その時だった。
流斗はザンビとはまた別のモノの気配を感じ取っていた。
流斗(この気配、まさか!!)
教会関係者「うわぁぁぁ!!!」
グシャァッ!
教会関係者の一人がそのザンビとは別のモノによって顔を握り潰されていた。
真二「なっ!?」
流斗「クソッ!」
その光景にその場に全員は凍り付いていた。
楓「な、何!?」
流斗「見ちゃダメだ!!」
すかさず流斗は楓の目を塞ぐ。
守口「あれは何だ!?」
流斗「あれはおそらく低級悪魔です。」
守口「低級悪魔だって!?」
流斗はその低級悪魔について守口に説明した。
低級悪魔とはキリスト教における悪魔において、主である上級悪魔に仕える下僕であり、主に対しては絶対の忠誠を誓っている。
だが、その主人たちは放任主義で、基本低級悪魔達を好き勝手に暴れさせているのだ。
低級悪魔は呪いや魔法や魔なるモノに惹かれやすく、今回の低級悪魔の出現は100年前の女性の怨念に惹かれて現れたのだろうと、流斗は守口に説明した。
真二「なんという事だ!これではザンビ騒動どころの話ではないぞ!!」
エリーゼ「まさか低級悪魔が現れるなんて。」
流斗「仕方ありません。ここは悪魔払い師の仕事しましょう。」
真二「わかった。頼めるか?」
流斗はそう言って、デュランダルを構える。
低級悪魔「グォォォォ!!!!」
流斗「来いよ。地に落ちた悪魔野郎!!」
流斗はそう叫びながら、デュランダルのフィジカルモードを発動させる。
低級悪魔「グルァァァァァ!!!」
低級悪魔は流斗に臆することも無く、襲い掛かった。
流斗「ハァァァァッ!!」
流斗も低級悪魔に向かって、突進しながら斬り掛かった。
ザシュッ!!ズシャァッ!!
低級悪魔「ギャァァァァァァァ!!!!」
流斗の攻撃によって低級悪魔はそのままデュランダルに斬られ、消滅して行った。
デュランダルは聖剣であり、悪魔にとっては光と同じ、最大の弱点である。
聖なる力を宿す聖剣に斬られれば、否応なく消滅させられてしまうのだ。
エリーゼ「終わりましたね。」
真二「ええ、ですが·····」
真二は犠牲となった教会関係者の男性を見やった。
真二はどこからともなく、白い布を出し、その潰された顔を治癒魔法で元の状態に戻した。
だが、一度喪われた生命は決して戻らない。
その事を痛感しながら、彼の顔に白い布を被せた。
真二「みんな、彼を弔ってやってくれ。」
その場にいた全員は楓も含め、彼の冥福を祈って、十字を切った。
楓「まさかこんな事になるなんて。」
楓もその教会関係者の男性の死を聞かされ、気持ち的にもショック受けていた。
流斗「山室さん、守口さん行こう·····まだ作戦は終わっていない。」
守口「ああ·····」
楓「うん·····」
流斗達はショック受けていたが、まだ作戦は終わってはおらず、彼の死を悼みながら、この奥にある女性がかつて生き埋めにされたとされる現場へと向かって行った。