その後流斗達は守口の車で、守口が運転の下、高速道路を三時間かけて走り、とうとう残美村に到着したのだった。
残美村に到着した流斗達がまず最初に感じたのは、重苦しい空気と、村の寂れた雰囲気だった。
流斗「これは·····」
守口「やはり、村人が全員消えているな。」
楓「どうして村人は消えたんだろう。」
村人の気配は全くないが、ザンビ達が潜んでいる気配はゾクゾクと流斗は感じていた。
流斗「まず、守口さんの娘さんを探しましょう。」
楓「そうだね。第一の目標を達成させましょう。」
守口「すまないな、頼む。」
三人はそう言って、村の中に入って行った。
流斗「まるでゴーストタウンだな。」
楓「そうだね。この寂れた雰囲気といい重苦しい空気といい。これじゃ心霊スポットだよ。」
守口「まあ、いわくつきの村ではあったからな。そう感じるのは、何ら不思議ではないよ。」
三人はそんな話をしながら、さらに村の奥へと進んで行く。
流斗「それで守口さん、もし泊まることになったら、何処に泊まるんですか。」
守口「この村に、オレの隠れ家があるんだ。そこなら、食料もあるし、入浴、就寝も出来る。」
楓「もしかして、記者の仕事で取材の拠点か何かですか?」
流斗「まあ、そんなところだ。」
ある程度進んで行くと、湖とその中心鳥居が見えて来た。
だが、その鳥居は誰がどう見ても異質なモノだった。
なんと、その鳥居は上下逆さまに建っているのだ。
流斗「なんで逆さまなんだ。」
守口「見張っているんだ。」
守口はそこでこの鳥居について、教えてくれた。
守口「この鳥居はおよそ100年前からあるものだ。」
楓「まさかそれって·····」
守口「ああ、生き埋めにされた女性はザンビとなって、地上に戻ってきて、次々と村人を襲って行った。その時に陰陽師に怨念ごと封印され、この鳥居が立てられたんだ。」
守口「この先に神社がある。行こう。」
守口にその先を案内され、楓と流斗はそれについて行く。
そのまま進んで行くと、古びた神社が見えて来た。
その神社には、何かを封印していたのような物があった。
流斗「これは封印の後ですね。」
楓「あの時、私が封印を解いてしまった。」
守口「気にするな。キミも知らなかったんだ。私もあそこできちんと止めていれば娘がザンビになることも無く、キミもこんな目に遭わずに済んだんだ。」
流斗「二人とも悔やむは後ですよ。まずは、娘さんを探しましょう。」
流斗がそう言うと、二人は我に返り、守口の娘を捜しに入った。
しかし、その時に神社の奥から小さな人影が出て来た。
流斗「チッ!出て来たか!」
守口「ザンビだ!!」
楓「ッ!!」
出て来たザンビは楓に狙いを定め、襲い掛かる。
ザンビ「ガァァァァァァァ!!!!」
楓「ッ!!?」
楓は既の所で、なんとかザンビの攻撃を避けた。
流斗「光よ来たれ!我求めるは彼の者を縛る鎖!!【ライトバインド】!!」
流斗は一瞬の隙を突き、拘束魔法でザンビの動きを封じた。
ザンビ「ガァァァ!!??」
動きを止められたザンビは暴れ出すが、その拘束は破れない。
流斗「聖剣【デュランダル】!アストラルモード!!」
そのまま流斗はデュランダルのアストラルモードでザンビを斬り裂いた。
ザン!!
ザンビ「ギャァァァ!!」
ザンビは悲鳴を上げながら、受けていた呪いを消し去られ、その場で崩れ落ちた。