イギリス首都ロンドン
スタンド『マンボー・ファイブ』によって
今まさに壊滅の危機に瀕していた。
あちこちでヒレがちょっとした衝撃で爆発して
テロリスト真っ青の大惨事となっていた。
条太郎「こいつらはどこで卵を産んでいる?
そこまで解らないか!?爽!!」
爽は半泣きになりながら女子高の体育館に指を指す。
入ると体育館の中は何もない。
爽「ラクロスは.....先生となら楽しめたって.....。」
仗助「ここはやつの母校か!?ということは
用具入れに....。」
横でスタープラチナが体育館の入り口のドアを
ひっぺがすと用具入れから離れた位置で
地面に叩きつけ始めた。
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!
仗助「なにやってるんですか!?」
パァアアアアアアアアンドコォオオオオン!!
体育倉庫が大爆発した。
条太郎「やつのスタンドはちょっとした衝撃で
ニトログリセリンのように爆発する。
一刻を争う状況ではあるが卵がおそらく大量に
あるであろう体育倉庫に近づくのは危なすぎる。
時を止めて見てみたが...見たら真っ青になるぜ...
こんなの全滅できるのか...不安になる数だぜ....
まるで青い砂粒をびっしり詰め込んだような絶望的な
卵の数だぜ.....!!」
仗助「.....!!大量にこっちに来た!!」
マンボウのヒレが仗助達を包囲して迫ってくる。
100はあるんじゃないかっていう小さなヒレ。
葵「何これ...怖い!!」
爽「数が.....多すぎる.....逃げ道が.....!!」
条太郎「既に孵化済みか...手遅れとは言いたくは
無いがこれはやばいぜ.....。」
仗助「脱出しましょう、このドアを使って!!」
金属製の体育館の入り口を
『クレイジー・ダイヤモンド』で治して
くっつける。
条太郎「全員乗れ!!逃げるぞ!!」
くっつけたドアに4人乗っけて
『クレイジー・ダイヤモンド』『スタープラチナ』が
ドラッ!!オラァ!!
下から押し上げて飛ばす。
爽「上に屋根って盖ついでるんですが、
こんなんで逃げ切れるんですか!?」
条太郎「黙って見てろ。」
飛ばした後の二人のスタンドが思いっきり
地響きするような衝撃を地面に与えるように
両手を振り下ろす。
『ドラァ!!』『オラァ!!』
パァアアアアアアアアン!!
振動に反応して体育館が大爆発を起こす。
下から爆風に押し上げられて上へ飛ぶ4人
爽「いやああああああ!!やねえええええ!!」
屋根が目の前に迫る。
条太郎『スタープラチナ・ザ・ワールド』!!
時を止めて屋根を破壊する『スタープラチナ』
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!
条太郎「時は動き出す。」
ポォオオオオオオン!!
屋根の穴から彼方へ吹き飛んでいく4人
爽「いややあああああああ!!おちるぅうう!!」
仗助「いやあ、命の保証のあるフリーフォールって
楽しくないっすか!?」
葵「馬鹿なのあんた!?死ぬわよ!?高いわよ!?
地面アスファルトよ!?」
仗助「馬鹿じゃ無いですよ、俺は条太郎さんを
信じてるんですから!!」
地面に激突寸前。
すっ。
爽「激突ぅううう!!.....あれ?」
葵「れれれ?」
アスファルトに4人とも落っこちたのに
衝撃がない。
なんともない。
条太郎「やれやれ、お前の方が落下の衝撃より
強敵だったんだぜ?しっかりしろよ?」
爽「何やったの?.....あ!!」
思い出した。
蝶が止まった時を削った記憶を。
条太郎「これで終わってくれてハッピーエンドで
.....あればいいが....。」
条太郎が腰の鳴った携帯電話を取る。
条太郎「やっぱりな...まだ他の所で爆発してる。」
爽「えぇええええええ!?そんなぁ!?」
条太郎「....頼みづらい願いだが....もう一度
奴のスタンドを吸収して名前を割り出せないか?」
爽「やだ.....怖い.....。」
仗助「別に頼まなくていいっすよ条太郎さん。
こんなとき最近いじめで自殺した女子高生で
会社にに調べてもらえばいい話っすよ。
後は俺達がそいつの手掛かりを掴んで解決しに
いけばいいだけの話だ。」
爽「あんた....怖くないの?こんなに死ぬかもしれない
状況なのに怖くないの!?...どうしてそんな飄々と
立ってられるの!?」
仗助「俺がやらなきゃ...別の誰かが死ぬ。
それだけだ。俺は手の届かねえ場所で3人も知り合いを
殺されてる...自分が殺されるより...治す間もなく
助けられずに誰かが死ぬ方がよっぽど怖い。
だから立たなきゃいけねえんだ...東方仗助はよぉ
これ以上誰も死なさねえ為に、恐怖なんか後回しに
して探さなきゃいけねえんだ!!これを止める
手掛かりをよぉ!!」
爽は目をふくと立ち上がって言う。
爽「あんたの能力で助けられなかった人は...いるの?」
仗助「ああ、三人もだ。しげちー、美容院のお姉さん
そしておれの爺ちゃん...それも全員病死じゃねえ....
