ちょっとぶりのくせに短いです。すみません泣
パーティ回は今回終わりでいいのかな?
封緘のグラセスタやってました。グラセスタのダンまちクロスオーバー書きましょうかね。どうですかね?感想にとお伝えください。ʅ(◞‿◟)ʃ
ではどうぞ
アルテミスは目を見開いたが、俺はイマイチよくわからない。
「——ってなんすか?」
アポロンさんの顔が引きつった。
引きつきながらもキメ顔だ。多分、すごいこと言ったんだよな……いや、説明してくれ。
そんな間にも神達は騒ぎに騒ぎまくっている。
『アポロンがやらかしたァ———!!』『あいつLevel6なんだろ?』『見てみたい』
未だ頭の上に ? が付いたままの俺を置いて話はどんどん進んでいく。
とりあえず説明して貰おうと、アルテミスに声を掛けようとしたとき奥にいて、黙っているロキさんと、瞳を見張るアイズと目があった。
「我々が勝ったら……君の眷族、シキ・トオノをもらう」
愕然としているアルテミスに、アポロンが更に要求を重ねた。というか無視か。アルテミスにさっきのつぶやきは聞こえてなかったようだし、聴こえてたのはアポロンさんだけみたいだ。
さらにわからなくなってきた。つまりなんだよ。
「最初からそれが狙いですか?」
アルテミスが何を言っているのか、混乱して愕然としていると、アポロンさんは。欲望だけを一途に煮詰めたような、そんなおぞましい笑みを浮かべた。
「——駄目じゃないかぁ、アルテミス〜?こんな可愛い子を独り占めしちゃあ〜」
ぞっっ、と。
血の気が引いた。一瞬で理解した。これに関しては小難しい言葉を並べる必要もなく一言で表せる。
「変態か………」
「この変態がっ……私の眷族にそのような下賎な顔を向けるなっ!」
おっとアルテミスさん?塵を見る目ですよ?
「変態めぇ………!!」
アルテミスの隣にいたヘスティアもさっきの顔を見たわけで、結果3人に変態呼ばわりされたアポロンさん。
ヘスティアは親の仇を見るように、アポロンさんを睨みつける。
「変態とは酷いな、3人とも。特にシキくん?その言い方が一番傷つくぞ?
アルテミスはどうでもいいとして……ヘスティアもだ。天界では求婚し、愛を囁き合った仲だろう?」
「嘘を言うな嘘をおおおおおおおッ!?ベル君っっ、勘違いするなよ!?この
「は、はいっ………!?」
顔を真っ赤にしてまくし立てる必死のヘスティアにベル君が気圧されまくる。
ヘスティアがアポロンさんを苦手としている理由は、つまり結婚を迫られたことだったらしい。一気に疲労したのか、はぁーはぁー、と肩で息をするヘスティアは顎の下の汗を手で拭う。
てかさっき、アルテミスはいいとして、とか言ってなかったか、アポロンさん?やっぱりこっちはこっちで仲悪いのか……
しかし、これでなんとなくわかった。わかってしまった。
アポロンさんは恐らく、ヘスティアのような外見の少女から……その、俺みたいな男まで、とにかく男性だろうと女性だろうと関係なく見初めた者には求愛しているのだ。よく思い出せば、【アポロン・ファミリア】の団員は標準が高過ぎるくらい美男、美女、あるいは愛らしい容姿をした者が多い。招待状を届けに来たダフネさんやカサンドラさんも、
行き過ぎた恋の情熱、まるで輝く太陽のような。
——【
喜劇にもなりかねない求愛を繰り広げる神、それがアポロンさんなのだ。
「いいのですか、アポロン。こちらは1人とはいえLevel6。そちらはLevel4が最高ではありませんか。勝負になりません」
そうなのだ。Level4ではLevel6には敵わない。これがこの世界の常識。1つLevelが違うだけでその実力差は圧倒的なのだ。今回の場合、Level差は2
これは圧倒的にこちらが有利。そもそも普通なら挑まない……が。その為か面白いもの見たさで、かなりの数の神がアポロンさんの味方となったこの広間。
「フン、外部からのLevel6など。実力の高が知れている。」
アポロンさんはそう言ってのけた。
てかアルテミスの時だけ対応雑じゃないですか?
しかし、その意見にも一理あるらしい。オラリオ外のモンスターが基本的に弱い。たまに
いい加減
だがそれを言える雰囲気ではないらしい。不意に、無言でグラスに唇をつけているフレイヤと視線がぶつかった。
「それでアルテミス、答えは?」
「………これを受けてしまえば、文字どおり貴方達をボコボコですよ。それでもいいのですか?」
アルテミスの目つきは鋭いが、怒りや貶しとは違う感情が込められていた。つまり、
——お前、頭大丈夫か?
というような。
「……受ける義理がありません」
アルテミスはそう結論付けた。よくわからないがとりあえず争いごとは無くなったと考えていいのか。
「後悔しないかい?」
「するものか!志貴、ここを出ますよ!」
一瞬だけ口調が崩れたが、そのまま帰ることになるらしい。
にやつくアポロンさんに怒声を飛ばし、アルテミスは俺の手を掴む。
「え?か、帰るのか?」
つまらん、と不興を買った神達の人混みに睨みを利かせ、道が開く。そこをまるで女帝のごとき堂々とした態度で進むかアルテミス。
「——」
会場の出口を通過する間際、壁に寄りかかっていた美青年と目が合う。
瞳を細めるヒュアキントスさんの冷笑が、俺の双眼に焼きついた。まるで、こうなる事を予測していたかのように。俺は足を止めて、ヒュアキントスに向き合う。手はもう掴まれていない。ヒュアキントスは冷笑はそのままだが、どこか引きつった笑いに変わっていた。
「言ったはずだぞ?次は上手くやれ、って」
少し睨んでやる。
相手の反応は見ないでアルテミスを追いかけて外に出る。
まだ、問題は解決していないようだった
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アルテミスに追いついた時には後からついてきてくれたヘスティアとベル君がいた。だからベル君に聞いて見ることにした。
「………なぁベル君。
「「「え?」」」
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