楓は流斗の説明を聞いて、流斗の事を最初は少し信じられないという感じだったが、助けられた事とこの状況下が重なり、それも割りとすぐに受け入れる事ができた。
楓「守口さんが手記にそんな事を。」
流斗「守口さん自身も本当はどこかでそうなる事を予感していたのかもね。」
楓「うん、もしかしたらそうかもしれない。」
流斗はここであることを楓に聞いてみることにした。
流斗「そう言えば聞きたかったんだけど、学園内に神人はいるのか?」
流斗が楓にそう訊くと、重苦しい表情を浮かべながらも答えてくれた。
楓「うん、一人だけいるよ。私のクラスの担任の先生。」
流斗「それはちょっと厄介だな。そうなってはもうあの女性の呪いそのものを消滅させない限り元には戻せないからね。殺すこともできないし。」
楓「そうだね。」
楓も先程の流斗の説明を聞いてその事は、すでに把握済みだ。
流斗「さて、まずは君の友達を全員元に戻してあげないとね。でも全員助けるには、君の案内が必要だな。」
楓「うん、わかった。お願い。みんなを助けてあげて。」
二人はお互いにそう言うと、立ち上がり楓の案内の元、廊下を進んで行った。
しばらく歩いていると、家庭科室が見えて来た。
流斗「家庭科室か。」
楓「うん、ここに亜須未がいる気がしてなんとなくね。」
そう言って楓が家庭科室のドアを開けた瞬間、流斗が手に持っていた風車が回り出した。
楓「あ!」
流斗「お出ましのようだよ。」
楓「うん!」
楓がそう返事を返すとすぐさまに流斗は気配を探し始める。
流斗「上だ!避けろ!」
楓「うん!」
二人がその場を飛び退くと同時に上から、ザンビとなった少女が飛び降りてきた。
少女「ガァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
その少女は先程のザンビだった楓と同じく人間とは思えない動きで流斗に襲い掛かってきた。
楓「やっぱり亜須未だ!噛まれないように気を付けて!!」
流斗「この子が!?了解!!止まれ!!【ライトバインド】!!」
流斗がそう唱えると、光が輪となって彼女を拘束し、動きを封じた。
流斗「行くぞ!聖剣【デュランダル】アストラルモード!!」
流斗「呪いよ!消え失せろ!!」
流斗は動きを封じられた彼女をそのまま縦に斬り付けた。
すると、先程の楓と同じようにその亜須未と呼ばれた少女はそのまま崩れ落ちた。
それと同時に二人は亜須未に駆け寄った。
楓「亜須未!!」
流斗「良かった。呪いは消滅してるみたいだ。」
楓「良かった〜」
楓はホッとした様子でそう言った。
流斗「それにしても、助けたはいいけどこれからどうするかな·····」
楓「どうするかって、何が?」
流斗はある一つの問題が分かり、それにどう対応するか悩んでいた。
流斗「拠点が一つ必要になったんだ。さすがに助けた全員を連れて行くのは難しい。」
楓「なるほど、それならいい場所があるよ。」
楓がそう言うと、学園内のとある場所に案内してくれた。