ジョジョの奇妙な冒険 4.5部   作:ミディオン

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キャラデザイン流用
天加護爽=空門蒼
天加護葵=空門藍

『展開変更』


第21話 『オレンジ・レンジ』

ギネヴィア「あぁぁぁぁぁ....なんで....

 なんであんた生きてんのよぉ!?」

 姉のウィローが感電して気絶し

 目の前には殺したはずの天加護 爽がいた。

 

 回想

 上から落下する巨大コンクリートの板と車の群れ

 爽(どうする!?あんなのいくら私の波紋蝶の防壁でも

 1t2t相手じゃペシャンコじゃない!!

 どうする!?どうする!?このままじゃ私だけじゃなくて

 葵まで死んじゃう!!何か....何か『記憶』は....!!)

 その時、脳裏にコンセントから出てくるチキン野郎

 スタンド『レット・ホット・チリペッパー』が浮かぶ

 爽(そうだ!!これでどこかの電線とかバッテリーに....)

 もうすぐ迫る物体を見たり周辺を振り返っても

 爽(コンセントも電線も電源もなぁああああい!!

 車のバッテリーに隠れようにも....迫ってくるのは

 降ってくる初手がコンクリートぉおおお!!他に....他に

 隠れる場所は....電力がなかったら壁を破壊できる

 ろくなパワーも出ない....残るは....。)

 掌を見る。

 爽(これだ!!)

 姉の葵に抱きついて一緒に隠れる。

 葵「爽ちゃん!!何を....!!」

 爽「『メモリーカード!!

 レット・ホット・チリヘッパー』!!」

 バジジジジジ!!

 電気のスタンド能力を『リプレイ』して

 隠れた場所は....。

 携帯電話のバッテリーの中だった。

 バン!!バキバキバキバキバキ!!

 歩道と車道の境目、車道側の段差の隙間に携帯電話を

 落として見事にコンクリートの板は段差を斜めに

 した状態で落下する。

 ウィローが止めに車を大量に落下させて

 爆発させて止めを指したかのように見えた。

 しかしそれは、そのままだとコンクリートの壁が

 携帯電話の置いてある溝を覆っているまんまのため

 このままだと姉妹二人は出られない。

 くしくも『車を止めの爆薬』に使ったつもりが

 『彼女達を段差の溝に閉じ込めていたコンクリート

 の壁を破壊』し『脱出の手助け』をしてしまったのだ。

 

 爽「本当私は今日はついているわね~歩行者と車道の

 段差の溝にピンポイントで攻撃が当たってたら

 本当に死んじゃってたわよ。

 バッテリー切れまであそこでコンクリに

 閉じ込められてもアウト。

 本当に助かったわよ~悪党のお姉さん♪

 さあ、覚悟しなさい。貴方にはアニューをズタボロに

 した分を思い知らせてあげなきゃいけないの。」

 ギネヴィア「くっ....。」

 自身が所持するラクロス部のスティックを抜き出すと

 ギネヴィア「うあああああああああああああ!!」

 振り下ろして爽をぶっ叩きにかかる。

 スカッ。

 ギネヴィア「え?」

 外した。

 爽は避けてない

 動いていたのは....。

 葵「天誅ぅうううううううう!!」

 爽の姉、葵だった。

 ギネヴィアの足の真下からいきなり出現し

 肩車した上で両腕を固定し、プロレス技

 『ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・

 スーフレックス・ホールド』を食らって

 大ダメージを受けた。

 ギネヴィア「ぐはぁぁぁぁ!!」

 ギネヴィアの足元には携帯電話が

 姉のウィローを感電で気絶させた上で

 足の間から投げ込んでいた。

 爽「いやあ、便利なチキンラーメンねこのスタンド

 脱出に成功したときついでに電線伝いであなたたち

 探し回ったら案外早く見つかって電柱から降りてきて

 あげたの。」

 ギネヴィア「こほっ....。」

 地面に背中を打ち付けて動けないギネヴィア

 必死に逃げようと軋んだように体を動かす。

 爽「覚悟しなさい....お姉さん程ではないかも

 しれないけどあんたにも言いたいことが山程....。」

 葵「爽!!危ない!!」

 爽「!?」

 葵が爽の後ろから抱き締めて庇う。

 パァンパァンパァンパァンパァンパァンパァンパァン!!

