ザンビ〜生と死の狭間を彷徨う者達への鎮魂歌〜   作:ルコル

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第33話

流斗が投げ放ったロンギヌスは、またもや、カミビトの胸に突き刺さった。

 

 

カミビト「ギャァァァ!!!!」

 

 

そしてカミビトは聖なる光に包まれながら、祠の中に吸い込まれて行った。

 

 

ミカエル「これでもう大丈夫なはずです。」

 

 

流斗「ミカエル、本当に助かったよ。」

 

 

ミカエル「今度お礼にパンケーキを作ってください。」

 

 

流斗「分かったよ。」

 

 

ミカエルはそこで少しお茶目な一面を見せた。

 

 

そしてミカエルは流斗の返事を聞くと、天へと帰って行った。

 

 

流斗「これでもう大丈夫です。」

 

 

楓「私、天使様とお話しちゃった。」

 

 

守口「そうか、ならこれで次の目標も問題なく達成出来そうだな。」

 

 

流斗「山室さん、このことはあまり口外しないでくれると助かるよ。」

 

 

三人はそう言い合うと、守口の隠れ家に向かうため、再び歩き出した。

 

 

それから大体20分歩くと、守口が言っていた隠れ家が見えて来た。

 

 

守口「あれが、私の隠れ家だ。」

 

 

守口が指さす先には、それなりに立派な家があった。

 

 

流斗「いい隠れ家じゃないですか。」

 

 

守口「たまたま運良く手に入っただけだよ。さあ、二人とも入ってくれ。」

 

 

守口はそう言って、楓と流斗を隠れ家に招き入れた。

 

 

守口「私は娘を寝かせて来るから、キミたちはそれぞれ二階に部屋が余ってるからそこを使ってくれ。」

 

 

二人「わかりました。」

 

 

流斗と楓はそう言って、二階に上がって行った。

 

 

二階に上がると、流斗と楓はどの部屋を使うか、すぐさま決めた。

 

 

楓「じゃあまた後でね。」

 

 

流斗「うん、後でね。」

 

 

部屋を決め終えたら、一旦そこで解散となった。

 

 

流斗は部屋に入ると、まず結界魔法を発動させた。

 

 

流斗「【エンシェントアーク・ブレイヴ】!!!!」

 

 

その瞬間、隠れ家全体を白い結界が包み込んだ。

 

 

流斗「ふぅーこれでザンビは近寄って来れないだろう。」

 

 

幸い守口の隠れ家にはザンビの気配は無く、その結界を張ると、隠れ家の中は安全地帯となった。

 

 

流斗「だいぶ日が暮れてきたな。」

 

 

明日はいよいよ、100年前の生き埋めにされた女性と対面することになり、その呪いを浄化した後、村を破壊するという任務を遂行する。

 

 

流斗「明日はいよいよ決戦か。」

 

 

流斗はその時、100年前の女性の事を考えていた。

 

 

その女性も元は人間で、幸せに暮らしていた。

 

 

なのになぜ、生き埋めにまでされなければ無かったのか。

 

 

そこには、嫉妬という人間の醜い感情が見え隠れしているのが、流斗にはわかった。

 

 

流斗「嫉妬か。キリスト教じゃ七つの大罪とまで言われる感情だな。」

 

 

流斗は女性の想いををどうにか受け止めてやろうと、決意しながら、そう思っていた。

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