頑張りましたので
ではどうぞ
【アポロン・ファミリア】
夜空に浮かぶ月の光を浴びて、金属で作られた太陽のエンブレムはきらめいている。
くだんの酒場の付近の魔石街灯の光が届かない、薄暗い路地裏。ちなみに吸血鬼などいない。同盟など作られていない。いないったらいない
そこには、ヒューマン、獣人、
「なんなんだあの
「ああ、目ぇ合わせただけでわかったぜ……アイツはダメだ」
「オイラたちは睨まれただけで意識飛んじまったんだぜ?ヒュアキントス、いくらアポロン様の命令とはいえ、アイツまで引き込もうとするのはまずいって……」
「私だって怖い。何せ酒場でみっともなく逃げ出しかけたのだからな……」
しかし、とヒュアキントスはいう
「もし仮にアイツがギルドの方で噂になっていたアルテミスという神の眷属ならば黙ってはいられないらしい」
原因はギルドにてエイナが志貴のLevelを叫んだことにある。あのあと状況説明として、志貴について軽く説明したのだ。外から来た冒険者でオラリオは初めて。Levelは6。そして、【アルテミス・ファミリア】だということ。周りの証言による志貴の珍しい格好と、今日酒場で出会った眼鏡の男は特徴が一致していた。故に彼がアルテミスの眷属だと分かったのだ。
本来ならこれは酒場でベル・クラネルを軽くボコるための作戦だったのだ。理由は簡単。主神、アポロンがベル・クラネルに関心を抱き、あわよくば眷属として迎えたいということである。
しかし、それに失敗し、ヒュアキントスたちを逆にボコった男の素性が割れおそらく【アルテミス・ファミリア】のものだと、報告した途端、アルテミスには負けられないという方向に話が進み、結果的にベル・クラネルとトオノシキの2人を対象としたのだ。
無論その場にいた酒場での被害者系4名は反対したものの、主神の決定ならばとヒュアキントスが反対を押しのけた。ヒュアキントスにとってアポロンとは絶対の存在。死ねと言われたら死ぬのだ。仮に無理難題だろうがなんとしてでも完遂しなければならない。
望みとあらば
「アポロン様…………」
太陽ではなく夜空に輝く闇夜の月を、ヒュアキントスは目を細めながら仰いだ。
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今はベル君と一緒にギルドに来ている。朝いろいろあったがとりあえずひと段落ついたのだ。
ギルドに来て驚いたのがエイナさんの受付の上でレンが座っていたことだ。話を聞くと、エイナさんの出勤時間ぐらいから来ていたらしい。つまり朝。レンは朝の騒ぎの間ギルドに避難したらしい。エイナさんの受付にいたわけだからエイナさんのことは気に入ったらしい。コイツ、興味ないヤツとは目も合わせないからな……
「この猫、レンちゃんだっけ?シキ君が言ってた通りほんとに賢いんだねぇ」
なんでも本当に人の言葉を理解しているかのように仕事の手伝いをしてくれたのだとか
理解できるも何も……な話ではあるが言えない。
何はともあれ、ようやく今日からダンジョン、なのだが——
「じゃあダンジョンにもぐるのは装備が整ってから、ってことだね。ちなみに探索の再開は、どの階層から始めるつもりなの?」
「やっぱり、13階層からしっかりやっていこうと思います。18階層まで行けましたけど、まぐれみたいなものなので………」
ベル君たちのパーティは予定を確認し合い、時には相談して、今後の方針と詳細を決めたという。
ベル君は装備が整ってから、ヴェルフはベル君の武器作り。リリもなんかあるらしく、パーティでのダンジョン探索は3日後程度なのだという。
そると冒険者といての知識が全くないのでベル君とエイナさんの会話があまり理解できない。なんだよ、クエストって
俺は装備がないので8階層あたりまで行ってみると言ったら一応許可が取れた。エイナさんはかなり過保護のようだ
最後にエイナさんに酒場での件でありがたいお小言を言われる。なんでも【ファミリア】同士のいがみ合いは戦争にまで発展するかもしれないのだと。この世界の人短気なのではないだろうか。戦争なんてそう軽々く起こすな。話は終わり、ギルドのロビーに出て、受付前でエイナさんと別れてようとした時だった。
視線を感じ辺りを見渡すと2人の女性と目があった。相手は目が合うなりこちらに寄って来て
「アンタがトオノシキ?こっちはベル・クラネルで間違いない?」
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