イギリスで医学大に留学し疲れた仗助が
帰省で帰って来た時に.....残酷な現実が
待ち受けていた。
再婚し家庭を持った母の家には居づらく
杜王町にいた多くの仲間は大半町から移住しており
かつての友は自分との時間を割く時間は無く
大半は家庭を切り盛りするので手一杯。
仗助は今新幹線にて英国から夏休みの期間を
利用して特別任務を会社から受けている。
仗助「時間って残酷ですね.....条太郎さん。」
条太郎「そうだな。俺は高校時代にはろくに
親友いなかったから別に困らなかった。
大学も好きな分野を好き勝手調べて論文を書けば
簡単に終わった。」
仗助「さすがですね条太郎さん。
俺英国で卒業できるかわからないんですけど.....。」
条太郎「だが.....家庭を持ってからそこからが
大変だった本当に大変だった.....。」
仗助(闇が深いっ!!)
咳き込んで気を使って話題を変える。
仗助「故郷に帰って出迎えてくれたのが
岸目露伴と億康のオヤジとトニオ・トラサルディ
しかいない絶望感...どーすりゃいいんだよぉ.....。」
情華「だったら少ない親友の家に泊めて貰って
遊ぶとかしたらいいじゃないですか?
火事で家を燃やした訳じゃあるまいし
わかだまりが無ければいくらでも過去話を互いに
話せたはずでしょう?」
仗助「キリキリキリキリキリキリキリキリ!!」
ピンポイントで傷口に泥を突っ込む声に
胸をキリキリ痛めた仗助。
回想
露伴「仗助ぇええええええええ!!」
うん燃やしたね。不注意で知り合いの家燃やしたね。
仗助「それはそうとよぉ...どうして
浄雅崎情華!!てめえがどうしてここにいるんだよ!!」
情華「私は今回の任務の島に知り合いが何人も
いるので今回会いに行くついでにそこで発生した
事件の調査に来てるんです。」
条太郎「ああ、最近不審者は誰も入島していないにも
関わらず行方不明者が多数出ている。
今回はそれの調査に来ている。」
情華「しけた青春してますねえ、友達なんて
職場とか留学した先で作ればいいでしょう?
そのウミウシ撤去すればザラに親友なんて
いくらでもできるでしょうに。」
仗助「ピキピキピキピキ(# ゚ω゚)怒」
条太郎「仗助、ここでは勘弁しろよ?」
仗助「は.....はい。」
怒りに声を震わせながら目的地へと3人は向かう。
その島は.....ゲーセンも無ければコンビニも無い。
だけどどこか懐かしい。
故郷よりは空気が綺麗。
都会の遊びがいくらでもできる場所とは
正反対だが病んだ心にはかなり染みる気がした。
ゲームは無いが駄菓子屋はある。
仗助「うぅぅん!!いい場所ですねここ!!
ここで一生昼寝しても後悔無さそうですね!!」
ラムネを呑みながら古い軒先から浜辺を見る。
仗助「ここに水着のナイスバディでもいたら
100点なんだがなぁ.....ほぼほぼ居ないもんなぁ。」
条太郎「ゴミは捨てるなよ?島の持ち主が
うるさいからな。」
仗助「誰ですか?」
条太郎「スピードワゴンだ。
きっかけは俺の海洋調査だった。
この島が別の国に買収されそうになった。
情華がその時海洋調査に協力していてな
何人かスタンド使いに出会った。
さらに島の価値もわかったスピードワゴンに
話を持ちかけて買収を阻止し、今の島の所有主は
スピードワゴンだ。
沢山の優秀な人材や資源を抱えたこの島を
護る契約をして今に至っている。」
仗助「へぇー。」
条太郎「スピードワゴンに社会常識を
指摘されるたんびに頭痛が酷くなってな.....。」
情華「それぐらいで頭痛起こさなくても.....。」
仗助「よし、行きましょうよ。
その行方不明の現場ってやつに。」
行ってみた。
その道中。
手を捕まれたかと思ったら暗黒な何かに
引きずり込まれた。
仗助「うわぁあああああああああああああ!!」
仗助「いてててて.....。」
条太郎「やれやれ.....手荒い歓迎だぜ。」
情華「全く 対馬籠芽.....バスガイドみたいに
ご丁寧に入れてくれるって言えばいいのに
奇襲を仕掛けるなんて.....危うく二人で始末
仕掛けましたよ。」
黒い長髪の女性が車の中でハンドルを握って
わははと笑っていた。
え?車の中にしてはやけに広い。
ホテルみたいに部屋がいくつもある。
車の中というよりはスペースは船に近い大きさ。
なんかガタガタデコボコという振動が
伝わってくる。
条太郎「良かったな、俺が時を止めてなかったら
識別せずに殺していたのかも知れないぜ?」
籠芽「いやいやいや~恐縮ですよ~社員の皆様~。
冗談ですよ~冗談~サプライズですよサプライズ、
ちょっとしたちゃめっけだよ~。」
条太郎「その言い回しをやめろ。」
この女の子が言うと可愛いがあのクソ野郎を思い出して
しまう。
情華「運転代わりましょうか?ご飯持ってきたんで。」
籠芽「え?いいの?じゃあ遠慮無く。」
もぐもぐと持ってきた弁当を頬張る対馬籠芽。
仗助「条太郎さん.....このホテルやけにぐらついて
いませんか?土台大丈夫なんですか?欠陥住宅なんじゃ
.....。」
籠芽「失礼だね、これはホテルじゃなくて
私のスタンドだよ?」
仗助「は?スタンド!?これが!?」
籠芽「そうそう、正確に言うと私の全地形
対応型のスーツケース型移動スタンド
『ブラックボックス』!!
