ジョジョの奇妙な冒険 4.5部   作:ミディオン

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ネオ・キングクリムゾン編 4章 ブラックオパール

ディアボロ「成長した.....俺はこの土壇場で成長した!!」

 自分の思わぬ躍進に心を震わせるディアボロ。

 ディアボロ「『ネオ・キングクリムゾン!!』

 時間と空間を二回すっ飛ばす事で止まった時の

 空間をすっ飛ばして『瞬間移動』のように

 『跳躍』する!!」

 まずは敵から距離を開ける。

 手の内にいる彼女を安全な場所へ置いて敵に対峙する

 ディアボロ。

 ヴァサーゴ「どうして.....?」

 その光景にヴァサーゴは息を飲んだ。

 さっき知り合ったばかりの玉無し男が

 ディアボロ「体は大丈夫か?」

 ヴァサーゴ「ああ.....流血が.....酷いけど.....

 ギリギリ.....再生できる.....。」

 自分を命懸けで守ってくれている現実に胸が揺れ動いた

 ヴァサーゴ(危なかった.....あと10秒遅かったら

 手遅れだった。なんで.....どうして?)

 ヴァサーゴ「はぁ.....はぁ.....はぁ....。」

 彼女の胸の穴と心臓が再生していく。

 だが血を失いすぎたのかすぐには立てない。

 ディアボロ(いける.....!!この成長した

 『キングクリムゾン』なら.....!!奴等を

 簡単に倒せることは勿論の事.....パッショーネへの

 復権も夢ではない!!いける.....いけるぞ!!)

 ディアボロは驚愕する二人に向かって対峙する。

 ディアボロ(この『ネオ・キングクリムゾン』の

 射程は10m.....この距離間合いならば

 二度使えば相手は何も抵抗できずに

 死ぬ.....ここで終わらせてやる.....お前らの命を.....!!)

 ディアボロ『ネオ・キングクリムゾン!!』

 ブッ!!

 ノイズロックでもがかかったようにその能力は

 発動しなかった。

 ディアボロ「何故!?何故だ!?何故発動しない!?

 呼吸が合わなかったのか!?それとも体力切れか!?」

 スピードワゴン「俺が能力を封じた。

 『アンチ・ヴァー・フィールド!!』

 目にも見えねえし肌にも感じられないこの

 見えないフィールドは『ブラックオパール』の

 発するスタンドロック!!

 予めスタンドをしまっていたら最後出すことも

 発動させることもできねえ、既に出していても

 スタンドパワーを下げるから敵スタンドは

 弱体化する!!」

 ディアボロ(なにぃいいいいいいいいい!?

 そ.....そうか.....こいつの能力は...『すっ飛ばした

 時間を動ける』とか『止まった時間の中を動ける』

 とかそんな複雑な能力じゃない!!.....『無効化能力』!!

 だからエピタフで見えなかったのか.....

 スタンド能力で中に浮かせて殺したんじゃ無く

 『あいつだけが映らなかっただけ』!!

 『無効化』されていたからレーダーに映らない

 ステルス戦闘機のように見えなかったのか!!

 そしてあいつに心臓を捕まえられたままにされたら

 最後『再生』さえも無効化されて確実に死に至る

 .....なんてシンプルかつ恐ろしい能力だ.....!!)

 ついでに言えば『スタープラチナ』より

 『ブラックオパール』の方がスピードワゴンが

 精神鍛練を欠かさずやっている関係上パワースピード

 は上だがそれだけではない、ヴァサーゴを殴って

 拳が割れた『スタープラチナ』に対して

 『ブラックオパール』は殴った先から能力を

 『無効化』して元の女性の強度の腕や腹に戻していた為

 外から見ると『スタープラチナ』の一撃が

 圧倒的貧弱に見え、『ブラックオパール』の一撃が

 圧倒的に強力に見える『錯覚』が発生する。

 力の『差』はあるとはいえ精々30kg位しか差違はない。

 ヴァサーゴ(傷が.....途中から再生しない.....!!

 やばい.....こいつは.....本当にやばい.....!!)

 承太郎「これで詰みだな。てめえがどんな能力に

 目覚めようとこいつの前では無力だ。

 やれやれだから反則だって言ってんだ.....俺を

 差し置いてよお.....。まあ俺も多少影響は

 うけちまうが...ボロボロのテメエ相手なら

 『時を止める』必要もねえなあ!!」

 ディアボロ(詰んだ.....今度こそ本当に詰んだ.....

