ジョルノ・ジョバーナ
17にしてパッショーネのボス。
財界、政界等にも影響を及ぼすパッショーネの
『ギャング・スター』である。
そのジョルノが『ゴールドエクスペリエンスレクイエム』の
呪縛から切り離されたディアボロを殺すため
スピードワゴン財団からの情報筋で
ディアボロがユーロスターに乗っていることを
突き止めたのだ。
ジョルノの側には新入り側近のフルート・ルチャラティ
クイード・ミスタ、バンナゴッタ・フーゴ
シィラ・カペッツート、ナランチャ(?)、
薄い金色の髪のジョルノもどき。
と、信頼できる面々が揃っていた。
ミスタ「フーゴ、仲間に戻ってからの初仕事の
感想はどうだ?」
フーゴ「ああ.....なんとも奇妙な気分だ。
あのときは会わずに済んだけど結局こういう形で
対面する羽目になるんだなって。」
ミスタ「ああ、まったくだ。しかし厄介なのは
あのまんまでも仲間4人葬ったっていうのに
パワーアップなんて考えたくもないぜ。
スピードワゴン財団の情報によると空間と時間を
二回もすっ飛ばすし仲間にベージュ色の髪の毛を
した褐色肌の女もいる。前回より厄介だが
情報が判明してる分すげえマシだ。
おまけにパワーアップしてんのはやつだけじゃねえ、
こっちもだぜ?」
ジョルノは大きな威厳と殺気を纏って列車に現れる
ギャングのボス・ギャングスターの輝かしい
威光と威圧感を纏った空気が流れ込んでくる。
ミスタ「どうする?ひょっとしたら既に列車の
外へ逃げてるかも知れないぞ?おまけにこの
帰宅ラッシュの人数、探すのは容易じゃないし
あんたのスタンドで奇襲を防げるにしたって
やつ一人殺すのに乗客全員生け贄というわけにも
いかない。どうする?」
ジョルノ「その通りだミスタ。ギャングスターとして
乗客皆殺しは絶対にやりたくないしかといって
奴を見過ごすわけにもいかない。
ここでフーゴの能力を使わせて貰う。と、その前に。」
全員の胸にチクッという痛みが走る。
全員「!?」
ジョルノ「万が一に備えて血清を撃っておく。」
フルート「それって.....お前の自分のやってること
わかってるのか!?『パープルヘイズ』なんて
使えばどうなるかを!?」
ジョルノ「わかっている。だから関係の無い
人間を殺さないためにこうする。」
ジョルノが小さな注射器をいくつも出す。
ビーカーには血が溜まっている。
ジョルノ「君が回収してくれたこの奴の血液を
まず注射器に入れる。」
『パープルヘイズ』「ぐるるるるるるるるるる。」
ジョルノ「次に。」
見えない早さでカプセルに注射器を抜き差しする。
ジョルノ「パープルヘイズのウイルスを少量
調合して.....『ゴールドエクスペリエンス』。」
すると注射器に生命が吹き込まれ複数の蚊に
変わっていく。
ジョルノ「こうして奴の匂いとDNAだけに反応する蚊
ができたわけだ。これで一般人を巻き込まずに
奴を始末できる。」
フルート(まあ.....まだマシなレベルだが
憎悪がやべえ.....奴はどれだけジョルノの
怨みを買うことをやったんだ⁉
いつもライトなスナック菓子感覚の空気が
毒蛇のどっさり入ったザル並みに重たい.....!!)
ジョルノ「さあ、盗聴機やカメラも蝶や蟻にして配備
不振な挙動をすれば確実に.....殺す。」
フルート「.....ごくり。」
ナランチャ(?)「じゃあ俺は偵察機飛ばしてまーす。」
F6Fヘルキャット、F9Fコルセア、ヘルダイバー
含めた小型のラジコンサイズのレジプロ航空機を
20機展開する。
エアロスミス単体では火力で劣るらしいがこいつは?
しかし探せど探せど奴等はいない。
ジョルノ(化けているのか?老人.....子供.....別人.....
あるいは壁の中かトイレの中か窓の外か?)
ミスタ「おいおい、もういないんじゃあないか?
