3日目
日記を読む。大分端折られてる。まぁいいけど。
朝の暇つぶしになるな。すこし面白い。
ごはんレンチンで、朝麻婆~。
辛ぇ! うぅ…中辛にしておけばよかった。
牛乳を飲む。
まいるど~。
G3マイルド。映像で見たことはないG3マイルド。
胃がもたれるような違和感よ。年取ったらこんな朝食できなくなるのかね。やだなー。年は取りたくないって、最近思う。それがすでに年を取った証拠なのかね…。
ごちそうさまでした。
さて、と。
今日は何をしようか。
…………年末だな。…………よし。駒王学園に忍び込もう。覚えている限りだが、結界的なものは年中張っているわけではなかったはず。年末で、人が校内にいない今がチャンスだ。
ついでに…兵藤家にも散歩がてら寄ってみるか。主人公が何歳かで今がどの時代かわかるし。
もし小学生以下だったら原作前、ベリアル家の王の駒の事件。そもそも家が豪邸だったら原作開始からずいぶん経ってることになる。
多分原作開始前…4か月前だと思うけど、一応ね。
やってきました駒王学園。予想してたよりずっとデカい。
あとちゃんと警備員いる。これは………どうすっかな。
よし透明になって忍び込もう。
ドライバーを巻く。
インビジブルメモリを起動。
【変身】
お、おお…これがインビジブル・ドーパントか…。身体中に包帯がまかれていて…小学校の頃読んだ「透明人間」の透明人間みたいな感じ?
本編のリリィ白銀みたく、指パッチンをすると透明になれた。たぶん。
うん…ガラスに写ってないし、消えてる消えてる。
ドーパントとして、相応に強化された身体能力で校内に侵入する。
失礼しまーす。
抜き足差し足忍び足。校内探索ー。懐かしいなぁ…高校生だった頃が遥かな過去に感じる。僕なぁ…阿良々木さんと同じで中学までは優等生で、高校入ってから落ちぶれた人だから、なぁ~…。
…うっかり合格して、ついていけなくなって………。まぁ阿良々木先輩は落ちぶれた理由とかいろいろあって僕とは落ちぶれたワケがまるで違うけど。
進学校だけあって生徒皆いい人で…授業中も静かでさー…。大学まさかあんなに騒がしいなんてさー…。
誰も先生の授業聞いてないし、寝てるし、スマホ弄てるし。話し声デカくて先生の声聞こえないし。資料音読するときも全然読めなくて進まないし…。
失敗したよなー。もう行くことはないからいいけど。まぁ貴重な体験だったと思うことにしよ。うん。
職員室の前に来た。
あかない。鍵かかってる。
………この際だし試してみよう。
ガイアメモリ二本挿し。
ネオガイアドライバーに付いてる四つのスロット。これは多分“4本使えるよ☆”っていうことなんだろう。で、挿せばミックスされるのでは? 能力。
他には考えられない。やろう。
ゾーンメモリを起動する。
瞬く間にメモリがスロットに吸い込まれ、変身が完了。
力が溢れてくる。
単に、ドーパント態になったときに感じる以上の高揚感。
僕の体に、新しい力が宿ったのが分かる。本能が示すまま、力を広げる………感覚器が増えたように、自分の肉体を通じて認識が広がるのが分かる。目で光を感じるように、今の僕は全身で空間を感じている。
見える。見える。力の及ぶ範囲、全てが見える。
転移。
入った。室内に転移成功。
浮遊感などはなく、そこにあることが当然というように何の違和感もなく自分の座標が変更された。
監視カメラ的なものは…見える限りない…?
ゾーン・ドーパントの力で空間走査。少し辛い。
結果、カメラ無し。不用心じゃね?