 こいつらどいつもこいつも狂ってやがる!!

 運と采配が.....あまりにも悪すぎた.....。)

 腰をガックリ落とすディアボロ。

 スピードワゴン「今度こそ逃がさねえ.....待ってろ

 貴様ら!!」

 こっちに来る二人。

 今度こそもうだめだ。

 その時だった。

 ヴァサーゴ「ねえ、どうして私を助けたの?

 こんな救いようも言うことも聞かないようなクズな

 私を.....何人も殺して好き勝手生きて

 生き方も変えられないような女を助ける価値は

 あったの?。私を見捨てて一目散に逃げるって

 道はあったはず.....どういつこいつもそうだったのに

 .....なのに.....あんたはなんで.....?」

 話しかけてきた。

 ちょっと戸惑ったが

 どうせ死ぬなら本音ぐらい言おう

 そう思った。

 ディアボロ「.....お前はクズじゃない.....昨日の俺で

 俺の失いたくない『過程』なのだ。

 なんというか.....そうとしか言えない。

 全てを失った俺がようやく見つけた温もりなのだ。

 お前は俺に似ている。俺は俺を捨てられるが

 俺はお前を捨てられない。どう言ったらいいか.....

 お前がどれだけ罪を重ねようが知ったことではない。

 だが.....俺には似合わない言葉だが.....どんな形であれ

 お前は幸せに生きればいい。逃げるんだ。

 俺はどういうわけかそうしてやりたい気分なんだ。

 逃げろ.....そして.....笑ってろ。」

 ヴァサーゴは少し涙ぐんだ。

 ヴァサーゴ「口説いてるつもりかよ.....おっさん。

 へったくそな口説き文句だな.....笑えねえよ。

 だけど気分が変わった。一緒に逃げよう.....そして

 一晩ぐらい.....付き合ってやるからさぁ!!」

 ヴァサーゴが動く。

 ディアボロの腹を掴む

 スピードワゴン&承太郎「!!!」

 ヴァサーゴ「後ろに飛んで!!一緒に!!」

 ディアボロ「!!」

 一緒に後ろに飛ぶ二人。

 承太郎「何を.....!?」

 ドキャアアアアアアアアアン!!

 夜道を急いで猛スピードを飛ばしていた

 トラックに二人は吹き飛ばされた。

 スピードワゴン「なにぃ!?」

 彼女がクッションの役割をするような位置で

 吹き飛ばされた。

 ヴァサーゴ「くぁぁっ!」

 ディアボロ「お前.....!!」

 思いっきり痛々しく宙に舞うふたり。

 その先は.....猛スピードで移動する列車の上に

 着地した。

 ヴァサーゴ「ざまあねえわね.....

 出し抜いた.....わよ。この距離なら.....

 あいつの.....能力の射程外.....これで再生できるし.....

 貴方も助かる.....急いで再生しないと.....貴方も.....。」

 ディアボロ「無理をするな.....俺は命までは消える

 ダメージではない、お前の方が深刻だ。

 早く治すんだ.....俺はいいから.....お前の方を.....!!」

 ヴァサーゴ「優しいわね.....あんた.....。」

 スピードワゴン「頼む承太郎さん!!

 『アンチ・ヴァー・フィールド』解除!!」

 承太郎「おおぉ!!『スタープラチナ・ザ・ワールド』!!」

 時が止まった。

 高速で動いていた筈の列車も止まった。

 止まった時の世界で意識を持てるようになった

 ヴァサーゴが胸の奥で嘆く。

 ヴァサーゴ(ふざけんなよチート野郎共がぁ.....!!

 ズルい.....ズルいわよぉ!!せっかく逃げ切れると

 思ったのにぃ(`;ω;´).....もう流血処刑は

 嫌なのよぉーーーーエックエック(つд;)

 時を止めるなんて反則じゃなぃぃ~~!!

 ご丁寧に嫌なおっさんの方を先頭にしてこっちに

 来ないでよぉーーー!!胸にドーナツの穴を

 開けられるのはもいういやぁ!!

 こっちに来ないでよぉーーーー!!)

 止まった世界でこっちに走ってくる化け物二人。

 ディアボロ「大丈夫だ。」

 ヴァサーゴ(えっ?)

