剣に化けるまで   作:にんころ

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書き溜めをしたいので1日1話にしばらくします。ルルアのアトリエ楽しみだ。


第四章:人の歴史は心と記憶

「カァンッ、カァンッ」

鍛冶場に響く鉄を打つ後、今日も今日とて武器を作っているが何度やっても結果はいつもと変わらず。ヘファイストス様や他の鍛治師に助言を貰ったが、全て物の見事に失敗していた。

(こんな調子であの双剣を完成させられるのかな、、)

少し弱気になっていた。だが前より確実に魔力効率が良くなって消費魔力を少なく出来ている。だが肝心の武器は出来ずじまいで途方に暮れていた。

(気分転換にダンジョン行くか、何かヒント見つかるかもしれないし)

 

 

という事で、今はダンジョンに潜っている。が前から怪しい男が一人歩いて来た。最初は普通の冒険者かと思ってチラッと視線を向けると。

魔剣を持っていた、その魔剣の歴史が見えた。

「おい、待てよあんた」

「ちっなんだ!ぶへッ!?」

殴り飛ばす。

この魔剣が持ち主を教えてくれた。

剣の歴史が見えるという事はつまり、その持ち主の経験を見るのと同義である。その結果、この剣の持ち主のリリが何をされていたのかを知ってしまったのだ。

「お前、生きて帰れるなんて思うなよ。恨むなら自分を恨みな、、」

淡々と言葉が出てくる。怒りと冷静が同居している感覚。

「小僧が舐めやがって!!」

そう言って魔剣が開放される。

迫る炎を俺は、、、

「強化開始<トレースオン>」

持っていた布を強化して地面に立て身を守った。

 

「て、てめぇどうして」

「簡単な話だお前のやり方じゃ逆立ちしても俺は殺さない」

そう言い俺は肉薄する。そして、、、

「グヘッ」

人差し指を左の胸に突き刺した。

 

「この世界には屑なぞ数え切れないほど居る。だからこそ人は見て見ぬ振りをするんだ。」

そう、人という生き物は正義だのなんだのと言って結局は見て見ぬ振りをする。ここからは持論だが、善人は損をすると言うがそれは誤りだ。善人は損をしているのではなく効率が悪人より悪いだけなのだ。お金を稼ぐのだって他人が稼いだお金を奪った方が早いのだ。だから一見善人の方が損をしているように見える。効率の良い悪人は世界に数え切れないほど居る。見て見ぬ振りをしなければきりがない。

 

「だが、テリトリーに入って来れば容赦はしない」

きりがないからこそ自分の番になった時人は抗うのだそしてこの男は俺より弱いのでここで、、、

「殺す」

心臓に指を当てる事10秒弱、魔力を伝達し難い生物にも流し込めた。そして俺は、、

「硬化開始<トレースオン>」

「ガァッ」

血液を固まらせ、心肺機能を強化し疑似的な心筋梗塞にした。

「痛いだろう。心臓の血管が詰まるんだもんな。痛すぎて声も出ないだろ」

 

俺は知っている、何をしても変わらない人種を、、、

俺は見ていた、人が人がを痛めつけるさまをだから俺は、、

「正義がわからないよ、、師匠」

そう呟いて地上を目指した。

 

 

鉄を打つ、、俺の記憶を辿りながら。

今日の出来事でわかった事がある。単純な話、今迄の武器には歴史が無かった。つまり理りが無いのと同義だった。だからこの一振りに俺の歴史を刻み込む。そして遂に、、

「出来た。これが干将・莫耶だ」

この日俺は新たな武器を得た。




かなり短いですが二巻はここまで。正直二巻はリリの事だったのであまりシロウを絡ませたくなかったのが本音です。
あと巻の題名を変えました。理由としては二巻冒険してなくね?なんなら剣打ってただけじゃね?と思ったからです。
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