剣に化けるまで   作:にんころ

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第ニ章:自分の正義は本能なのだろうか?理性だろうか?

ヘスティア・ファミリアの本拠、教会地下。地中に作られているため朝日も差さなければ、鳥の鳴き声も聞こえないがいつも大体5時に起きる。

「ベル行くぞーって居ないし」

何故かベルがもう居ないのでおかしいと思いつつソファーを見ると

「ベルきゅんのあほぉ。むゅぅ」と言っている夜這い女神を見て、目頭を押さえながら今日もダンジョンに向かう。

 

(ベルの奴先行ってしまったけどどこいるかなぁ)

少し肌寒い朝の空気を感じながら、朝からハプニングに巻き込まれたベルを探していた。

探しているとメインストリートの一角でベルと薄鈍色髪をした少女と喋っていた。

「ベル、最近俺を置いて行くのが趣味なのか?」

これで三度目なのでそろそろ怒っても良いだろうと思いジト目で睨んだ。

「シロウ!ごめん、焦って出ちゃったんだ。ヘスティア様が、、、ね?」

申し訳なさそうにこちらの顔色を伺うベル

「わかってる、怒って無いから皆まで言うな」

といつもついつい許してしまうシロウなのだ自分自身でも甘いのはわかっているがどうにも憎めない。

「あの、そちらの冒険者さんはベルさんのお仲間の人ですか?」

ウェイトレス姿の少女がベルに問い掛ける

「そうですよシルさん」

どうやらこの少女はベルの知り合いらしい。

「はじめまして、俺はシロウ・エミヤって言うんだよろしく。」

「はじめまして、シルフローヴァです。シロウさん」

笑みを浮かべてベルに視線を送っていた。

(お邪魔虫って感じだなぁ)

そんな事を思いながら今日もダンジョンに向かう。

 

古代と呼ばれる時代の戦士達はステイタス無しにモンスターと戦っていたらしい。正直言って信じられないと思うが俺の師匠がその類の人間だったので信じざる得ない。そんな戦士達ならばこの状況も余裕で切り抜けられるのだろう。

「無理だぁぁぁぁぁ!!」

「しぬぅぅぅうう!!」

隣のベルが叫びながら全力疾走している。正直認めたくないが同感である。コボルトの群れに真正面から挑むのは今の俺達には荷が重い。俺の師匠は魔法については教えてくれたが、頑として戦闘技能は教えてくれなかった。一度懇願してみたが「お前に剣を教えても時間の無駄だ。」と一蹴されてしまった。才能が無いと直球で言われた俺はその後、教えを乞うことは無かったのだが今になって思えばもう少し粘れば良かったと思っている。

そんなことを考えていたらベルが隠れたので俺も隠れた。ちなみにベルの武器は短刀で俺は拳と弓だ。武器は何故か使えないので使える弓と魔法で強化した拳だ、弓の才能はあったみたいなので師匠に教えて貰えたのだ。

「ベル、弓で確実に一匹仕留めるからそれが合図で突撃するぞ」

ベルが頷くのを確認すると同時に矢を弦に番える。極限まで引き伸ばした時間の中で狙いを定める。そして、、、、

「ヒュッッ、、、、ストッ!!」「ガァッ!」

とものの見事に頭に命中、したと同時に俺とベルが一目散に群れに突っ込んで行く。仲間がやられていきなり出てきた敵を見て一瞬硬直するコボルトの群れ。そんな隙を見逃す事もなく一匹ずつ確実に殺して行く。

強化開始《トレースオン》と呟き拳を強化しコボルトの頭を狙う。

「ガァァァァ!!」叫びながら逃げようとしてももう遅い強化した俺の拳はコボルトの頭蓋骨を容易に「はぁっ!!」砕いた。

自分の分は片付いたのでベルを見ると「はっ、はっ、はっ、」と少し息を切らしていたが戦闘は終わっていた。

「お疲れ様シロウ!」

「おう!お疲れ様」

「シロウは良いなぁ魔法がもう使えて!」

「そうか?そんなに良い物じゃないぞ」

と言ったが実はかなり便利な魔法だったりする消費魔力が少ない割にかなり強化できる。身体能力、硬度強化、が出来るので布なんかも場合によっては武器にも盾にもなる。

「まぁ何にせよ魔石回収するぞ」

「うん!そうだね」

そう言って俺たちは.また次のモンスターを探して上層を彷徨う。

 

