亜須未「突き当たりが見えてきたよ。右に曲がればすぐ多目的ホールだから。」
流斗「わかった。」
優衣「何か怖くなってきました。」
麗奈「もう一度アレを見るのか·····」
穂花「ゾクゾクしてきました。」
優衣たちはやはり怖いのか、ブルブル震えていた。
それも無理はない。
ザンビとは本当に得体の知れないバケモノなのだから。
流斗「やっぱり怖いなら、戻って三人だけで待ってる?」
三人「それはもっとイヤです!!」
流斗が三人に戻る様に勧めたのだが、すぐ却下された。
亜須未「全くしょうがないんだから。」
亜須未はそう言って、優衣の手を握ってあげた。
優衣「え?」
亜須未「これで少しは怖くないでしょう?」
優衣「あ、ありがとう。」
優衣は少し戸惑いながらも、亜須未にお礼を言った。
流斗「なんか微笑ましいな。」
そんな二人の様子を見ていると、服の裾を誰かに引っ張られていた。
それも二人に。
流斗「どうしたの?」
麗奈「少しの間だけ手を繋いでいいかな?」
穂花「私達も怖いんです。」
二人にそう言われ、流斗は少しためらったが、こんな状況なので、しかたなく繋いであげた。
流斗「わかった、いいよ。ただ、多目的ホールに入るまでね。」
二人「ありがとうございます!」
二人は笑顔でそうお礼をしてくれた。
二人の笑顔を見て、流斗は少し顔がほころび、同時に士気が上がる気がした。
そして、ついに廊下の突き当たりまで来たのだった。
亜須未「すぐそこが多目的ホールだよ。」
流斗「少し様子を見てくる。」
流斗はそう言って、繋いでいた二人の手を離し、多目的ホールにギリギリ彼らに気づかれないくらいまで、近付き、中の様子を観察した。
多目的ホールの中は薄暗く月明かりが少し入っていた。
その光がザンビたちを妖しく照らしていた。
流斗「ここも10人くらいか。やっぱり多いな。」
亜須未「どう?大丈夫そう?」
亜須未が流斗の後ろに近付き、そう訊いてくる。
流斗「ざっと、10人くらいいた。でも、やれない訳じゃない。それなりに広くて助かった。」
優衣「それなら良かったです。」
麗奈「そっか。これでここの安全は確保出来るんだね。」
穂花「安心です。」
流斗もなんとか安全確保が出来そうで少し、ホッとしていた
だが、まだ油断は出来ない。
流斗はおそらくこの後、カミビトと遭遇する気がしてならないでいた。
流斗「それじゃ、行ってくる。みんなはここにいてね。」
流斗がそう言うと、亜須未たちは心配そうな顔をして見てきた。
亜須未「気を付けてね。」
優衣「健闘を祈ってます。」
麗奈「頑張って。」
穂花「無理はしないでくださいね。」
流斗は亜須未達の言葉に頷き、多目的ホールの中に突入する。
流斗「さぁ、来い!!餌はここだぞ!!」
流斗は突入すると同時に、そう叫び声を上げた。
その叫び声に気づいたザンビたちは一斉に襲い掛かって来た
「ガァァァァァァ!!!!」
流斗「悪いがちょっと大人しくしててくれ!光よ、来たれ!浄化をもたらす白き鎖!!【ブライディング・チェーン】!!」
流斗はすぐ様、拘束魔法でザンビたちの動きを封じる。
流斗「聖剣【デュランダル】アストラルモード!!そして、エクステンシヴモード!!」
流斗「ハァァァァァ!!!!」
ズドォォォォン!!!!
流斗はアストラルモードとエクステンシヴモードを駆使し、ザンビたちを薙ぎ払った。
もちろんアストラルモードであるため、外傷は無く、ザンビたちは呪いから解放され、その場に崩れ落ちた。