セーラムとクーフンが体育館で金属音響かせて
戦っている最中
空中の見えない階段へと逃げる二人。
エヴァ「待てよディロン!!」
ディロン「うるせえ!!あいつ以外相手は無理だ!!
それよりあいつらを探すことが優先だ!!
ここいらで探すか、自宅へ行くか.....。」
一見紳士の服装の剣の達人は三十路を回りそうな
女を置いてさっさと固定した『斬撃軌道』の
階段を駆け上がる。
その時、ディロンの直感に危険信号が鳴り響いた。
ディロン「!?『カーペン・ターズ』!!」
左剣をふるって防御した。
しかし、その結果。
パァァァァァァン!!
ディロンの左肩ごと吹き飛んだ。
普通の銃弾なら瞬発的に防げたが破壊力が桁違いだった
エヴァ「なにぃいいいいいいい!?」
ディロン「くぉぁああああああ!!こ、これは.....!?」
エヴァが見えない階段で伏せて双眼鏡を取り出す。
エヴァ「!?近接戦闘用のスタンドが.....バレットM82
対物ライフルを.....!?なんたあのキチったスタンドは!?
こっちまで見えているのか!?」
ペプシマンガールのような容貌をした人型スタンド
『シータ・サファイア』が米軍で使用されている
対物ライフル・バレットM82を構えて学校の屋上から
こっちを見ている。
隣にはその本体・浄雅崎 情華もいる。
二人ともバレットM82を構えて狙っている。
情華「うっはぁああ!!いいっすねえ!!この衝撃
この射程この硝煙の香りたまんないっすねえ!!
銃マジ大好きっす!!もし生物に生まれ変われない縛り
あるんだったら迷わず対物ライフルを選びますねぇ!!
おらぁ!!吹き飛べ悪党!!」
パァァァァァァン!!パァァァァァァン!!
ディロン「くっそぉおおおおお!!」
シャンシャンシャンシャンシャンシャンシャンシャン!!
右手に残ったロングソードを振り回して
『斬撃の壁』を張って防御する。
シータサファイア『fire!!』
情華「fire!!」
パァァァァァァン!!パァァァァァァン!!
機械音の様な声を出して引き金を引く
『シータ・サファイア』
サイレンサー式だが一撃が凄まじい対物ライフルを
二人して容赦なく撃ち込む。
その命中制度は1mmのズレ手ブレ無し。
エヴァは一目散に校舎の中へ逃げる。
エヴァ「畜生!!なんて日だ!!狂ったスタンド使いに
二度も会うとかついてねえわ!!レディにどんなきつい
プレイ強要してんのあのブラック企業!!
警備会社の皮を被った軍隊か何かなの!?」
エヴァ(!!あそこに非武装の女子が!!よし、人質兼
商品として確保!!)
背の低い女の子が心配そうにうろうろしている所を
後ろから捕まえて拳銃を突きつけて地面に押し付ける。
女子校生「きゃぁぁっ!!」
エヴァ「どうしてほとんど人がいないか知らないが
運が良いわ、私。」
不気味な顔をした誘拐キャリアウーマンは勝利の
笑みを浮かべていた。
パァァァァァァン!!パァァァァァァン!!
パァァァァァァン!!パァァァァァァン!!
ディロン「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
対物ライフルの破壊力ある弾丸相手に『斬撃軌道』
の固定で踏ん張るディロン。
左腕が奇襲で吹き飛んでしまったのが痛い。
キィンパリッパリッパリッパリッパリッ!!
ディロン「このままじゃ射程距離不足でアウトレンジ
でやられる!!二方向からでも厄介だが
避けるモーションを下手に取れば体制を崩して
あっという間にやられる!!こうなれば.....!!」
左手から落ちた剣をディロン本体が右手に
握ってぐるぐるピザ生地のようにぐるぐる回し始める。
ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン
@@@@@@@@
スタンドの方は連続して来る対物ライフルの銃弾の
応戦に力を注ぐ。
だが、対物ライフル一発の破壊力はスタープラチナの
拳の約3倍位の破壊力がある
いくら斬撃軌道固定能力が仮にスタープラチナの
ラッシュを防ぐ防御力があったとしても
対物ライフルの一撃を防ぐには何枚も張らなければ
破壊され尽くしてしまう。
しかも二人がかりの対物ライフル連射は片手でどうにか
なる問題じゃない。
スタンドの左手の剣がボロボロになり始める。
パァァァン!!パァァァン!!パァァァン!!パァァァン!!