シロウ・エミヤ

Lv1

力:H105→H113

耐久:I 64→I 75

器用:H104→H162

俊敏:H 150→H192

魔法:I 93→H120

 

<魔法>

[強化]

・イメージが強い程効果上昇

・強度強化

・身体強化

[投影]

認められていないので使えない

<スキル>

[剣化の加護]

・魔法を使う度体は剣になる

・経験値は戦闘では得られず武器から得られる

・精霊との絆であり証

 

「はい、シロウ君ベル君今回のステータスだ」

そう言われて見たのだが、何度見てもよくわからないので考えるのを辞める。

「えっ」

隣からベルの声が聞こえたので用紙を覗き込むと

「何だこれ、、、、」

意味がわからない位に成長していた

「か、神さま、これ間違いじゃないですよね?」

「君は僕が簡単な読み書きもできないと思っているのかい?」

「い、いえっ!そういうことじゃなくて、、、」

(何だかよくわからんが触らぬ神に祟りなしって感じで不機嫌なヘスティア様には触れないでおこう)

そんな事を思っていたら「知るもんかっ」と言ってヘスティア様は外出の準備を始めた。

「僕はバイト先の打ち上げがあるから、それにいってくる。二人寂しく夕飯を食べるんだねっ」

と言い残してバタンっ!と出て行ってしまった。

「なぁベル、お前ヘスティア様に何かしたのか?」

とベルに問い掛けながら俺はとばっちりを受けたと思っていた

「わ、わかんない」

(女神心は複雑なのである)

「そういえばシルさんに夕飯誘われてるんだけどシロウも一緒にどう?」

「おっいいねぇ、どうせ二人だけだし偶にはパーっとやりますか」

そう言って俺達は本拠から出た。

 

メインストリートの一角[豊穣の女主人]

「ここ、だよね?」

「記憶が間違ってなければな」

そう言い合いながら入口から店内を覗き込む。

(側から見たら不審者だなぁ俺達、、、)そんな事を思っていると。

「ベルさんっ」とベルにシルさんが声を掛けた、凄いギラギラした目で

「やってきました」

「よっ俺も付いてきたがいいか?」

「はい、いらっしゃいませ」

シルさんは朝と同じ服装で俺達を出迎えてくれた

「お客様二名入りまーす!」

(ウェイトレスってこんな事言わないだろ)

とか思ってたらシルさんはベルの様子を伺って可笑しそうににやけていた。

「では、こちらにどうぞ」

「は、はい・・」

「ありがとう」

案内されたのはカウンター席だった。

一番隅にある席に案内された俺達、シルさんが気を使ってくれたのかと思っていたらドワーフの女将さんが喋り掛けてきた。

「あんたがシルのお客さんかい?ははっ、冒険者のくせに可愛い顔してるねぇ!」

そんな事をベルに言っていた。少し可哀想になる位には同じ男として同情できる。

「なんでもアタシ達に悲鳴を上げさせるほど大食漢なんだそうじゃないか!いっぱい食べていっぱいお金使ってくれよ!」

ベルが度肝を抜かれたようにシルさんを見た。

側に居たシルさんは目を横に逸らしどこ吹く風だった。

「ちょっと、大食漢ってなんですか!?いつから僕はそんなものになったんでずか!?」

「・・えへへ」

、、、、かわいい不覚にもそう思ってしまった

そんなやり取りを見ながら水を飲んでいると女将さんが喋り掛けてきた。

「お前さんもシルの客かい?

「ベルの付き添いって感じですねぇ」そんな風に返して少し雑談していたらベルとシルさんのやりとりが終わったようで注文をして飯を食べ始めた。

 

しばらくして

「楽しんでますか?」

「圧倒されてます、、」

「割と楽しんでるぞ」

そんなやりとりをしながらエプロンを外したシルさん

「お仕事いいんですか?」

「キッチンは忙しいんですけど、ホールは間に合ってますので。」

そんな事を言いながら女将さんに視線を送ったシルさん。

女将さんも快諾したようで頷いてくれていた。

 

隣で楽しそうにベルとシルさんが話しているが俺は入らず一人で思考に没頭していた。

(最近忙しくて考えてなかったな。正義について)