 耳でささやく優しい声。

 ディアボロ「必ず無事逃げ切って見せる。

 お前の作ったチャンスは無駄ではない。」

 ディアボロの心は変化していた。

 本当に心の奥で渇望していたなにかを手にいれた

 男は強い。

 ディアボロの胸には『希望』に似た強い力が

 湧いてくる。

 勝敗なんぞ気にしない程強いエネルギーが

 ディアボロの胸から湧いてくる。

 ヴァサーゴ(きゅん.....なんだろう.....なんか.....

 胸の奥が凄いどきどきする.....なんだろう.....

 自分の血液の流れる音が聞こえてくるような.....。)

 ディアボロは止まった世界で彼女を抱き

 抱えて立ち上がる。

 スピードワゴン「!!!」

 承太郎「こいつ.....動けるのか!?止まった世界で!?」

 ディアボロ「逃げ切って見せるさ...彼女と一緒に.....

 これからもなあ!!」

 ズバァァン!!

 電車のアンテナ部分を右横に蹴り飛ばす。

 遠目の距離でそれは『止まった時』に固定される。

 ディアボロ「『ネオ・キングクリムゾン』!!

 止まった時の世界でもインターバルタイム挟んで

 発動させる!!二回連続で空間と時間をすっ飛ばして

 このアンテナを踏み台にして.....逃げ切るのさ.....

 あの中に!!」

 ブゥッ!!ブブブッ!!ブゥゥッ!!

 空間の途切れる音が連発する。

 承太郎「まずい!!あれは!!」

 ユーロスター。

 帰宅ラッシュのイタリア人がいっぱいつまった

 欧州新幹線である。

 あれに乗られたら逃げられてしまう。

 それよりも帰宅する人間に密集した列車内部で

 下手に流血沙汰もできない。

 近くの列車ならまだ対処できたがあそこに

 逃げられてしまえば対処できない.....!!

 その後ディアボロ達は部車内に瞬間移動し、

 承太郎「ダメだ!!間に合わねえ!!」

 20秒経過。

 時は動き出す。

 ブゥゥウウウウウウウウウウウウン!!

 列車の音が夜空に響き、新幹線が承太郎達の

 届かない距離へ去っていく。

 スピードワゴン「逃げられたか.....!!」

 承太郎「クソッ.....俺としたことが.....!!」

 

 ユーロスターのトイレ内部に隠れた二人は

 一息ついていた。

 ディアボロ「体の調子はどうだ?」

 ヴァサーゴ「ああ、お陰さまでどうにか回復できた

 あんたのお陰さ。」

 警官とチンピラから奪った金で食料を補給し

 ヴァサーゴの体の黄色いラインのスタンド

 『セルローズ』の細胞操作・追加増殖で回復が

 完了する。

 ディアボロ「念のために変装しよう。

 連中の仲間に見つかったら事だ。」

 奪ってきた一般人の服を着て変装する二人。

 列車の窓の外を覗いたディアボロは戦慄する。

 慌ててしゃがみこむ。

 ヴァサーゴ「どうしたの?」

 ディアボロ「やばいな.....嗅ぎ付けて来やがった.....

 ジョルノ・ジョバーナが.....!!まずい.....どうする!?」

 ディアボロの宿敵かつ元パッショーネボス

 ジョルノ・ジョバーナが.....ディアボロを確実に

 始末すべく高級車で駅へと向かっていた。

 ジョルノ「どうやら『ゴールドエクスペリエンスレクイエム』じゃあ

 生温かったみたいだね.....確実に殺す。

 アバッキオ.....ナランチャ....そしてブチャラティ....。」

 安寧を脅かす強敵はいまだかつてより強力で

 強大になっていた。

 

 レギエンド・E・O・スピードワゴン

 『ブラックオパール』

 破壊力A スピードA 射程C 持続力A

 精密動作性B 成長性C

 スタンド無効化能力

 近接パワー型の人型マッチョなスタンド。

 『ザ・ワールド』と『クレイジーダイヤモンド』に

 酷似しモチーフが『ダークヒーロー』と呼べる

 容貌である。

 触ったスタンド能力の無効化は勿論のこと

 探知系スタンド相手ならば映らなかったり

 『時を止める』『時をすっ飛ばす』等の

 能力が発動してもその『拘束』から

 『取り残される』。

 『アンチ・ヴァー・フィールド』の射程は25m

 とわりと長く、相手スタンド能力の封印・

 弱体化効果があり、相手が引っ込めた状態で

 使えば出すことさえできなくなる。

 

 

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