ザンビ〜生と死の狭間を彷徨う者達への鎮魂歌〜   作:ルコル

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第31話

その後流斗達は守口の車で、守口が運転の下、高速道路を三時間かけて走り、とうとう残美村に到着したのだった。

 

 

残美村に到着した流斗達がまず最初に感じたのは、重苦しい空気と、村の寂れた雰囲気だった。

 

 

流斗「これは·····」

 

 

守口「やはり、村人が全員消えているな。」

 

 

楓「どうして村人は消えたんだろう。」

 

 

村人の気配は全くないが、ザンビ達が潜んでいる気配はゾクゾクと流斗は感じていた。

 

 

流斗「まず、守口さんの娘さんを探しましょう。」

 

 

楓「そうだね。第一の目標を達成させましょう。」

 

 

守口「すまないな、頼む。」

 

 

三人はそう言って、村の中に入って行った。

 

 

流斗「まるでゴーストタウンだな。」

 

 

楓「そうだね。この寂れた雰囲気といい重苦しい空気といい。これじゃ心霊スポットだよ。」

 

 

守口「まあ、いわくつきの村ではあったからな。そう感じるのは、何ら不思議ではないよ。」

 

 

三人はそんな話をしながら、さらに村の奥へと進んで行く。

 

 

流斗「それで守口さん、もし泊まることになったら、何処に泊まるんですか。」

 

 

守口「この村に、オレの隠れ家があるんだ。そこなら、食料もあるし、入浴、就寝も出来る。」

 

 

楓「もしかして、記者の仕事で取材の拠点か何かですか?」

 

 

流斗「まあ、そんなところだ。」

 

 

ある程度進んで行くと、湖とその中心鳥居が見えて来た。

 

 

だが、その鳥居は誰がどう見ても異質なモノだった。

 

 

なんと、その鳥居は上下逆さまに建っているのだ。

 

 

流斗「なんで逆さまなんだ。」

 

 

守口「見張っているんだ。」

 

 

守口はそこでこの鳥居について、教えてくれた。

 

 

守口「この鳥居はおよそ100年前からあるものだ。」

 

 

楓「まさかそれって·····」

 

 

守口「ああ、生き埋めにされた女性はザンビとなって、地上に戻ってきて、次々と村人を襲って行った。その時に陰陽師に怨念ごと封印され、この鳥居が立てられたんだ。」

 

 

守口「この先に神社がある。行こう。」

 

 

守口にその先を案内され、楓と流斗はそれについて行く。

 

 

そのまま進んで行くと、古びた神社が見えて来た。

 

 

その神社には、何かを封印していたのような物があった。

 

 

流斗「これは封印の後ですね。」

 

 

楓「あの時、私が封印を解いてしまった。」

 

 

守口「気にするな。キミも知らなかったんだ。私もあそこできちんと止めていれば娘がザンビになることも無く、キミもこんな目に遭わずに済んだんだ。」

 

 

流斗「二人とも悔やむは後ですよ。まずは、娘さんを探しましょう。」

 

 

流斗がそう言うと、二人は我に返り、守口の娘を捜しに入った。

 

 

しかし、その時に神社の奥から小さな人影が出て来た。

 

 

流斗「チッ!出て来たか!」

 

 

守口「ザンビだ!!」

 

 

楓「ッ!!」

 

 

出て来たザンビは楓に狙いを定め、襲い掛かる。

 

 

ザンビ「ガァァァァァァァ!!!!」

 

 

楓「ッ!!?」

 

 

楓は既の所で、なんとかザンビの攻撃を避けた。

 

 

流斗「光よ来たれ!我求めるは彼の者を縛る鎖!!【ライトバインド】!!」

 

 

流斗は一瞬の隙を突き、拘束魔法でザンビの動きを封じた。

 

 

ザンビ「ガァァァ!!??」

 

 

動きを止められたザンビは暴れ出すが、その拘束は破れない。

 

 

流斗「聖剣【デュランダル】!アストラルモード!!」

 

 

そのまま流斗はデュランダルのアストラルモードでザンビを斬り裂いた。

 

 

ザン!!

 

 

ザンビ「ギャァァァ!!」

 

 

ザンビは悲鳴を上げながら、受けていた呪いを消し去られ、その場で崩れ落ちた。

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