「はぁー」
マコトは憂うつな気分でいた。
異世界とはもっと楽しい物だと思っていた…
なのに… なのに…異世界に来て始めのイベントが強制セクハラ…
だいたいなんなんだあの選択肢は、おかしいだろ!!
変態扱いされるし、服ビショビショだし
「はぁー、…天国にすればよかったかなぁ…」
駄目だ
切り替えろ佐々木誠!エリス様に魔王を倒すと誓ったじぁないか。
ネガティブになるな、冷静に、冷静になれ。考えろ、考えるんだ。
さっきの選択肢は明らかにおかしい。これは、転移した時に発生した不具合だ。
一時的に【絶対選択肢】が不具合が働いてるだけだ。それなら【絶対選択肢】は次から正常に働く。
「 謎はすべて解けた!!」
ふふふ、そういう事だったのか俺名探偵になれるんじゃないか。
我ながら素晴らしい名推理だ。
ならギルドを探そう、適当に歩いてたら見つかるだろ
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ギルドらしい施設を見つけて入る
「いらっしゃいませ! お食事なら空いてるお席へどうぞ! お仕事案内なら奥のカウンターへ~!」
ウエートレスさんが、元気よく案内してくれた。
「おおー、これがギルドか。」
ギルドの中は、食事も取れるらしい。冒険者で溢れている。
ルイーダの酒場に来てるみたいだ。失われていた異世界への期待が蘇ってくる。
オラ、ワクワクすっぞ~っ
とにかく、冒険者にならない事には始まらない。受け付けに進む。
「すいません。」
「はい、どうされましたか?」
受付の女の人はおっとりした感じの美人だ。巨乳が大人の女性の雰囲気をかもし出していた。
「冒険者になりたいんですが?」
「はい。冒険者の登録をするには最初に登録手数料がかかりますが、大丈夫ですが?」
え、お金かかるの!? ルイーダの酒場って無料じぁないのか!?
あ、ルイーダの酒場じぁ無かった…
とりあえずポケットに入っていた財布から野口さんを渡してみた。
「これでお願いします。」
「えっと…。エリス以外のお金は使えないですよ…。」
お姉さんは困った顔をした。
知ってた。
それは、日本のお金は使えないよね…
今度は捨てられた子犬の様に目で訴えてみた。
「……」
「…あのー…えっと…」
お姉さんは更に困った顔をした。
知ってた。
これが成功するのは可愛いショタか、イケメンだけだ。
イケメンが妬ましい!!
これ以上お姉さんを困らせてもいけないので受け付けを離れて、隅の椅子に座って考える。
どうしよう。いきなり積んだ。
どうお金を手に入れるか悩んでいると、声が聞こえて文字が浮かび上がってくる。
「選べ」
一瞬恐怖を感じたが、俺の名推理で今度から【絶対選択肢】はちゃんと機能するはずだ。
そもそも、今の様に困った時に最善の選択をしてくれる特典だ。今度こそ俺を救ってくれるはず。
……大丈夫……大丈夫……多分。
文字が浮かび上がった。
1.「身体で稼ごう(性的な意味で)。赤い服をの男に熱烈に迫る。」
2.「身体で稼ごう(性的な意味で)。モヒカン頭の男を誘惑しよう。」
…は?
おい…選択肢仕事しろよ…マジで……
意味がわからない…(性的な意味で)とかふざけんなよ!
それに俺はホモじゃないから!や、やめてくれ俺の始めてを奪わないでくれ…
赤の服の男は、俺と同じぐらいの年齢だ。4人パーティーを組んでる。金髪だ。選択肢のせいでこいつがホモにみえてきた。
モヒカンの男 は、北斗の拳のヒャッハーさんにしか見えないんですけど!!めちゃくちゃ怖いんですけど!!こんな奴の相手をしたら確実に確実にやられる(犯される)。絶対死んじゃいそうなんだけど!!
どっちも嫌だ!! こんなの選ぶなら死んだほうがマシだ!!
嘘だろ…嘘だといってくれ…エリス様…
なんか違うんですけど…聞いてた特典と全然違うんですけど!!ただの呪いなんですけど!!
「選べ」 「選べ」 「選べ」
痛っ!? 嫌だ、嫌だ、嫌だーーー
俺はホモじゃない、ホモになりたくない!!
「選べ」 「選べ」 「選べ」
うあああああああああぁぁぁぁーーー
俺は赤い服の男に、一歩、一歩近づく。
俺は1を選んだ、理由はヒャッハーさんよりはマシだと思ったからだ…マジで嫌だけど…最悪だ…
「少しいいか?」
「なんだ?なんか用か?」
赤い服の男が応える。
4人パーティーがこっちを向く?
「俺はマコトと言うんだ、冒険者になりたくてこの街に来たんだが、お金を持ってなくて冒険者になれなかったんだ。だから一晩俺を雇ってくれないか。」
「そうか、俺はダストって言うんだ。でもお前まだ冒険者じゃないんだろ?雇うってどういうことだよ?悪いが俺はタダでお金を貸すお人好しじゃないぜ。」
「へー、冒険者になりたくて来たのか俺はキー「あ、他の方は結構です。」
ダストのパーティーのメンバーが名乗ろうとしたのを遮った。
「ダスト、良い名前だな。さっきの言葉の通りだ。今晩俺とどうだ?身体には自信があるんだ必ず満足させてやる。だから雇ってくれないか?」
「は!何言ってん「やらないか?」
「は!?」
は!? 嫌だ!辞めて!
断ってくれ!頼む!頼むよー
空気が固まる。ダストの顔がみるみる青くなる。
そんなダストの顎を右手を添える。いわゆる顎クイである。
そしてまたあの言葉を言う。
「やらないか?」
やらないよ!?やりたくないよ!? 顎クイとかすんなよ!!
断れ!断れ!断れ!逃げてくれー!!俺にはどうすることも出来ないんだよーーー
「か、勘弁してくれ、、俺にはそんな趣味ないんだ!」
ダストが震えながら後ずさる。
よし!!断った!!信じてたぞ!!お前は断ってくれるって!
「大丈夫だ!俺に全て任せろ!いけるいける!!」
いけねーよ! 全然いけねーから!! 頼むから辞めてくれよ…
「ひぃー、ぼ、冒険者の手数料ならやるから勘弁してくれーーーー」
そう言って、ダストはテーブルにお金を置いてケツを抑えながら逃げた。
選択肢の強制力から解放されようやく身体が自由になった。
テーブルからお金を取る、ダストのパーティーメンバーの男二人は俺と目線があうと「ひぃー」と悲鳴をあげ震えている。もう一人のメンバーの女性は両手を顔で抑え何故か頰を赤く染めている。
俺は再び受け付けに行く。
「えーと……登録料持ってきました……。」
「は……はあ……。」
お姉さんは俺と目を合わせたがらない気がした。
(;ω;)グスン