感覚の調整ができないと多分僕生活できない。

 

 

 ………しんどい、寂しい。ストレスとして処理されない負の感情が溜まってくる。一号がいれば、肌を重ねることで不安を紛らわせることもできたのに………。夢の中だから、出すこともできる…、でもそれは偽物だから。僕の中の彼女の思い出が薄れてしまいそうな気がするから、出さない。

 

 

 ま、感覚調整できなけりゃキスすらできないだろうけどね。向井理さん主演のドラマ(題名忘れた)みたいな理由でさ。

 …いや、本気で食事すら危ういぞ。麻婆豆腐食べたら死ぬんじゃないか?

 

 

 この世界なら死ぬことはないし、さっさと慣れないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 壁。

 たん、たん、たーんっ、と。

 

 

 登頂! 手をついて、回転ジャンプ。

 

 着地!

 

 じゃん♪

 

 

 10! 10! 10! なんちゃって。

 感覚の制御/無視ができるようになってから3日。まさかこんなに簡単に体を動かせるようになるなんてなー。

 やっぱり感覚が原因だったんだよ、感覚が。

 

 ドーパントに初めてなったときと同じぐらい、テンションが上がってしまうよ。

 成し遂げた、ってのがいい。努力して、成果を出して、こんな真似ができるようになったってのが嬉しい。メモリの、外付けの力じゃなくて、自分でつかんだ力だってこともめちゃくちゃ嬉しい。

 達成感。自身の源になる。成功体験は最高だね!

 

 

 

 「ナイトメア・ドーパント」の能力で出したソファーに座って、チキンマックナゲットを食べる。ソースは当然バーベキュー。

 うまい。

 これもなー、ちょっと前までは刺激物扱いで食えなかったからなー。マジで嬉しいよ、うん。

 ともあれ、感覚の調整もできた。強化された肉体のボディ・イメージも完璧につかめた(『人類の到達点』と称されるジョセフさんほどではないけど)。

 

 

 コブラってことで付けたブラッドスターク的猛毒注入伸縮針も、

 ………この通り、手足のように扱えるようにまでなったし。感覚異常の時でも訓練してた甲斐があった………!

 崩壊毒とか意味わかんないから、分泌できるのは神経毒しかないけど。対人なら十分だし、そもそも戦うならドーパントになるわけだし問題ない。

 毒はあれだ、捕まえられた時に分泌して接触している相手を麻痺させたりする用だから、うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ごちそうさまでした。

 ………針しゅるしゅるさせてて思ったんだけど、なんでこの世界の人外連中は表舞台に出てこないのかね。

 僕の今の力でも子供だましに見えるくらい化け物な連中がさ、なんで人間どもを裏から支配ー、とかするのかね。

 普通に出てくればいいじゃん。なんで存在を知られるのはまずい、みたいな不文律があるの? と。

 神レベルなんて、『仮面ライダー鎧武』のロシュオ筆頭のオーバーロードと同じじゃん。姿現してその圧倒的力見せつけてやればいいじゃん? 核ミサイル撃ち返せばいいじゃん? そう思った。

 

 容姿が優れてるんだから、アイドルとかモデルとか、芸能人になってカリスマ性発揮したりとかさー。ニュースになるくらいの大事件起こせよ! とか思った。

 ま、悪魔は見つかったら天使や教会に滅ぼされかねないから、表舞台に立てないのは理解できるよ。

 でも、じゃあ、天使出てこいよと。

 テレビ出演して「悪魔とか堕天使とか危険な存在がいますよー」って言えよ! と、そう思う。

 神の信仰集めるためにも、ユーチューバーにでもなれよ、ネットに存在晒せよ、と思う。神秘もくそもあったもんじゃねーけどさー、型月みたいに『神秘は神秘であるからこそ…』みたいな感じじゃないんでしょ? 別に知られちゃっても、信仰がどうこうなっても問題ないんでしょ? なら晒しちゃえよ、と。

 

 

 他の神話勢力と戦うにしても、この「人間社会」を取り込むなり支配するなりした方が動きやすいだろうにさ。

 

 

 今から一年ちょっと後に起きる『邪龍戦役』。

 邪龍を人間に見られた云々で狼狽え…………………人間世界が混乱したら神話世界も混乱する的なことを言っていたような……?

