ザンビ〜生と死の狭間を彷徨う者達への鎮魂歌〜   作:ルコル

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第25話

守口「本当か!?娘を助けてくれるのか!?」

 

 

流斗「ただし、条件があります。」

 

 

流斗はそこで条件を二つ提示した。

 

 

流斗「条件は二つあります。一つ目はここの生徒を生け贄にしようとしない事。二つ目はオレを残美村に案内する事。この二つです。」

 

 

守口「ああ、わかった。約束しよう。」

 

 

守口はこの条件を娘のためならと、二つ返事で飲んだ。

 

 

流斗「もし、誰かを生け贄にしようとする素振りを見せたら、その時点でオレはあなたを殺します。そんな事しようとするヤツを生かしておく程オレは甘くありません。」

 

 

流斗は言葉に殺気を乗せながら、そう言った。

 

 

守口「わ、わかった。」

 

 

流斗「その返事を聞けて安心です。これで交渉は成立ですね。」

 

 

こうして流斗は残美村へ行く術を手に入れる事が出来た。

 

 

楓「これで残美村に行くことが出来るね。そう言えば、あと残ってるザンビはもういない?」

 

 

流斗「ああ、もう学園内に残ってるザンビはもう居ないよ。ただし、問題のカミビトだ。」

 

 

守口「ザンビの成れの果て、カミビト。こうなっては残念ながら、殺してやる事も出来ない。助ける方法は100年前に生き埋めにされた女性の怨念を晴らす方法に他ない。」

 

 

流斗が施した封印魔法はすでにタイムリミットを過ぎている。

 

 

今現在は、この学園内に戻って来てしまっている。

 

 

まずは、そのカミビトを見つけ、拘束魔法を何重にも施し、残美村に連れて行くしかない。

 

 

そうしなければ、また生徒が襲われ、再びザンビ達が蔓延してしまうだろう。

 

 

その時、学園の鐘が鳴り響いた。

 

 

カーンカーンカーンカーン

 

 

?「お祈りの時間ですよ。」

 

 

それと同時に扉の方で女性の声でそう聞こえた。

 

 

流斗「ッ!!」

 

 

楓「ヒッ!」

 

 

守口「クッ!!」

 

 

三人が一斉に扉の方へ振り向くと、そこには一人の女性教師が立っていた。

 

 

それと同時に女性教師が豹変して行った。

 

 

流斗「二人共、後ろに下がってて!!」

 

 

流斗は二人を守るような形で、そう促した。

 

 

守口「どうするつもりだ?そいつはあの時のカミビトだ。心臓を貫いても死なないぞ!?」

 

 

流斗「何重にも拘束魔法をかけて、異空間にもう一度封印します!!」

 

 

楓「そんな事が出来るの!?」

 

 

流斗「ああ、今なら魔力も十分ある。行けるよ!」

 

 

流斗はそう言って、拘束魔法の呪文を唱え始める

 

 

同時に、女性教師もカミビトとなって、流斗に襲い掛かる。

 

 

カミビト「ガァルルァァァァァァァァァ!!!!」

 

 

流斗「光よ来たれ!我求めるは罪人を磔にせしめる十字架!!【ディバイド・クロス】」

 

 

カァァァァァァッ!!!!

 

 

カミビト「ガァルルァァァ!?」

 

 

魔法が発動されると、カミビトは聖なる光を放つ十字架に磔にされた。

 

 

流斗「まだだ!!」

 

 

流斗「聖槍【ロンギヌス】!!シエルモード!!」

 

 

楓と守口はその槍を見て、驚いた表情を浮かべていた。

 

 

守口「あれはキリスト教の聖遺物の一つ。聖槍【ロンギヌス】か!?実在していたのか。」

 

 

楓「はい、私も聖書でしか読んだことないです。」

 

 

流斗はそんな二人には目もくれず、その槍をカミビトに向かって投げ放った。

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