ザンビ〜生と死の狭間を彷徨う者達への鎮魂歌〜   作:ルコル

14 / 52
第14話

しばらくすると、呪いから解放した3人が目を覚ました。

 

 

この3人もフリージア学園の制服を着ている女の子だ。

 

 

女の子「うーん、あれ?こ、ここは?」

 

 

女の子「う、うぅ、あれ?どこ?」

 

 

女の子「うぅぅぅぅ、あれ?なんで私こんな所に?」

 

 

亜須未「あ、3人とも目が覚めた?」

 

 

女の子「亜須未?え?私、どうして?」

 

 

流斗「良かった。呪いも完全に消えてるみたいだ。」

 

 

女の子「あのーあなたは?」

 

 

流斗はそう聞かれて、3人の女の子に自己紹介をする。

 

 

流斗「オレは神村流斗。とある理由でここフリージア学園に来るように言われて来たんだ。年齢は17歳。だいたいみんなと一緒だよ。」

 

 

流斗が自己紹介すると、3人も自己紹介を返して来た。

 

 

優衣「私は金村優衣。よろしく。」

 

 

麗奈「私は五十嵐麗奈です。よろしく。」

 

 

穂花「私は花村穂花です。あの、よろしくお願いします。」

 

 

3人の自己紹介が終わると、流斗は今のフリージア学園の状況とこれまでの経緯、そして自分がここの理由と守口の残した手記について、説明した。

 

 

優衣「そ、そんな!!」

 

 

穂花「そんなことになってたなんて·····」

 

 

麗奈「にわかには信じ難いけど。」

 

 

亜須未「でも、この人が今、解決するために一生懸命に動いてくれている。ザンビに人たちを元に戻してくれているの。優衣たちもこの人が元に戻してくれたんだよ?」

 

 

3人は亜須未のその言葉を聞いて、少しではあるが、流斗の事を信じようと心を開いてくれた。

 

 

優衣「わかった。神村さんの事、信じます。」

 

 

穂花「私も。謝らなければいけない友達がいるので。」

 

 

麗奈「私も信じる!」

 

 

流斗「ありがとう、信じてくれて。みんなの事は絶対にオレが助ける。」

 

 

そう言って流斗は気合いを入れ直し、行動を開始する。

 

 

だが、その前に優衣が一つ頼みを聞いてきた。

 

 

優衣「あの、行動を開始する前に、ちょっとだけ悩みを聞いてもらえませんか?」

 

 

流斗「うん、いいよ。」

 

 

優衣「実は私。イジメグループのリーダーなんです。でも、本当はそんな事したくなくて。嫌なことがあるとつい、ある子をイジメてしまうんです。」

 

 

流斗「なるほど。俗に言うスクールカーストの上位っていう訳だね。」

 

 

優衣「はい、そうです。」

 

 

優衣の悩みを聞かされ、神妙な顔で流斗はこう言葉を掛けた。

 

 

流斗「実はオレ、いじめられる側だったんだけど、イジメてくる相手の心境も考えたことがあるんだ。なんでこんな事すんだよ!ってね。」

 

 

優衣「はい。」

 

 

流斗「そして一つわかったことがあるんだ。ソイツは本当は他のみんな仲間外れにされたくない。一人になりたくないって思ってたんだってことがね。」

 

 

優衣「はい、なんとなくわかります。私も仲間外れにされるのは嫌です。」

 

 

流斗「でも、罪の意識はあるんでしょ?だったら心を込めて謝ればいいよ。たとえあっちが許してくれなくてもね。許す許さないの前に、謝る事が大事。許してくれなければ、謝り続けるしかないんだよ。」

 

 

流斗の言葉を聞いて、優衣は涙を浮かべながら、頷いていた。

 

 

亜須未「神村さん、そろそろ行動開始しようか。」

 

 

亜須未に諭され、流斗は行動を開始した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定