ともあれ家探し開始。といっても、学級日誌とか探すだけだから空き巣みたいに室内ぐちゃぐちゃにはしないけどね。
発見。
一年と二年に原作キャラの名前確認。ここはやっぱり、原作開始から4か月前の時系列か。 だと思った。
………………どうするかな? これ以上ここでやることもないか…。じゃあもう今日は帰るとしよ、目的は達成したし。
学園の外に出られたので変身を解除する。
特に疲れた感じはしない。
街並み・地理の把握のため散策。意外と楽しい。
小学生の頃『ガウストダイバー』…? だっけ。あれで町中歩き回ったの思い出す。
…今にして思うとあれ、外出する意味あったのかな。DS耳にあてて歩き回ってたけど…。Rボタン押し続けて、「スキャン対象はありません」って音聞き続けて…。チャイドランとか懐かしいな…。コロコロの漫画版当時はエロいと思ってた。ねーちゃん小学生の自分にとってはめっちゃわがままボディだったし。「超ウソ~」ってやつ。
廃教会に、ファストフードショップ。ファミレスにゲームセンター、公園。
そこら辺から絞り込んで散策から4時間。兵藤家発見。早速、インビジブル&ゾーンで侵入。
当たり前だけど普通だった。普通の家だった。今はまだ。
兵藤一誠にも会った。透明だから彼はこちらに気づいていなかったけど。普通の少年だった。
転生者がいるとしたら兵藤家だと思ったけど、そんなこともなかった。
“兄弟転生”はナシっぽい。
僕の気配を察知したり、原作の兵藤一誠の言動と矛盾したり、そんなこともなかったから“憑依転生”系も除外、っと。
帰る!(ロケット団3人的アクセント)
ただいま。
速攻シャワー。外の穢れを以下略。
コンビニでさっき買ったコロッケをおかずにご飯もぐもぐ。
牛乳ぐびぐび。
ごちそうさまでした。
やっぱ中濃ソースどばどばびちゃびちゃは至高…。ここん
食後のデザート。人生初! ハーゲンダッツ…。
いざ、実食!
………。ふむ、うーん……? これはあれだな『まっ、なかなかウマインじゃあねーの~っ』『ウマイよ。かなりウマイ。でもなんかよくわかんねーけどよ………』って感じだ。
うまいはうまいんだけどさ~…でもよー、あの値段に釣り合うかって言うとよー。これ一つより他のアイス箱買いしたほうが満足感は上だよ。
やっぱり普通が一番だな。普通に普通のアイスが一番美味しいさね。
腹も膨れたし、歯も磨いた。兵藤一誠の部屋からパクってきたエロ本でヌいてすっきりしましょう!
この家人妻モノしかなかったし…田中耕一ヒトヅマニアだったのかもしれない。捨てたけど。趣味じゃないものはとことん趣味じゃないからな、こういうのは。
では、
※※※※※
ふう、
夜も深まってまいりました。メモリ運用実験といきましょう!
といっても、こんなアパートの一室でメモリを使った実験なんて (ヾノ・∀・`)ムリムリ。マグマとか、ただ立ってるだけでも家屋全焼させそうだし。
かといって、外も危険。悪魔に見とがめられたら死ぬる。情報が不足してる中でそれは自殺行為…というか猛獣の檻の中に肉の塊もって入っていくようなものだ。
ではどうするか。
答えは一つ。異空間でやろう。
『ROAD』メモリ。
これを使う。
ロード・ドーパントの空間補正能力で。メモリを実験するための空間を作る。風都探偵の“裏風都”にならって………“裏駒王”とでも名付けようか。
ロード・ドーパントは道を作るために自身の血肉を材料とし、足りなくなると飢餓感と共に人を襲う危険なドーパント。
でも、大丈夫なはず。
ドライバーがあれば、このドライバーがあれば平気なはず。だってメタ的に考えて人食とかナンセンスでしょ? 人気でないぜ~?
そんじゃま、
ドライバーオン。
ロード。
【変身】
ふう……う…。うん。平気だ。正気、大丈夫。
ベロ邪魔。
超高速と超高熱で異世界への『道』を作る!
空間を生み出し、つなぎとめる!
口からアスファルト的な赤黒い血肉を吐き出し、道を異空間の中に実物として存在させていく…。
お?
お?
あたまがくらくらして
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→郷 秋敏、意識消失。
ロード・ドーパント、隣室に異空間越し侵入。部屋の中にいた男性と女性を捕食。クローゼットの中に隠れていた少年と赤ん坊をおつまみ感覚で平らげ、満足したように元の部屋に帰って変身解除。眠りに就いた。
やっちまったァ~♬(ペッシ並表現)
人殺しはともかく人食いは初めてですので。
タイトル元ネタは本編19・20話「Iが止まらない/奴の名はアクセル・仮面ライダーの流儀」です。止まれたアクセルや、アイスエイジ親子と違い、本当に止まらない/止まれなかった主人公。
1日目の殺人とは違い、暴走した挙句の人食い。一線を越えてしまった感がある主人公ですが、咎めるものは今はまだいないのです。
暴走の原因は空腹、つまりメモリ自体の仕様です。ロードメモリの副作用=凶暴化や理性の蒸発はドライバーが遮断しますが、肉体の損耗(道づくり)は外から補給しないと死ぬので遮断していません。
結果、こういうことになりました。
人喰いの化け物になってしまった主人公。4日目に目ざめた彼は何を思うのか、待て次回!