用心深すぎてとっくに外へ逃亡してるんじゃねえか?」
ジョルノ(?)「いいえその確率はゼロです
僕の能力で外を全部探しましたが形跡はおろか
化けたと思わしき陰も見えません。」
ミスタ「じゃあこの列車に.....。」
ジョルノ(?)「ほぼ確実に乗ってる.....でしょうね。」
しばらく渋滞した車内をタイミング見計らって
移動する一同。
ミスタ「ジョルノ!!あれを!!」
座席に座って寝ている二人がいる
ディアボロとヴァサーゴが。
ミスタ「総員構えろ!!奴がいるぞ!!」
フルート「待て!!ミスタ!!そいつらからスタンドの
匂いがしない!!別人だ!!」
ミスタ「そんなことをいってる余裕は.....。」
ジョルノ「いいや.....全然違う.....。
蚊が反応していない、それどころか.....。」
座席を見ると子供たちが「ママ.....パパ」と呟いて
幸せそうに膝で寝ている。
ミスタ「.....確かに出会ったばかりの男女が
妊娠という時間をすっ飛ばして子供がうまれていた
結果だけが残るとかはそんなわけがねえけどよお....。」
フルート「母子手帳にも記載がある。別人だ。」
ミスタ「じゃあ何処にいるんだ!?ババアに
化けているのか!?それとも子供に化けているのか!?
なんなら機関室の内部か!?何処にいるんだよ連中は!?」
ジョルノ(全然引っ掛からない.....何処に.....
何処にいるんだ?DNAや匂いまで誤魔化せる
スタンドなんてこの世に存在するのか!?)
「ワァアアアアアアアアアアアアア!!」
女の声がする。
全員が走ってトイレに行く。
ミスタ「どうした!?」
トイレをこじ開けると
そこには.....長髪赤毛の女性がクリーム色のイケメン
男にズボンを引っ張られてる光景だった。
女性「やめろ!!ちょっと待て!!私はまだそんな覚悟
できてない!!」
男性「綺麗で可愛い君が悪いんだ.....大人しく
初めてを僕にくれないか?」
.................。
一同沈黙。
フーゴ「あの.....強姦だったらお助けしますけど。」
女性「やかましい!!こっちを見るなぁああ!!」
フルート「その目は!!」
女性「はぁ!?」
フルート「嘘をついてる目じゃ無いな.....。」
女性「やかましい!!あっち行け馬鹿野郎!!
お前らがみていい現場じゃねぇーんだ!!」
バタン!!
トイレを閉められた。
ミスタ「ふざけやがって.....!!」
フルート「やれやれ呆れたやつもいるもんだ。」
一同は去ろうとする。
ミスタ「.................。」
ミスタが立ち止まる。
ミスタ「個人的に気に入らないからあのカップル
撃ち殺していいか!?」
フルート「どーしてそうなるんだ!?
わけがわからないぞ!?くだらない嫉妬を抱える
ぐらいならさっさと次だ!!」
次の車両へ行く。
するとそこに蚊が集まっていた。
脱ぎ捨てた服と血溜まり。
その近くにはより大きな血溜まりがあった。
ジョルノ「.....間違いなくこの車両にいるんだ.....
何処に.....何処にいるんだ.....ディアボロ.....!!」
ミスタはどうもさっきのリア充どもが気になった。
ミスタ「同行している女性もスタンド使いだってな?
ジュノー?」
ジョルノ(?)=ジュノー「ええ、スピードワゴン財団
の情報によると.....細胞を操るスタンドだそうです。」
ミスタ「.....ジョジョ.....ちょっと来てくれ。」
トイレからあえぎ声が聞こえる。
そこに向かって銃を構えるミスタ。
フルート「何を考えてるんだミスタ!?
彼女いない歴の怨みをこんな下らない形で晴らす
意味は.....!?」
リアルにトイレでヤっている最中にピストルを
撃つ洒落にならない光景。
しかしミスタの目は明確に確信を持って睨んでいた。
ミスタ「いいや確信はあるね!!確かに思いっきり
目立っちまえばまさかこいつだとは思わねえよな!?
あの殺人事件のニュースがまさか飲酒運転の事件と
同じニュースだとは方向性が違いすぎると考えもしない
ように.....一か八かのカンだ!!発射するぜ!!
『セックスピストルズ・ザ・マスター』!!
ファイヤァアアアアア!!」
パァンパァンパァンパァンパァンパァン!!
サイレンサーのついた拳銃で
トイレのドアに6発撃ち込む。
トイレを開けると脳天と心臓を貫かれた二人の死体が
あった。
フルート「.....無関係の人間を撃ったのか?」
ミスタ「あれ?おっかしいなあ?あいつは未来を
見れる筈だから反撃来ると思ったんだけどなぁ?
