そんな話をしていると、楓が真二と流斗の話を聞き付け、こちらに歩いて来る。
楓「その話本当ですか?」
真二に楓はそう問い掛けた。
真二「え?ああ、本当だが君は?」
流斗はそこで楓についてと、フリージア学園での経緯を説明した。
真二「なるほど。ということはフリージア学園の集団失踪事件はほぼ解決したと。」
流斗「はい、そうなりますね。あとはカミビトとなったこの子の担任教師だけです。」
真二「そうだったのか。この子が封印を。まあでも知らなかったのなら無理もないな。」
真二は楓が封印を誤って解いてしまったことには追及も咎めもしなかった。
むしろ、同情していた。
真二「さて、教会に保護されたフリージア学園の女子生徒のことだったね。」
楓「はい、よかったら教えてくれませんか?」
真二「わかった。いいだろう。まだ作戦開始まで時間があるしね。」
真二はそう言って、教会に保護されたフリージア学園の女子生徒について、簡潔だが事細かく、説明を始めた。
真二曰く、彼女が何があったかを教えくれたと最初に付け加え、話し始めた。
その女子生徒は修学旅行の帰り、バスのエンジンの故障か何かで、しばらく帰れなくなっていた。
そこで引率の先生が付近の集落を探し、電話を貸してもらう様に、生徒達に指示したらしい。
そして集落を探している途中に何者かによって、誘拐されてしまった。
その誘拐した犯人というのが、後に空爆された言われる施設の管理者の女医師だと言うのだ。
その女医師は人体実験を繰り返す、マッドサイエンティストだった。
ある時、その施設に幽閉されている者の中に、ザンビがいると、その女医師は言い出した。
その後、ザンビ検査というものが行われた。
ザンビと判断された者は否応なくそこで、武装された兵士に殺されてしまった。
そしてまたある時、その女子生徒と同じもう一人のフリージア学園の女子生徒が兵士の無線からこの施設はもうすぐ空爆されるという情報を得る。
その時はすでにその二人以外は全員ザンビとなってしまっていたと語る。
その二人はその情報を知り、施設からの脱出を試みた。
だが、そのもう一人の女子生徒はザンビの襲撃にあってしまい、ザンビ化してしまった。
そのもう一人の女子生徒は意識のあるうちに、あなただけでも逃げてと言ってきた。
女子生徒は最初は躊躇ったが、もう一人の女子生徒の強い眼差しを受け、意を決して、そこから脱出して行った。
脱出してしばらくすると、その施設は空爆されてしまった。
そう保護した女子生徒は、教えてくれたと真二は言った。
流斗「そんな事が·····」
楓「フリージア学園以外にもザンビが蔓延していなんて。」
真二「実はその二人以外にももう一人、フリージア学園の女子生徒がいたんだが、その子もザンビに襲われザンビ化してしまったらしい。」
真二はそう言って、顔を下に落とした。