 どっちにしろ気合が足りねぇな、オイ。

 

 そう思った。

 

 

 

 ………『仮面ライダーアマゾンズ 蛍火』で、似たようなのがあったな。

 アマゾンはなぜ人を襲ってはいけないのか、もとい「食人本能が目覚めるまで、なぜ違う生き物であるはずの人間を襲わないのか」  って。

 あれは結局、“距離の問題”…言葉が通じて共感できて、同じ姿をしているから。ってことだったけど…………………まぁ、そうなのかなぁ。

 

 なんていうか、こう。

 僕も()()なってから時折感じた

 

 強くてスゴイ『優越感』とか

 

 外れていることの『疎外感』とか

 

 逆に劣っているのではという『劣等感』とか

 

 普通の人間に対する『憧れ』とか

 

 

 そういうものがあるから、人間()()にはともかく、人間()()には手を出さない、ってことになっているのかね。神話上層部は自分の神話世界を守るためだろうけど、末端は多分そんな理由で大々的に動いたりしないんだろうと思う。

 協会所属の人間も、陰陽師的な人間も、神話世界がぶっ壊れたら食い扶持失くすからな。だから表立って動かないのか。

 クソせこいな。人外もその協力組織も。

 

 

 

 

 別に変えようとは思わないけどね。

 『神の不在』とやらを大々的に発表して、信仰急落、天界堕としッ(物理)! するのもおもしろそうっちゃー、おもしろそうだけど、今はそんなことに構ってる暇はないからな。

 

 

 

 

 

 そろそろ現実に帰るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現実に戻ってきたら、13時。

 ………ふむ。

 平気、だな。脳はそこそこ痛いけど、リリスと20年過ごしたときほどじゃない。

 

 感覚の調整も…夢の中の要領でできてる。

 肉体の方も………できてるできてる。作業員一人を潰すことなく持ち上げることができた。力加減を間違えず、怪力を制御することが完璧にできている。

 

 

 

「ロード」

 

【変身】

 

 とっても久しぶりって気がするよ。今の僕、そういう顔してるだろ? ………マジレスすんなよ。ジョークの通じない作業員にネタを振った僕も悪いけどさ。

 

 

 表の駒王町に帰還。

 

 さてさて、行くか。えーっと? 駒王町から新宿まで1時間だっけ?

 

 

 アプリで検索してみたところ、今から富士山に行って、用事を済ませて今日中に帰るのは余裕っぽい。

 早速行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 はい。富士山到着。そして

 

 

 ドライバーセット。

 

「インビジブル」

 

「スミロドン」

 

 

【変身】

 

 制限一部解除。コブラ関係なく強化改造された視力と、スミロドン・ドーパントの高速移動でもって、真っ暗な道を疾走していく。

 

 

 

 ま、ここいらでいいかな?

 

〔DOWNLOAD complete〕

 「ゾーン・アップグレード」

 

〔DOWNLOAD complete〕

 「ゾーン・アップグレード」

 

〔DOWNLOAD complete〕

 「マグマ・アップグレード」

 

〔DOWNLOAD complete〕

 「マグマ・アップグレード」

 

【変身】

 

 

強化ゾーン=マグマ・ドーパント

 

 今更だけどすっげぇ不安。

 瞬間移動マグマダイブ………耐えられるかな。

 ええい! 男は度胸!

 

 

 

 瞬間移動………ッ!

 

 

 

 

 ………………………。

 意外と何ともないな。緊張して損した。ここがマグマだまりってやつか。中学や高校で習ったけど………。こんな感じか………。

 ふ~む………。星の息吹を感じる…気がする…。

 よし、ガイアメモリ大量放出ー!!

 湯水のように、突き出した手の平からガイアメモリを放出する。

 放出されたメモリはマグマの熱により一瞬で融解していく。これでいい。

 ガイアメモリに記録された地球の記憶が外装を溶かされたことで露出し、溶けだす。

 溶けだした『地球の記憶』はマグマの中を沈んでいき、やがて星へと届く。その刺激がきっと………。

 

 

 とりあえず、ここはこんなところでいいだろう。

 

 瞬間移動。

 

 マグマ………。うっとうしい!

 

 

 

 変身解除。さて、戻るか。

 

 

 

 

 

 ただいま。

 日付が変わるまでに帰ってこれた。

 

 疲れたので寝る。お休み。

 

 

 

 




 はい。
 タイトル元ネタはネット版8話「悪夢なのH/絵心王子は誰だ?」より。マジのマジで苦しくなってきた。
 次の日から海外編(なお、作者が海外旅行経験2回だけなのでふわっふわでさらりと終わる予定)。


 (書けたなら)月曜日にお会いしましょう。ちゃおちゃお。

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