 ...........................。

 銃声が8発鳴り響く。

 キンキンキンキン....パラパラパラパラ。

 銃弾が血の一滴も残さずに全部落下する。

 葵「起きていたの?貴方?」

 ウィローがよろよろと立ち上がって拳銃を全弾

 撃ち込んでいた。

 ウィロー「咄嗟に....『ヘビー・ローテーション』の

 口をアースに使っていなかったら本当に失神

 してたわね.....折角奇襲したのに弾丸を一発も

 通さないって.....貴方の体は超合金でも

 埋め込んであるの?。」

 葵「髪の毛に波紋を通せば防弾もできる

 ジョセフ・ジョースターが潤いの足りてない髪の毛で

 防弾バリアーを張ったように、潤いの足りてる

 私の綺麗な髪なら....さぞかしいい防御力が

 叩き出せるでしょうね。」

 紫色の長い髪が鮮やかに暗闇の中でキラキラしている

 弾丸は全部髪に命中していた。

 波紋の修行にのめり込んでいた彼女は

 ジョセフやシーザー・師範やツェペリ男爵の

 技等ほぼほぼ全部使えるというリサリサに匹敵する

 努力を波紋修行に注いでいたのだ。

 葵「まだやるつもり?これ以上妹に手出しをするなら

 大人しい私もさすがにプッツンいくわよ?」

 怒りに燃えた瞳でウィローを見つめる葵

 ウィロー「言った筈よ....お前らはなんとしても

 ぶっ殺すって....これでも誘拐マフィアの幹部として

 プライドがあるのよ....一度狙いを定めた人間は

 絶対拐う....絶対殺す....絶対逃がさぬ....。」

 ギネヴィア「くっ!!」

 ギネヴィアがよろよろしながら逃げ出す。

 葵「こら!!待ちなさい!!」

 追いかける爽。

 葵「ちょっと爽!!」

 ウィロー「待てって言うのはよお....

 私の台詞だごらぁああああああああ!!!

 お前のような記憶のカンニング野郎は....。」

 ウィローの声を聞いて振り返った爽が上で見たもの

 爽「ちょ.........!!」

 ウィロー「パワーーーーーショベルだぁああああ!!」

 巨大な重機が爽の上に振りかざされる。

 スズメガのスタンドがワイヤー状の口で

 サイズ不相応な物体を持ち上げている。

 ウィロー「てめえは脱出に成功したみたいだが

 トン単位の物体を防御できねえって弱点は

 無くなってねえわけだ....今度こそぶっ殺してやる....

 死にやがれぇええええ!!カンニング野郎がぁああ!!」

 巨大な重機を振り回して爽に向かって振り下ろそうと

 する。

 爽「!!!!」

 いくら波紋の蝶でも何tも越える物体を防御できない

 携帯電話は距離の遠い所に置いてしまった

 敵は今度は外そうとしない。

 その時

 葵「動かないで....爽。」

 波紋を足に通して電灯を垂直に走って

 パワーショベルに乗り移り、かけあがり

 重機を振り落とそうとした瞬間の

 『ヘビー・ローテーション』の口を

 ふん捕えてちょっと自分に寄せると

 肘と膝でスズメガを挟み込んで上下から

 『能力を吹き飛ばす能力』の洗礼を浴びせる

 破壊力Aは物理相手では駄目でもスタンド相手なら

 吹き飛ばせる葵のオーラ状のスタンド

 『シリアル・パス』。

 つまりスタンド相手ならAクラスのダメージを

 上下から挟み込んで与えることができる。

 クシャァァアアアア!!

 ウィロー「くはぁあああ!!」

 スタンドのダメージが本体にもろに来る。

 てっきり妹を護る方に走ると思ったら想像できない

 速さでこっちを潰しに来た。

 口から吐血して肋も何本も折れた。

 もう....戦えない。

 ウィロー「いいのかしら....私を戦闘不能に

 したのはいいけど....このままじゃあいつは死....。」

 葵「死なせないわよ....私....。」

 右手でスズメガを捕まえたまま

 グッと腰を入れるとパワーショベルの挙動が動き

 葵「優秀だから。」

 ゴッ!!