パァァァン!!パァァァン!!パァァァン!!パァァァン!!
容赦なく撃ち込まれる2丁のバレットM82。
人間では防ぎ用はないし物理反射して返そうにも
距離に限界がある。
情華「ちょっと逃げようものなら逃がしませんよ!!
何mm動いても命取っす!!観念して焼く前の
ハンバーグみたいにしてやるっす!!さあ観念して
あきらめろぉおおおお!!」
ディロン「俺は逃げるつもりなんてさらさら
ねえんだぜ?」
情華「!!?これは.....!?」
情華の体に浮き上がった3次元レーダーに何かが映る。
『シータ・サファイア』の『イージス』に
いくつも飛んでくるスタンドの反応を察知する。
あの剣を持ったスタンド使いから
いくつも何かがこっちに飛んでくる。
情華「なんだこの反応!!」
対物ライフルを空に向かって放つ情華と
『シータ・サファイア』。
パァァァン!!パァァァン!!パァァァン!!パァァァン!!
だが、その反応は思ったより多い。
情華「回避っ!!」
すると空から降り注ぐもの。
それはいくつもの見えない刃だった。
情華「うぉぉぉ!!バレットM82ぃいいい!!」
刃は対物ライフル一丁をぶつ切りに壊されていく。
ディロン本体が振り回していた剣から派生された
風に乗って襲ってきた『固定された斬撃軌道』だった。
ディロン「距離が遠くて苦労したが届いたな。
俺は逃げるんじゃねえ!!てめえを殺しに行くんだぜぇ!?
対物キチガイ野郎!!」
左手を失ったマントの騎士スタンドがロングソードの
右手を前に出して敵を指差す。
ディロンは足場を剣の軌道で造りながら屋上へ走る。
情華「なんのもう一丁!!」
パァァァン!!パァァァン!!
構えて対物ライフルを再び撃ち込む情華。
「フッシャアアアアアア!!」
応戦する両者
ディロン「『固定斬撃軌道』を盾にすると同時に
ブーメランやフリスビーの群れのように
本体とスタンドの右手で放ち続ける。
情華「ちぃぃっ!!」
装填速度で情華が負け始め、回避に集中することになり
ディロン優勢になっていく。
ディロン「攻防一体完璧な構えだ!!今度は全方位から
襲いかかってくるぜぇメスガキ!!
ぶつ切りにしてピチピチ臓器を売ってbankに
ぶちこんでやる!!身の程を知りなお嬢ちゃん。
終わりだ.....!!」
全方位から斬撃がブーメランの群れのように
襲いかかる。
勝利を確信したディロン。
それに対して情華は
「攻防一体の完璧な構えぇ?寝ぼけたこと
いってんじゃねえですよじじい.....『防』の一文字
消えてますよ?まぬけさん。」
ディロン「!?」
パパパパパパパパパパァァァァン!!
爆弾みたいな音が空中から降り注ぐように鳴る。
ディロン「なんの!!防げばどうってことは.....!!」
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!
その時小さな金属の粒が次から次へとディロンを
貫いていく。
ディロン「ぐぁぁぁあああああああああ!!」
ディロンの張った『固定斬撃』を掻い潜って
金属の破片たちが全方位から体を
貫いていくではないか。
情華「『波紋クラスター!!』」
情華は見えない『固定斬撃』に波紋の粒子を撃ち込んで
可視化して足場のように回避してフェンスに着地する。
情華「あのとき空に銃弾ぶっぱなしたのは
斬撃を迎撃するためじゃあないですよ。
MRSI(marutibple rounds simultaneo impact)
多数砲弾同時着弾の射撃コースに基づき
落下時にダムダム弾をこの瞬間に来るあなたに
同時着弾させる為に撃ったんですよ。
まあご自慢の防御を攻勢に回して穴だらけに
なっちゃあそこに入り込むしかありませんねえ?」
ディロン「くぁぁっ.....くぁぁっ!!」
全身をダムダム弾で貫かれたディロンは血まみれで
ふらふらしていた。
情華を睨んで走り出すディロン。
ディロン「貴様ぁあああああああああ!!」
フェンスからバックして飛ぶ情華。
追いかけるディロン。
剣二本を一直線にぶん投げる。
このままならば情華に刺さる。
だが、情華の目の前で剣二本が砕け散る。
ディロン「くっ.....!!。」
フェンスの真下で真上にバレットM82を構えた
『シータ・サファイア』が待機していた。
パァァァァァァン!!