あれれ?」
フルート「なにやってんだミスタ!!無関係の人間を!!」
ジョルノ「いいや許してやってくれ。」
フルート「だがなジョルノ!!」
ジョルノ「奴を殺さなければ後100人は犠牲が出る。
無関係でも5人殺すこと程度は許容範囲内だ。
その責任は後で本人に取ってもらえばいい。」
ミスタ「そうだぜフルート!!
奴には俺の仲間を3人も殺されているんだ.....
その中にお前とお前の家族が頭数に
入っちまうかも知れないんだぞ!!
俺だって殺すときは責任を取るさ.....多少の復讐や
怨念を受ける覚悟をなぁ!!そうでなきゃ
ギャングはやってらんねえぜ!!」
フルート「けどなぁ!!」
ジョルノ「フルート、後でミスタには話をつける。
責任は取る。だから今は奴の探索に集中するんだ。」
フルート(解っているさ.....あんなスタンド使いを
野放しにしちゃいけねえ理由だってよくわかる。
けどよぉ.....!!)
ジョルノ「他の車両を探そう。まずはそれからだ。」
ミスタ「おいおい次の駅に着いちまったぞ。
下手したら逃げられちまうんじゃ.....。」
フーゴ「随分と乗客の人数も減りましたね。」
ナランチャ(?)→ミランチャ
「おい!!ジョジョ!!大変だぁ!!おれのヘルキャットの
7番とコルセアの3番がやられたぁ!!
4両目のトイレ付近だぁ!!」
両目をスコープで包んだナランチャより髪が緑色の
短髪の16歳が自分のスタンドが破壊されたことを叫ぶ。
ジョルノ「なっ.....なにぃ!?」
ミスタ「そ.....それって.....。」
フルート「さっきミスタが拳銃をぶっぱなした所だ!!」
走って総員がトイレに行く。
ドアを開けると生々しい血と精液の跡が。
ミスタ「.................いやぁ.....まさか
あんなバカみたいに盛っている連中が
スタンド使い.....もしくは奴とは限らな.....。」
フルート「違う!!そうじゃない!!どうして死体が
消えているんだ!?脳天と心臓を撃ち抜かれて!?
駅員が片付けたにしては騒ぎが無さすぎる!!」
フーゴ「液体の匂いが...なんか変質してるような...。」
ジュノー「汚いことをいってる場合じゃ.....!?」
蚊が液体に集まっていく。
それはさっきまで『奴』がここに居たことを示す
メッセージだった。
ミスタ「おいおいおいおい.....まさか奴がここに
隠れようとでもしたからどけられたって事か!?」
その時
「ルルルl ブッ!! lルルルl ブッ!! l車します!!」
音が途切れて聞こえる。
ミスタ「こ、この感覚はぁ!!」
ジョルノ「『キングクリムゾン』.....しまった!!
まずい!!今すぐ出なくては.....逃げられてしまう!!」
ジョルノとフルートが列車から駆け込みで駅内に走る。
フルート「ジョルノ!!」
駅の外へ逃げた瞬間.....空の旅客機の音が
響き渡る。
一方列車の中に取り残された方々。
ミスタ「おぉぉおいいジョジョ!!ちょっと待ってくれ!!
奴が車内に残っていたらどうするつもりだぁ!?」
フーゴがトイレの中を見つめる。
『パープルヘイズ』のウイルスを持った蚊が
液体に群がっている。
フーゴ「......................。」
いいやまさかな。
元パッショーネのボスというものが
まさかこんなところで変なことしてるわけないよな?
フーゴ「アバッキオはもうこの世にはいない。
だが謎解きができる優秀な人材はここにいる。
シィラ、頼めるか?」
この前麻薬グループ討伐に共に参加した仲間に
調査を頼むフーゴ。
シィラ「あんたのウイルスの入った蚊の周辺を?」
フーゴ「ドアの表でもいい、それでも一応
ジョジョが血清を打ってくれているから
大丈夫の筈だ。」
シィラ「.................。」
フーゴ「どうしたシィラ?」
シィラ「いいや...何でもない。」
ミスタ「なんだぁ?俺より先に初体験でもでも
済ませて...。」
シィラ「『ヴードゥー・チャイルド』!!」
その言葉を遮るように凶悪化したリスっぽい
近接パワー型のスタンドがトイレのドアと壁を叩く。
すると唇が無数に現れてこの空間の記憶を喋り出す