 するとパワーショベルの落下した円形の隙間の部分に

 爽を置くように重機の重心を動かした。

 葵「波紋は元々仙道....つまり自分や相手の重心を

 拳法として扱うことを訓練されるの。

 こんなでかいものの重心程度動かせなくて

 どうするの?」

 爽「葵....。」

 ちょっとだけかっこいいと思ってしまった。

 ブン!!

 スズメガのスタンドを爽へぶん投げる葵

 爽「おっと!!」

 でかい光る黄色い縁の青い蝶を指先から出す爽

 その『メモリーカード』本体にスズメガのスタンド

 『ヘビー・ローテーション』が吸収されていく

 ウィロー「やめろおおおおおおおおおおお!!」

 シュッ!!

 『ヘビー・ローテーション』が完全に

 『メモリーカード』に吸収される。

 爽「ふう....いじめっこ捕まえるつもりが思いっきり

 ラスボス戦になっちゃったじゃない....。」

 葵「さてと、波紋で気絶させてセーラムさんの

 元に連れていって処分を決めてもらいましょう

 多分終身刑でしょうけど。

 あのいじめっこはどうするの?」

 パチッ!!

 ウィロー「うぉぁぁ....。」

 スタンガンにやられたように意識を落とされる

 姉ウィロー波紋を首筋に当ててしれっと

 気絶させておく葵。

 

 ウィロー・メー・ソーム 敗北 その後回収

 スタンド『ヘビー・ローテーション』

 爽の『メモリー・カード』に奪われ消滅。

 

 爽「後日にするわ、ここまでやっちゃうと

 疲れちゃうし。どうせ逃げ場は自宅だから

 場所がわかっていればいつでも....。」

 ポンポンポンポンポンポン!!

 炎を纏った空気弾が二人に襲いかかる

 葵「危ない!!」

 うらうらうらうらうらうら!!

 葵がラッシュで炎の空気弾を弾いて前を見据える

 爽「逃げて....無い....?あんなに怖がっていたのに?」

 5羽の毒蛾のスタンドを引き連れて

 逃げたと思っていた妹ギネヴィアが戻ってきていた

 ギネヴィア「お姉ちゃんは....確かにクズよ....

 社会から見ても....誘拐はするわ....殺人はするわ....

 今の行動を見てそれは凄い理解できた....でも同時に

 ....どれだけ汚れていても私を捨てようとしなかった..

 私を組織の駒に使おうとしたかもしれない....

 でも....それでも私を護ろうとしたかっこいい

 お姉ちゃんよ....私よりスケールでかくてかっこいい

 お姉ちゃんよ....あなたたちぶっ殺せば....

 お姉ちゃんにスタンドが戻るんであれば....。」

 葵「これは....!?」

 5羽の毒蛾のスタンド『オレンジ・レンジ』が

 合体して人間の大人サイズはあるであろう

 巨大な蛾に変貌した。

 葵「バカな....!!どんなに感性がクズでも....

 成長したと....歪んだ『勇気』をてにいれて

 成長したと!?」

 ギネヴィア「いっけぇええええ!!私の

 『オレンジ・レンジ』!!」

 巨大な毒蛾のスタンドが凄まじい風と毒の燐粉

 を撒き散らして吹き荒らす。

 爽・葵「くぅうううううう!!」

 身体中に激痛が迸る。

 爽「毒の燐粉がパワーアップしてる....炎症通り越して

 膿を皮膚から出すほどに....!!」

 葵「くっ!!能力の効果を吹き飛ばせても....