昔師匠に言われていた、自分の正義を見つけろと言う言葉は今もまだ解は得られていない。師匠の最期に残した遺言であり、俺の人生の目標だ。

(オラリオに来てもまだ答えは見つけられませんでしたよ師匠)

とそんな事を思っているとベルの雰囲気が変わったのに気が付いた。

ベルの視線の先を見てみると、、、アイズさんだ、ベルは頰を赤くしてソワソワとしている。

青春をしている男の子の顔をしていた。

「青春か、」そう一人呟きながら酒をちびちび飲んでいた。

 

「そうだ、アイズお前あの話を聞かせてやれよ!」

そんな声が聞こえてきた。

「あれだって、帰る途中で何匹か見逃したミノタウロス!最後の一匹、お前が5層で始末したんだろ!?あん時いたトマト野郎とブルって無様に立ち上がった野郎の!」

正直その通りだと思った。一言も言い返せない、別にどうでもいい筈なのだが拳に力が入る。

「それでよ、いたんだよ、いかにも駆け出しのガキが!」

その後も罵詈雑言が狼男の口から出てくる出てくる。怒りでどうにかなりそうなのを鋼の意思で抑えつける。

(今までも何度も舐めてきた苦渋だ今更爆発させる程馬鹿じゃない。)

だが最後にベルが一番言われたくないであろう言葉が飛び出した。

「雑魚じゃあ、アイズ・ヴァレンシュタインには釣り合わねえ」

ベルが一目散に外に出る

俺にベルを止める事は出来なかった。

「追わなくて良いのですか?貴方の仲間でしょう?」

エルフの人が話しかけてきた。

「追わないですよ。追った所で俺に出来る事は無いですから。それに事実だかは別に悔しく何てないですし、これお勘定です。」

そう言い立ち上がって店から出る。

「悔しくない人間はそんな顔しませんよ。」

 

店を出た瞬間後ろから声を掛けられた。

「待って、、、!!」

「その、、、ごめんなさい、!!」

「何故謝るんですか?」

わかってはいるが聞いてしまう。

「だって、、貴方の仲間を傷つけた、、」

「そうですね、確かに傷付けられたでも別に貴方には関係無い事ですよ。」

そうこの人には関係無いのだ、感謝こそするがこの人に当たるのは違う。

「で、でも、、、」

「そうですね、貴方には感謝しているけど貴方のファミリアには怨みが出来た。必ず晴らすべき怨みがっ!!」

自分の血が沸騰するのがわかる体が一瞬何かに作り変えられる感覚を覚えるが一瞬で消えた。

「それはウチのファミリアへの宣戦布告って事でええんか?」

現れたのは赤髪の細い目と体の神十中八九神ロキだろう。

「いいえ、今の俺じゃ確実に殺される、だから今はまだ挑戦しませんよ」

そう言い残して荒れ狂う感情を力に変えてバベルを目指す。

 

 

 

 

 




一応主人公設定
シロウ・エミヤ
外見
年齢 16歳
身長 170cm
体重 60kg
戦闘服
頭に赤いバンダナ
黒ライトアーマーと黒いズボンを着ている
右腕には包帯を巻いており戦闘中には硬化させ殴る

赤髪で右腕の肘あたりまで褐色なので包帯を巻いている。目にはハイライトが無く外見はプリヤの士郎を意識している。
戦闘
主武器
弓 拳

弓は天賦の才を持っているが剣は師匠から教わらなかった。射れば百発百中だが本人は当たり前なので気にしていない。

拳は近接時において使っているが才がある訳ではないのでただ単純に殴っているって感じだ。

主な魔法
強化 投影

強化と言う魔法を使う、詠唱はトレースオンの一言で終わりだ。コスパが良く硬化、身体強化もできるので便利な魔法と言う印象。イメージが強固であればあるほどブースト

投影:unknown

主なスキル
剣化の加護

加護と書いてあるが加護かはわからない謎のスキル、魔法を使う度に体は剣になるらしい。

経験値は戦闘では得られず、武器から得られる

力:武器を使った時の威力で変わる
耐久:武器を使った時の消耗で変わる
器用:武器の熟練度で変わる
魔法:自分が武器に出来る物に魔力を通すとup
これ以外にも武器に蓄積された経験で変動するが、、、

このスキルは精霊との絆であり証:unknown

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