殺されたんだ.....。」
爽は歯を食い芝ってふらふらしながら立ち上がる。
爽「私が死ななくても...泣かなくても...誰かが...
肩代わりして死ぬ...泣く...そんなの...もっとやだ!!」
パンパン!!
半泣きになりながら顔を叩いて立ち上がる爽。
葵「爽ちゃん!!大丈夫なの!?」
爽「私が...一番この事件の真実に近い人間...
私がやらなきゃ...誰ができるの...しっかりしろ...
あーまーかーどーそーーーーーー!!」
叫んでしっかり立ち上がる。
仗助「.....!!マズイ!!周りに.....マンボウのヒレが!!」
いつの間にか周りにうじゃうじゃマンボウのヒレが。
条太郎「スタープラチ.....。」
爽「大丈夫。」
展開された多くの青い蝶がそのスタンドのヒレを
次々と取り込んでいく。
爽「破壊したら...手掛かり...掴めないでしょ?」
指に蝶を乗っける。
蝶から6年間ものいじめの辛い記憶が自分に
流れ込んで来る。
葵「爽ちゃんやめて!!貴方が壊れちゃう!!」
爽「自分が苦しんでるからって...他人に危害を加える
ようなやつに...私は.....負けない!!」
歯を食い芝って記憶を受け入れる。
爽「この娘の名前は.....アニュー・メーレ・フレヒト。
ラクロス部女子高生3年学校は※※※※※※。」
条太郎「わかった、今調べてもらう!!」
条太郎「わかった!!とある病院で自殺したそいつが
植物状態で眠っている!!死亡後蘇生したが意識が
覚めないままだそうだ!!今すぐ行くぞ!!」
4人は走っていく。
カチッ。
爽・葵「あ。」
二人はヒレを踏んだ。
パァアアアアアアアアン!!
仗助「しまっ.....!!」
爆発に巻き込まれたと思いきや
条太郎「やれやれ...助ける側の身にもなってみろ。」
スタープラチナが二人の胸ぐらを掴んで背負っていた。
爽「あはは.....。」
仗助「うわわ!!こっちくんな!!シッシッ!!」
マンボウのヒレに道中苦戦しながら病院へ走る4人。
アニュー・メーレ・フレヒトの病室に到着する一同
条太郎「こいつだ!!やれやれ両親さえ側にいないんじゃ
どうしてこうなったって言うのが手に取るように
わかるようだぜ.....。」
顔は普通でツンデレの臭いがする容姿をしている
女子高生が植物状態で眠っている。
仗助「どうします?本体を倒しますか?」
条太郎「逆だ仗助、こいつの魂を『元に戻し』て
昏睡から起こす。死んだら発動するなら本人起きたら
スタンド....精神エネルギーは元に戻るはずだ。」
仗助「そうとわかればまずは
『クレイジー・ダイヤモンド』で治して
体と脳の隅々まで波紋を流し.....高速で循環させて
起こす!!」
心臓が動き始める。
植物状態から回復し始める。
しかし.....。
仗助「.....起きないっすね。なんでだ...やり方を
間違えたのか!?」
爽「そりゃ目覚めたくないもの...目を覚ませば
同級生からの執拗ないじめが待ってる...。」
仗助「本人の潜在意識が拒否してるって事か!?」
条太郎が携帯をとって話を聞いている。
条太郎「ある程度減ったそうだがスタンドの爆発が
沈静化してないとフェリシアンから連絡が入った。」
仗助「まじっすか.....。」
爽「だったら...彼女の意識に入れたら起こせるかも....」
仗助「そんなことできんのか?」
爽「えっと確か『ヘル・サーティン』.....。」
スタンド『メモリーカード』で能力を吸い込んだ
蝶を取り出して『記憶』を呼び覚まし...今使用.....。
記憶蝶『あぁあああああ!!俺のゴットウインナーがぁ!!』
爽「...................。」
嫌なのを思い出した。
顔を思いっきり落胆にしかめる。
爽(この記憶を消耗できるから良いことに...しよう。)
条太郎「どうした?やっぱり気分が優れないなら
俺がこいつを物理で起こすしかないか.....。」
『スタープラチナ』がポキポキ拳を鳴らしている。
爽「待って!!待って!!今すぐやります!!
