ザンビ〜生と死の狭間を彷徨う者達への鎮魂歌〜   作:ルコル

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第17話

流斗は崩れ落ちた人達から呪いが消滅したことを確認すると、亜須未達を中に入っても大丈夫だと呼びかけた。

 

 

亜須未「良かった。みんな元に戻ってる。」

 

 

亜須未は胸をなで下ろしながら、そう言った。

 

 

流斗「この中で誰か知ってる人はいるかな?」

 

 

流斗は呪いから解放した人達を指しながら、亜須未達に問い掛けた。

 

 

優衣「いえ、おそらくみんな一年生だと思います。顔は何度か見かけた子もいますけど。」

 

 

穂花「はい、優衣の言う通りです。」

 

 

麗奈「確かに、顔は見た事あるけどね。」

 

 

亜須未「私も同じだよ。」

 

 

流斗「そっか、わかった。」

 

 

流斗は亜須未達のその言葉を聞くと、これで女子寮の安全は確保されたと伝える。

 

 

流斗「これで女子寮の安全は確保されたよ。もう大丈夫。」

 

 

それを聞いた亜須未以外の3人は安堵した表情を浮かべた。

 

 

優衣「これで少しは落ち着けます。」

 

 

麗奈「ほんと、良かったよぉ。」

 

 

穂花「はい、少しは安心できます。」

 

 

亜須未「それでこの後は、食堂のみんなを連れてくるの?」

 

 

流斗は亜須未のその言葉を聞くと、首を横に振った。

 

 

流斗「いや、まずはカミビトをどうするかが先だね。」

 

 

流斗は女子寮に来る途中、後をつけてきていたカミビトの対処を提案した。

 

 

優衣「カミビトってなんですか?」

 

 

流斗は優衣にそう聞かれ、麗奈と穂花にもカミビトについて説明した。

 

 

麗奈「ザンビを超えた存在ですか·····」

 

 

穂花「殺すこともできないなんて·····」

 

 

優衣「私達もあのままザンビのままだったら、そのカミビトに·····」

 

 

優衣達はもし自分達があのままザンビのままだったら、そう考えると戦慄を禁じ得なかった。

 

 

亜須未「元に戻すには100年前のあの女の呪いを消滅させなきゃだよね?」

 

 

流斗は亜須未の言葉に頷いた。

 

 

流斗「だけど、少しの間だけ封印する事はできる。」

 

 

流斗のその言葉に亜須未達は少し安堵の表情浮かべた。

 

 

流斗「それでも封印できる時間は10分くらいまでだ。」

 

 

亜須未「え?そうなの?」

 

 

流斗「ああ、あまりにもカミビトにかけられた怨念が強くてね。」

 

 

流斗は少し焦りに表情を見せながら、そう言った。

 

 

流斗「だから、食堂まではオレ一人で行く。」

 

 

亜須未「大丈夫なの?」

 

 

流斗「ああ、一人なら少し本気を出して戦える。」

 

 

亜須未「わかった。楓達をちゃんとここまで連れて来てね。」

 

 

流斗「わかった。みんなはここにいて。今、女子寮には結界を張ってあるから、女子寮から出なければ移動しても大丈夫だよ。」

 

 

流斗のその言葉に亜須未達は、安心した顔で頷いた。

 

 

その後、流斗は多目的ホールから外に出て、食堂を目指した。

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