次の日、流斗はゆっくりと目を覚ました。
ついに作戦決行の日となった。
流斗は気を引き締め、制服に着替え、下へと降りて行った。
下に降りて行くと、すでに守口とシスター・エリーゼ、そして楓が朝食の席に着いていた。
守口「よく眠れたようだね。」
流斗「はい、わりとぐっすり眠れましたよ。」
エリーゼ「それはいい事です。」
楓「休めたようで私も安心だよ。」
流斗「山室さんも休めたようでよかったよ。」
そんな話をしていると、守口が朝食の合図を出す。
守口「さて、朝食にしようか。」
エリーゼ「ええ、いただきましょう。今日は私もお手伝いしたんですよ。」
流斗と楓はそれは楽しみだと、喜びながら、朝食にありついた。
それからしばらく朝食にありつき、それが終わると、少し休憩を挟み、各々部屋に出発の準備に入った。
シスター・エリーゼによると、作戦開始は9時で教会の人達には連絡を取ってあるため、既にそこに集まっているらしい。
また作戦確認のために、集合場所には8時半にはそこに集まらなければならない。
そして各々の準備が完了し、玄関に集まった。
全員集まると、そこにはもう一人、教会の関係者らしき男性がいた。
男性「お疲れ様です。シスター・エリーゼ。」
エリーゼ「お疲れ様です。雷斗さん。」
その男性の名は、神咲雷斗。
流斗の剣術の師匠でもある。
流斗「お久しぶりです、雷斗さん。」
雷斗「おおー!流斗か!元気そうで何よりだ。」
流斗「雷斗さんこそお変わりなくて何よりですよ。」
そこで守口が割って入って話をして来た。
守口「彼には、娘の護衛を依頼している。神村くんの魔法を信用していない訳ではないが、念の為にな。」
流斗「いいですよ。オレだってまだまだ修行中の身ですし。」
守口「そう言ってくれると助かるよ。」
そんな話をしていると、楓から声がかかった。
楓「神村さん。そろそろ出発の時間だよ。」
流斗「わかった!では雷斗さん。あとをお願いします。」
雷斗「任せとけよ。全部終わったら、またお前を鍛え直してやるから、俺の所に来いよ。」
流斗「もちろんです!その時はよろしくお願いします!」
流斗はそう言うと、楓たちと共に守口の車へと乗り込んだ。
そして守口は全員が乗るのを確認すると、車を発進させ、集合場所に向かった。
車を走らせていると、その途中、何者かが進行方向の先に歩いているのが見えた。
守口はそこで一旦車を停車させた。
守口「誰だ、あれは?」
流斗「ザンビかもしれません。でもそれにしては着ている服が古いですね。」
楓「もしかして、あの人が100年前に生き埋めされた女性で、オリジナルのザンビじゃないの!?」
守口「なんだって!?」
エリーゼ「それは本当ですか!?」
楓はそう詰め寄られ、一瞬体を竦ませたが、はっきりと答えた。
楓「間違いないよ。私の頭にあの女性のイメージが残ってる。間違いなくあの人が100年前に生き埋めされた女性だよ。」
流斗「クソ!村人達より先に出くわしちまったって訳か!!!!」
エリーゼ「とにかく、流斗。彼女を一時的に封印してください。私も手伝いますので」
流斗「わかりました。」
流斗とシスター・エリーゼは車を降りて行き、その女性と対峙した。