起こしますってば!!.....『メモリーカード』!!
スタンド!!『ヘル・サーティン』!!」
彼女を起こすため天加護 爽は夢へ飛び込む。
彼女の意識に入り込んだ爽
爽「あれ?ここは?」
自分の故郷の海。海岸、店。
爽「あーそっか。」
スタンド『ヘル・サーティン』は
本来遊園地の姿を型どるが、裏を返せば
『スタンド使いの意識が一番安定する』空間に
引きずり込むため使う人間によって展開される
空間に差異が産まれる。
爽「さてと...何処にいる...本人...。」
「もぐもぐ...何これ美味しい。」
爽のいた島の駄菓子屋でガブリチュウしゃぶってる
イギリス人女子高生がいた。
爽「コラーーーー!!勝手に食うなぁあああ!!」
「あ、ごめんなさい.....あれお金持ってない。」
爽「あ.....ごめん食べていいわよ。」
「どっち!?」
爽(そうか...ここは夢の中だから私が思わない限り
この世界には彼女と私しかいないのか.....。)
爽「名前、何て言うの?」
「アニュー」
爽「私は.....天加護爽。」
二人はもくもくと駄菓子を食べて
食べ終えて語り出す。
アニュー「どうしてこんな残酷な世界に私は
産まれたんだろう.....。」
爽「..........。」
アニュー「焼けたらもうちょっとマシになるかな.....
いじめをしてる連中に何も仕返しできなかったな.....
悔しい....どうして私は泣き顔で...あいつらは笑顔
なんだ...私だって笑顔でいいじゃない...どうして
私を生け贄にでもしないと笑えないの?」
言葉が浮かばない。
何て言えばいいのかわからない。
彼女の苦痛の記憶は重くて.....
何を言えばいいのかわからない。
そうか。
自分のスタンドのせいでロンドン火の海なんて
知らないんだ。
怨みが外で暴走して他人も家族も巻き込んでいるのを
この娘は知らない。
誰にも言えずに溜め込んだ怨みが死んで爆発した
爽「じゃあ起きてここに来てみよう。
私がつれていってあげるから。ここは私の故郷。
駄菓子は.....お金払って食べることになるけど
都会のような荒んだ空気の無い田舎もいいよ?」
アニュー「いじめは無い?」
爽「無いわよ、そんなに気の強い男も酷いぐらい
気丈な女性も居ないしいいところよ?」
アニュー「でも...言葉がわからなかったら
どこも地獄じゃない?」
爽(くっばあ!!(吐血))
アニュー「それにゲーセンも無ければ本屋も無いし
ラクロスも.....場所無さそう。スイーツの店も
無さそうで.....。」
爽(憎い!!都会がァァァ憎いっ!!)
アニュー「もう.....目は覚めなくていいかなって.....。」
爽「ぬああああああああああああ!!都会っこぉおお!!
私の故郷にケチつけんなあああああああああ!!
起きろ起きろ起きろ!!頭に来た!!力付くで起こす!!」
アニュー「やだ!!現実戻ってもお父さんもお母さんも
こっち見ない!!戻ってもいいことなんて一つも無い!!」
爽「ぬああああああ!!強情めぇええええ!!ネガティブな
くせして都会楽しみやがってぇええ!!
絶対起こしてやる!!」
必死に意識を引っ張るもなかなか戻らない。
条太郎「まずいな.....。マンボウが.....病院内に!!
仗助!!内部で爆発はマズイ!!波紋で治して遠距離から
消していけ!!」
ヒレが病院の床壁天井に侵入してきている。
仗助「またシャボンランチャー使う羽目になるとは
思いませんでしたよ.....『クレイジーシャホンランチャー!!』」
『クレイジー・ダイヤモンド』のエネルギーを
乗せたシャボンランチャーで『マンボーファイブ』
を『元に戻して』消していく。
仗助「蝶より数多いし.....万が一病院の一階で
衝撃ドカンなんて洒落にならないっすよ!!」
条太郎「急いでくれ爽!!時間が無いぞ!!」
人口肺にヒレがいくつか侵入する。
仗助「やへえ.....破壊できねえとこまでヤツが.....