真下からの弾丸の直撃で
スタンド使いディロンは絶命した。
情華「わりと.....強敵でしたね。やれや.....。」
プッッシャアアアアアア!!
情華「!?」
背後から水流に襲われてぎょっとする情華。
フェンスわきでわたわた慌てる情華
情華「あいつ!!最後の最後で『斬撃軌道の固定』を
ぶん投げて水タンクに穴を.....!!おっと落ちませんよ!!
こんな程度の水で落下するわけが.....。」
パチッ!!
情華「あうっ!?」
足元から何か別の力を受けて足を滑らせて
屋上からまっ逆さまに落ちる浄雅崎 情華。
情華「うそっ!?」
ふさぁ。
木の枝に引っ掛かった上に『シータ・サファイア』
をクッションにして事なきを得た。
情華「忘れてましたね.....我ながら。
そういえばいましたね.....まだ複数人.....敵が
いるんでしたねえ。」
一方夜の学校内で女子高生を捕まえたエヴァ
エヴァ「大人しくついてきな.....無関係な人間を
傷つけるのが嫌いな人間だったら人質にできるはずだ
できないときは盾にするまでだ。」
女子高生「..........。」
動揺が一切この背の低い女子高生から感じ取れない事に
違和感を感じるエヴァ。
エヴァ「おい、もしかして私を舐めてるのか?
選択肢間違えたら即楽園行きなんだがぁ.....
そんなに行きたいか?」
女子高生「..........。」
表情には動揺が全く感じられない。
エヴァ「おい、まさかこの銃が見えないのか?
穴を開けられねえと自分の立場がわからないのか?」
女子高生「う、撃っちゃダメ!!」
エヴァ「おやぁ?ようやくわかったのか自分が
どういう状況に置かれているのか.....。」
女子高生「血を見たくない!!.....血を見たくないんです!!
お願いですから!!その拳銃を放して!!」
エヴァ「やかましい!!てめえの体で試してやろうか
このメスガキがぁああああ!!」
カチッカチッカチッ.....。
拳銃から銃弾が出てきた。
エヴァ「へ?」
スライド式の銃から確かに弾は出てきた。
だが2発とも炸薬が起動せずにポロポロ出てくる。
エヴァ「なんだぁ?銃でも壊れ.....。」
カチッ.....。
パァアアアアン!!
突如銃が暴発してびっくりするエヴァ。
右の人差し指が吹き飛んで悲鳴を上げる。
エヴァ「きゃああああああああああああ!!
指がぁ.....指がぁ!!まさかてめえの仕業か!?てめえの!?」
女子高生「うわぁああああああああ!!」
一目散に逃げ出す女子高生。
無駄に速い。
エヴァ「逃がさないよ馬鹿が.....!!。」
突如何もないのに女子高生がこけた。
女子高生「わぁぁぁっ!?どうして!?つまづくものは
何もなかったはずなのに!!どうして!?」
エヴァ「やれやれ鼻の中にまで嫌がらせは止めなさい
デリカシーのない人.....。」
女子高生は信じられないという目でそっちを見る。
エヴァ「どうやら.....研究の中をいじくったのも
貴方のスタンドがどんなものか知らないけど
スタンド使いと知ったからには手加減せずに
仕留めなきゃね。」
ナイフを取り出して切りつけにかかるがエヴァ。
女子高生「わぁぁぁっ!!」
ぶにゅっ。
首筋を切りつけたつもりが.....。
何かに阻まれている。
クッションみたいな何かが.....。
胸じゃない。
何かが女子高生の胸に引っ付いてる。
黒い虫みたいな何かが。
カブトガニぐらいのサイズがある。
それはナイフを引っ張り突如飲み込んだ。
エヴァ「!?.....なんなんだ.....お前は誰だ?
私たちが回収しようとしたターゲットは.....お前
なのか?」
女子高生「知らない人についていくほど.....
私は馬鹿じゃ無い。」
エヴァ「そうかそうか.....じゃあ完封して
捕まえてやる!!私の『ライン・リバー』で!!」
『カーペン・ターズ』
破壊力C スピードA 射程C
持続力A 精密動作性B 成長性B
両手二刀剣士のスタンド。
上半身剣士で肩から下がマントのスタンド。
ロングソードで
切った斬撃軌道を固定するスタンド
振るった剣の斬撃を飛ばしたり
一部壁のようにして防壁に使ったり
固定して空中で足場にしたりできる。