低級悪魔の襲撃に遭い、教会関係者の一人の男性が犠牲となってしまった流斗達であったが、まだ作戦は終わっておらず、一旦は気持ちを切り替え、100年前に女性が生き埋めにされたと言われている、森の中に向かっていた。
流斗「こ、これはかなりヤバいですね。」
真二「ああ、私も感じ取っているよ。凄まじい怨念だな。」
エリーゼ「私でも、かなり感じ取っています。」
楓「気持ち悪い·····」
守口「この怨念が彼女をザンビへと変貌させてしまったのか。」
まだ、生き埋めされた現場まではそれなりの距離があるのに、辺りには、彼女の怨念が渦巻いていた。
それに当てられているというだけで、楓は言い様のない気持ち悪さを感じていた。
流斗「山室さん大丈夫?」
楓「な、なんとかね。」
守口「少し休憩するか?」
守口が楓を気遣いそう提案するが、楓は首を横に振った。
流斗「気休めにしかならないけど。」
流斗「【リカバリーキュア】」
流斗は一種の治癒魔法を楓にかけた。
流斗「これでちょっとは楽になった?」
楓「うん、ありがとう。」
楓は流斗の治癒魔法をかけてもらい、少しではあるが顔色が良くなった。
真二「彼女のためにも早くこの事件を終わらせよう。」
エリーゼ「そうですね。」
楓「シスター・エリーゼ、元村さん·····」
三人はそう顔を見合わせながら、生き埋めにされた現場に歩いていく。
流斗「うん?この感覚は·····」
守口「どうした?神村くん。」
流斗「ちょっと不思議な気配を感じていて。」
真二「不思議な気配?」
流斗はその不思議な気配について話し始めた。
なんでもその気配は、ザンビやカミビト、低級悪魔などの魔なるモノではなく、聖域や神域などで感じる清浄な気配と似ていると、流斗は言った。
そう話しながら、流斗達は進んで行くと、その途中、祠があるのに気付いた。
楓「もしかして、これじゃない?」
楓に指摘されて、その祠に近づくと、流斗はその不思議な気配をさらに強く感じ取る。
流斗「不思議な気配はこの祠から強く感じますね。」
真二「そうか。私は何も感じないが。」
エリーゼ「私も全く感じられませんね。」
だが流斗の言ってる事に嘘偽りがないことにその場にいる教会関係者は全員分かっていた。
何故なら流斗はその手の類いの気配に非常に敏感だからだ。
その流斗の特異体質を、教会関係者は全員知っている。
楓「神村くんが言っていることは嘘ではないみたいだね。」
守口「ああ、彼をこの数日間で全部が全部を知れた訳じゃないが、私にも分かるよ。」
流斗はその祠にさらに近づくと、天から何やら光が降り注いだ。
全員「うっ!」
流斗(な、なんだ!?)
流斗は少し目を開け、降り注ぐ光の中に何かがいるのを見つけた。
それは一人の女性だった。
その女性は日本書紀に描かれている神と同じような格好をしていた。
女性「よくぞ、ここまで来てくれました。」
流斗「あ、あなたは一体!?」
イザナミ「私は死を司る黄泉の女神、イザナミです。」
突然の日本神話の女神、イザナミの登場により、流斗達は驚愕する。