今凸凹の山道を越えて事件現場に向かっている
最中なの。」
スーツケースが直角にくっついて崖をよじ登ったり
川を鮭のように水上を登ったりとシュールな光景が
外にあった。
条太郎「このスタンドは耐熱性、耐寒性、防御力
移動地形対応能力を生かしてあらゆる場所を
調査する特集調査員として活躍している
人間のいけない場所の生態系調査を高額で引き受け
その場所から根こそぎデータを取ることは
お安い御用ってやつだ。」
対馬籠芽
『ブラックボックス』
破壊力E スピードB 射程E 持続力A
精密動作性C 成長性E
スーツケース型のスタンド
ジョジョ5部でいう『ココ・ジャンボ』に
似ているスタンドである。
元キャラはsummer pocketの久島鴎
移動は最高で180km/h
高い耐熱・耐寒・防御力に優れている。
弱点は『ココ・ジャンボ』と違って
隠れるのが苦手。
と思いきや他の鞄に化けたり背景に溶け込めるよう
カモフラージュができる。
内装は全部自分でセッティングしなくてはならない
らしい
籠芽「えーもうすぐ現場付近です。」
スーツケースから外が見えるハンドルの近くの
複数の全方位モニターが見える。
すると.....そこには。
大森林の中で行方不明になった人達が
野山の中で雑魚寝してすやすや寝ていた。
行方不明の人を探しに行った現地の人達だ。
仗助「これは!?」
条太郎「チッ.....こんな短期間でこんなに
ミイラ取りがミイラになっているのか!!」
情華「こいつは.....不穏な空気ですね.....。」
条太郎「おい!!外の外気にはスタンドのエネルギーを
感じるか!?」
籠芽「いいや、感じない!!外気成分異常なし
温度20度!!何の異常も感知できない!!.....蝶?」
外では見たこともない様々な色の光る蝶がチラチラ
飛んでいる。
条太郎「情華!!お前の『イージス』でなにか
探知できるか!?」
情華「何も.....見えない.....外にはこんなに
見た事も無い不穏な蝶が.....こんなに飛んでいるのに
影ひとつ映らないなんて.....!!」
条太郎「外に出るぞ!!対馬はこの中から出るな!!
何かヤバイ!!」
籠芽「了解、連絡あるまでしばらく私は退散するね。」
三人はスーツケースがちょっと開くと
外に出る。
スーツケースが足早にすたこらさっさと逃げていく。
すっげえシュール。
なんか生き物みたいに逃げていく。
三人はゆっくりと獣道に足を踏み入れる。
条太郎「様々な色の蝶が沢山飛んでいる。
形とサイズが一定で同じという共通点がある。
この蝶はスタンドなのかわからないが
下手に触らずに本体を見つけ出すのが無難だ。
ちょくちょく時を止めて進もう。
先行して調査する。二人は悪く思うなよ?」
仗助「ちょっ.....おれは時をとめたら動けな.....。」
言うことを聞かすに時を止める条太郎。
しかし条太郎は驚愕した。
まさかその蝶が止まらない等と思っていなかったのだ
条太郎「何!?この蝶は.....止まった時の影響を
受けない!?どうなっている!?スピードワゴンの
ように『無効化』しているのか!?違う.....これは!?」
色の失われた時の止まった世界で、ヒラヒラと動く
蝶がまるでカブトムシが腐葉土を食べて穴を
形成するかの如く.....削れている!?.....止まった時が
色が....蝶の移動した挙動の分...元の時間に戻っている!?
