ザンビ〜生と死の狭間を彷徨う者達への鎮魂歌〜   作:ルコル

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第22話

次の日、朝日の光が多目的ホールを包み込む。

 

 

流斗はその光が差し込むの感じて、目を覚ますのだった。

 

 

流斗「よし、魔力も戻ってる。これでまたちゃんと戦えるな。」

 

 

魔力の回復を感じた流斗は、一度気を引き締め、起き上がった。

 

 

その時、多目的ホールの扉が開き、楓と聖が入って来た。

 

 

楓「おはよう。昨日はよく眠れた?」

 

 

流斗「うん、バッチリだよ。」

 

 

楓「ごめんね、本当はちゃんと部屋のベッド寝かせてあげたかったんだけど、さすがに女子の部屋に入らせるわけにいかないから。」

 

 

流斗「いやいや、それはさすがにしょうがないよ。」

 

 

聖は二人の話を不安そうに聞いていた。

 

 

おそらく昨日の事がショックだったのだろう。

 

 

そんな聖を楓が小突きながら、言う。

 

 

楓「ほら、聖。昨日の事謝るんでしょ?」

 

 

聖「う、うん。」

 

 

聖は俯きながら、そう返事した。

 

 

聖「昨日はごめんなさい!あんなんじゃ見捨てられても文句は言えないですよね·····」

 

 

聖は泣きながら、そう言って来た。

 

 

聖「でも、お願いします。見捨てないでください。ちゃんとみんなと協力し合いますから!」

 

 

流斗は聖の言葉を聞いて、少しホッとした。

 

 

流斗「もういいよ、わかってくれれば。オレも昨日はやりすぎた。ごめんね。」

 

 

楓「ほらね。ちゃんと謝れば許してもらえたでしょ?」

 

 

聖「楓、ありがとう。」

 

 

そこで昨日の揉めた件は一旦、収まった。

 

 

楓「さてっと、この後はどうしよっか。」

 

 

流斗「まずは、食堂に集まって朝食にしようか。」

 

 

楓「ザンビたちの気配は?」

 

 

流斗「あるのはあるけど、活動はしてないみたいだ。」

 

 

流斗はそう言って、気配を探ったが活動している様子は感じられなかった。

 

 

その後、楓たちはみんなを連れて来て、食堂に案内した。

 

 

もちろん、朝食は流斗一人で全員分作ることになった。

 

 

流斗「クソォ、なんでオレだけで·····」

 

 

流斗は奮闘しながらも、なんとか朝食を作り終えて行った。

 

 

流斗「みんな、お待たせ。」

 

 

全員「わぁー!!」

 

 

流斗の作った豪華すぎる朝食にみんなは感激していた。

 

 

優衣「ま、負けた·····」

 

 

加奈「な、なんて女子力!!」

 

 

恭子「本当だよ·····」

 

 

あずさ「これを一人でなんて凄すぎる!」

 

 

流斗の料理を食べた事のない女の子たちは言葉を失っていた。

 

 

楓「そう言えば、これからどうするの?」

 

 

そんな様子を見ていた楓が、そう訊いてくる。

 

 

流斗「まずは、守口さんを元に戻して、他に残ったザンビもすべて元に戻す。そして残美村に連れて行ってもらう。」

 

 

実乃梨「守口さんを?でもまた楓を生贄しようとするンじゃない?」

 

 

その話を聞いていた実乃梨がそう訊いてくる。

 

 

流斗「大丈夫。そんな事をしようとしたら、オレが止める。」

 

 

流斗は真剣な顔をしながら、そう返した。

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