殺人貴はダンジョンに行く   作:あるにき

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おーーーひーーーさーーしーーぶりです!!!
いうほどでもないですね。
いろいろ立て込んでいまして、全く書けていませんでした。でもそろそれあげたほうがいいよなーって思いまして、上げます。短いです泣
あ、あと今後の活動報告上げたのでよかったら見てください

ではどうぞ


一夜明け、翌朝

———『戦争遊戯』(ウォーゲーム)

対戦対象(ファミリア)の間で規則(ルール)を定めて行われる、派閥同士の決闘。眷族を駒に見立てたボードゲームのごとく、対立する神と神が己の神意を通すためにぶつかり合う総力戦。

言わば、神の『代理戦争』。

勝利をもぎ取った神は敗北した神から全てを奪う、命令を課す生殺剥奪の権利を得る。通常ならば団員を含めた派閥の資財を全て奪うことが通例らしい。

エイナさんに教えてもらったという知識をベル君から聞いていた。

『神の宴』から一夜明け、翌朝。

【ヘスティア・ファミリア】のホームである教会の隠し部屋で、ベル君が【ステイタス】更新をするというので、一度教会の方でアルテミスと待って、終わったそうなのでまた戻ってきた。

 

「全く、あの糞虫(アポロン)……

明らかな自殺行為だというのに……なにを企んでいるのでしょうか…」

 

今日はとある場所(, , , , , )に向かう予定があるため、支度をしているアルテミス。俺も同じで支度をするが、2人揃って大して持ち物がないためすぐ終わる。

 

「気をつけてくれよシキ君?アポロンのことだから何かにつけてちょっかいをかけてくるかもしれない」

 

ヘスティアはバイトがあるらしく、その支度をせっせとしている。

 

「シキさん達は今日、何処かに出かけるんですか?」

 

ベル君がそんなことを尋ねてきた。

ダンジョンに行くにはアルテミスが支度をしていた理由がわからないし、第1昨日のうちに明日はダンジョンに行かないと言ってあるからだ。

 

「ああ、それなんだけど、俺達、近々【ロキ・ファミリア】でお世話になろうと思うんだよ」

 

「へー、それじゃあもう……………」

 

「ロキ……………………………………?」

 

「「えぇぇえぇぇぇぇえぇぇえぇぇえ???!!!」」

 

「デスヨネー」

 

アルテミスと2人で説明することとなった。

………てか何回目だよ

 

 

——————————————————————

 

「なるほどねぇ、確かにレン君のことはバレたらまずいね……」

 

「ええ、スキルと言ってしまえばそれまでですが、レンは分類で言ったら夢魔……悪魔に分類されるようで、そもそも【ステイタス】が刻めなかったのです。耳が長いことでエルフのようにも見えますが実際は違いますからエルフには見破られるでしょうし……」

 

「それに、昨日の事もあるし、仮に誘拐なんてことがあったら何されるかわかったもんじゃない」

 

「それで昨日の宴で話を持ちかけられて、それを受けたってことですか……」

 

説明はあらかた終え、ぶっちゃけアルテミスが個室欲しかったとか5人で暮らすには流石に狭すぎるとかいろいろあるがそこは割愛した。

 

「しかしロキかぁ……他の(やつ)のところならまだしも、ロキかぁ……」

 

やっぱり仲が悪いらしく、渋るヘスティア。

 

「でも神様、確かにそれが一番最善だと思いますし……」

 

ベル君はそんなことを言って自身の主神(ヘスティア)を説得する。

 

「そうなんだよなぁ………………」

 

「だ、ダメか……?」

 

本来ならヘスティアにいいかダメかなんて聞くことじゃないが、なぜか聞いてしまった。

 

「………わかったよシキ君。ただし、ベル君と一緒にダンジョンに行くっていうのは忘れないでくれよ?」

 

「ありがとう、ヘスティア」

 

「わかった。俺もヴェルフに防具作ってもらいたいしね」

 

そんな話をしながらヘスティアはバイト。ベル君はダンジョン、俺とアルテミスは【ロキ・ファミリア】のホームに向かうことになった。まだ準備が終わっていなかったのと、ベル君と2人で歩きたいというメッセージをヘスティアから目で伝えられ、俺達は先に向かうことにした。

レンはなんだか乗り気ではないらしく、未だに寝ている。レンの話もあるのだからレンも連れて行きたかったが、行きたくないなら仕方ない。レンは猫らしく気まぐれなんだ。実際、猫の姿で寝てるわけだし。

そしてレンに甘い志貴であった。

 

 

——————————————————————

 

アポロンは、志貴に無謀な勝負を挑み。それを受けられることなく終わった。しかしそれは、考えなしに言ったわけでは無かった。

オラリオにおいてのシキ・トオノとアルテミス、そして一緒にオラリオにきた1人の少女(, , , , , )

アポロンはいつくかの手を使いその情報を入手し、タイミングを合わせて、その少女を——————誘拐することを考えた。少女が強いということも考えたが、オラリオに入国するときにシキはその少女——レンのことを妹と言ったらしい。外見からしてシキの年齢は15〜18といったところ。そうするとレンの年齢は10〜14程度と考えるのが妥当。そしてアルテミスのことなので、幼い少女に恩恵を刻んでモンスターと戦わせるようなことはしないだろう。

現在【アルテミス・ファミリア】の面々は【ヘスティア・ファミリア】に寝泊まりしており、今日はレン以外の全員がホームを離れた。

今がチャンスだと。

そしてせっかくだからともう一つ悪巧みをしていた。

ベル・クラネル

【ヘスティア・ファミリア】所属のLevel2 二つ名は【リトル・ルーキー】。前から気に入っていて、シキが手に入ったあとに狙っていた子供だ。

教会に奇襲を仕掛けるのだ。

教会を燃やし、レンを攫う。

タイミングはヘスティアとベルが教会を出た瞬間。何よりタイミングが良いのがアルテミスとシキが出て行ってからそれなりに時間が空いていること。いくらLevel6といえどもこの裏路地は少し進むのに困難な節がある。Level6といえども戻ってくるのに15分はかかる。アポロンにはそれで十分だった。

教会を燃やしながら大人数での武力行使。ヘスティアとベルを投降させ、改宗(コンバージョン)

その算段を立てた。本来レンを誘拐するだけのつもりがこれほどまでにタイミングがいいとは。アポロンは下衆な笑顔を浮かべ、わざわざ【ファミリア】の全戦力を連れて来てよかったと考える。

 

しかし、(かれ)は知らない。

(かれ)はとんでもないものに喧嘩を売ったということを。

それは一匹の(英雄の器)と死を視る殺人鬼。

この状況でどちらが怖いかなど、言うまでもないだろう。




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