条太郎「おいおい.....まさか.....この蝶は.....。」
時は動き出した。
いいや止めていても何のメリットも無い以上
いざしかたがない。
仗助「条太郎さん?どうしたんですか
顔色悪いですよ?先に行くんじゃ無かったんですか?」
情華「.....まさかこの蝶は思った以上に不吉な
ものなんですか?」
条太郎「聞いてくれ.....最悪の仮説が立った。
これが正しければ.....この蝶は...決して触っちゃ
ならねえ.....そしてこの状況は仗助にしか
解決できねえかもしれない。」
仗助「どういうことですか条太郎さん?」
条太郎「いいか、俺に何か異常が起きたら
仗助、すぐに俺の体を治せ。」
仗助「え?」
周りでいくつも飛んでいる透明な蝶の一つに狙いを
定める条太郎.....そして。
スタープラチナ「オラァ!!」
蝶を全力で倒すため『スタープラチナ』の
両手で蚊を潰すように挟んだ。
しかしパンという音がしない。
条太郎「まさか.....。」
スタープラチナの手のひらが薄く消えて
蝶が無事だった。
条太郎「マジか.....これは.....!?」
仗助「条太郎さん!!『クレイジーダイヤモンド!!』」
治すと蝶の色が抜けて『スタープラチナ』の
手のひらと条太郎の頭に絵の具が飛び散るように
エネルギーが戻っていき蝶が消える。
情華「条太郎さん!!大丈夫ですか!?」
条太郎「ああ.....完全に理解した.....
このスタンドは『精神エネルギー』と『記憶』を
吸い込む特性を持っている。
情華の探知能力で探知できなかったのは
ステルス戦闘機の材質にはレーダー波を
吸収して反射しないことで『反応』を見えなく
できる.....これと同じことをこの蝶が行っている
だから探知できなかった...止まった時の
世界でも動けていた.....こいつに触れると
スタンドを『吸収』される。
さっきまで覚えていた娘の顔が『食われた』
気がした.....記憶まで食うんだ.....この蝶は!!
おまけに眠気までつけてくれるとは.....眠気までは.....
こればっかりは『クレイジー・ダイヤモンド』でも
どうにもできそうにない。」
情華「大丈夫なんですか!?条太郎さん!?」
条太郎「ああ、一回二回では精神力で目を開けて
いられるが.....5回以上はヤバイ.....10回だと
おそらく.....昏睡に陥るだろう.....。」
ゾッとした。
このヒラヒラと舞うハイスピードを出す訳でもない蝶が
今はとてつもなく恐ろしい。
条太郎「距離を取ればどうってことはないと.....
思いたいな。」
情華「.....!!そんなことを言ってる場合じゃ
ないようです.....!!」
なんといつの間にかこの蝶の群れに囲まれていた。
情華「おいおい.....速度が無いからってこんなに
おられると私でも動けませんよ.....なんですかこれ!?」
アメリカにはオオカバマダラという蝶の大量発生
現象が見られるという地域があり、その蝶は
触ったところでなんともないが実は毒持ちという
特性を持っている。
ここは日本だがもしそれほどの数の蝶全てが触ったら
眠りに陥る成分を含んでいたとしたら.....それは感嘆
から恐怖へと変わる。
蝶に包囲されて背中合わせになる3人。
条太郎「くそっ.....仮にスタンドパワーや記憶を
戻せる前提だとしても『眠気』ばかりはどうにも
ならねえ!!何より.....仗助ってカードを失えば
この問題は解決しない気がする.....!!」
情華「だったらの群れを木の上から飛び越えていけば
蝶は必要高度以上は基本あまり飛ばない.....
こうやって気をつけて登っていけば.....!!」
木の上を垂直に走って登っていく情華。
条太郎「情華!!迂闊に動くんじゃあねえ!!」
木の上から森の様子を見ると三途の川を
描くように光る蝶々がチラチラ続いている。
情華は確認して降りると伝える。
情華「条太郎さん!!蝶はこの先に道を作るように
ずらずらいます!!」
条太郎「ショートカットでどうにか行けないか!?」
情華「行こうと.....思ったんですけど.....。」
仗助「!!靴に!!」
光る蝶々がいくつも情華靴の横に引っ付いていた。
情華「大概の人間や動物の物理挙動は.....
予測.....できます.....ですが.....こんなに遅くて
挙動も不安定で.....数があって.....神経も使い.....
心眼レーダーでも影が映らず.....
おまけにときたま葉っぱに紛れて保護色になってたら
かわすのが.....。」
ドサリ。
情華は為す術無く倒れてしまった。
仗助「おいおいおいおいマジかよ!?」
自分をあっさり倒した情華が倒されたのを見て恐怖した
条太郎「仗助.....俺を背負って盾にしながら.....
対策を考え.....ろ。」
仗助「!!.....まさか.....条太郎さん!!」
条太郎の体の所々に既に光る蝶が留まっていた。
条太郎「仗助.....お前が習った知識全てが.....
この事件を.....解決する.....鍵.....だ。」
ドサリ。
仗助を蝶から護るように覆い被さる条太郎。
『クレイジー・ダイヤモンド』が顔真っ青で
条太郎の体を支える。
仗助「おいおいおいおい!!どうしろって言うんだ!?
この東方仗助に.....!!」