このままだと.....マズイ!!」
爽(うわぁあああああああ!!時間がない!!
どうすればこの娘の意識を引きずり出せる!?)
爽「ぬあああああああああ!!おきろぉおおおおお!!」
拳でアニューをぶん殴りにかかる爽。
アニューが頭を護と。
ピトッ。
蝶を乗せられた。
するとアニューの目の前にリーゼントの男が
現れ、リーゼントが美味しそうなお肉に変わって
ベロンと落ちていく。
アニュー「.....くふ。」
リーゼント落っことした男がしろっぽいマッチョに
固定され褐色の男に頭を笑われて血眼で
『ぶっ殺してやる』と叫ぶ。
最後に突如。
「うわぁあああああ!!俺のゴットウインナーがぁ!!」
アニュー「ぐふふふふ.....。」
そう、これは『ヘル・サーティン』と戦った記憶。
最後に特大のオチが待ち構えていた。
これは爽の昔の記憶。駄菓子屋でバイトしていて
突然駄菓子屋の着替えの部屋を開けられたかと
思うと
「うわああああああああああああ!!」
開けた男が驚いて着替えの最中の爽に
かき氷ぶっかけて逃げていったのだ。
爽「うわあああああああああああああ!!乙女の下着に
かき氷ぶちこむやつがあるかぁあああああ!!」
アニュー「ぶはははははひゃひゃひゃひゃ!!
もうダメ腹痛い!!」
その時、彼女の意識が思いっきり緩んだ。
爽「今だァああああああああああ!!
おおおおーーーきぃーーーろぉおおおお!!」
アニュー「ちょとま.....ままま...くふ.....
ぶははははははは!!もぉーだめぇだぁ~ー!!」
強制的に緩んだ意識を昏睡から引きずり出す。
仗助「消えた!!ヒレが消えていきます!!
条太郎さん!!」
ロンドン各地から爆破を起こしていた
『マンボー・ファイブ』が消えていく。
条太郎「やれやれ.....ようやく.....収まったか。」
空承条太郎は解決の知らせを聞いて地面に
寝込んでしまった。
仗助「そりゃ疲れるっすよ.....条太郎さん.....。」
アニューが目を覚ます。
爽「おはよう...アニュー。」
アニュー「貴方.....どうして疲れてるの?」
葵「お、終わった。」
この事件の解決で.....4人全員はほぼ疲れでくたくた
だった。
『マンボー・ファイブ』
本体復活により活動停止・消滅。
その後彼女は爽と葵の通っている別の女子高に
転校し二人にカウンセリングを受けている。
ジョースター邸にまた一人住人が増えた。
元の女子高に行く爽、葵、アニューの3人
アニュー「本当に行くの?」
爽「当たり前、6年もいじめたやつらをとっちめて
やらないと.....。」
葵「あそこまで怨みを溜めさせた以上私も言うべき
事がある、行く.....あ。」
女子高が空襲にあった防空壕みたいな事に
なっていた。
爽「しまったぁああああ!!仗助に治してもらうの
忘れてたァ!!」
アニュー「なんか.....斬新な気分♥」
爽「はぁ!?.....まあ6年もいじめられてたらそりゃ...。」
爽達はいじめの主犯グループの元にいったが
全員魂が抜けたみたいになって落ち込んでいた。
爽「どういうことかしら?」
蝶を使って記憶を見てみると.....。
どうやら家を『マンボーファイブ』に半壊にまで
破壊されたらしい。
アニュー「にへへ.....すっきり。」
爽「そりゃ.....6年もいじめられてたら....あ、あれ
いじめって.....なんだろう?」
殴る気を失せる程の惨状を経験したのが自分達だけでは
無いことを実感する姉妹だった。
『マンボー・ファイブ』
地面をすり抜ける爆弾マンボウを産み出すスタンド
死んでから怨みの力で発動するため
射程は無限大でともかくちょっとした衝撃で
爆発する。繁殖力も恐ろしいため本体を目覚め
させるか、全部倒さなくてはならない。
破壊力A スピードE 射程∞
持続力A 精密動作性E 成長性A