????「君に新たな任務を言い渡す」
NTW-20「なんだ?それに指揮官は?」
????「これは極秘任務よ。これを任意の人形に撃って欲しい。大丈夫、害はないはずだから」
NTW「反転感情増幅銃?なんだこれは」
????「その名の通りよ。一応基地内の人形のバックアップは済ませてある。存分に楽しんでくれたまえ」
NTW「う、うむ。了解した」
=*=*=*=*=
NTW-20「とは言ったものの、私と交流のある人形なんて」
Super SASS「せんぱ~い!お昼一緒に食べましょ~!」
NTW「そういえばSASSがいたか」
NTW「すまない、これも任務なんだ」
ギョーン
SASS「せん……ぱい?」
NTW「SASS、気分は悪くないか?」
SASS「突然なんですか!味方に銃を向けるなんて」
NTW「!」
SASS「そもそも先輩は自分の意見は曲げないし、硬派だし、自分のことにも無頓着だし」
NTW「SASS?」
SASS「そんな先輩が私は……私は!」
NTW「私が悪かった!ほら、昼食をとろう!なっ?今日は私のおごりだ。好きなものを選んで良いぞ」
SASS「そうやって物で釣れると思ってるんですか!?はあ、先輩はこれだから」
NTW「……すまない。本当にすまない……」
SASS「これだから先輩なんてだいっき――」
指揮官「ちょっとまった!」
SASS「指揮官!?」
指揮官「も~SASSちゃんどうしたの、NTWちゃん泣いてるじゃない~ってその手に持っているのは!?」
NTW「な、泣いてなどいない!これは任務だと聞いたのだが指揮官は知らなかったのか?」
指揮官「バッカモーン」
NTW「ひっ、すまない……」
指揮官「と言いたいけど今回は騙されただけみたいだから許す!だけどそれは没収ね」
NTW「あ、ああ分かった」
????「ちっ、それを回収されるわけにはいかないよ!」
指揮官「見つかった!サラバダ!」
NTW「なんだったんだ……。SASS、大丈夫か?」
SASS「せ、先輩……」
NTW「ん?雰囲気がいつものに戻っている」
????「バックアップデータから復元しておいたよ。それじゃあ私は指揮官を追いかけるから」
NTW「あっ!か、風のように消えた!?」
SASS「先輩、私……」
SASS「先輩のこと大好きですよぉ~!」
NTW「ちょっ!いきなり抱きつかないでくれ!」
SASS「うわ~ん!だいっきらいなわけ無いじゃないですか!だから落ち込まないでください先輩~!」
NTW「お、落ち込んでなどいない!」
SASS「えっ?でもさっき泣きそうな顔してたじゃないですか」
NTW「き、気のせいだ!それより昼食にしよう!ほら、先輩としておごってやる」
SASS「もう、そんなことしなくても私は先輩のこと大好きですよ!」
NTW「いいんだ。これは迷惑をかけたお詫びだ」
SASS「う~ん、それじゃあありがたくごちそうになりますね!」
NTW「そ、そうか」
SASS「あ、今ホッとして顔が緩みましたよ!」
NTW「な!……き、気のせいだ!」
SASS「もう、照れてる先輩かわいいなぁ」
SASS「私の反転感情が大嫌いだったということで私が先輩のこと大好きなのが証明できましたね!先輩は私のこと好きですか?」
NTW「うっ……き、嫌いじゃないぞ?」
SASS(無言で反転感情増幅銃を構える)