 これじゃあ....際限なく皮膚をやられていく....!!」

 葵が前に出て波紋リボンで風を巻き込んで

 再び台風を編み込み始める。

 ギネヴィア「バカね....私の成長した

 『オレンジ・レンジ』に同じ手が通用すると

 思ってるの?バカね....身の程を思い知れ....!!」

 大きく成長した『オレンジ・レンジ』が空気を

 圧縮し始める。

 今度はどれ程ヤバいのかわからないぐらい空気が

 集まって....。

 葵「爽!!電気のスタンドの『記憶』はまだ使える!?」

 爽「大丈夫使える!!スタンド使いが今まで

 使ってきた回数分自由に使える!!」

 葵「じゃあ電気で点火して!!もう一度粉塵爆発で

 奴に炎を食らわせる!!」

 爽「わかった!!」

 粉塵爆発で勢いをつけてもう一度『炎の台風』を

 ギネヴィアにぶつけにかかる葵。

 爽「『メモリーカード・レット・ホット・

 チリヘッパー』!!」

 バチッ!! ボワァアアアアアアア!!

 電気で火花を散らして粉塵爆発で『炎の台風』に

 勢いと炎を産み出す。

 葵「『炎台風波紋疾走』フレアルビーオーバードライブ!!』」」

 ギネヴィア「もうなにもかもふきとびやがれえええ!!」

 巨大な毒蛾も強化された巨大な圧縮空気を発射する

 ボコォオオオオオオオオン!!

 風と炎

 二つのエネルギーがぶつかり合って轟音が響く

 そして....炎が負けて吹き飛ばされる。

 ギネヴィア「よし!!押し勝った!!圧縮空気弾の一撃

 だけでも十分勝てるのに身体中が炎症してるんじゃ

 フルパワーが出るわけがない!!このままあなたたちも

 吹き飛んで....?」

 押し勝ったと思ったその時

 その勢いに負けずそいつは飛んできた

 大きく黄色い縁の青い光る蝶

 スタンド『メモリーカード』の本体だった。

 その本体は猛スピードで一直線に

 ギネヴィアの元に向かっていく

 爽「『能力を吹き飛ばす能力』の『記憶』を

 共有して『私の拳』と『葵の拳』

 蝶の背中に『リプレイ』した

 『能力を吹き飛ばす』能力の3点を..!!」

 葵「息を合わせて....!!」

 爽・葵『同時にぶっ飛ばす!!』

 どこぉぉん!!

 大きな美しい光る蝶は決着をつけるべく

 ギネヴィアに迫る。

 ギネヴィア「これが!!奴のスタンドの本体!!

 生憎、風が強ければそいつは吹っ飛ぶ!!

 もう一度圧縮空気を発射すれば....!!」

 ギネヴィアはもう一度大きな毒蛾から

 大型の圧縮空気を発射する。

 だがギネヴィアは忘れていた。

 蛾も羽ばたくなら蝶も羽ばたくことを

 光る大きな蝶は羽ばたいて空気弾を避けるように

 真上に、ひらりと飛ぶ。

 ギネヴィア「!?」

 再び蝶がふらりと降りたところを

 葵「これも....『能力』って扱いでいいわよね?」

 爽「じゃあこれも一緒に....!!」

 迫ってきた空気弾に向かって葵と爽は

 息を合わせて。

 爽・葵『ぶち抜く!!』

 ボッコォオオオオン!!

 圧縮した大型空気弾の『能力』を全力で

 ぶん殴り、

 『吹き飛ばし』

 蝶の追い風に一気に変える。

 キュィイイイイイン!!

 巨大な蝶がさらに加速し、弾丸のように迫る

 ギネヴィア「来るなぁあああああああ!!」

 もう一度空気弾を撃とうとするが間に合わない

 黄色い縁の大きな青い蝶が大きな毒蛾と重なった瞬間

 スタンド『オレンジ・レンジ』は『メモリーカード』

 に吸収され....ギネヴィアは....スタンドを

 失った。

 ギネヴィア「....負けた....。」

 ギネヴィア『オレンジ・レンジ』

 スタンド『メモリーカード』に吸収され....消滅

 

 爽「痛い痛い痛い!!お姉ちゃん!!はやくこれ

 吹き飛ばして!!」

 葵「ごめんちょっと待って爽ちゃん!!

