流斗が教会の悪魔祓い師になった時に、授けられた武器の一つ。遥か昔、イエス・キリストが処刑された際に死を確認するために彼の脇腹に刺し込まれた槍そのものと言われてる。流斗自身は主に何かを封印する時に使用する。もちろん、武器としてもかなりの性能を誇る。下手をすれば、神をも滅ぼす力を秘めている。
シエルモード
聖槍【ロンギヌス】の封印の力に特化した状態。よく拘束魔法とペアでこの状態が使われる事が多い。
第24話
流斗と楓は音楽室の扉の前に着くと、ゆっくり扉を開けた。
中に入ってみると、そこには何人かのフリージア学園の生徒と一人の男性が立っていた。
だが、どこか全員目が虚ろで、肌は死人の様に白みがかっていた。
楓「守口さん·····」
楓は、女子生徒たちの中心に立っている人を指してそう呼んだ。
流斗「まさか、この人が?」
楓「うん、この人が守口さんだよ。」
楓のその言葉に流斗は息を飲み込んだ。
楓を生け贄に捧げようとした人物が今、目の前にいる。
だが、残美村の場所を知ってるのもまたこの守口という男である。
流斗「山室さん。悪いけど少し外に出ててもらえるかな?こいつらの今現在の本性を暴き出す。」
楓「え?う、うん。わかった。気を付けてね」
楓はそう言って、流斗の指示に従い外に出て行った。
流斗「さて、始めるか。」
流斗はそう言って、ある魔法の呪文を唱え始めた。
流斗「真実よ来たれ!我求めるは偽りを見抜く眼!!【ミラージング・ブレイク】!!」
流斗が唱えたのは、幻属性の魔法であり、いくつもの鏡と無数の目が現れ、相手の正体を暴き出す魔法である。
流斗がこの魔法を唱えたのはこの中に通常の人間がいないか、確かめる為である。
だが、その瞬間、流斗を除くその場にいた全員が本性を現し、ザンビとなって行った。
流斗「やはり全員ザンビだったか。ならしかたない。」
流斗はそう言うと、すかさずデュランダルを手に出し、構えを取った。
流斗「聖剣【デュランダル】アストラルモード!!さらにエクステンシヴモード!!」
流斗はアストラルモードとエクステンシヴモードを重ねがけで発動し、ザンビ達を一刀両断して行った。
ズドォォォォン!!!!
迫力は凄まじいが、もちろん外傷はなく、その場にザンビたちは崩れ落ちた。
流斗「ふぅ、山室さん、もう入って来ていいよ。」
楓「終わったの?相変わらず凄いね。」
流斗「そんな事ないよ。守口さんと他全員を元に戻す事が出来たよ。呪いももう消えてる。」
そんな事を話していると、守口が目を覚ました。
守口「ウッ、ア、ハァハァ、ここはどこだ?」
楓「目が覚めましたか?」
守口「なっ!?き、君はザンビになったはずじゃ!!!!」
楓「実は彼が元に戻してくれたんです。」
楓はそう言って、流斗の方を向いた。
流斗「はじめまして、オレは神村流斗です。守口さんの手記を読みました。」
流斗はそう言って、守口の依頼がしっかり教会まで届いて来たという事を報告した。
守口「そうか、オレの残したあの手記。無駄にならなかったようだな。」
守口はそう言うと、楓の方に向き直り、頭を下げて来た。
守口「キミには、本当にすまないことをした。オレのことを殺しくれても構わない。それだけの事をしてしまった。」
楓「何言ってるんですか!私はあなたを憎んではいません!それに私だって同じ事をしたと思います。増してや、自分の娘のためだったら。」
流斗「娘?守口さんは娘さんがいたんですか?」
守口「ああ、まだ小学生の娘がな。今は残念ながら、ザンビとなってしまっている。」
そこで流斗は自分の持つ力の説明をし、その守口の娘を救うという提案を出した。