 自分から先に叩き落とさないと痛くて上手く

 動けないのぉ!!」

 全身を叩いてスタンドの『炎症効果』を

 吹き飛ばして必死に治癒する二人。

 ギネヴィアは呆然として声が出なかった

 力が奪われたショックで....しばらく声も出なかった。

 ギネヴィア「ずるい....あんなに沢山能力使えるし

 人の記憶も覗き見れるって....スタンドも奪えるって

 反則じゃない....この....力依存のチート野郎!!

 その能力さえあればもっと好き勝手できるのに!!

 神ってやつは何て不公平なんだ!!」

 爽は歩み寄って言った。

 爽「この能力....本当に羨ましい?」

 ギネヴィア「羨ましいに決まってるじゃない!!

 どこから見てもチートで圧倒的で独裁者そのもの....。」

 爽「じゃあ....見せてあげる....この能力の

 『代償』を。」

 掌から黒い蝶を取り出して頭に留まらせる。

 それは....ギネヴィアが6年もいじめ続けた

 アニューの記憶だった。

 ギネヴィア「いやぁああああああああああああああ!!

 何これぇええ!?やめろ!!」

 生残な記憶。

 自分が悪魔に見え、自分が自分に苦痛を与えて

 心が壊れそうになる感覚が全身を襲う。

 ギネヴィア「やめろっつってんだろ!?

 こんなもの押し付けて....こんなものを見せてお前は

 ....何が楽しいのかおまえはぁあああ!?」

 爽「それは....私も感じている世界なんだよ。

 それはほんの一部....。この能力はね....

 他人の苦痛、他人の罪、他人が何かを失った記憶

 を全部自分のもののように体感できる事が

 本当に幸せだと思う?こんな能力に依存して

 生き続けたらね!!私は自分も誰も信じられなく

 なっちゃうんだよ!!自分が誘拐してるかのような

 罪悪感や....やめてっていっても書き換えられない

 現実のリプレイが....記憶の映像が見ていて

 どれ程苦しいのかお前にはわかるか馬鹿野郎!!

 そんなにこの能力欲しかったら向き合って見ろ!!

 みんなが抱える心の闇に全部向き合ってみやがれ

 ぇええええ!!どれぐらい死にたくなると思ってんだ!?

 お前には覚悟があるのか!?他人を傷つけて一目散に

 逃げ出したやつによおおおお!!」

 ギネヴィアに鬼の形相で胸ぐら掴んで泣き叫ぶ爽。

 力無くギネヴィアは崩れ落ちた

 自身の行いを自分が受けて....今はもう何も

 考えられなかった。

 『メモリーカード』はある意味では最強の能力だ。

 他人の能力を奪い、吸収し、記憶を覗き見れる

 だが....その代償の重さは....本人以外誰もわからない

 

 ギネヴィア・ルー・ソーム 精神を病ませ

 女子高生達へのいじめをやめ、大人しくなる

 

 破壊されまくった女子高

 仗助「だからよお....どうせいろんなものをこわして

 こうなっちまうんならよお....最初から戦いに

 参加させてくれよぉおおおおお!!」

 敵スタンドの破壊した跡を補修終わった直後に

 会社に呼び出されて『クレイジー・ダイヤモンド』で

 『治し』に行く東方仗助。

 深夜になっても補修作業が終わらず、

 仕方なく疲労で明日の授業を休まざるをえなかった。

 爽「いやあ....本当ごめんね?」

 情華「いやあこんなに役に立つスタンドなんですか

 さすが呼んだ条太郎さんはお目が高い。」

 セーラム「ごめんなさい....建物の破壊が思ったより

 多くて....ニュースになる前にはやく片付けなきゃ

 いけないの....。」

 億泰「だったらよお、俺も『ザ・ハンド』で

 手伝おうか?」

 仗助「いいややっぱり俺が全部やる。」

 余計仕事が増えそうなので断った。

 こんなに飯の不味そうな国で

 億泰は全員に美味しい朝食を調理して提供するという

 わりと重要な任務を請け負っている

 爽「羨ましいわね~その能力....。」

 ため息をついて仗助を見る爽。

 爽「あんたの能力見ていて羨ましいわね~。」

 仗助「なんだよ唐突に。」

 爽「人が傷つくことも自分が傷つくことも

 無いんだから。」

 億泰「いいや、そんなことねえよなあ仗助。」

 仗助「ああ、そうだ。うぇぇぇぇ....金より

 休日がほしいよぉおおおお!!」

 仗助は自身の過去を振り返りながら

 爽の悩みなど全くわからずにいるのだった。

 

 ジョースター邸に夜遅く帰宅する二人。

 爽「ふあぁぁ....夜無理しすぎたわね....。」

 葵「まあ、あんな戦闘は一晩だけで沢山よ

 地肉は踊るぐらいウキウキしたのはいいけど

 爽ちゃん巻き込まれたら悲しくなっちゃうの

 私なんだからね?」

 爽「う....そんなことより眠い....。」

 情華「じゃあ私は先輩と同じ部屋で寝ますね....。」

 セーラムは仗助と片付けの手伝いで残業

 ジョースター邸が女星邸に変わってしまいそうなぐらい

 今日は大にぎわいで仗助はまだ帰れない

 アニュー「お帰りソー。」

 爽「ただいま....アニュー。」

 コツン....コツンコツン。

 爪先になにかが当たってる。

 爽が下を向くと小さなマンボウが爪先をツンツン

 突っついてる。

 爽「............きゃぁああああああああ!!」

 アニュー「えぇえええええ!?そんなに驚くの!?」

 どうやら彼女のスタンドらしい

 爽はつんつんマンボウを突っついてみる。

 蝶をちらっと出して能力を解析する。

 爽「......なんだぁ......。」

 ショック与えても爆発しないのか。

 アニュー「ソー、ムカデでもないのに

 過度にびっくりしすぎるのは失礼じゃ無い?」

 爽「あはは......ごめん......。」

 葵「爽ちゃん!!どうしたの!?ひっ......

 きゃあああああああ!!」

 アニュー「もう!!二人とも!!反応が酷いよーー!!」

 アニューは知らない。

 一回自分が死んだとき自分のスタンドが

 『グリーン・デイ』さえも凌駕する恐ろしい

 スタンドに変貌していたことなぞ

 全く知らない。

 

 『オレンジレンジ』成長前

 ギネヴィア・ルー・ソーム

 破壊力C スピードC 射程A

 持続力A 精密動作性C 成長性A

       ↓

 成長後

 破壊力B スピードC 射程A

 持続力A 精密動作性C 成長性E

 

 5羽の毒蛾のスタンド

 成長したが基本能力は同じ

 炎症性の毒の燐粉を纏った空気弾を

 発射するスタンド。

 ライターと併用することで粉塵爆発により

 強力な炎の弾丸も撃てる。

 成長することによりバイクさえも吹き飛ばす程の

 空気弾が撃てるようになった。

 

 『メモリーカード』

 天加護 爽

 破壊力C スピードC 射程A

 持続力D 精密動作性B 成長性A

 

 スタンドや記憶を吸収するスタンド

 スタンド使いの『記憶』を『リプレイ』して

 消費することでそのスタンド能力が使える

 スタンドを奪った場合はそのスタンド使いが

 使った回数分使用できる

 蝶自体は物理攻撃が効かないが1t級の

 大型の物理攻撃からスタンド使い本体を防げない

 蝶に波紋を流すことで防弾できるほどの強度で

 実体化する。

 蝶は強風にも流されやすい。

 代償としては人の記憶を覗けるが

 自身の受けた『体験』のように感じるため

 極度の辛い記憶の閲覧を続けた場合

 精神が破綻する危険性を秘めている

 

 『マンボー・ファイブ』(生存版)

  アニュー・メーレ・フレヒト

  破壊力E スピードC 射程A

  持続力A 精密動作性A 成長性A

 

  生存しているアニューが展開した

  小さいマンボウのスタンド

  死亡発動の時のような爆発性は無く

  壁抜けで他人の様子を見れる程度に落ち着いている

  なお、マンボウを潰しても本体は傷つかず

  一匹ずつなら何度でもリトライ展開できる。

 

 

 


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